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6.イルクーツクからモスクワまでの列車の旅<br /> 7月8日現地時間16時20分(モスクワ時間11:20)、私共はイルクーツク駅始発の「バイカル号」で残り半分の旅に出た、今度は12号車。車両は2001年ロシア製で、車体はブルーでバイカル湖を表し、空調付で気持ちがいいのだが、窓は固定式なので写真撮影はガラス越しになる。<br /><br /> タイシェトに2日目3時36分(22:36)着、5分停車。タイシェットから第2シベリア鉄道と言われるバム鉄道3,145kmが日本海側のコムソリスクまで繋がっている。<br /><br /> ノボシビルスク20時49分(17:49)着、16分停車。ノボシビルスク〜オムスク間はロシア鉄道で最も貨物輸送量の多い線区である。ウラルの工業地帯とクズバス工業地帯を結ぶ大動脈になっている。発車後しばらくして、オビ川橋梁を渡った。<br />

楽しかったシベリア鉄道の思い出(3)

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2004/07 - 2004/07

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

6.イルクーツクからモスクワまでの列車の旅
 7月8日現地時間16時20分(モスクワ時間11:20)、私共はイルクーツク駅始発の「バイカル号」で残り半分の旅に出た、今度は12号車。車両は2001年ロシア製で、車体はブルーでバイカル湖を表し、空調付で気持ちがいいのだが、窓は固定式なので写真撮影はガラス越しになる。

 タイシェトに2日目3時36分(22:36)着、5分停車。タイシェットから第2シベリア鉄道と言われるバム鉄道3,145kmが日本海側のコムソリスクまで繋がっている。

 ノボシビルスク20時49分(17:49)着、16分停車。ノボシビルスク〜オムスク間はロシア鉄道で最も貨物輸送量の多い線区である。ウラルの工業地帯とクズバス工業地帯を結ぶ大動脈になっている。発車後しばらくして、オビ川橋梁を渡った。

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  •  3日目4時半頃、真っ赤な太陽が東の空から登ってくるではないか。オムスク4時49分(1:49)着、15分停車。ドストエフスキーが4年間重労働に服した町。<br /><br /> チュメニ12時11分(9:11)着、20分停車。1586年に開拓されたシベリアで最も古い町。<br /><br /> スヴェルドロフスク(エカテリンブルク)16時00分(14:00)着、23分停車。エカテリーナ1世女帝の名をとったロシア有数の工業都市で、人口125万人。さすがに駅は大きく近代的で、コンコースの中は人でごったがえしていた。発車後しばらくして、ウラル山脈のヨーロッパとアジアの境界を示すオベリスクの前をあっという間に通過した。<br /><br /> ゴールキ・モスク4日目8時43分(8:43)着、15分停車。通勤電車を多く見かけた。モスクワに近づき、ロシア正教の金色に輝く美しいドームが見えてきた。<br /><br /> モスクワ(ヤロスラヴスカヤ)16時42分着、今までの低いホームと違って、初めての高いホームに降り立ち、列車の進行方向に歩いていくと、始発点の記念碑が建っていた。ホームをそのまま進むと、階段も改札口もなく広場に出た。はるばる太平洋側からやって来たにしては、拍子抜けであった。<br />

     3日目4時半頃、真っ赤な太陽が東の空から登ってくるではないか。オムスク4時49分(1:49)着、15分停車。ドストエフスキーが4年間重労働に服した町。

     チュメニ12時11分(9:11)着、20分停車。1586年に開拓されたシベリアで最も古い町。

     スヴェルドロフスク(エカテリンブルク)16時00分(14:00)着、23分停車。エカテリーナ1世女帝の名をとったロシア有数の工業都市で、人口125万人。さすがに駅は大きく近代的で、コンコースの中は人でごったがえしていた。発車後しばらくして、ウラル山脈のヨーロッパとアジアの境界を示すオベリスクの前をあっという間に通過した。

     ゴールキ・モスク4日目8時43分(8:43)着、15分停車。通勤電車を多く見かけた。モスクワに近づき、ロシア正教の金色に輝く美しいドームが見えてきた。

     モスクワ(ヤロスラヴスカヤ)16時42分着、今までの低いホームと違って、初めての高いホームに降り立ち、列車の進行方向に歩いていくと、始発点の記念碑が建っていた。ホームをそのまま進むと、階段も改札口もなく広場に出た。はるばる太平洋側からやって来たにしては、拍子抜けであった。

  • 7.モスクワで<br /> モスクワは緑の季節で爽やかであった。ノボデビッチ修道院、赤の広場、クレムリン宮殿、モスクワ大学、地下鉄などを見物した。<br /><br /> モスクワにはオペラ、芝居などの劇場がたくさんある。ボリショイ劇場は夏季休演中であったが、青年劇場(オペラ劇場形式)ではチャイコフスキーのバレーを連日サマー・コンサートで催しており、「白鳥の湖」を前から7列目の中央で鑑賞することができた。演出はウラジミール・モイセエフ、主演はオルガ・パヴロヴァ、指揮はユージン・アモゾフで、ロシア・クラッシック・バレーの最高キャストで、夢のようだった。<br /><br /> また、モスクワにはいろいろな美術館があり、なかでも「トレチャコフ美術館」はロシアの宗教画から現代に至るまでの優れた絵画を沢山展示している。アンドレイ・ルブリョフの「三位一体」、クラムスコイの「トルストイの肖像画」などを見ることができたのは思いもよらないことだった。<br /><br />8.おわりに<br /> 帰国後、何人かの鉄道専門家に今回の長いシベリア鉄道旅行で列車の運行時間がほとんど遅れなかったことを話すと、皆それは素晴らしいことだと感心していた。<br /><br /> この長期の旅行で、とてもよい旅行のパートナーに恵まれたこと、そして韓国やロシアで出会った多くの方々を思い出す、添乗員、車掌、列車の乗客、売り子、ホテルでの人々、忘れた傘を保管してくれた掃除のおばさん、・・・。<br />

    7.モスクワで
     モスクワは緑の季節で爽やかであった。ノボデビッチ修道院、赤の広場、クレムリン宮殿、モスクワ大学、地下鉄などを見物した。

     モスクワにはオペラ、芝居などの劇場がたくさんある。ボリショイ劇場は夏季休演中であったが、青年劇場(オペラ劇場形式)ではチャイコフスキーのバレーを連日サマー・コンサートで催しており、「白鳥の湖」を前から7列目の中央で鑑賞することができた。演出はウラジミール・モイセエフ、主演はオルガ・パヴロヴァ、指揮はユージン・アモゾフで、ロシア・クラッシック・バレーの最高キャストで、夢のようだった。

     また、モスクワにはいろいろな美術館があり、なかでも「トレチャコフ美術館」はロシアの宗教画から現代に至るまでの優れた絵画を沢山展示している。アンドレイ・ルブリョフの「三位一体」、クラムスコイの「トルストイの肖像画」などを見ることができたのは思いもよらないことだった。

    8.おわりに
     帰国後、何人かの鉄道専門家に今回の長いシベリア鉄道旅行で列車の運行時間がほとんど遅れなかったことを話すと、皆それは素晴らしいことだと感心していた。

     この長期の旅行で、とてもよい旅行のパートナーに恵まれたこと、そして韓国やロシアで出会った多くの方々を思い出す、添乗員、車掌、列車の乗客、売り子、ホテルでの人々、忘れた傘を保管してくれた掃除のおばさん、・・・。

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