彼岸花を訪ねて

2009/09/21 - 2009/09/21

シルバーウイークも３日目、秋らしさの増した澄み切った青空を見ていると出かけたくなり、竹田市戸上にある七ツ森古墳群 ( ななつもりこふんぐん)に彼岸花を見に行ってきました。
ここは名前の通り7基の古墳があったそうですが、今現存するのは4基のみです。
その古墳の周辺に、彼岸花が密度高くぎっしり咲いています。
国道57号沿いにあり駐車場も完備されて、期間中は地元の野菜販売コーナもあります。
写真は七ツ森古墳群の彼岸花

エリア 竹田(大分)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車

朝露に輝く稲穂

びっしりと咲いており、あたり一面赤いじゅうたんを敷いたように真っ赤でとても綺麗です。

それにしても，ヒガンバナとはよく名づけたもので，彼岸の入りが近くなると必ず芽を出し，開花するから不思議です。

奥にある小さな山が古墳です。

ヒガンバナの球根はそのまま食べると有毒ですが，澱粉が多く含まれているので，すりつぶし長時間水にさらしておくと毒が抜け，食用になるそうです。

ヒガンバナの別名では「シビトバナ」「ユウレイバナ」「ハカバナ」「ドクバナ」「シビレバナ」等々感じの悪い，縁起の良くない名前がほとんどです。

ヒガンバナの咲く時期と，花の色・姿形からきたものの他に，飢饉の時の非常食として保護するための生活の知恵なのかもしれないですね。

木漏れ日に映える曼珠沙華の小道を歩いていると、まるでフワフワした夢の中を漂っているよう。

別名のひとつ『曼珠沙華』この名前は素敵な響きですね。
これは仏語で‘白色柔軟で、これを見る者はおのずから悪業を離れる’という天界の花なのだそう。

花言葉は「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。
私としては3番目が一番しっくりきます。

駐車場脇には一足早くコスモスが風に揺れています。

日本一の六連水路橋・・・明正井路（めいせいいろ）
長さ60m、高さ13m、幅4m余りの連続アーチ式の石橋は、多くの先覚たちの努力によって大正8年に完成したものです（現地説明板より）
今も灌漑用水を通し続けています。

どこかなつかしい景色に癒されます。

澄んだ水を湛える門田川

竹田の湧水群の一つ長小野湧水へ。
鳴滝神社の境内にあり、ご神体は滝そのものです。

長小野湧水(鳴龍)

湧水というと普通、地面から湧き出る水を想像しますが、ここは岩肌から水が溢れ、それが滝となっています。

チャレンジ！している人が。

ミズヒキソウとゲンノショウコ

扇森稲荷神社（おうぎもりいなりじんじゃ）の大鳥居
（竹田市拝田原稲荷山・国道５７号線を北西に500ｍ入る）
日本10大稲荷にも数えられ毎年初詣には多くの参拝者が訪れます。
境内へは、この先にある100段の石段を登りますが、右手に裏参道があり、大祭の時以外は本殿まで自動車で登ることができます。

扇森稲荷神社
狐頭様（こうとうさま）と呼ばれています。

狛犬…ならぬ狛狐？

神社の横手

裏山へ登っていきます。

鳥居のアーチをくぐって・・・

神社の裏山にある金比羅宮を祀る小石祠

狐の穴

豊後大野市に向かう途中、石垣に咲いていた萩の花に目が止まりました。

普通の萩より花付きが多く大きいので目立ちます。

千歳町にある「小麦の家」で昼食
ここでは地元産の小麦を100％使用したパンや焼き菓子が販売されています。
「ごまかしのない本物の味」を信条に「店舗の考え方が目に見える」「生産者の顔が分かる」といったスタッフの心意気を伝えることの出来る環境の中で2年前にオープンしました。

お店の周りの風景です。

テラス席で千歳野菜のカレーセットとケーキ食べ放題（1800円）を注文。

ケーキバイキングのケーキは、ショーウィンドウに並べてあるものを食べられるのです！
どれもおいしーい！

かぼちゃのプリン。なめらかな食感がたまりません。

イチジクのムース
（ちなみに娘はケーキを6個食べました）

帰途豊後大野市にある内山観音(蓮城寺) (れんじょうじ)にお参り。
６世紀開山の豊後国最古のお寺です。

本堂

本堂

賓頭盧聖僧（なでぼとけ）
病苦のあるものはその痛むところをさすり、なでぼとけの頭を撫ぜるとよくなるとか。

薬師堂
中央に薬師如来と左右に日光月光菩薩

千体薬師　まさに壮観です！
薬師堂には左右504体ずつ合わせて1008体の薬師如来立像が安置されています。

全部お顔が違います。

金亀ヶ渕
このお寺には真名野長者伝説があります。
都に、顔に醜い痣のある姫（玉津姫）がいたが、「豊後国深田の山里に炭焼小五郎という者が住んでいる。この者と夫婦の契りを結ぶなら末は長者となるであろう」と神のお告げがあり、炭焼き小五郎の許へ行き夫婦になります。
神のお告げにあった金亀ヶ渕で顔を洗うと2人とも美男、美女になり、渕には沢山の黄金があり一夜のうちに長者となり真名野長者と呼ばれるようになったという伝説が残っています。
2人の間に一人の美しい娘が生まれ般若姫と名付けられました。
般若姫は若くして亡くなり、姫の死を悲しんだ長者は深田の岩崖に仏像を彫らせました。
その仏像が現在も残る国宝臼杵石仏であるという物語です。

