2009/09/12 - 2009/09/13
269位(同エリア334件中)
旅2旅さん
あれから三カ月、ご夫婦が住み暮らす
ログハウスを訪ねてみました・・・空き地だった敷地にも
新たな家が建てられて<静かな活気>を感じさせます
富津の海岸を歩けば、浜千鳥が餌を忙しそうに啄んで
その姿の可愛いこと・・・
夜の10時近くまでの、語らいは大変楽しい
一時でありました またお出で!に甘えてしまいそうです
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながらいふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
高村光太郎<千恵子抄>抜粋
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
あの頃
人を信ずることは人を救ふ。
かなり不良性のあつたわたくしを
智恵子は頭から信じてかかつた。
いきなり内懐(うちふところ)に飛びこまれて
わたくしは自分の不良性を失つた。
わたくし自身も知らない何ものかが
こんな自分の中にあることを知らされて
わたくしはたじろいだ。
少しめんくらつて立ちなほり、
智恵子のまじめな純粋な
息をもつかない肉薄に
或日はつと気がついた。
わたくしの眼から珍しい涙がながれ、
わたくしはあらためて智恵子に向つた。
智恵子はにこやかにわたくしを迎へ、
その清浄な甘い香りでわたくしを包んだ。
わたくしはその甘美に酔つて一切を忘れた。
わたくしの猛獣性をさへ物ともしない
この天の族なる一女性の不可思議力に
無頼のわたくしは初めて自己の位置を知つた。
昭和二四・一〇
高村光太郎<千恵子抄>抜粋 -
千鳥と遊ぶ智恵子
人つ子ひとり居ない九十九里の砂浜の
砂にすわつて智恵子は遊ぶ。
無数の友だちが智恵子の名をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
砂に小さな趾(あし)あとをつけて
千鳥が智恵子に寄つて来る。
口の中でいつでも何か言つてる智恵子が
両手をあげてよびかへす。
ちい、ちい、ちい――
両手の貝を千鳥がねだる。
智恵子はそれをぱらぱら投げる。
群れ立つ千鳥が智恵子をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
人間商売さらりとやめて、
もう天然の向うへ行つてしまつた智恵子の
うしろ姿がぽつんと見える。
二丁も離れた防風林の夕日の中で
松の花粉をあびながら私はいつまでも立ち尽す。
昭和一二・7
高村光太郎<千恵子抄>抜粋 -
裸形
智恵子の裸形をわたくしは恋ふ。
つつましくて満ちてゐて
星宿のやうに森厳で
山脈のやうに波うつて
いつでもうすいミストがかかり、
その造型の瑪瑙(めのう)質に
奥の知れないつやがあつた。
智恵子の裸形の背中の小さな黒子(ほくろ)まで
わたくしは意味ふかくおぼえてゐて、
今も記憶の歳月にみがかれた
その全存在が明滅する。
わたくしの手でもう一度、
あの造型を生むことは
自然の定めた約束であり、
そのためにわたくしに肉類が与へられ、
そのためにわたくしに畑の野菜が与へられ、
米と小麦と牛酪(バター)とがゆるされる。
智恵子の裸形をこの世にのこして
わたくしはやがて天然の素中(そちゆう)に帰らう。
昭和二四・一〇
高村光太郎<千恵子抄>抜粋 -
浜千鳥を先画像に持ってきたのは
奇を衒う・・・旅行は家を出た瞬間に始まりますが
この度の旅は、また行くよ!と・・・6月から
約3カ月、待ち侘びた富津岬への入り口
アクアライン -
アクアライン出口です・・・
トンネル途中の様子は動画でご覧ください
http://www.youtube.com/watch?v=mW29vE7Jv4g -
富津岬手前の青木あたりからの風景
-
車を道路左端に止めて
車中から撮りました・・・ゆっくり時間が
流れます -
南国風の風景です
思い出の記念として撮りました -
木更津富津線から・・停泊する漁船
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