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4泊したフンザを後にする日がやってきた。前日に買っておいたカシュガル行きのバスの時刻は9時。そのつもりでカリマバードからアーリアバードへと移動すると、目の前を新彊ナンバーをつけたバスが通過する。あれっ?と思いながらバスターミナルへ行くと「バスはもう行っちまったよ、8時って言ったじゃないか」の一言。おいおい、チケットに9時と書いてあるぞ。いつになくスムーズに来ていた旅だけど、やっぱり肝心のところで大波乱が起きた。つくづく詰めが甘い。<br /><br />さて、どうしたものか。以前だったらここでチケットに9時って書いてあるじゃないか!と主張していたところだが、あいにく僕には時間がない。窓口のおっちゃんも話がわかる男で、チケットを返金してやるからタクシーで国境のスストまで行け、そうすればバスはつかまると力説する。一日一本のバスを逃してしまうと日曜日に帰国できなくなってしまう僕には選択肢はなく、2800ルピーも払ったチケットを返金してもらい横で話を聞いていたおっちゃんを捕まえてスストへ急ぐ。<br /><br />タクシー:アーリアバード ⇒ パスーの先 1,000Rp<br />バス:パスーの先 ⇒ カシュガル 2,000Rp<br /><br />【全日程】<br />□7/14 <br />*TG645 名古屋 10:30 ⇒バンコク 14:30<br />*TG505 バンコク 19:50 ⇒ラホール 22:30<br />□7/15 ラホール ⇒ラワールピンディ ⇒(バス)<br />□7/16 ⇒ギルギット ⇒フンザ(バス)<br />□7/17 フンザ<br />□7/18 フンザ<br />□7/19 フンザ<br />■7/20 フンザ ⇒タシュクルガン ⇒カシュガル(タクシー、バス)<br />□7/21 <br />*CZ6802 カシュガル 22:45 ⇒ウルムチ 0:25<br />□7/22 <br />*CZ6911 ウルムチ 8:10 ⇒北京 11:45<br />*NH160 北京 14:15 ⇒関空 18:15

2007年夏 カラコルムハイウェイを突っ走れ! Vol.5: フンジュラーブ峠越えのカラオケ大会

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2007/07/20 - 2007/07/20

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シュンスケ

シュンスケさん

4泊したフンザを後にする日がやってきた。前日に買っておいたカシュガル行きのバスの時刻は9時。そのつもりでカリマバードからアーリアバードへと移動すると、目の前を新彊ナンバーをつけたバスが通過する。あれっ?と思いながらバスターミナルへ行くと「バスはもう行っちまったよ、8時って言ったじゃないか」の一言。おいおい、チケットに9時と書いてあるぞ。いつになくスムーズに来ていた旅だけど、やっぱり肝心のところで大波乱が起きた。つくづく詰めが甘い。

さて、どうしたものか。以前だったらここでチケットに9時って書いてあるじゃないか!と主張していたところだが、あいにく僕には時間がない。窓口のおっちゃんも話がわかる男で、チケットを返金してやるからタクシーで国境のスストまで行け、そうすればバスはつかまると力説する。一日一本のバスを逃してしまうと日曜日に帰国できなくなってしまう僕には選択肢はなく、2800ルピーも払ったチケットを返金してもらい横で話を聞いていたおっちゃんを捕まえてスストへ急ぐ。

タクシー:アーリアバード ⇒ パスーの先 1,000Rp
バス:パスーの先 ⇒ カシュガル 2,000Rp

【全日程】
□7/14
*TG645 名古屋 10:30 ⇒バンコク 14:30
*TG505 バンコク 19:50 ⇒ラホール 22:30
□7/15 ラホール ⇒ラワールピンディ ⇒(バス)
□7/16 ⇒ギルギット ⇒フンザ(バス)
□7/17 フンザ
□7/18 フンザ
□7/19 フンザ
■7/20 フンザ ⇒タシュクルガン ⇒カシュガル(タクシー、バス)
□7/21
*CZ6802 カシュガル 22:45 ⇒ウルムチ 0:25
□7/22
*CZ6911 ウルムチ 8:10 ⇒北京 11:45
*NH160 北京 14:15 ⇒関空 18:15

