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<br />1976年6月<br /><br />6月18日には、スポーツ関係者による新市長歓迎会があり、ナンテイ(ソフトテニス)関係者に招待状がやって来た。<br /><br />「これでナンテイもザイール社会から公に認知された」<br /><br />ザイール人たちには、それがよほど嬉しかったらしい。<br /><br />その日を指折り待ち、イソイソと出かけて行った。<br /><br />平素の市民生活では、このような機会がないからだろう。<br /><br />キンシャサ市スポーツ部長の配慮には、心から感謝する。<br /><br /><br />アンゴラ内戦が終わったのを機会に、モブツ大統領支持デモ行進が催された。<br /><br />こんな機会は「NANTEI」の名をアピールするチャンスとばかり、若いナンテイストたちが、目立つようにユニフォームを着て参加する。<br /><br /><br />打ち初め式のテレビ放映用に、ンポイの発案で作った「NANTEI」マーク付きのTシャツは、こんな時には役に立つ。<br /><br />キンシャサの中心街「トラント・ジュアン(6月30日大通り)」を、揃いのユニフォームで堂々と行進する彼らは、平素とは別人のように明るい。<br /><br /><br />古くなったボールが、20マクタ(120円)で売られていると言ううわさを耳にする。<br /><br />「練習中にボールがなくなる」とは聞いていたが、こんなところに行っているらしい。<br /><br /><br />貴重品であるボールが、「こんなところに流れているとは…」と、ナンテイストの幹部たちは怒る。<br /><br />私の関心は「どのように使われているのだろう」で、将来ザイール国内でボールの製造を始めるときの参考となると考える。<br /><br />彼らによれば、ボールに注射器で空気を入れ、良く弾むようにしたものをサッカーに使うと言う。<br /><br /><br />ンポイの意見を入れ、これまで各クラブに貸していたボールの数を、四つから二つに減らす。<br /><br />ボールにはクラブ名を書き、通し番号をつけ、紛失時には50マクータ(300円)の罰金を課すことにする。<br /><br /><br />さらに空気圧の調整は、クラブ内でやってはいけないと告示する。<br /><br />砂地が多いこの地では、高いバウンドのボールが好まれ、つい空気を入れ過ぎる嫌いがあったのだ。<br /><br />ボールの寿命は少しでも長くするように丁寧に扱わなければならず、空気入れの制限にはそうした意味もある。<br /><br /><br />このような紀律作りをザイール人は好きであり、また良く守られるように感じる。<br /><br />「彼らは規律を破ろうとする傾向がある」とするヨーロッパ人とは違った見方である。<br /><br />ザイール人には、ヨーロッパ人に接するヨーロッパ人慣れした人種と、私がコートで接するような純朴な人種と、二つの別の人格があるのではないだろうか。<br /><br />

キンシャサ日記【644】ナンテイ(ソフトテニス)が次第に有名になりつつある

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1976/06 - 1976/06

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ソフィ

ソフィさん


1976年6月

6月18日には、スポーツ関係者による新市長歓迎会があり、ナンテイ(ソフトテニス)関係者に招待状がやって来た。

「これでナンテイもザイール社会から公に認知された」

ザイール人たちには、それがよほど嬉しかったらしい。

その日を指折り待ち、イソイソと出かけて行った。

平素の市民生活では、このような機会がないからだろう。

キンシャサ市スポーツ部長の配慮には、心から感謝する。


アンゴラ内戦が終わったのを機会に、モブツ大統領支持デモ行進が催された。

こんな機会は「NANTEI」の名をアピールするチャンスとばかり、若いナンテイストたちが、目立つようにユニフォームを着て参加する。


打ち初め式のテレビ放映用に、ンポイの発案で作った「NANTEI」マーク付きのTシャツは、こんな時には役に立つ。

キンシャサの中心街「トラント・ジュアン(6月30日大通り)」を、揃いのユニフォームで堂々と行進する彼らは、平素とは別人のように明るい。


古くなったボールが、20マクタ(120円)で売られていると言ううわさを耳にする。

「練習中にボールがなくなる」とは聞いていたが、こんなところに行っているらしい。


貴重品であるボールが、「こんなところに流れているとは…」と、ナンテイストの幹部たちは怒る。

私の関心は「どのように使われているのだろう」で、将来ザイール国内でボールの製造を始めるときの参考となると考える。

彼らによれば、ボールに注射器で空気を入れ、良く弾むようにしたものをサッカーに使うと言う。


ンポイの意見を入れ、これまで各クラブに貸していたボールの数を、四つから二つに減らす。

ボールにはクラブ名を書き、通し番号をつけ、紛失時には50マクータ(300円)の罰金を課すことにする。


さらに空気圧の調整は、クラブ内でやってはいけないと告示する。

砂地が多いこの地では、高いバウンドのボールが好まれ、つい空気を入れ過ぎる嫌いがあったのだ。

ボールの寿命は少しでも長くするように丁寧に扱わなければならず、空気入れの制限にはそうした意味もある。


このような紀律作りをザイール人は好きであり、また良く守られるように感じる。

「彼らは規律を破ろうとする傾向がある」とするヨーロッパ人とは違った見方である。

ザイール人には、ヨーロッパ人に接するヨーロッパ人慣れした人種と、私がコートで接するような純朴な人種と、二つの別の人格があるのではないだろうか。

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