2009/04/19 - 2009/04/19
1738位(同エリア2026件中)
もろずみさん
今年の桜も最終段階になりました。
高尾の桜と言うと多摩森林科学園ですが、一丁平の千本桜も忘れてはなりません。
山頂から城山へと続く尾根道が、この時期は桜の街道になります。
早咲きから始まって、染井吉野の絢爛豪華な姿を愛で、里桜の花吹雪を味わって最後は山桜。
山中で見る桜は里や街で見るものとは違い、歩いていると桜の精が飛び交っていろいろと囁いてきます。まして天狗の棲む山であれば格別です。
肝心の桜はちょっと遅くて、すでに新緑の高尾山でした。(^^;
高尾山はミシュランの三つ星を獲得してから人気急上昇。
そのため孤高な単独行は似合いませんが、道もよく整備されて気持ち良く歩けたから良しとしましょう。
- 交通手段
- JRローカル
-
山桜を見る候補地は他にもあったけど、久しぶりに高尾山にしてみました。
ここ数年は行ってないので新鮮な気分。
電車を乗り継いで1時間余りで高尾山口に到着。 -
行楽シーズンは混むと思って早めに来てみれば、案の定ハイカーたちが大勢。
その割にケーブルカーは待ち時間もなくすんなり乗車できました。
ほとんどの人は歩いて登るからですかね。 -
ケーブルカーを下りれば、いきなり展望がひらけます。
こんなお気楽なところが高尾山の魅力でしょう。 -
かと言っても山は山。
道幅は広くて石畳の道ですが勾配はあります。
のんびりと歩き始めると前に修験僧を発見。
今日は天狗に出会えるかな? -
神霊の宿る木々も豊富です。
道の脇に立つ「タコ杉」は根をタコのように這わせていたからだと言います。
道を通すために根を切ろうとしたら、タコの足のように後に隠したという言い伝えです。 -
ずんずんと登っていくと薬王院の四天王門に到着。
山の上とは思えない立派な門です。
先ほどの修験僧も門の中に消えていきました。 -
門をくぐれば広い境内に天狗像がお出迎え。
確かにここは天狗の住処ですから、おとなしく参拝して通り抜けることにしましょう。 -
境内には建物もたくさんあって賑やかです。
山中のお寺は、御岳山もそうですが修行道場であることが多いので、一つの町を形成しているようです。
朱塗りの仁王門の門前には里桜が満開です。 -
これが本堂。
薬王院だけでも見所はたくさんあり興味は尽きません。
すでに何十回と登って来ていますが、ずいぶんと綺麗になった感じですね。
詳しくは公式サイトで。
http://www.takaosan.or.jp/index.html -
山の上でも里桜が見頃というのですから、今年の桜はどこも駆け足だったということでしょうね。
本堂裏手の登山道を行くと、ブナがすっかり芽吹いてすでに新緑の季節でした。
ブナの新緑ってやはり良いですね。 -
高尾山の山頂に到着。
もうすでに登ってきている人が結構います。
ケーブルカーは2便に乗って来たので、ここにいる人たちは歩いて登ったのでしょう。
山頂は広場になっているので朝食タイム。 -
標高は599Mと、気軽に登ってきた割には奥武蔵の山々と変わりません。
終わりかけですが山桜に間に合ったようです。
ピーク制覇という気がしませんが、山の空気が気持ち良いです。 -
ここからの展望も必見です。
メジャー過ぎて静かに眺望を楽しむというわけにはいきませんけど。 -
薄っすらと富士山も見えます。これもあと僅かで見えなくなってしまいます。
春霞で冬場のようにくっきりとしてませんが、何とか写真に写る程度。
気温が高いので諦めていたけど、先ほどの天狗のおかげ? -
さて、ひと休みしてここから奥高尾に入って行きます。
人の流れが途切れませんね。
スタートは早かったし、ケーブルカーでショートカットしたのにこれです。
陣馬山方面に縦走する人が多いのかな? -
高尾山そのものは桜より紅葉の名所です。
ちょうど青モミジの季節ですから、周囲の木々を見ているだけでもうっとりしてしまいます。
新緑が眩しいほど。 -
もみじ台を通過します。
ようやく山桜が自己主張しているエリアに入ったようです。
うーん、1週間ほど遅かったかな? -
山桜は木によって咲く時期もまちまちです。
ピークだと見上げると花が空を覆うはず。
散り1分という感じ。ほぼ葉桜とも言います。(^^; -
尾根道が続くので所々で絶景に巡り会います。
景色が変化に富んでいて良いコースですね。
これだけ人がいると街歩きと変わりませんが、地図を開く必要もないです。 -
