2009/11/07 - 2009/11/08
226位(同エリア399件中)
GOTOCHANさん
- GOTOCHANさんTOP
- 旅行記763冊
- クチコミ22件
- Q&A回答35件
- 2,140,803アクセス
- フォロワー29人
11月第1週の金曜日に東京出張が入りました。たまたま嫁が東京に遊びに来ていたので、週末は東京起点で1泊温泉旅行に行くことにしました。
--母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?
ええ、夏碓井から霧積へ行くみちで、
渓谷へ落としたあの麦稈帽子ですよ。
これは西条八十先生作の詩『帽子』の冒頭です。松田優作主演の角川映画『人間の証明』(森村誠一原作)で引用されたこの詩をご存知の方も多いかと思います。作家森村誠一氏は学生時代に滞在した霧積温泉・金湯館で弁当の包み紙に印刷されていた『帽子』を思い出し、霧積温泉を舞台とした『人間の証明』を執筆しました。その霧積温泉には2軒の温泉宿があり、森村誠一氏が『帽子』と出会った金湯館に宿泊しました。
金湯館は明治17年の創業で、明治21年から霧積温泉は温泉地としての開発が行われました。当時、信越本線がまだ開通しておらず、軽井沢はまだ存在していませんでした。霧積温泉は避暑地として栄え、数多くの政財界の著名人や文化人が訪れたといいます。しかし、明治43年に発生した山津波により当時宿が40軒以上あった霧積温泉はほぼ壊滅。唯一残されたのが金湯館です。
今は避暑地としての地位はお隣の軽井沢に取られていますが、その代わり秘湯中の秘湯となっています。
霧積温泉の秘湯度:★★★★☆
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線
-
金湯館に電話で予約を入れた際(予約は電話のみ。Webでの予約はできない)、車の場合きりづみ館まで来て公衆電話から電話をください、と言われました。金湯館までの林道は入口にゲートがあり、施錠されており、一般車両通行禁止です。宿の送迎車が迎えに来てくれます。公衆電話からと言われたのには理由があり、ドコモ以外の携帯電話は圏外なのです。山に強いauもダメ。そのドコモですら今年の4月からようやく通話できるようになったそうです。
-
きりづみ館までの道路沿いの紅葉はまずまずでしたが、夕方になっているので翌朝ゆっくり楽しむことにして、一気にきりづみ館まで来ました。送迎車を待つ間、付近を探索。もちろん宿以外何もないですが、モミジの紅葉が彩りを添えていました。
きりづみ館の駐車場に一晩車を置かせていただくわけですが、金湯館ときりづみ館は兄弟で経営されているということです。 -
金湯館までの林道は途中まで舗装はされていましたが狭いワインディングロードでした。ひとつ間違えると谷底の渓谷へ、という道路です。ガードレールなどありませんでした。あの渓谷に麦藁帽子が飛ばされたら、そりゃあんた、取りに行けませんて。金湯館に着いたころには薄暗くなっていました。金湯館は『日本秘湯を守る会』の会員宿です。
-
お楽しみの夕食は、山菜の天ぷらなど山の幸がメイン。というか、海のものは全くありませんでした。
-
豚汁に川魚の焼き物。
-
お風呂への通路。送迎車のおじさんが、「旅館というより山小屋みたいなもんだよ」とおっしゃっていましたが、確かに…
お風呂自体は男女別の内風呂のみで、近年の雰囲気重視の方にはちと味気ないものかもしれません。しかも狭くてシンプルなタイル張りの浴槽でした。しかし、お湯が凄く良い。表現が難しいのですが、柔らかいお湯です。やや硫黄臭のする無色透明のお湯で、泉質はカルシウム硫酸塩泉です。しばらく浸かっていると全身が泡だらけになります。もちろん源泉掛け流しで、加温も加水もしていません。源泉温度は39℃でぬるめで、長時間浸かっていてものぼせることもなく、何時間経っても体の芯からのポカポカ感が消えることがありませんでした。この日は結構人が多くてお風呂の写真は撮ることができませんでした。お湯は金湯館のすぐそばから湧いており、下のきりづみ館はここからパイプでお湯を引いて加温しているそうです。 -
翌朝。金湯館周辺の紅葉はすっかり終わっています。1週間前がピークだったそうです。
-
朝ごはんです。
-
朝食後、送迎車の出発までの間金湯館の周辺を散策。
金湯館の玄関。明治時代に建てられたそのままの建物で総ケヤキ造りです。 -
『人間の証明』が映画化された1977年当時はまだ電気が通っておらず、水車で自家発電を行っていたらしい。
-
奥の白い建物が平成になって建てられた新館。我々はこちらに泊まりました。
-
金湯館の前を流れる霧積川。
-
旧館。創業当時そのまま。風情があります。
-
わずかに残る紅葉。
-
自家発電に使われた水車。
-
『帽子』。森村誠一氏のことが書いてあります。ところで、『人間の証明』の他にも霧積温泉を舞台にした推理小説があります。吉村達也氏の『霧積温泉殺人事件』です。
-
さて、いよいよこの秘湯ともお別れしなければなりません。
-
宿のご主人によると、紅葉の時期ももちろんですが、一番のお薦めの時期は新緑の時だそうです。関西からは相当遠いですが、また行ってみたい温泉です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ホーミンさん 2009/11/14 13:07:01
- 秘湯度4
- GOTOCHANさま
こんにちは!
