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北千住8:03発の東武線「新栃木行き」に乗り、<br />新栃木で9:45「宇都宮行き」に乗り換え、10:00頃「壬生」駅に到着。<br />本日は空気は冷たく、雲一つ無い晴天の、まさにウォーキング日和。<br />「奥の細道」とは逆走になりますが、壬生〜小山〜間々田を巡ってみたいと思います。<br /><br />駅前の「蘭学通り」を歩き、まずは慈覚大師誕生の地「壬生寺」を見学。<br />慈覚大師と言えば関東東北各地で開祖のお寺によく出会いますが、<br />出身の寺は意外とシンプル&コンパクト。<br />抱えている幼稚園がちょっと賑やかな程度で、人の出入りもありません。<br />本堂が上野寛永寺から移築されたものだとか。<br /><br />「野州大塚」駅に戻るように歩くと、<br />思川にかかる「保橋」から日光連山が見渡せます。<br />高い山は「男体山」でしょうか?すでに雪を被っていました。<br /><br />惣社町に入ると、「大神神社」の看板が現れました。<br />ここが「奥の細道」ゆかりの「室の八島」です。<br />敷地内の池に浮かぶ八つの島にはそれぞれ<br />「鹿島」「天満宮」「筑波」「雷電」「浅間」「熊野」「二荒山」「香取」<br />の祠が祭られ、「室の八島」の名の由来になっています。<br />そしてここは松尾芭蕉のみならず、平安の都の歌人達にも知られており、<br />室の八島=煙、という歌枕として用いられ<br />境内近くにはその多くの歌碑が並んでいます。<br />運の良い事に、今日は何か神事があるらしく、<br />参道から境内までもうもうと煙が立ち込め、<br />歌枕の世界に引き込まれた気分になれました。<br />「糸遊に 結びつきたる 煙かな」芭蕉<br /><br />思川に沿うように歩き、「飯塚宿」へさしかかると、<br />前方遥かに望むは「筑波山」、後ろに「日光連山」、<br />広い田園風景に囲まれ、見晴らしが良くなります。<br /><br />しかし小山へ近づくにつれ、交通量も建物も多くなり、<br />周りがすっかり都会へと変貌した頃、<br />ちょうど足の裏に出来たマメが潰れたので、<br />小山駅周辺のビジネスホテルで一泊する事に。<br />1泊:5000円 朝食:500円 ペイチャンネル:1000円<br /><br />翌朝、本日も快晴。昨日よりちょっと暖かい。<br />国道265号線、4号線をひたすら南下。<br />途中、「安房神社」へ立ち寄る。<br />社の裏手の本殿は、見事な彫り物。<br />東照宮建立の折、その職人達が彫った物だとか。<br />柵をされてて見づらいが一見の価値あり。<br /><br />更に南下、「間々田八幡宮」へ寄る。<br />ここ一帯は「間々田宿」と言い、<br />平将門の乱征伐の折、朝廷に供田されて「飯田(まんまだ)」と呼ばれ、<br />日光街道整備の折、江戸と日光のちょうど真ん中という事で<br />今の「間々田(ままだ)」となったそうです。<br /><br />八幡宮の参道の入り口には「源頼朝、手植えの松」があり、<br />一度枯れて今のは二代目。<br />奥に進むと大きな池があり、<br />暖かい陽が水面に映る紅葉をキラキラとゆする景色が美しい。<br />鴨や鯉が泳ぎ、小島にかかる赤い橋の先に芭蕉の有名な句碑が立つ。<br />「古池や 蛙飛びこむ 水の音」芭蕉<br /><br />そこから4号線へは戻らず、同じく南北に沿うように伸びる一本西側の道を歩く。<br />1キロ程歩くと、何だか不自然にかかる歩道橋の右脇から「泉竜寺」が見える。<br />ここにも句碑が立つ。<br />「川上と この川下や 月の友」芭蕉<br /><br />4号線へ戻る。<br />自分へのお土産に、朝日屋さんの「思川まんじゅう」を買う。<br />更によく歩いた自分へのご褒美に、小川屋さんの手打ち蕎麦を食う。<br />身も心もすっかり落ち着いてしまったので、<br />まだ陽は高いが、東京へ帰る事にする。<br />思川まんじゅう:1ヶ60円 蕎麦+親子丼セット:800円<br /><br />

電車で行く 壬生・小山・間々田

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2008/11/22 - 2008/11/23

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zakoneboy

zakoneboyさん

北千住8:03発の東武線「新栃木行き」に乗り、
新栃木で9:45「宇都宮行き」に乗り換え、10:00頃「壬生」駅に到着。
本日は空気は冷たく、雲一つ無い晴天の、まさにウォーキング日和。
「奥の細道」とは逆走になりますが、壬生〜小山〜間々田を巡ってみたいと思います。

駅前の「蘭学通り」を歩き、まずは慈覚大師誕生の地「壬生寺」を見学。
慈覚大師と言えば関東東北各地で開祖のお寺によく出会いますが、
出身の寺は意外とシンプル&コンパクト。
抱えている幼稚園がちょっと賑やかな程度で、人の出入りもありません。
本堂が上野寛永寺から移築されたものだとか。

