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3月4日(土)第12日目 メルズーガにて<br /><br />砂漠の日の出は美しすぎる。砂丘から丸い形が、見ていられないほど強い光線を放って顔を出した。目の前に光が広がる。朝の始まり、砂丘の上からみた景色は忘れ難い。<br /><br />朝食はおきまりのパンと紅茶とオレンジュース。シャワーを浴びていないので少々不快。<br /><br />ラクダに乗り、8時半頃出発。一匹のラクダのご機嫌が斜めで、ぐあーぐあ〜っていいながらほえてた。ちょっと怖かったね。なんとかハッサンがなだめていざホテルへ出発。<br /><br />太陽と空とクリーム色の砂丘のコントラストが一面に広がる。きっとこの混じりけのない世界に住んでいたら気持ち純粋でいられるかな。そうなりたい。<br /><br />ラクダに揺られホテルで休憩。シャワーを浴びようとしたら水が出ない。スタッフに声をかけて出してもらった。体から砂がどっと流れた。結構まみれだったのね。<br /><br />着替えて私たち3人は、ニュー案内人のイッショの家へ行くことになった。途中、パリ・ダカールのコースを走った。道なんてない。走るたびに砂埃が舞い上がった。むこうにはアルジェリアの黒い山。見渡す限り荒野。不毛の地という名がよく似合う。砂埃、石、干からびた土地、崩れかけた村、映画のワンシーンであった。<br /><br />ランドローバーがおんぼろ過ぎたのか、途中で私の座っている助手席のドアが開いたのだ。突風でバッってね。もうびっくりしたよ。日本では体験できないね。今日は風が強いのだ。<br /><br />ハミリアという村で民俗音楽を鑑賞。この音楽、はじめは特に何も考えず聞いていたのだが、だんだん心地よくなってくるのだった。フレーズを繰り返し繰り返し演奏するので呪文のような普遍というか体にしみてきてしまうのだ。ダンスもあってなかなかチャーミング。<br /><br />イッショの家でお昼ご飯。モロッコに来てはじめてテレビを見かけた。家には、お兄さん夫婦とお姉さんがいた。お姉さんは結構なご年齢だったが結婚していないという。<br /><br />タジンがでてきた。使われているお肉は羊だそうだった。美味しかったし、モロッコの家庭でご飯を食べられてよかった。お兄さん夫婦には子どもがいて、とてつもなく可愛かった。目がくりんくりんしているの!一時間かけて村から歩いてきた友達もめちゃかわ!日本にいたらモロッコの子どものほとんどはアイドルになれるに違いない。もちヨーロッパもそうだろう。私もカワユイ子どもが欲しいわ!<br /><br />イッショの皆さんにお世話になり私たちはホテルへ。行きは30分くらいかかっていたのに帰りは10分くらいで着いた。イッショの家はホテルから7キロくらいの所だったそうだ。<br /><br />たまっていた汚れた服を手洗いし、2階で干す。今日は風が強く砂が吹き付ける。こんなんじゃ洗った洗濯物はまた砂まみれだろうな。今日が砂漠泊ではなくてよかった。<br /><br />食堂で日記を書き、スタッフの数人と話をした。イスマエルという23歳の青年を話をした。彼は日本の奥さんが欲しいといっていた。日本人女性との結婚はよいだろうが、日本へ来ることを私は勧められない。人々は皆忙しく、休日なんてほとんどない。お金はたくさん稼げるかもしれないが、メンタルではフラストレーションがたまるだけだと思う。もちろんそんなことが全てではないのだが・・・。こうして騒がしい都会を離れて、毎日、音楽や星を楽しんでいる方がずっと生きている喜びがあるのではないだろうか。お金は、そりゃああることに越したことはない。しかし、もっと重要なことがあるのではないか。日本人が海外旅行する理由は、現実逃避ではないだろうか。それくらい追われているということを言いたい。<br /><br />ハッサンにさよならを言いたかったがいなかったので仕方ない。窓の外を見れば、今日もラクダの一行が砂漠に消えてゆく。そして今日も夜が訪れる。<br /><br />夕食はタジンじゃなかった。ウルクミという器はタジンと同じなのだが、中身はたまごとミーとソースの具みたいなものだった。サラダは今までとは違い、種類が多かった。たまご、黒オリーブ、緑オリーブ、トマト、お米、お豆などなど。うまかった〜<br /><br />今日聞いたベルベル音楽が耳から離れない。特に「スダニーアラアラッ、スダニー♪」という曲がわすれられん!イスマエルにメロディーを口ずさんだら後で太鼓の演奏会があるからそのときに演奏するよと言った。<br /><br />食事が終わるとタムタムの演奏が始まった。スタッフの皆は皆楽しそうにその音楽に入り込んでいる。素敵だね。私も促されてたたいてみたが、リズムが少しずつ変わるので難しい。これは小さい頃からやっていないとスピリッツは生まれないだろうな。もちろん「スダニー♪」も演奏してくれた。ずっと聞いていたかったなあ。思い出すと胸が詰まるよ。<br /><br />私の隣にはバソがいて、ダンスしろって言ってきた。はじめは恥ずかしかったけど段々踊りたくなってきた!あの音楽、なんだか不思議な力持っているよ。楽しかった〜<br /><br />今日はバソと星を見た。今日も昨日と変わらない星たち。天の川に流れる星星。バソからかりたジュラバが暖かかった。一面は暗闇。ホテルの場所も遠く、ねっころがったり砂を滑ったり。楽しかった。<br /><br />まあ、その後もいろいろあったわけですが。<br />

