ギリシャ最終日～アポロ・コーストとスニオン岬

2009/04/28 - 2009/04/28

とうとうギリシャ最終日。
ヴーリャグメニからバスに乗りアポロコースト沿いを走って先端のスニオン岬へ。
半日、海を眺めたり本を読んだり、アテネ５日間の日記をまとめて書いたりして、のんびり過ごしました。

エリア アポロ・コースト周辺(ギリシャ)

スニオン岬行きのバス停および時刻表を探しつつ、ホテル周辺の海岸沿いを散策。

多くのビーチがホテルのプライベートビーチになっているのですが、勝手に下りていけるビーチを見つけました。肌寒い中、白人が３人泳いでました。

透明度の高い水、魚の群れが見えました。

温水湖；ヴリャグメニレイクへ。
土の地面がなくても、藤棚作れるんだなあ、と
温泉に関係ないところに感心。

さらに大きな壷！

ヴリャグメニとは「陥没」という意味だそうです。
火山の陥没で出来た湖、つまりカルデラ湖ですね。
年間通して水温２３度の温泉。
使用料は市民は５ユーロ、そのほかは８ユーロ。
水着忘れたので断念。

水面の落ち葉を掃除するおじさん。
「どこから来た？日本？僕もいつか日本旅行するよー！」と大声でさけんできました。
タクシー運転手さんといい、カフェの店員さんといい、みなさん英語上手、かつ非常に愛想がよかったです。

温泉の敷地から出てきて、またしばらく海岸散策。個人で持ってるボートでしょうか。
しばらくしたらバス停が見え、オレンジのバスが来たので、あわてて手を挙げてとまってもらいました。

路線バスというより、長距離高速バスみたいな立派なバスで、切符売る車掌さんが乗務していて、
右側（海岸側がよく見える）の空席を探して案内してくれました。

風光明媚な海岸線、あたたかい日差しをうけて、うつらうつらしながら（いつ起きてもきれいな青い海！）１時間ほどして終点のスニオン岬。
まずは帰りのバスの時刻をチェック。12時、13時、14時、、、と１時間ずつあり、20時間が最終。
サマータイム中なので、20時では夕日が見えないかも。。。

とりあえずレストランで、ウゾ（アニスの香りのお酒、透明なのに、水を入れると白く濁る）と、
タラモサラダをオーダー。
タラモ＝タラコ＋イモ　の日本料理かと思っていましたが（タラコスパゲティみたいな）
タラーモサラーテという、れっきとしたギリシャ料理だそうです。

さらにまたギリシャのお酒「ラキ」（松ヤニの香り）と、ドルマーテス(ブドウの葉で半分つぶした米とひき肉を包んだ、桜餅みたいな料理)をオーダー。

お腹いっぱい、うとうとしたり、読書したり、日記を書いたり。
１時間ごとのバスのほかに、団体バスも続々と到着しては１時間足らずで引き上げていったりする中、見晴らしのよい席にずーっといたものの、店員さんたちも悪い顔せず、、、というか、彼ら自身、空いてる席に座って、勤務中とは思えないほどくつろいでいました。
アポロコーストの先端、実にゆっくりした時間が流れています。

午後になり、方角によっては影絵のような美しさが見えました。
何時間レストランにいるんだ・・・

ツーリングに来ている人も多かったです。

やっとポセイドン神殿へ。入場料４ユーロ。
紀元前４４４年の建築だそうです。

やはり太陽をあびて神々しいです。
こんな先端に、よく作ったものだ、と思わされます。

まだ夕日が見えないので、レストランに戻っておやつ。
ギリシャのお菓子「バクラバス」ベッタベタに甘〜いシロップにどっぷり漬かったミルフィーユ、という感じです。
お酒の飲めないイスラム圏にあるお菓子に似ていると思いました。

バクラバスを食べ、エスプレッソで甘さを中和しながら思案したものの、やはり当面、日は沈まなそうであり、もし最後のバスに乗れなかったら困るので、１本前の１９時発に乗りました。

海水浴できたら、楽しそうです。

車窓から、刻々と変わる空と水の色、ギリシャ最後の風景を目に焼き付けました。

ギリシャ最終日が暮れていきます。
タンポポやアザミ、野の花の原色と青い海、
そしてまだ春のやわらかい空気が作る素朴な風景、
愛想よく親切な人々、
翌日にはギリシャを離れるのが、名残惜しくてたまりませんでした。
絵葉書にあるギリシャは大抵、真夏だと思われますが、春のギリシャも、とても良いものだとわかりました。
ギリシャ紀行、読んでくださってありがとうございました。