2000/02 - 2000/03
102位(同エリア110件中)
おっさんさん
「う〜ん、う〜ん」
管理人氏はハマッテます。やっぱりメシはまずかったですね。
現在、管理人氏はトイレに居ます・・もとい、チベットのラサに居ます。W氏と共に昼食を食べたのはいいのだがチベット自治区に入区後、高山病で体調がゼッ不調な管理人氏。どうやら弱った管理人氏に油ギッシュな中国料理は耐えれないらしく現在進行形でトイレでファイヤー中・・。
部屋に戻りベットに身を放り投げて横になる管理人氏
陸路でのネパール国境までのルートは確保したようなものだし、ネパールビザも問題なくとれるだろう。取りあえず今はその行動開始までに体調を出来るだけ回復する事に努めた方がいいだろう。日本から持参した薬は底をついた。ゴロゴロ鳴り続けるお腹に布団を巻きつけて自然治癒能力に身を任せるしかなくベットで横になり続けた。
翌日、ネパール国境までのメンバーを紹介を兼ねて旅行会社で詳しいうち合わせをする事になった。体調は昨日より良くなったが安心は出来ない。枕元においてあるバナナを何本かむしり取ると少し早めに待ち合わせのW氏のホテルに向かった。荷馬車と車の奇妙な雑踏を聞きながらラサの街を歩いているともう直ぐ出発なんだなあと少し感傷的にもなる。
ホテルに着くと一人の青年がW氏の部屋の近くのベンチに座ってる。「メンバーのひとりかな?」と思ったが先にW氏の部屋をノックした。
「いないよ」
突然、その青年が声をかけてきた。
「ネパールまで一緒に行くひと?」
「ええWさんと、じゃあキミも?」
「そうだよ。よろしくね」
管理人氏のような少し茶色がかった無地の白Tシャツにボロボロの半ズボンとは違ってえらいお洒落な格好をした旅行者だった。お互い軽い自己紹介を交わしているとW氏が彼女を連れてやって来た。
「あ、ごめん待たした?」
「いや、今きたとこだよ」
「同じく」
「あれ?もう一人居るんだけど来てない?」
青年と管理人氏は顔を見合わせるがお互い首を振った。仕方なく待つ事にする。けれどももう一人はなかなか来ない。するとW氏がちょっと愚痴り始めた。
「約束の時間過ぎてるぞ、時間指定したのアイツなのになあ」
「どんな人ですか?」
ちょっと気になった管理人氏それとなく聞いてみる
「ん?どんな人って?ん〜〜濃いよ」
心では「あんたに濃い!って言われるほどなの!?」とビックリしていたが無難な返事を返した。
その時一人の男の人が近づいてくる。一目で解った。
「ヤツだ」
上から下まで真っ赤な服を着て独特のオーラを放っている。W氏やマリファナ大好きな彼も濃いが今、目の前にいる真っ赤な青年は海外どころか日本でもマリファナでキマってそうだった。
「まった?」
「待った!」(一同)
こうしてネパール国境まで向かうメンバーが揃った。コスモをまとったW氏とその彼女、管理人氏にお洒落な青年のK氏、そして真っ赤な服装のS氏、なんとなく不安に思ったのは管理人氏だけではないはずだ。細かい打ち合わせをする為旅行会社に向かいお互いの意見を述べる。
「温泉は譲れないぞ!温泉は!」(W氏)
「ふっ・・・・」(K氏)
「おーい、夜の町を楽しめるとこねーのかあ?」(S氏)
「あれ?部長は希望ないの?」
「部長ってだれ?」
「キミキミ!」
おいおい、何時から管理人氏は部長になったんだ!?
