2009/05/01 - 2009/05/01
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kuroneko12さん
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4月25日~5月4日という日程でウィーン、ブラチスラバ、ブダペストとハンガリーの街を旅行した。
5月1日、ドナウベンドツアーに参加した。
ドナウベンドとは、「ドナウの曲がり角」という意味らしい。
エステルゴム、センテンドレ、ヴィシェグラードという定番の3ヶ所をバスで一日かけてめぐる定番のツアーだ。
エステルゴムは大聖堂、センテンドレは趣のある街並み、ヴィシェグラードは雄大なドナウの風景と、それぞれの場所に見どころがあり、楽しみにしていた。
なるほど、どこも歴史を感じさせ、ツアーといわず一人で気のおもむくままじっくり周ってみたい街であった。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- オーストリア航空
-
朝、集合場所のインタコンチネンタルホテル前に行くと、マイクロバスが待っていた。
バスは満員で、日本人は私を含めて3人だった。
出発すると、ガイドさんが英語とドイツ語で交互にアナウンスを始める。
ツアーのあらましや、ハンガリーの歴史を聞きながらしばらくすると、エステルゴムの大聖堂が見えてくる。
ところで、ここに到着するまでの途中、名前は忘れたがなんとかいう世界的宝飾グループの工房兼販売所みたいな場所に寄る。
誰か買ってる人はいたのかな?
正直、こんなところで時間を使うなら、もっと他の場所の滞在時間を多くしてほしかった。
(ツアーのスポンサーか何かなのか?) -
▼エステルゴム▼
バスは大聖堂の駐車場に泊まり、降りたら大聖堂まで一直線である。
何組ものツアー客で賑わっている。
人の大きさと比べると、大聖堂がいかに大きいかわかるだろう。
その重厚な迫力を伝えられないのが残念であるが、とにかく前に立てば見上げるしかない。
人ごみに隠れて見えないけど、聖堂前の左隅に大道芸人がいた。
彼は、リコーダーを2本、短いものと長いものを両方同時に吹いて、なんとも絶妙な、エキゾチックな和音での演奏を披露していた。
ツアーじゃなかったら飽きるまで聞いていただろう。 -
聖堂の中も当然、大きい。
天井が高くて、けっこう明るくて開放的だ。
実際にそれを狙った建築であるとか。
英語力がないせいでガイドさんの説明がだいぶ分からないのが残念である。
歴史によれば、ハンガリー初代の王であるイシュトヴァーンによって築かれるも、オスマン=トルコの襲来によって破壊され、19世紀になってから再建されたらしい。 -
聖堂の裏手は展望台になっている。
ドナウ川の対岸はスロバキアのシュトロヴォという街である。
このマーリア・ヴァレーリア橋は、2次大戦のときに破壊されたらしいが、今世紀になってから再建されて、今では徒歩や自動車でスロバキアへ渡ることができるようになった。
エステルゴムの街には、かわいらしい建物が多いが、対岸の街はくすんだアパートや工場の煙突でなんだか寂れて見える。 -
展望台には、聖イシュトヴァーンの戴冠像がある。
跪いているのがイシュトヴァーンで、冠を授けているのが、ローマ教皇シルウェステル2世だろう。
エステルゴムは、ハンガリー初代国王聖イシュトヴァーンが戴冠した街であり、しばらくは王都であった。
その歴史は、やはり古代ローマにまでさかのぼれるらしい。
また、大聖堂はハンガリー・カトリックの総本山であるという。
今では小さい町だが、重厚な歴史があるのだ。 -
展望台から見たエステルゴムの街。
赤茶けた屋根の家々が続き、教会の塔がにょきっと突き出している、いかにもヨーロッパの片田舎な風景。
ゆったりした時間が流れていそうだ。
反対側のスロバキア側の街と違って、「歴史」がそのまま形として残っている感じ。 -
大聖堂見学はこれで終わりである。
ツアーだから時間がないのか、大聖堂のドームに登れなかったし、宝物館も見学できなかった。
私は、高い場所に登って街を見渡すことを旅行の大きな楽しみの一つとしているので残念で仕方ない。
わかってはいるのだが、好きなところを好きなように回れないのがツアーの致命的な弱点だ。 -
大聖堂のある丘を降りてからは、展望台から見えたマーリア・ヴァレーリア橋を歩いた。
橋から大聖堂は、こんな風に見える。
さっき橋を眺めた展望台は、大聖堂の左手である。
聖イシュトヴァーンの戴冠像が、展望台の端に白く反り返って見える。
こうして見るとよくわかる。
展望台よりも、ドームのてっぺんのほうがとても高い場所にある。
むぅ、あのドームの上からぜひとも街を眺めたかった…。 -
残念なことはまだある。
橋をうろうろできるのはたった15分。
「急いで写真撮ってバスに戻ってきてね」って感じだ。
ツアーじゃなかったら、絶対スロバキア側へ渡って散歩したに違いないのに。
(だんだんツアーへの恨み節ばかりになってきた…)
と、橋を戻ってきたら「Esztergom」の看板が。
そうか、この橋がスロバキアとハンガリーの境なのだ、と妙に実感。 -
▼ヴィシェグラード▼
さて、バスへ戻って移動することしばらく、行く手にヴィシェグラードの砦が見えてくる。
この砦から眺めるドナウ川が「ドナウベンド観光のハイライト」とのことだ。
いやがおうにも期待は高まるというもの。
しかし、まずは昼食ということで、バスはレストランへ向かう。 -
レストランの食事。
なんというかこう、普通、である。
ワイングラスが置いてあるから、ワインがいただけるのか?と思っていたら、結局デキャンタいっぱいの水が飲み物だった。
ドナウベンドツアーなんだから、食事にももうちょっとハンガリーらしさを希望する!
