2009/06/21 - 2009/06/21
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morino296さん
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梅雨の晴れ間、深緑の三井寺を訪ねました。
この日は、京都・藤森神社で紫陽花と蹴鞠を楽しんだ後、こちらへ移動したため、少し駆け足での散歩となりました。
数年ぶりの三井寺、今回は、一つ目的があって、やって来たのですが・・・。
(コメントは、三井寺のパンフレット、HPを参照しています。)
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三井寺 仁王門(重要文化財)
宝徳4年(1452)建立。
慶長6年(1601)、徳川家康により、甲賀の常楽寺から移築、寄進されたもの。 -
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釈迦堂(重要文化財)
室町初期の建物で、中世寺院の食堂(じきどう)の様式。
本尊に清涼寺式釈迦如来をまつります。 -
金堂への石段
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手水舎
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鐘楼(重要文化財)と梵鐘
慶長7年の再建。
梵鐘は、近江八景「三井の晩鐘」で知られます。
宇治・平等院、高雄・神護寺とともに日本三銘鐘に数えられ、「日本の残したい音風景百選」にも選ばれています。 -
金堂(国宝)
本尊の弥勒仏は天智天皇が信仰されていた秘仏。
現在の建築は、豊臣秀吉の北政所により慶長4年(1599)に再建された、桃山時代を代表する名建築。
三井寺は、天台寺門宗の総本山で、正式名称を長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)。 -
金堂 軒下の彫刻
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金堂の廊下
右の建物は、閼伽井屋。 -
閼伽井屋
この内部には井泉が湧き、天智・天武・持統天皇の産湯に使われたことが三井寺の名前の由来になっています。
泉を護る覆屋は慶長5年(1600)の建立。 -
閼伽井屋の龍の彫刻
正面上部にある龍の彫刻は、左甚五郎の作として有名です。
(金堂の西側廊下からが見やすいです。)
昔、この龍が夜な夜な琵琶湖に出て暴れたため、困った甚五郎が自ら龍の目玉に五寸釘を打ち込み静めたと伝わります。 -
熊野権現社
天保8年(1837)の再建。 -
べんけい鐘の案内板
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霊鐘堂
弁慶の引き摺り鐘が納められています。 -
弁慶の引き摺り鐘(重要文化財)
奈良時代の梵鐘。
承平年間(十世紀前半)に田原藤太秀郷が三上山のムカデ退治のお礼に琵琶湖の龍神より頂いた鐘を三井寺に寄進したと伝えられています。
その後、山門との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると ”イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたので、弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったといいます。鐘にはその時のものと思われる傷痕や破目などが残っています。(弁慶の引き摺り鐘の伝説)
また、この鐘は寺に変事があるときには、その前兆として不可思議な現象が生じたといいます。良くないことがあるときには鐘が汗をかき、撞いても鳴らず、また良いことがあるときには自然に鳴るといいわれています。(真偽のほどは?) -
一切経蔵(重要文化財)
禅宗様の堂で、もとは国清寺(山口市)の経蔵で、慶長七年(1602)に毛利輝元によって移築されたもの。 -
一切経蔵の八角輪蔵
一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵。 -
唐院の三重塔(重要文化財)
慶長6年(1601)、徳川家康により寄進されたもので、もとは奈良県・比蘇寺の塔で室町初期の建築。 -
唐院 大師堂(重要文化財)
唐院は、開祖智証大師円珍の廟所。
唐院の名は、智証大師が、入唐求法の旅で持ち帰った経典類を納めたことに由来するそうです。
大師堂は慶長3年(1598)の再建。 -
唐院 潅頂堂(重要文化財)
桃山時代の建築。
寺流の密教を伝承する道場。 -
唐院の三重塔
大師堂の前から -
唐院の前の燈籠
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村雲橋
開祖智証大師がこの橋を渡る時に、中国の青龍寺が焼けていることを知り、閼伽井の水をまいたところ、橋の下から村雲が湧き起こり、中国に向かって飛び去ったが、翌年、青龍寺から鎮火のお礼の使者が着たといわれます。 -
村雲橋と紫陽花
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苔むす石垣
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微妙寺と紫陽花
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微妙寺の前の紫陽花
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微妙寺
三井寺の五別所の一つ。
本尊は十一面観音(重要文化財)、湖国十一面観音霊場の第1番札所。 -
観音堂へ向かう道には可愛らしい石仏が並んでいます。
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衆宝観音
三十三観音の一つ。
衆宝(しゅうほう)とは、衆生が求めてやまぬ財宝のことで、右手を岩に置き、左手を立て膝の上に置く特異な観音様です。 -
毘沙門堂(重要文化財)