「だってこの前一緒にメシを食べに行った時、高校時代登山部の部長って言っていたろ?」
「それだけ?」
「おう!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
一抹の不安を抱えながら管理人氏はこのアンバランスなメンバーでネパール国境に向かう事になった。
結構長くお世話になったこのスノーランドホテル(管理人が宿泊していたホテル)とも今日でお別れかぁ。ちょっと感傷的になりながらリュックに荷物をまとめているとチベット人の従業員が声をかけてきた。
「明日でるの?」
「いや、今から出るんだよ」
何かとお世話になった売店の女の子だった。
「また来てね」
「ああ、多分ね」
この女の子に管理人氏は「私を日本へ連れて行って!」と言われた。その時はちょっとドキドキしながら嬉しかった。が!実は他の男性旅行者にも言っていたらしい。意外にしたたかなチベット人の一面を見た。っていうか言っていい?
ちょっと傷ついたんだよハニー(涙)
けどね何時か本当にそんな言葉を言ってくれる女性が現れたら管理人氏はたとえ1ダース居ても実家に持ち帰ります。ええ一匹残らずゲッチュウです。
荷物をまとめ集合場所に向かうとボロボロのランドクルザーがお出迎えをしてくれた。ドライバーはスーツに麦わら帽子という不思議な格好で現れたチベット人だった。チベット人の男性の間ではどうやらこの格好が流行っているらしい。彼の名前はラバさん、ちょっと色黒のいい男って感じだ。
「みんな揃ってる?」
「他に一緒に行く人がいればもう少し安く出来たのにね」
「まあ、車内を広く使える代金だと思えばいいじゃん」
「そうそう」
「おらーみんな乗り込め!一路ネパールに向かうぞ!」
一同ランドクルーザーに乗り込むと第一日目の宿泊地「シガツエ」に向かった。
街を抜けてしだいに見えなくなるラサの街が少し寂しかったがそれ以上に荒地を爆走するランドクルーザーはさながら遊園地の乗り物気分で楽しかった。ヒマラヤ山脈のつらなりを抜ける今回のルートは最大標高で5000メートル以上の所を通過しなければならなかく、どうやら高山病に弱い管理人氏は正直不安もある。
ラサの街を出て少し経つと山の斜面に造られた一本道で車が沢山止まってるが見えた。
「なんじゃ?ありゃ〜、こんな所で車の渋滞に出くわすとは思わんかったぞ」
仕方なく列の後続にランドクルザーを停める。
「なんだろう?」
「誰か谷底に車ごとダイブしたとか?」
「それなら今までにダイブしていた車の残骸から見て救助しないって感じだけど・・・」
「む〜〜〜なんだろう?見に行ってみるか!」
「おしおし!」
S氏とW氏は満面の笑顔をしながら最前の状態がどうなっているか行ってしまった。他、管理人氏を合わせた三名は車で待機をして、周りの風景を楽しんだりしていると結構早くにS氏とW氏は帰って来た。
「どうだった?」
「いや〜スゲエよ、土砂崩れ!土砂崩れ!」
「土砂崩れ?」
「この先、復旧の目処は立っているですかねえ」
「なんかねえ爆薬でドゴーーンてふっとばすらしいよ」
「へー爆薬っすか?」
「うん」
そんな話をしていると谷間に爆音が轟いた。
「おい・・・今のそうか?」
「そうじゃないかあ?」
「って言うか今現在居る場所の横壁が崩れそうな勢いなんですけど・・・」
どご〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん(爆薬のゴウ音)
ま、まずいっす。パラパラ壁が崩れてきてるぞ!2次災害まっしぐらって感じじゃねえか!?