スダニー♪

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2006/03/04 - 2006/03/04

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鹿間玲子

鹿間玲子さん

3月4日(土)第12日目 メルズーガにて

砂漠の日の出は美しすぎる。砂丘から丸い形が、見ていられないほど強い光線を放って顔を出した。目の前に光が広がる。朝の始まり、砂丘の上からみた景色は忘れ難い。

朝食はおきまりのパンと紅茶とオレンジュース。シャワーを浴びていないので少々不快。

ラクダに乗り、8時半頃出発。一匹のラクダのご機嫌が斜めで、ぐあーぐあ〜っていいながらほえてた。ちょっと怖かったね。なんとかハッサンがなだめていざホテルへ出発。

太陽と空とクリーム色の砂丘のコントラストが一面に広がる。きっとこの混じりけのない世界に住んでいたら気持ち純粋でいられるかな。そうなりたい。

ラクダに揺られホテルで休憩。シャワーを浴びようとしたら水が出ない。スタッフに声をかけて出してもらった。体から砂がどっと流れた。結構まみれだったのね。

着替えて私たち3人は、ニュー案内人のイッショの家へ行くことになった。途中、パリ・ダカールのコースを走った。道なんてない。走るたびに砂埃が舞い上がった。むこうにはアルジェリアの黒い山。見渡す限り荒野。不毛の地という名がよく似合う。砂埃、石、干からびた土地、崩れかけた村、映画のワンシーンであった。

ランドローバーがおんぼろ過ぎたのか、途中で私の座っている助手席のドアが開いたのだ。突風でバッってね。もうびっくりしたよ。日本では体験できないね。今日は風が強いのだ。

ハミリアという村で民俗音楽を鑑賞。この音楽、はじめは特に何も考えず聞いていたのだが、だんだん心地よくなってくるのだった。フレーズを繰り返し繰り返し演奏するので呪文のような普遍というか体にしみてきてしまうのだ。ダンスもあってなかなかチャーミング。

イッショの家でお昼ご飯。モロッコに来てはじめてテレビを見かけた。家には、お兄さん夫婦とお姉さんがいた。お姉さんは結構なご年齢だったが結婚していないという。

タジンがでてきた。使われているお肉は羊だそうだった。美味しかったし、モロッコの家庭でご飯を食べられてよかった。お兄さん夫婦には子どもがいて、とてつもなく可愛かった。目がくりんくりんしているの!一時間かけて村から歩いてきた友達もめちゃかわ!日本にいたらモロッコの子どものほとんどはアイドルになれるに違いない。もちヨーロッパもそうだろう。私もカワユイ子どもが欲しいわ!

イッショの皆さんにお世話になり私たちはホテルへ。行きは30分くらいかかっていたのに帰りは10分くらいで着いた。イッショの家はホテルから7キロくらいの所だったそうだ。

たまっていた汚れた服を手洗いし、2階で干す。今日は風が強く砂が吹き付ける。こんなんじゃ洗った洗濯物はまた砂まみれだろうな。今日が砂漠泊ではなくてよかった。

食堂で日記を書き、スタッフの数人と話をした。イスマエルという23歳の青年を話をした。彼は日本の奥さんが欲しいといっていた。日本人女性との結婚はよいだろうが、日本へ来ることを私は勧められない。人々は皆忙しく、休日なんてほとんどない。お金はたくさん稼げるかもしれないが、メンタルではフラストレーションがたまるだけだと思う。もちろんそんなことが全てではないのだが・・・。こうして騒がしい都会を離れて、毎日、音楽や星を楽しんでいる方がずっと生きている喜びがあるのではないだろうか。お金は、そりゃああることに越したことはない。しかし、もっと重要なことがあるのではないか。日本人が海外旅行する理由は、現実逃避ではないだろうか。それくらい追われているということを言いたい。

ハッサンにさよならを言いたかったがいなかったので仕方ない。窓の外を見れば、今日もラクダの一行が砂漠に消えてゆく。そして今日も夜が訪れる。

夕食はタジンじゃなかった。ウルクミという器はタジンと同じなのだが、中身はたまごとミーとソースの具みたいなものだった。サラダは今までとは違い、種類が多かった。たまご、黒オリーブ、緑オリーブ、トマト、お米、お豆などなど。うまかった〜

今日聞いたベルベル音楽が耳から離れない。特に「スダニーアラアラッ、スダニー♪」という曲がわすれられん!イスマエルにメロディーを口ずさんだら後で太鼓の演奏会があるからそのときに演奏するよと言った。

食事が終わるとタムタムの演奏が始まった。スタッフの皆は皆楽しそうにその音楽に入り込んでいる。素敵だね。私も促されてたたいてみたが、リズムが少しずつ変わるので難しい。これは小さい頃からやっていないとスピリッツは生まれないだろうな。もちろん「スダニー♪」も演奏してくれた。ずっと聞いていたかったなあ。思い出すと胸が詰まるよ。

私の隣にはバソがいて、ダンスしろって言ってきた。はじめは恥ずかしかったけど段々踊りたくなってきた!あの音楽、なんだか不思議な力持っているよ。楽しかった〜

今日はバソと星を見た。今日も昨日と変わらない星たち。天の川に流れる星星。バソからかりたジュラバが暖かかった。一面は暗闇。ホテルの場所も遠く、ねっころがったり砂を滑ったり。楽しかった。

まあ、その後もいろいろあったわけですが。

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