「野州大塚」駅に戻るように歩くと、
思川にかかる「保橋」から日光連山が見渡せます。
高い山は「男体山」でしょうか?すでに雪を被っていました。

惣社町に入ると、「大神神社」の看板が現れました。
ここが「奥の細道」ゆかりの「室の八島」です。
敷地内の池に浮かぶ八つの島にはそれぞれ
「鹿島」「天満宮」「筑波」「雷電」「浅間」「熊野」「二荒山」「香取」
の祠が祭られ、「室の八島」の名の由来になっています。
そしてここは松尾芭蕉のみならず、平安の都の歌人達にも知られており、
室の八島=煙、という歌枕として用いられ
境内近くにはその多くの歌碑が並んでいます。
運の良い事に、今日は何か神事があるらしく、
参道から境内までもうもうと煙が立ち込め、
歌枕の世界に引き込まれた気分になれました。
「糸遊に 結びつきたる 煙かな」芭蕉

思川に沿うように歩き、「飯塚宿」へさしかかると、
前方遥かに望むは「筑波山」、後ろに「日光連山」、
広い田園風景に囲まれ、見晴らしが良くなります。

しかし小山へ近づくにつれ、交通量も建物も多くなり、
周りがすっかり都会へと変貌した頃、
ちょうど足の裏に出来たマメが潰れたので、
小山駅周辺のビジネスホテルで一泊する事に。
1泊:5000円 朝食:500円 ペイチャンネル:1000円

翌朝、本日も快晴。昨日よりちょっと暖かい。
国道265号線、4号線をひたすら南下。
途中、「安房神社」へ立ち寄る。
社の裏手の本殿は、見事な彫り物。
東照宮建立の折、その職人達が彫った物だとか。
柵をされてて見づらいが一見の価値あり。

更に南下、「間々田八幡宮」へ寄る。
ここ一帯は「間々田宿」と言い、
平将門の乱征伐の折、朝廷に供田されて「飯田(まんまだ)」と呼ばれ、
日光街道整備の折、江戸と日光のちょうど真ん中という事で
今の「間々田(ままだ)」となったそうです。

八幡宮の参道の入り口には「源頼朝、手植えの松」があり、
一度枯れて今のは二代目。
奥に進むと大きな池があり、
暖かい陽が水面に映る紅葉をキラキラとゆする景色が美しい。
鴨や鯉が泳ぎ、小島にかかる赤い橋の先に芭蕉の有名な句碑が立つ。
「古池や 蛙飛びこむ 水の音」芭蕉

そこから4号線へは戻らず、同じく南北に沿うように伸びる一本西側の道を歩く。
1キロ程歩くと、何だか不自然にかかる歩道橋の右脇から「泉竜寺」が見える。
ここにも句碑が立つ。
「川上と この川下や 月の友」芭蕉

4号線へ戻る。
自分へのお土産に、朝日屋さんの「思川まんじゅう」を買う。
更によく歩いた自分へのご褒美に、小川屋さんの手打ち蕎麦を食う。
身も心もすっかり落ち着いてしまったので、
まだ陽は高いが、東京へ帰る事にする。
思川まんじゅう:1ヶ60円 蕎麦+親子丼セット:800円

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル
  • 慈覚大師誕生の地「壬生寺」

    慈覚大師誕生の地「壬生寺」

  • 思川の橋の上から、遥か日光連山を望む

    思川の橋の上から、遥か日光連山を望む

  • 大神神社・・・<br />「室の八島」と呼ばれ、歌枕として歌人に親しまれる

    大神神社・・・
    「室の八島」と呼ばれ、歌枕として歌人に親しまれる

  • 「糸遊に 結びつきたる 煙かな」

    「糸遊に 結びつきたる 煙かな」

  • 飯塚宿付近<br />遥かに筑波山が見える

    飯塚宿付近
    遥かに筑波山が見える

  • 安房神社<br />見事な彫刻(オウムでしょうか?)<br />・・・しかし柵があって見づらい

    安房神社
    見事な彫刻(オウムでしょうか?)
    ・・・しかし柵があって見づらい

  • 安房神社<br />素晴らしい彫刻(鶴と菊?)<br />・・・本当見づらい

    安房神社
    素晴らしい彫刻(鶴と菊?)
    ・・・本当見づらい

  • 間々田八幡宮<br />ぼんやり眺めていたら「暖かくて良かったわね」と<br />神社のおばさんに声をかけられた

    間々田八幡宮
    ぼんやり眺めていたら「暖かくて良かったわね」と
    神社のおばさんに声をかけられた

  • 間々田八幡宮<br />紅葉も美しい

    間々田八幡宮
    紅葉も美しい

  • 「古池や 蛙飛びこむ 水の音」<br />ちなみにこの場で詠まれたものではありません

    「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
    ちなみにこの場で詠まれたものではありません

  • 泉竜寺のひっそり立つ<br />ちょっと小さめで見つけづらい<br />「川上と この川下や 月の友」

    泉竜寺のひっそり立つ
    ちょっと小さめで見つけづらい
    「川上と この川下や 月の友」

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