地中海クリスマス・クルーズ?：Tunisia(1)

2005/12/25 - 2005/12/25

クルーズ６日め、クリスマス。クリスマスを気にしなくて済むイスラム教国チュニジアへ。早朝、ラグレットと呼ばれるチュニス港（外港）へ入港。ここは、チュニス(Tunis)の市街から湖をはさんだチュニス湾に面した港のため、市街地まではかなりの距離。
初めて訪問する国であり、港からも不便なので、今回はとりあえずビギナー・コースでエクスカーションに参加。
バスで、チュニス市街を眺めながら、まずはバルドー(Bardo)博物館へ。ローマ時代・ビザンチン時代のモザイク・タイルが質量ともに素晴らしい美術館。日本からのグループ・ツアーにも遭遇。
続いてチュニスから郊外のカルタゴ(Carthage)へ。有名な世界遺産のカルタゴ遺跡を見学。遺跡は海のそばにあり、規模も立派なものなのだが、ローマ時代の都市のもの。世界史で習うフェニキア人によるカルタゴの遺跡はわずかに港の跡が残るだけ。バスで前を通り過ぎたものの、ツアーのスケジュールには組み入れられていない。こういったところがグループ・ツアーの弱点。見るべきところがあまりなくても、実際の場所に立ってみて、遠い歴史の息吹を感じるのも楽しみ方の一つだと思うのに。
カルタゴから、典型的な観光地のシディ・ブ・サイド(Sidi Bou Said)へ。丘の上に並ぶ白い壁、水色の窓枠の美しい街並み。ここで食事休憩を含むフリータイムに。流石に有名観光地ですごい人出。リビア人と違って、チュニジア人はすっかり観光客慣れ（ズレ？）していて、しかも坂道。京都の二年坂・三年坂を思い出させる。
チュニジアは穏健派イスラム国として、比較的経済も順調で、社会も安定していることを実感。観光資源も豊富なので、あらためて、ゆっくりと訪問したい国。

エリア チュニジア

チュニス港入港
客船が停泊する埠頭から、湖の対岸にチュニスの市街が広がります。

ポエニ戦争後に建設されたローマ時代のカルタゴの遺跡

カルタゴのローマ遺跡
石柱

カルタゴのローマ遺跡
円形劇場

シディ・ブ・サイドの街並み
白い壁に水色の窓枠の家々が丘の上に立ち並んでいます。丘の上は静かな住宅地が広がっていますが、バス駐車場の周りや坂の途中には、カフェやギャラリー、土産物屋など、立派な観光地です。

シディ・ブ・サイドの街並み