「オ、オイ!ラバ!(←ドライバー)ココは危険だ!移動、移動!」
「どうやって?」
言われてみればそうだ、もう既に大渋滞と化した山道は他に抜け道などなかった。運命を天に任せ頭上から落石が来ない事を祈った。
結局、トータルで4時間ほど足止めをくらい午後2時ぐらいに再出発、初日からやられる思いだった。やれやれと一同一息ついているとラバさんが一言
「まあ、コレくらいはいいさ。雨季始めだからね。この先はもっと酷いぞ」
この時は「ふ〜〜ん」程度に聞いていたが後々になってもっと詳しく聞いておけば良かったと思った。
山の夜は早い、「シガツエ」に着いた時には辺りは薄暗くなっていた。メンバーを指定のホテルに届けるとラバさんは「明日の朝にまた来る」と言い残して何処かに行ってしまった。取り合えずチャックインを済ます為にホテルに入るが誰も居ない。
「すいませ〜〜〜〜ん」
返事が無い。基本的に海外の宿は安宿を選択しているせいもあるが日本のホテルとはえらい違いがある。きっと管理人氏が泊まった宿の全て日本の刑務所の方が綺麗で過ごしやすい事は間違い無いだろう。前回のラサで泊まっていたスノーランドホテルもなかなかのツワモノホテルだったがココはそれ以上である。取り合えず人の居ない受付で宿の人を探していると掲示板を発見
「部長、部長!これって?」
「なになに?」
THE MISSING (行方不明者)
○○○○さん(当時の写真付き)
1999年北京での目撃を最後にその後消息不明、途中で知り合った旅行者の話ではゴルムド、ウルム チを抜けてパキスタンに向かっていたとのこと、少しでも情報をお持ちの方は日本大使館まで。
「おい、おーい」
「こりゃー死んだな」
「マジっすか!?」
「”だるま”になっちまったんだろうって・・」
「”だるま”ってなんです?」
「知らんのかい?手足をチョン切って見世物にするのさ」
「へ?」
「だから、手と足を取っちゃうの!そうすると人間胴体と顔だけになるだろ?それが”だるま”みたいだからそう言うの」
!?
「そ、そんなミラクルな人間みて楽しむヤツなんて居るっすか!?」
「さあなあ、金持ちの道楽じゃないの?」
パパ〜ン、ママ〜ンおうち帰りたい
管理人氏がそんな張り紙にびくびくしていると宿の人が現れた。
「泊まりかい?」
無愛想な姉ちゃんである。って言うか従業員彼女しか居ないんじゃねえか?
「一泊ひとり15元」(1元=約15円)
早速、部屋に案内される
「まあ、いいんじゃねえ」
「OK泊まるよ」
すると従業員がホテルの説明を淡々とし始めた。
「分かりました。シャワーは6時から8時までです。電気は現在きてません。トイレの水は出ません。以上です。」
そのままスタスタと何処かに行ってしまう従業員。って今、凄く重要な事をさらっと言わなかったかい?電気がきてないぐらいはローソクで何とかなるけど、トイレの水が出ないってヤバイちゃうの?
それって「大きい方」も?
大便器の水洗便器で水が止まってるってどうなるの?あれってそんなに許容量あったけ?あまり考えないでおこう・・・。
夜になると電気のきていない為、従業員の姉ちゃんがひとつひとつの部屋にローソクを配っている光景は日本では見る事のない貴重な風景だろう。寂れたホテルかと思っていたら管理人氏達がチェックインをした後からも何人かの中国人らしいメンバーがチェックインをしている様だった。部屋でのんびりしているとS氏がガタガタ震えながら部屋に入ってきた。
「どうしたの?そんなに震えてるの?」
「水!水やんけココのシャワー!」
「気温が低いからシャワーのノズル近くでは暖かいけど地面に落ちる頃には水になっとる!」
まあ、15元(1元=15円)だしね。大体からにココだって標高3000メートル以上はあるでしょ?
結局、メンバーのほとんどはシャワーを浴びることなく翌日を迎えることになった。
翌日、朝起きてトイレに向かうと管理人氏はソコに地獄絵図を観る事になった。
先に述べたようにトイレの水は出ないのだ。それは大きい方も論外ではなく水が出ないのだ。わかっとる?、ウ○コしても流せないのだ。結果便器にはその許容量を遥かに越える量の排泄物が便器からあふれかえってえらい事になっていた。
って言うか・・・水が流れるようになっても、もう流すこと出来ないちゃうのコレ!?
