2008/08/18 - 2008/08/18
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ライオンベラーさん
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(8 モレスビー編 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10305304/ の続きです。)
ゴロカの夜が明けました。
今日から3日間、ここを観光します。
ここはニューギニア島の山中です。
昔からの風習も、残っているでしょう。
さあ、どんな伝統と出会えるでしょうか。
楽しみです。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
ゴロカで最初の朝です。
バスで出発しました。
時間は8時です。
マーケットを通りました。
たくさんの人がいます。 -
マーケットです。
この後、バスはどんどん山道を登っていきました。
日本人の女性現地スタッフが、日本語でガイドしてくれます。
こちらの男性と結婚しているそうです。
でも、ここは地縁や血縁関係が複雑で、大変だということでした。
バスは、どんどん山道を登っていきます。 -
ぐるぐるぐるぐると山道を登って行きます。
現地人のガイドが数人乗り込んでいます。
日本語は苦手なようです。
彼らは、私たちに対して、どのような感情を持っているのでしょうか。
それほど誠実な様子でもないようですが、質問をすれば、表面的には愛想よく答えてくれます。
英語なので、添乗員の松本さんが、その都度、通訳してくれます。
私はバスの中で、他の参加者の人と、買い物についての話とか、戦争中のこととかを話していました。
買い物については、ここで千円の買い物で迷うことは、日本に来た観光客が10万円の買い物で迷っているようなものだから、相手としては必死に違いない・・・
と、いったような話をしていました。
また、この国は皆、日本より幸せそうに暮らしている。でも、問題は医療で、平均寿命も日本とは大きく違う・・・
と、いったような話もしていました。 -
戦争中の話は、現地人ガイドたちに気をつかって、日本軍はここで、現地の人たちに大変迷惑をかけた・・・
などというようなことを話していました。
峠の頂上にやってきました。
時刻は9時なので、ちょうど1時間ほど、登ってきたことになります。
私たちは皆、バスを降りました。 -
かなりの高さまで登ってきています。
気持ちの良い眺めです。 -
10代と思われる若いガイドが、私たちにしきりに近づいてきては、英語でこの辺りについての説明をしています。
少ししつこいので、皆、適当にあしらっているようでした。
私のところにもやってきました。
せっかくなので、いくつか質問してみたりしながら、少し相手をしていました。
どうやらこの道は、ハイランドハイウェイ(高原を通る幹線道路)で、ずっと遠くから続いているということでした。
何と、あの山のずっとずっと向こうの、ラエというこの国第二の街から続いているということでした。 -
ガイドの少年の様子がどうも不自然です。
振り返ると、私の後ろで、私が背負ったデイパックのポケットのファスナーを開けようとしています。
おいおい、何をしてるんだ?
私が、向きを変えると、彼もまた、それを追いかけるようにして、後ろに回りこんできます。
むむむ、しつこい奴だ。
当然、そんなところには、無くしたら困るようなものは入れていませんが、何とか懲(こ)らしめる方法はないかと、思いましたが、いい考えが浮びません。 -
そのまま、立ち去れば済むことですが、そうすると他の人が何らかの被害を受けるかも知れません。
そんなことになれば、せっかくの旅の楽しい気分が損なわれてしまいます。
ここは、私がいろいろと質問しながら、彼を引き付けておくことにしました。
そ知らぬ顔をしながら、この辺りのことをいろいろと訪ねてみました。
ここがハイランドハイウェイで、あの山の向こうのラエという街から続いているということなどは、このときに聞いたことです。 -
さあ、そろそろバスに戻ろうとすると、またしても少年は私の後ろに回り込もうとしました。
私は急にマジキレしたような振りをして、少年に詰め寄りました。