霧積温泉、お恥ずかしながら聞いたことのない名前です。
関東や東北の方はよく行かれるのかもしれませんね。
1977年まで自家発電をなさっていたとか。
現在も携帯が繋がりにくいのですね。
そういうところだからこそ、現代では簡単に味わえないものを求めて、人が集まるのでしょうね。
いつもいいホテルにお泊りのGOTOCHANさん、たまにはこういう秘湯もいいものでしょう?
39度のお湯はいいですね〜。
私は熱いのがダメなのです。
しっかり浸からないともったいないと思い、我慢して熱い温泉に入って、フラフラしたことがあります。
ところで、これだけの所なのに秘湯度4ですか?
GOTOCHANさんの旅行記に、秘湯度5があるなら拝見したいです。
あったら教えて下さいな。
- GOTOCHANさん からの返信 2009/11/14 20:29:36
- RE: 秘湯度4
- ホーミンさん
こんばんは。
> 霧積温泉、お恥ずかしながら聞いたことのない名前です。
> 関東や東北の方はよく行かれるのかもしれませんね。
知る人ぞ知るという温泉でしょうか。秘湯好きなら知っていると思います。群馬県の知り合いは知りませんでしたよ。関西の人には縁がないかも、ですね(といいながら私は泊まりましたが)。
> いつもいいホテルにお泊りのGOTOCHANさん、たまにはこういう秘湯もいいものでしょう?
ちょっと誤解が…
良いホテルは泊めさせていただいているのであって(まあ贅沢な話ですが)、プライベートでは朝食付5,000円程度のビジネスホテルに泊まることが多いです。むしろ秘湯の温泉宿の方が好きですよ。普段の登山や滝めぐりは一人のことが多く温泉宿は泊まりにくいのでビジネスホテルを利用します。年に数回嫁と一緒のときは温泉に泊まりますが、登山や滝めぐりが制限されるのがつらいところです。実は霧積温泉に泊まった翌日にそそられる山が目の前に現れるのですが、涙を呑みました。
> 39度のお湯はいいですね〜。
> 私は熱いのがダメなのです。
> しっかり浸からないともったいないと思い、我慢して熱い温泉に入って、フラフラしたことがあります。
熱いのもいいけど、私もぬるめのお湯が好きです。霧積温泉のお湯はこれまで行った温泉の中でもトップクラスの良いお湯でした。
> ところで、これだけの所なのに秘湯度4ですか?
> GOTOCHANさんの旅行記に、秘湯度5があるなら拝見したいです。
> あったら教えて下さいな。
秘湯度★★★★★の温泉は目安として1時間以上は歩かなければ辿り着けない温泉です。経験は残念ながらまだありません。そのうち登山をしている時に巡り合うかもしれません。秘湯度★★★★☆は自家用車で行くことのできない1軒宿ですので金湯館はかろうじて該当します。
過去の旅行記に秘湯度を追加して更新しようと考えています。
GOTOCHAN
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
GOTOCHANさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
18