朝一番からヘビーなものを観た管理人氏の気分は重い・・。予想はしていたがその量はひとりのモノではない。じゃあナニかい?他人のウ○コがあるにも関わらずそのブツの上から用を足したツワモノがこのホテルに滞在中と?
「おい?どうしたん部長?複雑なカオして」
いや・・、我がメンバーではない事を祈ろう・・。
気を取り直して出発である。先はまだ長い・・・やっぱり昔の言葉ってすごいね。
後悔先立たず
次の目的地は「ラツエ」、ここまで来るとラサと違って昔の色が濃いチベット人の生活を垣間見る機会が増えてきた。独特の岩肌から切り出した一枚の板状の石を骨組みに泥のようなもので固められ建てられたチベット人の住居を見る事もできる。広大な平原に忽然と現れる住居にヤクの群れを放牧しているチベット人、遥か遠くに見える雪をかぶったヒマラヤ山脈を眺めならオンボロランドクルーザーは荒々しくエンジン音をたてながら永遠に続くかと思える平原を爆走する。
昼も過ぎた頃「ラバ」さんが急にランクルを停めた。
「あれ?どうしたん?ラバ」
「ここは良い風景だ観ておけ・・」
よく見ると他にも車を止めて風景を見入っている旅行者達がいる。どうやらドライバーの多くはココで旅行者達を降ろして風景を堪能させているみたいだった。実際素晴らしい風景だった。どこも今までに観た事もないような壮大な風景であるから当然なのだが・・。管理人氏がランクルから降りて近くにある丘に登ろうと歩き始めるとすぐ近くにふたりのチベット人の女の子が申し訳なさそうに立っているのが分かった。ボロボロの民族衣装に生活観が溢れていた。見渡す限り平原のこの場所・・いったい何処からやって来たのだろう?首を傾げて見ているとひとりがトコトコと管理人氏に気づいたのか近づいてくるとカメラのシャッターをきる動作をし始めた。
「写真撮ってほしいの?」
言葉が通じたかは分からないがカメラを指差した。
「おいおい、部長きっと写真を撮る代わりにマネーくれってヤツだぜ」
「あー、なるほどね!」
「いいよ!」
「お、おい?いいのか?」
「問題ない」
実際正しい行為かは管理人氏はわかんないけど彼女達は生活の為にの手段なんだし、先進諸国の人間みたいに貪欲に人殺しの道具さえ金儲けにする姿勢に比べたらカワイイものだと管理人氏はこんな時こうやって納得している。
「じゃあ、あの丘の上がいいんだ!」
たぶん、いや絶対言葉は通じてないだろうが彼女達は管理人氏達のあとをついて来る。丘に登るのに息を切らせながら登る管理人氏達に比べて軽々と登って行くそのさまは「流石、大自然の中で育った高地民族だけのことはある」と関心してしまう。
「ぜーぜーぜー、体力あるねえ」
何か話しかけているのは分かるはずである。ひとりの女の子がこっちを向いて目をパチクリさせている。こんな時いつも思う「もっと言葉を通じてコミニケーションをとれたら」と、けど相手は英語は喋れなくチベット語オンリー、現地語をマスターしない限りは不可能である。早くだれか「ドラえもん」造ってくれって感じである。ちょっとぎこちなかったが管理人氏は満足した。
撮影会も終わり再出発。意外に早くに目的地の「ラツエ」に到着したがココで管理人氏達はドライバーの「ラバ」さんともめる事になった。予定行程では「ラツエ」の少し手前にある温泉付きの宿泊施設が目的地なのだが「ラバ」さんが「俺はそんな場所は知らん」と言い張り違うホテルに連れてこられたのだ。
「おい!どうなっとんじゃ!俺達が指定したコースと違うぞ!」
S氏やW氏、K氏と怒りモード大全開である。
「ちょいコイや!そこのホテルで行先聞いてやるから!」