同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス タクシー
航空会社
タイ国際航空
  • フンザからスストまでの道のりはおよそ100キロ。フンザ川の峡谷沿いにへばりつくように切り開いたくねくねの山道を自称フンザナンバーワンのタクシーは80キロくらいの猛スピードで飛ばしていく。<br /><br />もちろんタイヤはつるつる、ガードレールはない。確かに運転はうまいんだけど、ちょっと滑ったら谷底行きだ。 <br />

    フンザからスストまでの道のりはおよそ100キロ。フンザ川の峡谷沿いにへばりつくように切り開いたくねくねの山道を自称フンザナンバーワンのタクシーは80キロくらいの猛スピードで飛ばしていく。

    もちろんタイヤはつるつる、ガードレールはない。確かに運転はうまいんだけど、ちょっと滑ったら谷底行きだ。

  • そんな僕の心境なんて知らずに彼はやたらと話かけてくる。ウルドゥー語で「パキスタンの音楽聴きたいだろ?」みたいなことを言いながら、よそ見して後部座席に落ちていたパキスタンの国民的歌手のカセットテープを探したりしてくれる。<br /><br />日本で例えると北島三郎かな。フレンドリーなのはうれしいけど、今の僕に必要なのはパキスタンのサブちゃんより自分の命なんだよ、お願いだから運転に集中してくれ。<br /><br />と、横を見たらパスーの氷河を通り過ぎたところだった。いつかまた来て氷河トレッキングをしたい。ピンボケなのが残念!<br />

    そんな僕の心境なんて知らずに彼はやたらと話かけてくる。ウルドゥー語で「パキスタンの音楽聴きたいだろ?」みたいなことを言いながら、よそ見して後部座席に落ちていたパキスタンの国民的歌手のカセットテープを探したりしてくれる。

    日本で例えると北島三郎かな。フレンドリーなのはうれしいけど、今の僕に必要なのはパキスタンのサブちゃんより自分の命なんだよ、お願いだから運転に集中してくれ。

    と、横を見たらパスーの氷河を通り過ぎたところだった。いつかまた来て氷河トレッキングをしたい。ピンボケなのが残念!

  • 一時間ほど冷や汗をかいた後、グルミットを過ぎたあたりで早くも目の前に新彊ナンバーのバスが見えてきた。さすがはフンザナンバーワン、予想よりも早くにバスを捉まえ乗り換えることに成功する。タクシーを降りて1500ルピーの言い値を渡そうとすると、スストまで行ってないからと500ルピーを返してきた。これは感謝の気持ちだ、そう言って渡そうとするが受け取らない。<br /><br />周りの山は引き続きギザギザしている。まるで火焔山だ。

    一時間ほど冷や汗をかいた後、グルミットを過ぎたあたりで早くも目の前に新彊ナンバーのバスが見えてきた。さすがはフンザナンバーワン、予想よりも早くにバスを捉まえ乗り換えることに成功する。タクシーを降りて1500ルピーの言い値を渡そうとすると、スストまで行ってないからと500ルピーを返してきた。これは感謝の気持ちだ、そう言って渡そうとするが受け取らない。

    周りの山は引き続きギザギザしている。まるで火焔山だ。

  • カシュガル行きのバスはギルギットの先で僕を拾ったあと、ポプラが茂る谷を国境の街スストへと向かう。荒涼とした岩山はますます険しくなり、氷河が道に迫る。乗客は僕のほか、みなパキスタン人。男だらけの猛者ども総勢16名。っと、またもやピンボケ。<br /><br />