途中で景色を眺めるために休憩していると、次々とハイカーが通り過ぎていきます。
いやはや、こんな高尾山も初めてだなぁ。
ミシュラン効果っていうのは凄いものです。 -
だんだんと山桜の並木が現れました。
花びらを敷きつめたような山道は風情があります。
時折、上から花びらが舞ってくるのも乙なもの。
3日くらい遅かったか・・・。 -
と思っているうちに一丁平園地に到着しました。
この周囲は千本桜と言われるほど山桜が密集しています。
山桜は背が高く、花は遙か上に咲いているので写真にするのは難しいですね。
実際はこの絵より桜の園という感じです。 -
おや?こんな所に新しい展望台を建設中。
年間数百人ものハイカーが訪れるので、いろいろと整備が大変なようです。
登山道はロープが張られて山に入れないようにしたり、トイレを各所に接地したり・・・。
展望台は歓迎です。 -
一丁平千本桜をイメージする絵。やっと撮れました。
こんな感じの桜並木がずっと続いています。
街路樹の桜とは風情が違っていますよね。
これを見るために今日は山に入ったようなもの。 -
登っているときは足元ばかり見ているので桜より野草に目が行きます。
イカリソウの群生を発見しました。 -
上を見上げたり、下に咲く花を探したりしているうちに城山まで辿り着きました。
結局、ここが一番桜が残っているようです。
半分諦めていましたが、来て良かったという気分。 -
城山の山頂から歩いてきた高尾山を臨みます。
山桜が続く尾根道がわかります。
ピークだったら桜が白い筋のようになっていたのに、若葉色の筋です。
こちら小仏城山は標高670Mなので高尾山とは70Mの高低差です。 -
山頂もすぐ下の広場も人がいっぱいです。
奥武蔵や秩父の山に比べて若い人や子供連れが多いです。
秩父などは中高年しかいなかったりしますから。
トレッキングというよりピクニックですね。 -
城山山頂の山桜は満開。桜の花の下でランチタイムにします。
そう。当初から桜の下でお弁当という登山計画なので、目的達成しました! -
ここからは陣馬山への道、小仏峠へ下る道、相模湖へ下る道とあります。
陣馬山縦走路は混みそうだし、一番空いていそうな相模湖への道を選びます。
ピンクの花は花桃です。 -
いくらか静かな林間の山道になってきました。
と思ったら、相模湖側から高校生のグループや家族連れが登ってきたり。
逆コースというのは思いつかなかったな。 -
途中のポイントに真新しい社がありました。
ここまでの道を振り返ると、以前の高尾山とはずいぶん変わったことに気づかされます。
整備されたのは良いけど、奥武蔵のような懐かしさが薄れてしまったような。
公園を歩いているようで孤高な単独行には似合わない山になりました。 -
林間を抜けると明るい尾根道に出ます。
道幅も広く歩きやすいですが、次第に下り勾配が急になります。
いい加減疲れてきたので少々きつい道です。 -
視界が開けると眼下には相模湖。
しかし、ビューポイントがたくさんある山ということでは高尾山はやはりはずせません。
あそこまで歩いて下るのか。 -
はらはらと花びらが舞って来たので見上げると、新緑の中で山桜が咲き残っています。
-
山道を下りきった所にあるのが富士見茶屋。
喉が渇いてついつい立ち寄りたくたります。
しかし、下山してのビールを楽しみに、ぐっと我慢。(^^; -
あと1時間弱というところかな。
再び山間の道に入ると眼下に相模川が見えてきます。
コースはあの弁天橋を渡って対岸を遡ります。
ここもビューポイントですね。 -
水の流れる音が聞こえてきたと思うと、大きめの滝がありました。
気温はぐんぐん上がって初夏の陽気です。
滝がいかにも涼しげでした。 -
高尾山から小仏城山を経て相模湖に抜けるコースもいよいよラストスパート。
長閑な里の風景を眺めながら湖への道を行きます。
このコースは車道歩きが少ないので距離の割に疲れません。 -
最後は相模湖畔の公園でひと休み。
何やらアマチュアバンドの演奏をやっていて、山歩きの余韻に浸る雰囲気とは違ってましたけどね。
距離は13kmくらいと短いですが、のんびり歩いたので5時間くらい。
絵になる景色満載の単独行でした。
なるほどミシュランの三つ星だけのことはある高尾山でした。
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