だが「ラバ」さんはランクルから降り様とはせずに険しい顔をしていた。痺れを切らしたK氏、S氏はホテル内から従業員を引っ張り出してきてランクルから仕方なく降りた「ラバ」さんウンチクもめあっている。少しすると話しがついたのかランクルに乗り込んで来るS氏、K氏に「ラバ」さん。
「おい、ラバのヤツどうやらホテル知ってるみただけど知らん振りしてるらしいぞ」
「マジ?なんで?」
「知らん!」
ちょっと険悪なムードをただよせながら一路本来の目的地に向かう。町を離れルートを戻る事15キロほどぐらいの所に忽然と城壁のようなものに囲まれた建物が現れた。
「おい?あれか?」
「なんで城みたいに壁に囲まれてんだ?」
これまた奇妙な宿泊地だった。チベット独特の土壁で囲まれ、その中央に平屋のこれまた土壁で造られた建物がある。
「おーーーーい、誰かいねーか?」
ランクルを降りて周りを見渡す
少し待つと奥からボロボロの服を着た顔の歪んだチベット人の親父が出てきた。身体的特徴をズゲズゲと言いたくはないが半分溶けたような顔は正直ビックリした。管理人氏達を見ると客と分かったのかその歪んだ顔をより歪ませ管理人氏達を歓迎してくれた。
ホテルと言うにはあまりにもボロボロ、雨が降ったあかつきには崩壊しそうな建物、手で壁を擦れば土壁は崩れてくるありさまである。早速部屋に案内してもらう。正面の建物の裏側にまわると小さい建物がいくつも点在していた。そのひとつひとつが部屋らしい、中を覗き込むとそのひとつひとつの部屋に小さな浴槽が設けられていて湯がこんこんと涌き出ていた。その構造に正直興味津々、外の気温は寒いのだが部屋の中に直接温泉がある事で室内は十分に暖かい。
「すげえなあ おい!風呂だゾ!風呂!」
「うんうん!海外で・・ましてやチベットで温泉にはいれるとは思わんかった」
大騒ぎの管理人氏達に親父が歪んだ顔を得意げにしながら手招きをする。
「ん?なんだ?」
手招きをする方へ行くとそこには縦15メートル程の大きなコンクリートで固められた湯船へ案内してくれた。親父は得意げに管理人氏を見ている。他のメンバーも大騒ぎしているがそれ以上に気になる事が・・・。
ねえ、なんでお湯の色が緑色なの?
まあ、湯船に浸かるなんて習慣のないチベット人にしてみれば湯をはること事態がないのだから浴槽の掃除なぞしないに決まっている。OK分かった。その辺は理解するさケドね・・・。
なんで湯船にコケが生えてるの?
って言うか藻が一面浮いてるし
なに?ここはそこいらにある池かい?温泉と呼ぶにはあまりにもヘビーダーティーな湯船にびびる管理人氏だがここまで来たらはいらねば男が廃る。W氏の彼女意外は全員入浴する事に。ただ深さ2メートル近くあると思われる緑色の湯船で潜って遊んでいたら体中に藻がくっついてくることや、湯船にはいったら体のあちこちがピリピリした事などをのぞけば「いい湯では?」と自分で納得、けど今考えても湯船の中に得体の知れない生物が繁殖してそうな温泉だった。
ホコリまみれの体をさっぱりさせて夕食をとる為にメシを食べる事にした。早速別の建物に入る。
「あれ?おいおい!麻雀だぞ!麻雀!」
「あれ?ホントだ。ケドなんかハイがでかくない?」
「おーでかいなあ、日本のヤツの3倍ぐらいありそうだぞ」
「あれ、字ハイが無いぞ?」
「へー中国、麻雀は字ハイが無いんだ」
「どうよ?部長打てる?」
「出来るよ」
「よっしゃー麻雀大会 inチベットだ!」
メシが出来るまでの間「麻雀」で時間を潰すことに、チベット内で麻雀を打つ事態が異例な事なのだがそれ以上に標高4000mなんて所で麻雀をやっている日本人は今現在俺達だけだろうなんて思ったりすると何だがちょっとした優越感である。