彼は、特に悪びれた様子もなく”僕たちは別に医学の発達なんかは望んでいないし、今のままの生活で十分満足だ。それに、戦争中の日本軍のことも別に恨んだりしていない”というようなことを言いました。
どうやら私たちのバスの中での話を聞いていたようです。
こんなことを言うような奴らなら、困らせてやろうとでも思ったのでしょうか。 -
このような小屋がありました。
ケニヤで見た、伝統的な家に似ています。 -
イノシシもいました。
-
こちらは子供です。
-
ライオンベラーです。
この後、バスに乗って、山中の村に向かいました。
峠を出た時刻は9時40分でした。 -
10時過ぎに目的の村に着きました。
ここも、まるで絵の中の楽園のようなところでした。
昔から、この国は村社会で、多くの部族が独自の風習を守りながら生活していました。
今は、この国の土地は、必ずどこかの部族か国が所有していて、所有者のいない未開の地はどこにも残っていないとのことでした。 -
ここが家です。
ここにいるたくさんの人たちがこの家で育ちました。
現地ガイドの中にも、この家で育った人がいました。 -
家の中です。
お父さんとお母さんです。 -
お父さんです。
この人には、たくさんの子供や孫がいます。 -
子供たちは私たちに興味津々(きょうみしんしん)です。
-
ここは、作物などの貯蔵庫です。
-
こんなところで生活すると、健康にはいいだろうと思いました。
でも、村社会は、いろいろなしきたりやら、家の中での格付けの順位のようなものがあって、それはそれで大変だろうなとも思いました。
広場に案内されました。
広場の周りには、横木を渡しただけの簡単なベンチのようなものがありました。
どうやらここで、マッドマン(泥人間)の踊りを見るようです。
マッドマンはよく、この国のガイドブックなどに出てきます。
でも、それをやっているのはここだけだということです。
とても楽しみです。 -
踊りを見る前に、食事の支度(したく)をするところを見学しました。
地面に穴を掘って、そこに大きなバナナの皮を何重にも敷きます。
そこに、芋(いも)やら肉やらを入れていきます。
そしてその上にまた、バナナの葉を被せて蒸し焼きにします。
これをムームーランチというそうです。
さあ、食事ができる間に、マッドマンダンスの見学です。
まず、ペインティングのプレゼンテーション(披露(ひろう))がありました。
ツアー参加者の女性も、体験していました。
さあ、いよいよダンスが始まります。
私たちは、広場の周囲の横木に腰掛けました。
時刻は11時になろうとしていました。 -
さあ、ショーが始まりました。
-
私たちの側(そば)では、ツアースタッフが、日本語で説明してくれています。
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まったく声を発しない無言劇です。
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子供たちも参加しています。
-
彼らは、最初に相手の村に忍び込む偵察(ていさつ)隊です。
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そっと、忍び込んで、相手の村に火を点けます。
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その後、煙にまぎれて、本隊が攻め込みます。
-
相手に見つかるまで、そっと近づきます。
-
大勢のマッドマンが現れました。
-
マッドマンたちは私たちの方に迫ってきます。
-
マッドマンです。
-
ところで、この人たちは本当に信頼していてもよいのでしょうか?
気まぐれで、本気で襲ってくるようなことはないのでしょうか? -
ああ、子供の目が本気です!
-
異様な雰囲気です。
-
こんな格好も、伝統的な意味があるのでしょうか?
それとも、その場の思い付きでしょうか? -
終始無言なので、本当に異様です。
-
あ、槍(やり)を構えられました。
-
本気なのでしょうか?
仮面の中が見えないので、彼らの心理状態はまったくわかりません。
気が短くて、本気になるような人たちもいるのでしょうか? -
私たちの反応に腹を立てて、本気になったりしていないでしょうか?
とても心配です。 -
他の人たちのいるところにも迫っています。
-
本当に面の下ではどんな表情なのかまったくわかりません。
-
あ、また私の方に向かってきました。
-
ああ!