小五郎と玉津姫の娘、般若姫の像
裏山に高さ２２メートルの般若姫の像がたっていますが、国道３２６号からも見られます。

なるほど美しい姫です。

麹から発酵させて作られる昔ながらの酒万十。
豊後大野市では昔ながらの商店が４店、Aコープ３店、道の駅や直売所など１５店の合計２２店が「酒万十の驛」と認定されています。

酒万十
しっとりした皮とほんのり酒の香りがする酒万十、手づくりのあたたかさがいっぱいです。
昔、この地区では農繁期の休憩時に「こびる（小昼）」として出されていたのが酒万十だったそうです。

道の駅みえ
国道326号沿いの少し高台にあって見晴らしのよい道の駅です。
駐車場も広く、展望台、アグリパーク、バラエティに富んだ飲食店、新鮮な野菜や特産品も多く魅力のある道の駅です。

彼岸花と萩、黄金色の稲穂、心地よいそよ風、初秋を満喫してきました。

この旅行記へのコメント （9）

• チムさん 2009/09/25 16:48:37

  綺麗ですね。

  彼岸花の赤・萩のピンク共に色鮮やかで綺麗です。
  
  それと、カレーと多数のケーキと饅頭これらお一人で・・・。!!
  
  \(^o^)／

  るりさん からの返信 2009/09/25 17:18:35

  綺麗ですね。

  チムさん　今晩は。
  
  ほとんど満開で本当にきれいでしたよ。
  
  違うのですよ。私は普通のカレーとケーキセット（ケーキは1個）
  6個も食べたのは娘、むすめです。
  おかげで夕食はあまり食べれなかったようです。　るり

• チムさん 2009/09/25 16:44:39

  綺麗ですね。

  彼岸花の赤・萩のピンクどれも色鮮やかで綺麗ですね。
  
  そして、カレーとケイキと饅頭これ皆お一人で・・・・。（＾−＾）

• せちさん 2009/09/24 22:48:21

  彼岸花

  とっても見ごたえたっぷりなブログでしたぁ（*^_^*）
  （率直な感想と感動でいっぱいです！ありがとうございます）
  すーーーっごく九州に行きたいっ！ですっ
  
  九州とは縁があって、
  前の会社で何度か出張に行ってました。
  仕事の後が土日になった時に観光をしたり、
  旅行で来たり…
  何度でも行きたい所です…
  
  彼岸花の美しさ、鳥居のアーチ、美味しい写真…とってもわくわくさせいただきました♪
  
  ありがとうございます

  るりさん からの返信 2009/09/25 16:24:39

  彼岸花

  yokoさん こんにちは。
  
  感動して頂き嬉しいです。
  家から2時間ほど行ったところに古墳群と大鳥居の神社（こうとうさん）があるのです。
  
  yokoさんは九州、私は逆に北海道に行きたいっ！です。
  北と南、遠すぎて簡単には行けませんね〜。
  
  仙台には慣れましたか？
  いつか行きたいと思っています。
  
  紅葉の季節がきますね、どうか良いたびを。　　るり

• ぺでぃまるさん 2009/09/24 20:56:02

  なぜか惹かれる…

  るりさん、こんばんわ♪
  
  彼岸花は、縁起が悪いとかpositive imageはあんまりないんですが、私は
  田んぼの横にあの燃えるような赤色を見て、秋の始まりを感じられます。
  埼玉日高の巾着田、岐阜津屋川、奈良明日香のイメージが私にとっては
  強かったのですが、九州にもいいトコあるんですねえ。
  
  あと萩の写真が素晴らしいですね!!!まるでブーゲンビリアのようで。
  
  今諸事情で旅行できない中、ニクい旅行記ありがとうございます。
  
  　ぺでぃまる

  るりさん からの返信 2009/09/24 22:46:01

  なぜか惹かれる…

  ぺでぃまるさん　こんばんは。
  
  福岡県の星野村には彼岸花が咲き誇る棚田があります。
  ここは本当に素敵です。
  機会があれば見てくださいね。
  
  あの萩、私もはじめてみました。
  普通に石垣に植えてあるのですが、豪華でしたよ。
  
  諸事情が解決しますように。　　
  実は私も足を痛めて遠出は無理なのです。　
  いつも娘に乗せて貰っています。　るり
  
  
  
  

• イーハンさん 2009/09/24 19:42:32

  いつも綺麗なお便り感謝です！

  彼岸花・・・そういえばこの町にも所々咲いてます、そんな季節になってたんですね（笑）
  私は今、トマトたちのお守で大変です、今回は全てミニトマトで耕作しました、前回あまりにも、依頼が多くてさばき切れませんでした・・・今回は大変です、既に沢山の実が成っています、出荷は10月中旬頃からです、お正月まで無休です（汗；；）

  るりさん からの返信 2009/09/24 22:19:10

  いつも綺麗なお便り感謝です！

  イーハンさん　今晩は。
  
  ミニトマトはアイコちゃんでしょうか。
  美味しいトマトですよね。
  でも収穫時は数が多くて大変でしょうね。
  
  依頼が多くて・・・嬉しい悲鳴ですね。
  お体に気をつけて頑張ってください。　　るり