メシも終えてちょっともようしてきた管理人氏
「え〜トイレは何処かな?トイレ〜っと」
探すのだがそれらしきモノが見当たらない
「親父!トイレは何処じゃ?」
無言で手招きをする親父、その後に続く管理人氏、すると親父はホテルの周りを囲んでいる城壁のような壁を指差す。
「違う違う!トイレ! ト ・ イ ・ レ !」
それでも親父は壁を指差す
どうやら言葉が通じてないのか?管理人氏の発音が悪いのか?管理人氏の発している単語事態が間違っているのだろうか?原因が一杯ありすぎも問題である。
「OK親父!トイレだぜ?じゃあ、案内してくれ!」
そう言うと首を傾げた親父、「分かっているのだろうか?」と不安を抱えながら親父の後についていく管理人氏、やっぱり壁に向かって歩き始めた。すると壁を登り始めた。
「な、なんだ!?」
すると親父は壁の各所にある見張り台のような場所を指差す。この時管理人氏はハッキリと思ったんです。
ヤバイ、何かヤバイ香りがする!
管理人氏の五感がオールキャストで訴えてくる
「行くな!」と
恐る恐ると見張り台のような場所に近づいていくとソコにはポッカリと穴があいているではないか!?
「ここでするの?」
無言で頷く親父
「あのさ・・・・聞いていい?」
無言で頷く親父
「この壁って骨組みが石のキレっはしを組み合わせて泥を固めたような代物でしょ?」
無言で頷く親父
「ねえ、あの穴の下って空洞でしょ?ウ○コ沢山あるんだよね?」
無言で頷く親父
「ねえ、あの穴の辺りの足場って崩れない?って言うかそこの穴の向こう側のトイレ崩れてんじゃん・・」
遠くの山を見つめる親父
おいおい!俺は中国雑技団じゃねんだぞ!トイレって聖なる場所でしょ?精神統一しないと出るモノも出なくなっちゃうんだよ!分かるハニー(←どなた?)そんな肥溜めに落ちるか落ちないか危険な状態で更には見張り台で外界を見張りながら用をたせと!?そんなスゲー緊張をしいられるトイレって管理人氏は生まれて初めてっすよ!って言うかまたか!また!ウ○コ事情で悩まなきゃならんのか!?
流石は東西の経済格差400倍を誇る中国、なんでもアリです。
翌日、思いで一杯の温泉ホテルを後に次の目的地ティンリーに向かう。何よりラバさんが何故このホテルをイヤがったか分かっただけでも収穫です。オンボロランドクルーザーに乗り込み一路ティンリーに向かうのだが、本日のルートは管理人氏には正直不安が一杯、なんと標高5000メートルクラスの峠を1つ越えなくていけないらしいのだ。当初から言っているが管理人氏はどうやら高山病に弱いらしい。
不安を抱えながらどこまでも続く道を爆走するランドクルーザー、順調に行っていたのだが少し行くと多くの車が立ち往生しているのが見える。
「なんじゃ、ありゃ〜?」
突然道が荒れ舗装されてない道は水で泥沼のようなあり様、荒地を走る専用に造られたトラックサイズの軍仕様の車でさえタイヤが埋まって進めなくなっている。よくみるとナゼか直線2キロぐらいだけが泥沼化していた。
「どうすんだコレ?」
「コレは流石にいけねーぞ」
メンバーにも諦めの色がみてとれた。
「みんな降りろ」
突然ラバさんがメンバー全員を降ろすと道から外れて迂回の為コケのような植物一面に覆われた丘を走り始めた。よくみると最新型のランクルが一台ソコを走っている。だが管理人氏のランクルもその最新型のランクルも結局スタッグ・・、メンバーで途方にくれていると何処からともなく老若男女を問わずチベット人30人ぐらいがコッチに向かって走ってくる。
「な、なんだ。すげー集団が走ってくるぞ?」
すると突然まわりのあるだけの小石を集め始めてスタッグしたタイヤの下に詰め始めた。
