2009/02/16 - 2009/02/25
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rikamiさん
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友人の住むメキシコシティに行ったついでに、マヤ遺跡発祥の地グアテマラを訪れました。これまでグアテマラと言えば「コーヒー?」くらいしか思い浮かばず、何の知識も興味もない国でしたが、行ってビックリ!思いがけず心にしみる素晴らしい旅となりました。
日程2009年2月19日~21日(2泊3日)
わずか10日のメキシコ滞在期間を無駄にしないため、なるべく時間にロスがないようマヤ遺跡「ティカル」行きのプランを立てました。
1日目 メキシコシティを午後出発、グアテマラシティを経由してフローレスまで飛行機で移動。そこからタクシーて約80分かけティカル国立公園内のホテル「Jaguar Inn」に夜8時過ぎに到着。1泊。
2日目 ティカル観光 午後乗合バスでフローレスまで戻り1泊。
3日目 フローレス~グアテマラシティ~メキシコシティ帰着。
ティカルへのツアーは、グアテマラシティ発着の1泊か、フローレスからの日帰りがほとんど。なるべく時間を有効に使いたかったので、ティカル内にある3件のホテルのうちの一つを予約、エアも乗継ぎ便でそのままテイカルの最寄空港フローレスまでダイレクトに向かいました。(すべて個人で手配)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
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-
国境越え
日本人にとって最初の関門は国境越え!
この路線を利用する人の多くは、メキシコ人かグアテマラ人。きいたこともないTACA航空(メキシコ編に詳しくは記載)の小さな飛行機に乗り、グアテマラシティ空港に到着したアジアの旅人は私ひとり!何としてでも、フローレス行きの国内線に乗る前にイミグレを通過する必要があり。飛行機を降りてすぐいた地上係員に「イミグレ行きたい!」とお願いしてみました。
すると、ちょっと待たされた後、私のように特別扱い?の7、8人がひとまとめにされ、地上係員のお姉さんの誘導で、あっちに行ったりこっちに行ったりしながら、一人減り、二人減り、最後は私一人になってようやくイミグレへ。この空港は新しく、掃除もいきわたりピカピカだけど、規模は小さく人もわずかで閑散とした感じ。数席しかないイミグレにいた唯一のおばさんはスペイン語しか話せません。というか、私がスペイン語を話せないため、地上係員のお姉さんが英語で通訳してくれ無事クリア。ふたたび元いた乗り継ぎの待合ロビーに案内され一件落着です。(写真は待合ロビー)
これは仮説ですが……。
仮にぼけ〜っと何も考えずグアテマラシティで飛行機を降りて、乗継する人の後をそのままついて行けば、待合ロビーで小一時間待って、用意された飛行機に乗りそのままフローレスに行けたかと思われます。フローレス空港は、出雲空港よりも高松空港よりも南紀白浜空港よりも小さく、当然、国内線だし飛行機を降りたらノーチェック。(両替所は一か所。ATMはありません。)快適な2泊3日の旅を満喫できたことでしょう。しかし、これでは再びメキシコシティに戻った際、入国してない国から戻ってきた日本人として、どんな罰を受けることになるのか????てことで、やっぱりイミグレは行っといてよかったです。 -
フローレス空港からティカルまで
夜7時すぎにフローレス空港に到着。
こんなにちっぽけな空港だとは思わず、ティカルにあるホテルまでの足を確保していなかった私。路線バスなどあるはずもなし。仕方なくタクシーで行くことにした。10人くらいが一斉に客引きする中で、「40ドルぽっきり」と言う押しの強いジャイアンに決定。それが高いか安いかわからなかったけど、とにかく先を急ぎたかった。
ところで、英語を話すジャイアンは運転手ではなく元締めだったようで、運転手は別のおじさん。私よりもへたくそな英語で、あんまり会話はなりたたかなかったけれど、なんとなくいい人そうで安心。いわゆる白タクみたいでドキドキだったけど、ティカルに今日中に行くには乗るしかないし。腹を据えての約80分のドライブとなりました。
途中、夜空がとってもきれい。星は輝く強さが東京とはまったく違うし、車は窓を開けて走るから風がとても心地よい。南国の風。ところどころで「どっから来たの〜?」とか「星がきれいだよ〜」「名前はなに〜」なんて弾まない会話をしながらティカルの入口ゲートにに到着。
