1976/06 - 1976/06
13位(同エリア85件中)
ソフィさん
1976年6月
打ち初め式の翌日私の事務所を訪ねて下さったンギリ・ンギリ小学校長との約束を果たすべく、ザイール人街の真ん中にあるこの小学校を訪ねてみた。
デモンストレーションができるよう、日本人の通訳兼秘書柚木氏を連れて行く。
ザイール人は、子供の教育には熱心と聞く。
しかし校舎が不足していて、この小学校も二部制をとっている。
午前の部の生徒は午前だけ、午後の部の生徒は午後だけの授業らしい。
体中に喜びを表わしながら出て来られた校長の手には、魚を掬う網のようなものが二つ握られていた。
「早速子供にラケットを作らせたのですよ。いかがでしょうか」
先日私は、「日本でソフトテニスが育った理由の一つに、用具の国産化による低廉化があった」
「まずはボール、ラケット、ネット…」
私は、アフリカでの普及の大切な要件として、アフリカでの用具国産化を上げておいたのだった。
「ザイールでしっかりした用具を作り、将来の夢は日本への輸出ですね」
そこで、その話を子供たちにしたところ、ラケットを作って持ってきたらしい。
校長の誇らしい顔を眺めながら、驚くと同時に、私にも勇気のわくのを感じた。
まだ実用にはほど遠いが、何しろ、アフリカで初めて生まれた記念すべきラケットなのだ。
「日本が西洋文明を早く吸収し、自らのものにまで育て上げた背景に、ソフトテニスの普及があるが、普及に一番熱心なのは学校の先生だった」
私がこんな話をすると、校長先生の目がキラキラと輝く。
「私の学校の教育にも、ソフトテニスを取り入れてみたい」
と、最高学年の各クラスから2名、合計20名の子供を選び、指導責任の先生に3人を選んだ。
「やりたい希望者が多くて、選ぶのが苦労でした」
「とりあえずクラブを一つ作り、先生は週末の練習会に出てください」
私は胸に熱いものを感じながら、帰りの校門をくぐった。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
キンシャサ(コンゴ民主共和国) の人気ホテル
コンゴ民主共和国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
コンゴ民主共和国最安
1,566円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
0