    カシュガル行きのバスはギルギットの先で僕を拾ったあと、ポプラが茂る谷を国境の街スストへと向かう。荒涼とした岩山はますます険しくなり、氷河が道に迫る。乗客は僕のほか、みなパキスタン人。男だらけの猛者ども総勢16名。っと、またもやピンボケ。

  • 12時過ぎにススト着、ここで一時間くらいかけてイミグレを通過していよいよフンジュラーブ峠越えの道に入っていく。<br /><br />イミグレには漢字があふれ、もうすでに中国の匂いがぷんぷん漂っていた。ぎこちない感じがほほえましい。

    12時過ぎにススト着、ここで一時間くらいかけてイミグレを通過していよいよフンジュラーブ峠越えの道に入っていく。

    イミグレには漢字があふれ、もうすでに中国の匂いがぷんぷん漂っていた。ぎこちない感じがほほえましい。

  • ここからは標高2,700mのスストから4,730mのフンジュラーブ峠まで一気に2,000mも登ることになる。<br /><br />道は(おそらく)インダスの上流の渓谷に沿って細い道になっていく。

    ここからは標高2,700mのスストから4,730mのフンジュラーブ峠まで一気に2,000mも登ることになる。

    道は(おそらく)インダスの上流の渓谷に沿って細い道になっていく。

  • ここから中国側のイミグレがあるタシュクルガンまで200kmあまり街はない。いよいよフンジュラーぶの文字が出てきた。そうか、国立公園になっているのか。標高と比例してテンションが上がっていく。

    ここから中国側のイミグレがあるタシュクルガンまで200kmあまり街はない。いよいよフンジュラーぶの文字が出てきた。そうか、国立公園になっているのか。標高と比例してテンションが上がっていく。

  • 道にはゲートがあって、その手前でひと休憩。新疆ナンバーのこのバス、お前がたよりだぜ。途中で故障とか崖から落ちたりとかしないでくれよ。

    道にはゲートがあって、その手前でひと休憩。新疆ナンバーのこのバス、お前がたよりだぜ。途中で故障とか崖から落ちたりとかしないでくれよ。

  • アーリアバード(フンザ)から国境の街、スストまでは比較的平坦な道が続いていたけれど、スストを過ぎると一気に道が険しくなってきた。

    アーリアバード(フンザ)から国境の街、スストまでは比較的平坦な道が続いていたけれど、スストを過ぎると一気に道が険しくなってきた。

  • そして空がどんどん青くなっていく。

    そして空がどんどん青くなっていく。

  • 中国側の街、タシュクルガンまでは143km、カシュガルまでは438km。もう午後3時を過ぎているのに先は長いなあ。道も砂利道になってなんだか悪くなってきた。

    中国側の街、タシュクルガンまでは143km、カシュガルまでは438km。もう午後3時を過ぎているのに先は長いなあ。道も砂利道になってなんだか悪くなってきた。

  • 名前はわからないけれど真っ白な氷河。またもやボケているけれどコイツは迫力があった。

    名前はわからないけれど真っ白な氷河。またもやボケているけれどコイツは迫力があった。

  • カラコルムハイウェイの最深部。ただひたすら灰色の土地に雪を抱いた山、そして青い空だけが広がっていた。<br />

    カラコルムハイウェイの最深部。ただひたすら灰色の土地に雪を抱いた山、そして青い空だけが広がっていた。

  • パキスタン側のチェックポストを抜ける。でもここから中国側のチェックポストまでかなりあった。

    パキスタン側のチェックポストを抜ける。でもここから中国側のチェックポストまでかなりあった。

  • 国境を越えて5分くらい行くと、中国側の手荷物検査があった。ここで乗客はみな荷物を持って降り、パキスタン側と同じように中身をすべて開けて係員に見せなくてはならない。解放軍の部隊らしき係員はみなまだ若く、よく聞くと大学院時代に聞きなれた四川訛りが聞こえる。きっとみな各地の農村からやってきたのだろう。<br /><br />国境からさらに一時間半走り、北京時間午後9時に中国側のイミグレ、タシュクルガン着。国境でチェックしたはずなのに、再度荷物を全部出してチェックする。これで今日四回目。当然そこには長蛇の列。もちろん横入りする中国人、それに負けじと僕の背中にピタッとくっついてくる髭もじゃもじゃのパキスタン人。ああ、耐え難い匂いだ。<br />