ここから先は国立公園で、ホテルはまだこの先。はじめ、ゲートはすでにしまっているし、何やら運転手が誰かと話をしているので、一瞬私は「これ以上先に進めない」と言われているのかと思いハラハラ。その後、運転手が「OK?」と何かを私に訊ねてきた。ジェスチャーからすると、「車を乗り換えて、この男の車でホテルまで行ってくれ」と言われているみたい…(想像)。しきりに運ちゃんは「彼は自分の友達で、いい人だから大丈夫」と言ってくるではないですか???いくらなんでも見ず知らずの男の車に乗るのはねぇ…。私も「なんで?」「なんで?」としばらくごねた後、ようやく、彼はティカルのガードマンで、タクシーでホテルの裏にある事務所まで連れて行ってほしいと言っていることが判明。あとあと思えば、環境のためなんです。彼はそこまでは車で来ていて、そっから先は相乗りしようと考えていたの。「な〜んだ」。
私の警戒心からくる想像力もそうとう豊か?ですが、彼らの英語もさっぱりわからない。
てなわけで、タクシーにはもうひとり、ティカルのガードマンが乗車し、ホテルへと走り出しました。
ちなみにタクシーは40ドル。帰りの乗合バスは10ドル…。ティカルは観光地化されていて、何気に物価は高かった。 -
Hotel Jaguar Inn
宿泊先のホテルは、ティカル国立公園内にある3つの中の1つ。ハイシーズンはきっと予約がとりにくいことと思いますが、2月は人もパラパラ。気候はいいけどオフシーズンなのかな?1週間前にネットで予約がとれました。コテージでわずか12室くらい?だったかなぁ。
ホテルのサイトにあったか?私が見落としただけか?わかりませんが、行ってビックリ!すべての電気は9時に消えます!!!よって、ふたつだけ部屋に用意されているキャンドルでしのぐ初めての体験。
8時過ぎに着いてレストランでゴハンを食べてる途中に消灯。レストランはキャンドルの明かりで幻想的だけど、自分の部屋にもひとりで帰れず、部屋に入っても自分の手元すら見えないありさま。携帯電話の明かりを頼りに、へっぴり腰で再びレストラン兼フロントに戻り、人を呼んで自室の明かりを灯してもらいました。
文明社会に生きる女は、こーゆーのにめっぽう弱いです。デジカメのバッテリーもチャージできず。本当に、すべての電気という電気が使えない生活を、考えてみてください。泣けます。そして、開き直れます。 -
あくる日、ドアにはきちんとこんな張り紙が・・・。
温水も出ない時間があるってわけか。
じょうとうじゃあないですか。
ならば腹を据えて、あと数日泊まってみたかった。
貴重な体験です。 -
いざ!ティカル観光
ふつう、「ティカル国立公園」って言って入場料をとるくらいだから、最低限でも売店とか案内板、電灯くらいはどっかしらにあると思うでしょ?
ティカルをなめてはいけません。まず、電気は走ってません!。それに、地図にある道も、ない場合もあります。それから、トイレは数か所あるけれど、サンドイッチひとつ売ってる売店はありません。したがって、お金持っていっても使えません。
ようするに、ジャングルの中ですから。
日中、広場の真ん中にポツンとある案内所で、飲み物をグラスで出しているような雰囲気も見受けられましたが、定かではありません。
ティカル内は、広場のような場所もあったり、人の歩く道は確保されているけれど、時には足をすべらせ転がり落ちてしまいそうな森の中を突っ切った方が、目的地に早く行かれる場所もあって、道に迷った時、ツアーガイド率いる女子学生の移動教室みたいな団体の後をついていったら、山の急斜面の道を歩かされて泣き入りました。だけど、その道でモンキーにも出会えたから、ガイドがいたら、何気について行くのもよろしいかと思われます。
私は、ティカルの立派な地図を片手に(現地で購入)単独行動したけれど、日中なら誰かしらにどっかでは会えるし、富士の樹海に迷い込むのとは訳が違うし、別にスリも強盗もいないから、安全と言えば安全な場所です。(ときおり猛獣のうめき声は聞こえてきますけど……!!!トラもいるらしい。)
ただ、案内板の数は少ないし、どっちをさしてるのかあいまいだし、あるはずの道がまったく見当たらない場合もあって、たまにジャングルの中にたったひとりポツンととり残され不安にさいなまれたこともありました。それでも分岐点であたふたしてると誰かに会えたし、やはり一人でも大丈夫だと思います。
ひとりなら、好きな場所に好きなだけずっといられますよ。私は、頂上の幅が狭いためたくさん人が登れない?号神殿の上でぼけ〜っと、海のように広がるジャングルをただただ眺めていました。「故郷の森に帰ってきた私」の気分で。目の前に広がるジャングルも動物の鳴き声や鳥のさえずり、肌に触れる風や空気も、すべてが癒しの最高点に到達して、そこから動けなくなるんです。30分くらしたら雲行きが怪しくなってきたので下りましたが、それがなければもっといたかもしれません。 -