ところで、日本人が私のほかにあと2人いると冒頭に書いたが、うっかり彼らと別の席についてしまった。
同席したのは初老のドイツ人の団体さんで、英語がほとんど通じない。
お互いにコミュニケーションを試みるも、徒労の感が色濃くなるのみ。
英語が世界標準語だと思っていると、痛い目をみる。
(その英語も満足に操れないが) -
ところで、このレストランには民族音楽のサービス?がある。
食事をしてると楽団がやってきて演奏を始めるのだ。
悪くはないが、背後で演奏されるとなかなかに落ち着かない。
また、民族衣装姿の娘さん?がやってきてお客さんとツーショットで写真を撮っていく。
で、現像された写真をちゃんとしたカバーみたいのに納めて、記念にいかがですかと持ってくる。
値段は忘れたが、高いと思ったので断った。
多分、誰も買ってなかった。
なんだか、ちょっといたたまれない気持ちになる。 -
レストランには展望台があり、要塞の遠景や、ドナウ川の対岸の町を眺めることができる。
ヴィシェグラードは、モンゴル帝国襲来を経験したハンガリーが、防衛拠点として築いた要塞を起源とするらしい。
マーチャーシュ王の時代前後は、豪奢な王宮も存在したらしいが、オスマン=トルコの襲来や、ハプスブルク家との抗争を経て破壊された。
王宮跡も公開されているらしいが、やはりこのツアーでは行くことができなかった。 -
そして木々の間から見えた、ドナウ川対岸の風景である。
緑の山肌に赤い屋根の家々が連なっている。
また平和な風景だなぁとか思ってしまうが、当事者たちはどんな暮らしをしているのだろう。
地図によれば、「Nagymaros」(ナジマロシェ?)という町である。
また地図によれば、このあたりはデゥナ=イボイ国立公園というエリアらしい。 -
さて、いよいよ要塞からドナウを眺めることが…と思っていたら、バスは要塞を通り過ぎていく。
どうやら駐車場がいっぱいで、沿道も路上駐車が連なっていてバスを停める場所がない様子である。
ここまできてそりゃないよ!?と思っていると、やがて路上駐車の列が切れ、ほどなくして開けた展望台のような場所に出た。
どうやら、「要塞の代わりにここで写真撮ってくれ」ということらしい。
そうして撮った「ドナウの曲がり角」である。
このドナウの流れが、ハンガリー平原を肥沃な大地とし、人や物資の行き来をもたらし、中世ハンガリーの繁栄の源となったとのことである。 -
しかし、ちょっと釈然としない。
もっと高い場所にある要塞からはどんな風景が見えたのか、その風景が「ドナウベンド観光のハイライト」ではなかったのか。
他の日本人2人もぶつくさ言っていた。
他の国のツアー参加者たちは、どう思ったろうか?
要塞には、いろいろな歴史的な展示物もあったらしいが、それももちろん見ていない。
ツアーの限界を感じる。 -
▼センテンドレ▼
ツアー最後の訪問地、センテンドレに着く。
ブダペストから国鉄で40分ということもあって、ここなら別にツアーじゃなくても簡単に行ける。
(どの街も、効率よく回ろうと思わないで、行くだけなら簡単なのだが)
着いていきなり、教会前で結婚式に出くわして、ちょっとサプライズだ。
彼らはこの後、馬車で街中を走って幸せを振りまき、沿道の人たちにも、たくさんの観光客にも祝福されていた。
なんだかいいなぁ。 -
団体観光客が集まる中央広場の周辺はお土産屋さんばかりだ。
洋服、小物、ワイン、木彫り細工、アイスなどなど、売り物はざまざま。
アイスを1スクープ、コーンで買って食べ歩いてみる。
日本と比べるとずっと安いので、暑い時期ならぜひどうぞ。
ところで、この街が一番観光客が多かった。
特に、日本人の団体がやたら目についた。
しかも、高校生や大学生ぐらいの年代の子供たちが渋谷でも歩くような雰囲気でうろうろしていてちょっと面喰った。
大家族でやってきて、たまたま子供だけで歩いている…わけではないだろうし、もちろん修学旅行…ではないだろうし。
なんなんだろう?