    国境を越えて5分くらい行くと、中国側の手荷物検査があった。ここで乗客はみな荷物を持って降り、パキスタン側と同じように中身をすべて開けて係員に見せなくてはならない。解放軍の部隊らしき係員はみなまだ若く、よく聞くと大学院時代に聞きなれた四川訛りが聞こえる。きっとみな各地の農村からやってきたのだろう。

    国境からさらに一時間半走り、北京時間午後9時に中国側のイミグレ、タシュクルガン着。国境でチェックしたはずなのに、再度荷物を全部出してチェックする。これで今日四回目。当然そこには長蛇の列。もちろん横入りする中国人、それに負けじと僕の背中にピタッとくっついてくる髭もじゃもじゃのパキスタン人。ああ、耐え難い匂いだ。

  • 30分にわたるイミグレを抜けて、中国のスタンプが押されたパスポートを受け取ると、同じバスの乗客とタシュクルガン行きのバスに乗ってきていたツーリストたちがビールを片手に迎えてくれた。<br /><br />イギリス人、ドイツ人、カナダ人、韓国人。そして白いオウム服姿のパキスタン人たちもうれしそうにビールを飲んでいる。「cheers for free beers!!」乾杯を繰り返し無事中国に着いたことを祝いあう。一日に四回も荷物を検査され山道を越えた末に中国にたどりついた乗客たちは、いつの間にか苦難を共にした仲間となっていた。

    30分にわたるイミグレを抜けて、中国のスタンプが押されたパスポートを受け取ると、同じバスの乗客とタシュクルガン行きのバスに乗ってきていたツーリストたちがビールを片手に迎えてくれた。

    イギリス人、ドイツ人、カナダ人、韓国人。そして白いオウム服姿のパキスタン人たちもうれしそうにビールを飲んでいる。「cheers for free beers!!」乾杯を繰り返し無事中国に着いたことを祝いあう。一日に四回も荷物を検査され山道を越えた末に中国にたどりついた乗客たちは、いつの間にか苦難を共にした仲間となっていた。

  • そこから先のバスは、まるで遠足のようだった。ビール片手にみなが各国の歌を歌い合い、バスの中は歌声と笑い声が響き続ける。お祭り騒ぎは、途中カラクリ湖で数人が降りるまで一時間ほど続いた。単純なのかもしれないけど、結局目的や喜びを共有するってこういうことなんだろう。そしてそういう時は、恥とか見栄とかすべての心のストッパーを取り払ってただ楽しむ心を解放するに限る。<br /><br />結局午前3時過ぎ、フンザから18時間ほどかかってカシュガルに到着。写真はバスの中で一番仲良くなったおじちゃん。今思い返してもこのバスは楽しかったなあ。

    そこから先のバスは、まるで遠足のようだった。ビール片手にみなが各国の歌を歌い合い、バスの中は歌声と笑い声が響き続ける。お祭り騒ぎは、途中カラクリ湖で数人が降りるまで一時間ほど続いた。単純なのかもしれないけど、結局目的や喜びを共有するってこういうことなんだろう。そしてそういう時は、恥とか見栄とかすべての心のストッパーを取り払ってただ楽しむ心を解放するに限る。

    結局午前3時過ぎ、フンザから18時間ほどかかってカシュガルに到着。写真はバスの中で一番仲良くなったおじちゃん。今思い返してもこのバスは楽しかったなあ。

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