「お、なんだ?助けてくれるのか?」
「そんな感じじゃなーか?」
メンバーも一緒になって小石を集めてスタッグしたランクル救出作戦を行う。ある程度足場を固めて何とかランクルを救出。早速手伝ってくれたチベット人達へお礼を言おうとすると中心人物ぽい少年が手を差し出してきた。
「ねえ・・・・まさか・・・コレって商売?」
「いや、まさかじゃねーぞ」
チベット人30人近くに包囲された管理人氏達、当然僕らは必要経費を旅行会社に支払っている為こういった場合にもはラバさんが責任を持つのである。
ラバ VS チベット人30人
かなり不利、めっちゃ不利ね。
「金を払えと」言わんばかりにむなぐらを掴んで小競り合いをし始めてしまった。今まで見たチベット人が温厚な人が多かった分、驚いたと同時にその必死さがよく分からなかった。ラバさんは小銭をわしづかみに少年に渡すとさっさとランクルに乗り込んだ。メンバーも続いてチベット人に無視をして乗りこむ、管理人氏も乗り込むのだがその際に片手に小銭を持ちそのチベット人達に向けると目の色を変えて管理人氏の手からお金をもぎ取った。正直恐ろしいぐらいだった。ようやく進み始めるオンボロランクル・・・。
「部長、いくら渡したん?」
「10元だよ」
「きっとあの荒地区間はさっきのチベット人達が仕組んだ道だぜ」
「仕組んだ?」
「そうさ!ワザとスタッグさせて”助けるから金くれ!”ってやる為にね」
「へーそうなんだ」
「何もチップなんてやる事なかったのに」
「・・・・ けど必死だったじゃん。どうしてあんなに必死だったんだろ?」
「必死って?」
彼らの食べ物は小麦から造ったうどんみたいな食い物だけだし、移動手段はひたすら歩くだけ、飲み物はヤクのバターとお茶を混ぜたものかチャイのみ、店も一件もないこの大自然のど真ん中でなにに金を使うっていうんだい?そんな世界に突然大きな鉄の走る固まりに乗って甘いお菓子や美味しい食べ物、便利なモノを一杯持ってやってくる僕ら旅行者を彼らはどう見ているのか?先進諸国の人達の私欲に比べたら可愛いものだと納得しようと管理人氏は思う。
その後の道のりは順調に進み記念すべき標高5000メートルも通過、永遠とも思えるようなチベットのヒマラヤ越えルートは終わりを告げ様としていた。遥か先に見えた世界最高峰チョモランマ山も見えサイコーの気分である。
「お次はネパールかあ・・」
「ネパールはいいぞお!」
「いいの?」
「ああ!絶対に沈没するって!」
「そうか沈没するかあ〜」
「日本食も食えるぜ!カツ丼!カツどん!」
「いいねえ〜」
不安もあるが次に訪れる国の期待は確かに大きい。次第に乾燥した灰色の大地から緑がちらちらと見かける様になってくる。と同時ぐらいに何故だか元気も出てきた。ボーとしていた意識もハッキリしてきて腹痛も楽になってきた。標高が下がっているせいなのか?それとも次に訪れる国ネパールへの期待なのか?
「部長はどうするの?ネパールに着いたら?」
「そうですね。カトマンドウ、ポカラを経てインドですかねえ」
「どうだろう?せっかくだし初日はみんなで同じゲストハウスに泊まるってのは?」
「いいねえ、ついでに打ち上げ?」
「いいねえ!いいねえ!」
「・・・・ どうしたん部長?」
「ん? いやねえ また来たいねチベット・・」
チベット イズ チベットであるうちに
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- レンタカー ヒッチハイク
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