元和2年(1616)の建立で極彩色に荘厳された建築。 -
百体堂に奉納されている大津絵
大津絵を代表する「鬼の寒念佛」
鬼が僧衣をまとっている絵で、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を諷刺したものです。
鬼の住まいは人間の心の内にあるということで、描かれた鬼の角は、佛の教えである三毒(貧欲・瞋恚・愚痴)いわゆる人々の我見、我執であると言えます。
人は自分の都合で考え、自分の目でものを見、自分にとって欲しいもの、利用できるもの、自分により良いものと、限りなく角を生やします。
大津絵の鬼は、それを折る事を教え、鬼からの救いを示唆しているとも言われています。
「真なき姿ばかりは墨染の心は鬼に現れにけり」
「慈悲も無く情けもなくて念仏をとなふる人の姿とやせん」 -
観音堂の前は琵琶湖が展望できます。
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琵琶湖に浮かぶ船も良く見えます。
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観音堂
元禄2年(1689)に再建、西国三十三観音霊場の十四番札所。
本尊は如意輪観音で、33年ごとに開扉される秘仏。 -
観月舞台(右)と百体堂
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絵馬堂の鬼瓦
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観音堂の展望台から
梅雨空もすっかり晴れていました。 -
水観寺
三井寺の五別所の一つ。
建物は明暦元年(1655)建立、本尊は薬師如来。
(逆光となっています。) -
17時の閉門時間が近づきましたが、まだ訪れる人がいました。
受付の方は、閉門まで時間が少ないことを説明し、拝観料はなしで入山を受けていらっしゃいました。 -
三井寺を出ると比叡山の山並みに雲が掛かり幻想的な感じでした。
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大津絵の飾りもの(三井寺の前の土産物屋で)
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街角のフェンスにも大津絵が使われています。
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京阪三井寺駅近くの琵琶湖疎水と京阪電車
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京阪浜大津駅
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三井寺力餅本家
浜大津駅前にあります。 -
三井寺力餅
お茶つきの力餅3串で420円。
きな粉が美味しい柔らかなお餅でした。
保存料を使っておらず、柔らかいうちに食べて欲しいとのことで。賞味期限は翌日までです。
お土産に持って帰りたかったのですが、諦めました。
この他に、大津絵の落雁のお店にも行きたかったのですが、次回のお楽しみに取っておきました。 -
浜大津駅からの眺め
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17:30頃、夏至ですから一年で一番昼間が長い日ですから、まだまだ明るいのですが、そろそろ引き上げることにしました。
京阪で浜大津から山科へ行き、大阪へ向かいました。
この日の目的は?
三井寺の饅頭童子を見たい(出来れば買いたい)
と思っていたのですが、満願成就とは行きませんでした。
饅頭童子は、三井寺のHPでご覧ください。
http://www.shiga-miidera.or.jp/shop/goods11.htm
幼い子に、「お父さんとお母さんのどちらが好きか?」と尋ねたら、手に持っていた饅頭を二つに割って「どちらが美味しいと思いますか?」と答えたそうです。
5月中旬の三井寺千団子祭に行けば買えるかも?
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この旅行記へのコメント (7)
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- jyugonさん 2009/07/07 00:10:35
- 一日違いの三井寺でした〜
- 本当に不思議に微妙な1日でしたね。
藤の森神社に三室戸寺
三井寺にいかはるとはまたまた奇遇…
私は思い立って前日に一人でふらふらしていました。
京都のお寺とはちょっと趣の違う佇まいが好きです。
季節的にも人が多い時期ではありませんが、ゆっくり拝観するのは
いいですね〜 好きな所に好きなだけじ〜っと出来ますから…
道を間違えて観音堂の所から上がったのですが、あまりに誰もいなくて怖いくらいでした。
御開帳の時にはぜひと思っています。
296さんに大津絵のことを伺ってからは気を付けて観るようになりました。
ユーモラスで個性的な顔立ちにはちょっと温かみを感じます。
饅頭童子のお人形は知りませんでした。
大岡越前に出てくるような話ですね。感動物…?
こんな出来た子は何処にいるのでしょうねぇ〜
毎週で、お忙しそうですが
暑い時期ですのでお体ご自愛下さいませ。
jyugon
- morino296さん からの返信 2009/07/07 00:47:53
- RE: 一日違いの三井寺でした〜
- jyugonさん
いつも有難うございます。
> 藤の森神社に三室戸寺
> 三井寺にいかはるとはまたまた奇遇…
本当に奇遇ですね。
三室戸寺は、混んでいそうでパスさせてもらいましたが、
大津へ向かったのは、新幹線の中で雑誌の特集「ゆるゆると、大津絵」を見て、
どうしても行ってみたくなったのです。
> 296さんに大津絵のことを伺ってからは気を付けて観るようになりました。
> ユーモラスで個性的な顔立ちにはちょっと温かみを感じます。
大津の町には、まだまだいろいろありそうなので、探してみるのも楽しみですね。
> 饅頭童子のお人形は知りませんでした。
> 大岡越前に出てくるような話ですね。感動物…?