-
槍(やり)の向きを変えました。
ふう、た、助かった・・・・。 -
言い伝えによると、このマッドマンの風習は、偶然に生まれたということです。
-
昔、ニューギニアに戦いを好まない部族が暮らしていました。
どこかの部族に攻め込まれると、一目散に逃げて、侵入者がいなくなるまで、茂みの中に隠れていました。
あるとき、その部族の村に別の部族が攻め込んで来ました。
そのとき、あわてた村人たちは泥の中に飛び込んで隠れました。
しかし、ついに彼らは侵略者たちに見つかってしまいました。 -
もうだめだ・・・と思ったそのとき、何と侵略者たちは顔色を変えて逃げていきました。
泥にまみれた村人たちを、森の悪霊(あくりょう)と思ったためでした。
と、いうことで、彼らはその後、こうして体に泥を塗って、相手を驚かせて、村を守ることを始めたということです。 -
小さな子供たちも参加してます。
-
あれあれ?
この子供はどこかで見たことがあります。 -
あ、そうです。
ガイドブックに出ていました。
今、このマッドマンの踊りをやっているのはこの村だけなので、どうやら、この子はいろいろな写真に登場しているようです。 -
私たちもだいぶ慣れてきて、楽しみながら見れるようになってきました。
-
彼らも、少しリラックスしてきたようです。
-
楽しみながら演じているようです。
-
本当によくできた面です。
-
そのときです!
突然、
ドサッ!
と、音がして、誰かが倒れました。 -
どうやら倒れたのは下村さんのようです。
-
地面に寝かされた下村さんは、まったく動きません。
-
これは大変だ!
他の人たちは、下村さんを取り囲んでいましたが、まったく慌(あわ)てている様子はありません。
同じ旅仲間だというのに、何と冷たい態度なのでしょう。
私は、驚きましたが、やはり他の人たちは、医者を呼ぼうという様子はありません。 -
もし、脳卒中なら、一刻を争います。
私は、心肺蘇生(しんぱいそせい)術の要領を思い出しました。
先ず、意識だ・・・
意識を調べると、意識はありません。
これは大変だ!
呼吸はどうだろう?
よくわかりません。 -
脈は?
足首の脈はあるようです。
でも脳卒中なら、すぐに医者を呼ばなければなりません。
他の人は平然としているので、こんなところに医者はいないと思って、もう、あきらめているのでしょうか? -
でも、大使館に連絡すれば、ヘリコプターでも手配してくれるのではないでしょうか?
旅行社なので、このような緊急な場合は、国を通して要請してくれるのではないでしょうか。
ここは添乗員の松本さんの出番でしょう。
と、思って松本さんを見ましたが、彼も平然としていました。 -
何ということだ。
添乗員の松本さんまで、参加者を見捨ててしまうのか・・・・
私は、何とも信じられない気持ちでした。 -
彼らも、その間は、ぐるぐると回りながら踊り続けていました。
-
そのうちに、下村さんは息を吹き返して、起き上がりました。
やれやれです。
皆、何ごとも無かったかのように、マッドマンの踊りを見続けました。 -
マッドマンが近づいてきました。
-
もう、全然、怖くはありません。
-
記念撮影です。
-
私も入りました。
パチリ! -
もう一枚、ハイ、
パチリ! -
ポーズをとって・・・
ええい、
パチリ! -
時刻は12時です。
さあ、食事の時間です。
ムームーランチは程よく蒸しあがっていました。
美味い! ああ、美味い!
極楽、極楽・・・です。 -
私たちが、食事をしている間に、村の女性たちは手芸品を並べていました。
この袋はこの国の伝統的な民芸品のようです。
至(いた)るところで見かけました。
昔は、薄茶色の植物の繊維(せんい)で編んでいたようですが、今では毛糸でカラフルなものを編んでいます。
村を出ると、バスでまた、山道をぐるぐると走って、ホテルに帰ってきました。 -
また、食事です。
いつものように、皆で談笑しながら、楽しい時を過ごしました。
そこでわかったことですが、何と、中国地方から参加している鈴木さん夫婦は、街で開業されている、お医者さんとその奥さんだということでした。
どうりで、下村さんが倒れたときも、皆、平気な顔をしていたはずです。
本当に、いろいろな人が参加されている楽しいツアーです。
(10 ゴロカ編2 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10307505/
に続く)
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