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ベネチアへの列車の時刻は17時15分だった。朝起きて、宿の女主人に「宿のチェックアウトは何時?」と聞くと、女主人は「チェックアウトの時間はない。適当な時間にチェックアウトをすればいい」とのことだった。<br /><br />私達は一旦起きてスーパーへ行き、列車の中で食べるパンとハムを購入した後、直ぐに宿に戻り再び列車の出発時間の30分前までホテルで寝ていた。<br /><br />列車の時間が近づきチェックアウトを済ませ、駅へ向かった。駅に着くと、私達が乗る「ベネチア・エクスプレス」が入っていたので、直ぐに列車に乗り込んだ。私達の乗る寝台車は一番後ろにつながれていたので、正確には何両連結していたかはわからなかったが、10両くらいは連結していたと思う。<br /><br />多くのヨーロッパの国際列車(夜行列車)は、日本の列車でA寝台にあたるコンパートメント式の寝台が一両、B寝台にあたるクシェットが1,2両、コンパートメント式の6人又は8人がけの一等、二等座席が合わせて数両、食堂車という構成で運行されていることが多いみたいだ。<br /><br />今回私達が乗車した寝台車は、コンパートメントに三つのベッド、洗面台が備え付けられており、車内は非常にきれいに整えられていた。「今日は熟睡できる」と私達は安心していた。<br /><br />列車はバスとは異なり、不特定多数の人間がいろいろな駅で乗降車したり、車内が夜になると暗くなるため、寝ている間に隙をついて金品を奪われる可能性がある。また、全く知らない人が隣に座るということは、いろいろと気を使い安眠も望めない。そういうことから、私がヨーロッパで夜行列車に乗る時は、安全性を考慮して寝台を取るようにしている。<br /><br />他の車両の様子は全くわからなかったが、私達の乗っている寝台車には、私達の他もう一組乗車しているだけでがらがらだった。<br /><br />まだブダペストの空が明るいうちに列車は出発した。列車はハンガリーを縦断する形でこの列車にとっての最初の国であるクロアチアに向かった。その間、私達はベネチア以降の予定について話し合ったり、車掌と話したりしていた。<br /><br />列車の車掌(寝台に一人、クシェットに一人)はベネチアまで一緒に乗車するとのことだった。彼は私達にミネラルウォーター(ミネラルウォーターと言っても、日本で言うと炭酸水)をくれたり、車内販売用のワインを勧めた。<br /><br />ここまでは非常に列車の旅は快適だったが、ここからこの列車の旅が地獄の始まりであったことに気付かされた。<br /><br />ハンガリー・クロアチア国境<br /> 国境に着くとまず迷彩服に身をまとったハンガリーの国境警備隊員がやってきて、パスポートに何の質問も無く出国印を押してくれた。次に、クロアチア側の国境警備隊員が入ってきて、パスポートチェックをした。その際、国境警備隊員は友人のパスポートの顔写真が載っているページに赤外線をあてて、そこに浮き出てくる紋章を見て声をあげていた。<br /><br />クロアチア・スロベニア国境<br /> 深夜に着いたということもあり、私達は寝ていた。国境警備隊員のドアを勢いよくたたく音で目が覚めた。この国境でも前回同様、出国する国の国境警備隊員が出国印を押しにきた後に、入国する国の国境警備隊員、税関がやってきた。<br /><br />スロベニア・イタリア国境<br /> この国境も深夜に着いて寝ていたということもあり、国境警備隊員のかなり荒っぽいノックで目が覚めた。ここも特に何の質問も無く、入国することができた。<br /><br />以上に記述したように、列車は深夜に三度国境を通過したために、私達は寝台をとっていたのにもかかわらず、全く寝たという感じがしなかった。(車掌は私たち以上に寝ていたような気がするが。車掌に次の日「よく寝てたな」と言うと全然寝ていないと言っていた)<br /><br />列車がベネチア・サンタルチア駅に近づくと、車掌が私達のコンパートメントにやってきて、「もう駅に着く。私とはお別れだ」と言って握手を求めてきた。列車は5分遅れでベネチア・サンタルチア駅に着いた。

チュニジア・東欧旅行記23(ハンガリー~ベネチア)

