1976/07 - 1976/07
13位(同エリア85件中)
ソフィさん
1976年7月
ある日総務課長のンポイが、「頼みごとがある」と、深刻な顔で私の部屋に入ってきた。
何事かと姿勢を正せば、「あなたの名前が欲しい」という。
「?」
「実は、初孫が生まれたのです・・・」
この国では子供の名前に、しばしば家族に大きな影響を与えた人の名前を貰うらしい。
「親族会議で相談の上決めたことですから、ぜひお願いします」
名前を貰われた人はたいへんな光栄で、今後その赤ちゃんの成長を見守らなければならないという。
また現地の風習では、名前を貰われた人はお祝いの気持ちとして、生きた羊一匹に綱をつけて、赤ちゃんの生まれた家まで引いて行くことになっている。
赤ちゃんはンポイと同居しており、その家はキンシャサにあるザイール人居住区のほぼ真ん中、ブンブ区にある。
私のマンションからほぼ8キロと遠く、全行程羊を引きながら歩くことはたいへんなので、相手の家の近くまで羊を運んでもらうことにする。
ブンブ区は、ザイール人居住区の中では中流の上くらいのところだろうか。
ヴァン・キャトル・ノヴァンブル(11月24日)通りをずっと南へ下り、マカラ監獄の前で西に曲がり、そこで車を降りて待っていてくれた羊を受け取る。
これから先は、洪水で流された橋が仮の丸太橋になっていて、車は渡れない。
羊が足を踏み外して川に落ちないよう、あるいは私自身も羊と運命を共にしないよう、なかなかの難路である。
丸太橋を渡り切った辺りで、何人かの子供が私を見つけて、「カタセ、カタセ」と私の名前を口にしながら、ゾロゾロ付いてくる。
ブンブは今ンポイ三兄弟のおかげで、キンシャサ一のテニス処となった。
それで市民の関心が深く、私が有名人になっているようだ。
これまでのキンシャサ日記は、「ソフィーさんのマイページ」をご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/katase/
スイスの写真が美しい、「片瀬貴文さんのマイページ」(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
文字が大きくて読みやすい「片瀬貴文の記録」(記事1,500文)
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
もっと大きな文字は「人生漫歩録」
http://kk1717.blog83.fc2.com/
などにも、御来訪をお待ちします。
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