ゴールデンウィークに中欧をツアーで旅行するって、そんなにメジャーでイージーなことなんですか?? -
そんなわけで、気を取り直してというわけではないが、喧騒を避けて路地に入ってみる。
センテンドレには、細い石畳の路地や階段が多くて、歩けるだけ歩いて、街をのぞいてみたい衝動に駆られる。
路地好きにはたまりません。 -
丘の上に、この街で唯一のカトリック教会がある。
色も大きさも、素朴な雰囲気で、街の雰囲気に合っている。
とはいえ、センテンドレは、オスマン=トルコ軍から逃れてきたセルビア人が造ったらしい。
だから、街にある教会はセルビア正教様式のものが多いらしい。 -
やがて芸術家が集まり、街にはギャラリーや美術館がたくさんある。
やはりツアーなので、そういう場所を訪問する時間がない。
「ここを見る!」と決めて、そこだけ時間内に見ることはできるかもしれないが。
だったら、街をできるだけ歩いてみたいと思う。 -
お土産屋さんだらけの中央通りより、こういう場所のほうが好奇心がうずいて私は好きだ。
歩き飽きない。 -
▼ドナウ川クルーズ▼
5月からは、帰りがドナウ川クルーズになる。
船は時期にもよるだろうけど、観光客でいっぱいだった。
ブダペストまでは1時間弱ぐらい。
とはいえブダペストに着くまでは、なんというか、これといった見どころはない。
というか、地面より低い位置なのと木が多いせいで風景がよく見えない。
(鉄道やバスのほうが、見える風景としては面白い)
しかし、ブダペストに入ると、急に風景が面白くなる。
市内にはいろんなビューポイントがあると思うが、川の中からしか捉えられない角度がある。
正面はくさり橋とゲッレールトの丘、右手に王宮が見える。 -
他の観光クルーズ船もよく見かける。
それ以外にも小さな貨物船など、ドナウ川にはけっこう船が多い。
やっぱり川だからか、船は穏やかに進んでいく。 -
国会議事堂も、川の真ん中から眺めると雰囲気がまた一味違う。
船の縁は、写真を撮る人が集まるので、お互いに譲り合って撮影していた。
別にドナウ川クルーズにはそんなに期待していなかったのだが、ブダペストに行ったらぜひ体験してみるといいことの一つだと思う。 -
くさり橋をくぐる。
「あのくさり橋の下をくぐっているのか」と思うと、ちょっとわくわくする。
夜だったらライトアップされているのでもっと面白いだろう。
(ナイトクルーズとかあるのでしょうか?) -
くさり橋を過ぎたあたりで、先にある橋3つが同時に見えることに気付いた。
手前から順にエルジェーベト橋、自由橋、ペトゥーフィ橋(すごく遠いけど)。
エルジェーベト橋は、あのオーストリア王妃エリーザベト(シシィ)にちなんで名づけられたらしい。
自由橋は、もとはシシィの夫であるオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの名が付けられていたらしいが、今では「自由橋」と呼ばれている。
ドナウ川にかかる7本の橋も、ブダペストの見どころの一つだろう。 -
いうあたりで、ペスト側の船着き場に到着してツアーは終了である。
さて、ツアーの総合評価としては、ところどころのボヤキを読んでいただければわかるように、ちょっとイマイチだなぁというものだった。
まず、エステルゴムの大聖堂のドームに登らないとか、ヴィシェグラードの砦に寄らないとか、見どころを完全に抑えきっていないということが引っかかる。
ただ行けばいいというものではない。
とはいえ、ツアーの質や内容は催行会社にもよるはずだ。
でも、自分で検索したときは、ツアーの紹介分は似たり寄ったりだし、料金もそう変わらなかった。
だから、違いを見つけるのは難しいんじゃないかと思う。
(そんなわけで、結局私は航空券を手配した某大手旅行代理店が紹介してくれたツアーに参加していた) -
やっぱり私としては「効率よくツアーでまわろう!」というよりも、好きな場所を好きなだけぶらぶらするほうが性に合っていたようだ。
もし、海外で車を運転することに抵抗がないなら、ドナウベンドを好きなだけ、かつ効率よく回るにはレンタカーを使うのがいいのだろう。
(別にドナウベンドに限らないだろうけど)
今回はボヤキが多かったが、ドナウベンドはブダペストを拠点にしたハンガリー観光にはいい場所である。
ちょっとくすんでごみごみしたブダペストからドナウベンドに出ると、落ち着いた街並みや自然にほっとする。
ハンガリー観光に行ったら、訪れて絶対に損はしないエリアだと思った。
(写真はセンテンドレの丘の上からの風景、ドナウ川)
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