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2002/01 - 2002/01

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SATORU

SATORUさん

ベネチアへの列車の時刻は17時15分だった。朝起きて、宿の女主人に「宿のチェックアウトは何時?」と聞くと、女主人は「チェックアウトの時間はない。適当な時間にチェックアウトをすればいい」とのことだった。

私達は一旦起きてスーパーへ行き、列車の中で食べるパンとハムを購入した後、直ぐに宿に戻り再び列車の出発時間の30分前までホテルで寝ていた。

列車の時間が近づきチェックアウトを済ませ、駅へ向かった。駅に着くと、私達が乗る「ベネチア・エクスプレス」が入っていたので、直ぐに列車に乗り込んだ。私達の乗る寝台車は一番後ろにつながれていたので、正確には何両連結していたかはわからなかったが、10両くらいは連結していたと思う。

多くのヨーロッパの国際列車(夜行列車)は、日本の列車でA寝台にあたるコンパートメント式の寝台が一両、B寝台にあたるクシェットが1,2両、コンパートメント式の6人又は8人がけの一等、二等座席が合わせて数両、食堂車という構成で運行されていることが多いみたいだ。

今回私達が乗車した寝台車は、コンパートメントに三つのベッド、洗面台が備え付けられており、車内は非常にきれいに整えられていた。「今日は熟睡できる」と私達は安心していた。

列車はバスとは異なり、不特定多数の人間がいろいろな駅で乗降車したり、車内が夜になると暗くなるため、寝ている間に隙をついて金品を奪われる可能性がある。また、全く知らない人が隣に座るということは、いろいろと気を使い安眠も望めない。そういうことから、私がヨーロッパで夜行列車に乗る時は、安全性を考慮して寝台を取るようにしている。

他の車両の様子は全くわからなかったが、私達の乗っている寝台車には、私達の他もう一組乗車しているだけでがらがらだった。

まだブダペストの空が明るいうちに列車は出発した。列車はハンガリーを縦断する形でこの列車にとっての最初の国であるクロアチアに向かった。その間、私達はベネチア以降の予定について話し合ったり、車掌と話したりしていた。

列車の車掌(寝台に一人、クシェットに一人)はベネチアまで一緒に乗車するとのことだった。彼は私達にミネラルウォーター(ミネラルウォーターと言っても、日本で言うと炭酸水)をくれたり、車内販売用のワインを勧めた。

ここまでは非常に列車の旅は快適だったが、ここからこの列車の旅が地獄の始まりであったことに気付かされた。

ハンガリー・クロアチア国境
 国境に着くとまず迷彩服に身をまとったハンガリーの国境警備隊員がやってきて、パスポートに何の質問も無く出国印を押してくれた。次に、クロアチア側の国境警備隊員が入ってきて、パスポートチェックをした。その際、国境警備隊員は友人のパスポートの顔写真が載っているページに赤外線をあてて、そこに浮き出てくる紋章を見て声をあげていた。

クロアチア・スロベニア国境
 深夜に着いたということもあり、私達は寝ていた。国境警備隊員のドアを勢いよくたたく音で目が覚めた。この国境でも前回同様、出国する国の国境警備隊員が出国印を押しにきた後に、入国する国の国境警備隊員、税関がやってきた。

スロベニア・イタリア国境
 この国境も深夜に着いて寝ていたということもあり、国境警備隊員のかなり荒っぽいノックで目が覚めた。ここも特に何の質問も無く、入国することができた。

以上に記述したように、列車は深夜に三度国境を通過したために、私達は寝台をとっていたのにもかかわらず、全く寝たという感じがしなかった。(車掌は私たち以上に寝ていたような気がするが。車掌に次の日「よく寝てたな」と言うと全然寝ていないと言っていた)

列車がベネチア・サンタルチア駅に近づくと、車掌が私達のコンパートメントにやってきて、「もう駅に着く。私とはお別れだ」と言って握手を求めてきた。列車は5分遅れでベネチア・サンタルチア駅に着いた。

  • 列車の車掌。

    列車の車掌。

  • ハンガリー記念コイン。

    ハンガリー記念コイン。

  • ベネチア・エクスプレスのメニュー表。

    ベネチア・エクスプレスのメニュー表。

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