> こんな出来た子は何処にいるのでしょうねぇ〜
5月のお祭りには、是非、行ってみたくなりました。
> 毎週で、お忙しそうですが
> 暑い時期ですのでお体ご自愛下さいませ。
ご心配いただき有難うございます。
今月も、結局、毎週関西へ行くことになってしまいました。(笑)
morino296
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- かりんさん 2009/07/05 09:48:33
- 三井寺
- morino296さん、こんにちは。
三井寺へようこそ^m^
桜や紅葉のシーズンしかお邪魔することはないのですが、
毎日のように前を通ってます。
深緑の季節も素敵ですね。
引きずり鐘の話を聞いたのは小学生の頃。
校外学習で三井寺へ行ったときに知りました。
私が見ている間に喋りだしたらどうしよう!?
なんてこと考えてたら怖くなった記憶があります^_^;
そのようなお話があるんですね。
知らなかった〜。
近すぎてHP見ることもありませんでした。
これから見てみます♪
浜大津からの景色もきれいです。
湖岸で眺めるのも良いのですが、駅からだと高さもあってちょっと違うように思えます(私だけ!?)。
マンション邪魔ですけどね…
夜に気分良くなってから眺めることが多いので、必要以上に喜んで眺めてます(*^^)v
果林
- morino296さん からの返信 2009/07/05 12:06:40
- RE: 三井寺
- 果林さん
こんにちは!
お元気ですか?
お膝元に、無断でお邪魔していました。
三井寺、広い境内でゆっくり楽しませてもらいました。
饅頭童子、実は最近知ったのですが、
たまたまテレビを見ていたら、郷土玩具、特に土人形を集めている方が
紹介されていて、そこで説明がされたのです。
また、新幹線の車内においてある雑誌「ひととき」の7月号で、
「ゆるゆると、大津絵」が特集されていて、その中でも紹介されています。
これは、是非、行ってみなくてはと思い立ち、お邪魔した次第です。
三井寺力餅やさんの2階に大津絵が飾られているそうですが、
今回は見逃してしまいましたので、また次回行ってみます。
果林さん、観音堂から見えるマンションにお住まいでしたか?
もしそうでしたら、失礼しました。
morino296
- かりんさん からの返信 2009/07/05 13:37:42
- RE: RE: 三井寺
- 琵琶湖沿岸で、夏の花火はベランダから眺めることができます〜♪
なんて言いたいものです^_^;
花火は見えますが、ちょっと歩いて行かなきゃいけません。
それも手のひらサイズの花火です。
浜大津周辺のマンションはレイクビューで良いかも知れません。
「ベランダ側にお風呂が」とかいう文句の広告見ては、
琵琶湖眺めながら、ゆっくりお風呂かぁ〜♪なんて妄想したりします^m^
でも、ひとり占めは…
あまり高層マンションは建ってほしくないのが本音です。
-
- momotaさん 2009/06/29 00:17:10
- 深緑もいいですねぇ
- morino296さん、こんばんは!
大好きな三井寺、初夏はこんななんだぁ〜と見ていて嬉しくなりました。
春に行った時は夜だったので全体の雰囲気がまるで解らなかったけど
見所満載ですね。
前に行った時も多分桜ばかりに目が行ってちゃんと建物見てないんですよね。
三井の梵鐘とか全然記憶にないんです。
ここからも琵琶湖が見渡せるんですね。緑のころもいいですね。
一体、目的は何なんだ!と最後まで引っ張りますねぇ(^ム^)
饅頭童子在庫切れとは、残念!!
お饅頭を割ってそんなことをいう子が本当にいるのかしら(^・^)
随分出来た子だなぁ〜!
こんなお人形が売られているなんて知りませんでした。
- morino296さん からの返信 2009/06/29 20:38:54
- RE: 深緑もいいですねぇ
- momotaさん
こんばんは。
いつも有難うございます。
三井寺、ゆっくりと楽しめて良いですね。
春に行かれた時は、夜桜見物だけでしたか。
観音堂から望む琵琶湖、なかなか素敵ですよ。
マンションがちょっと邪魔かも知れませんが。
昔は、観音堂から琵琶湖を見た人が海だと思ったそうですよ。
饅頭童子、ちょっと引っ張り過ぎでしたか?
失礼しました。
私は、この話を聞いた時、感動ものだったのですが。
morino296
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