あまり大きな声では言えませんが…。
初日にタクシーで相乗りしてきた現地ガードマンに、開門前のティカル園内に連れてってもらいました。
目的は、サンライズをピラミッドの上から拝むために。
しかし、ごらんのようにもやが立ち込め、朝日どころではナシ。そうとう日ごろの行いが悪いのね。
写真は、神殿の上から見下ろしたプラザ。 -
っていうか、開門前に入場するのは反則行為です。ごめんなさい。かつてはサンライズツアーがあったそうですが、今はやっていません。したがって、なんとか自力で…ってことで、やむを得ずガードマンにお願いして…。
まぁ、見ず知らずの現地人とふたりで真っ暗なジャングルに入っていくのは勇気が要りましたが、たとえ襲われても真っ暗で何も見えないから大丈夫だ!と腹をくくって旅の恥をかき捨てました。ガードマンはいい人で、襲ってこなかったです(笑)。もちろん報酬は要求されましたが…。
ちなみに朝ホテル前4時半集合で、日の出前の真っ暗やみのジャングルに入り、ティカルの神殿を目指しました。
連れてきてくれた彼は、朝6時ごろにオフィスに行かなければならないため、私を神殿の上にポツンとひとり置きざりに…。(ティカル内のガードマンなので、開園後しばらくして、制服着用とライフル持参で戻ってきてくれましたが。…ライフル必要ってことは、猛獣に遭遇する可能性もありってことか。)超心細かったけど、誰もいないティカルを独り占め!幻想的な雰囲気でした。 -
お昼過ぎ、乗り合いバスでティカルを後にし、ふたたび空港のあるフローレスへ戻る。宿泊したのは、
Hotel Casa Amelia 旅の口コミサイトで夕日が最高にきれいなホテルとあったので、予約を入れてみました。値段は忘れましたが安ホテルです。
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g562625-d1006139-Reviews-Hotel_Casa_Amelia-Flores.html
最初に通された部屋は2階で窓も小さい部屋でしたが、「夕日がきれいに見えるベランダがある部屋がいいな〜」とおねだりしたら、屋上にある部屋にこころよくかえてくれました。洗濯ものでも干すようなだだっ広い屋上に、椅子が置いてあるだけだけど、まさに貸切状態。素晴らしい夕日を眺めることができました。 -
屋上から眺めるペテンイツァ湖に沈む夕日。
-
こちらは、あくる朝早起きして見た、
ホテルとは反対側の東の湖水面から昇る朝日です。
フローレス島は、歩いて1周できるくらいの小さな島。ちょっとしたリゾート地だけど、洗練されてないやぼったい田舎臭さが、味があっていい感じです。今、遊歩道を整備してて、砂利道だらけで昼間は埃だらけだけど、のんびりするにはおススメです。
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この旅行記へのコメント (3)
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- Nomuさん 2019/06/22 19:39:32
- 乗り継ぎ時間
- rikamiさんの旅行記を見ました!
ティカル、きれいですね~。
私も今度メキシコシティからフローレスに行こうと思うのですが、グアテマラシティでの乗り継ぎ時間が1.2hないので不安です。
荷物を預けてこの時間なので、rikamiさんの経験からなにかアドバイスをもらえないでしょうか...
-
- beijing-fanさん 2009/07/11 23:00:38
- 綺麗な写真です
- rikamiさん
今日は!綺麗な写真です。
逆訪問の形になりました。大変面白いです。
大分沢山の旅を重ねておられる様に思いますが、3冊だけとは不思議です。
もっともっと有るのでは、隠しているのではありませんでしょうか?
頭の回らなくなった者には、もう少し写真が多くしてくれると分かりやすいのですが。もっと発表して下さい。
beijing-fan
- rikamiさん からの返信 2009/07/12 00:11:09
- RE: 綺麗な写真です
- beijing-fanさま
さっそくお越しくださりありがとうございます。
ホントは上海もメキシコも続きを書きたいんですが、
少々無精者なもんでいつになるやら。
けど、メキシコのときもそうですが、
他の方の旅行記が大変参考になりましたので、
私も、どなたかのお役に立てたらいいな〜と思いつつ、
更新がんばります。
このサイトを始める前の旅行の記録も、
いつか書けたらいいな〜と思ってます。
(いつになることやら…ですが。)
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