ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
真っ暗な夢の中冷たい風が管理人氏の目を覚まさせた。一番入り口側で寝ている管理人氏、良く見ると入り口が半開きでそこから冷たい風が吹き込んでいた。ゴソゴソと起きてドア閉めるとベットの中に入り時計を確認した。<br /><br /><br /> 「4時ぐらいか・・・」<br /><br />管理人氏は現在「チベット」の「ラサ」にいる。昼夜の気温差はかなりある。昼頃はTシャツの上にちょっとした上着を羽織れば結構問題ないのだが夜になると途端に気温は下がる。<br /><br />チベットに入区して3日目朝をむかえようとしていた。相変わらずの高山病と腹痛で気分は最悪である、おまけに食い物はバナナしか食べれない毎日、へたに食べるとすぐにトイレに向かって猛ダッシュの有り様、空腹を堪えながら再度夢の中へ・・・。<br /><br /><br />「おーい おーい」<br /><br /> 寝起きの管理人氏にマリファナ大好きな彼が声をかけてきた。<br /><br />「メシ食いに行かんか?」<br /><br />「メシっすか?まだハラの調子が悪いんでバナナで済ませますよ」<br /><br />「そうかい?じゃあ俺は行ってくるよ」<br /><br />「行ってらっしゃーい」<br /><br /> 彼は部屋から出ていった。本日から管理人氏はネパールまでのルート確保の為に動かなくてはならないビザの滞在日数ものこり少し、中国でビザの滞在日数をオーバーすると出国の際に何かと問題があるとチベットに来る前に他の旅行者から聞いていた為少々不安でもあった。<br /><br />ベットの頭に置いてあったバナナを数本むしり取るとバナナを食べながらとりあえずホテルの掲示板を見に行く事にした。<br /><br /> 階段を降りて行くと一人のチベット人従業員が声をかけてきた。<br /><br />「ぐあいはどう?」<br /><br />「ああ、問題ないよ。スッカリ元気さ」<br /><br /> 彼女はにっこり笑うとシーツを持って仕事に戻っていった。ちょっとした挨拶を交わし、ひとまずネパールまでの国境を目指す旅行者はいないか掲示板を見に行く。昨日と大して変わらない感じだったがよく見ていくと日本語で「ネパールボーダまで一緒に行く旅行者募集中!」と書いてある紙を見つけた。日程も問題なくバッチリである。<br /><br /><br />「お!いいじゃん、いいじゃん」<br /><br /><br />そしてなにより降臨しちゃいましたね。<br /><br />きっとポタラ宮殿での座禅での「南無阿弥陀仏」が利いたのでしょう<br /><br /><br />今、管理人氏には釈迦が降臨しています。<br /><br /><br /><br /><br />この丸がかった字は間違いなく女性、一目でわかる女性の字である。<br /><br />ええ!筆跡鑑定士じゃなくとも分かるハッキリとした女性です。昔から「文字どおりの人」という言葉があるがその言葉が真実なら間違いなくでらべっぴんである<br /><br /><br /><br /><br />管理人氏だって健康な男の子こんな時どんな男だってちょっとは期待しちゃうもんでしょ?もうウキウキ気分で連絡先をメモる管理人氏、名前を確認すると名前は「Wさん」、彼女は別のホテルに滞在中らしくホテルの場所をメモると必要な手荷物を持って尋ねてみることにした。<br /><br /> ホテルを出ると何故か街中が殺気だっている。所々に公安(中国の警察みたいなもん)がうろうろしている。管理人氏が宿泊しているスノーランドホテルはチベット人が身を投げ出しながら独特の祈りをする「ジャガン通り」の近く、いつもは観光客とチベット人ばかりの場所なのだが今日はやたらに公安が多い。よく考えるまでもなく今日は「ダライ・ラマ」の誕生日だった。この問題の大きさをより肌で感じる光景だった。<br /><br /> のんびり歩きながら「Wさん」が宿泊されているホテルに到着、あらためて気合を入れなおす。<br /><br />「おーし!髪の毛よーし!ヒゲよーし!服装・・・・。ま、いっか」<br /><br /> 早速指定の番号の部屋を訪れる管理人氏、ドアを目の前にして「ドキドキ」と期待と不安を抱えながらドアをノックする。<br /><br /><br /> コンコン・・・・・<br /><br /><br /><br />「あれ?」<br /><br /><br /> コンコン・・・・・・・・<br /><br /><br />「おや?いないのかな?」<br /><br /><br /> ドンドン!<br /><br /><br /> ・・・・・・・・・・・・・・。<br /><br /><br />「はーーーーーーーい」(←明かな男性の声)<br /><br /><br /> !? (ホワッツ)<br /><br /><br /><br /> ガチャ<br /><br /><br /><br /> 扉が開く、そこにはロン毛にヒゲを生やした「ヒッピー」を思わせ、管理人氏のホテルに泊まっている「マリファナ大好きな彼」を更にパワーアップさせたような独特のコスモをまとった男の方が立っている。<br /><br /><br />「なんすかあ?」<br /><br /><br />「あ、あの、Wさんを探しているのですが?」<br /><br /><br />「あー、ソレ俺です」<br /><br /><br /> ・・・・・・・・・・・・・・・・。<br /><br /><br /> まて!、ジョニー(←誰?) 俺は夢でも見ているのか?我がホテルの掲示板に貼ってあった募集の書体は間違いなく女性だった。それは実は今目の前に立っている管理人氏のスカウターでは測定不可能な旅行戦闘能力を持った男性なのか!?<br /><br /><br />「あ、あの?ネパールの国境まで一緒に行くのを募集していたWさんですよね?」<br /><br /><br />「ええ、そうですけど?」<br /><br /><br /> ああ、夢ってはかないものなのね。(遠い目)<br /><br /><br /> その後、ルートの内容を確認すると管理人氏はメンバーに加えて頂くことになりネパールまでの道を確保したと同時に管理人氏のなんとも不純な動機は泡のごとく消え去った。<br /><br /><br /><br /> ネパールまでのルートを確保して少し気が楽になった管理人氏、ラサ市内を散策しながらホテルに帰ろうとすると女の子3人組みのチベット人が道路の隅でオロオロしているのが目にとまった。ちょっと気になった管理人氏、「何故」って明かに今まで見てきたチベット人に比べて異常に小汚くチベット女性独特の衣装が異様に古びた感じを受けたからだ。彼女らの年齢はパッと見10代といったところだろうか?少し気になった管理人氏は道の反対側に座ると彼女達を観察し始めた。<br /><br /><br /> ひとりの女の子が中国料理を扱うお店に入っていく。<br /><br /><br /> 少し経つと店の主人らしき人に追い出されてきた。<br /><br /><br /> また、ひとりの女の子が財布を片手に露天の果物屋に何やら話しかけている。<br /><br /><br /> すると露天の主人は手を払い渋い顔をしている。<br /><br /><br /> そんなやり取りが他の店でも続いて管理人氏はだんだん分かってきた。道端に座り込んでいた管理人氏はその女の子達の近くをさり気なく通り、失礼だと思ったが財布の中身をチラッと見せてもらった。10元(1元=15円)である。彼女の財布には10元しか入ってない。この辺りは管理人氏の様に各国から様々な旅行者が滞在している。それゆえに周りの食道等は結構値段が高いのではないのだろうか?彼女らは食べ物を食べたいのだが高くて食べれないのではないだろうか?<br /><br /><br /> 現地ツアーのガイドが言っていた。<br /><br /><br />「中国のおかげで文明と言う便利なものが手に入ったがそれ以上に失ったものは大きい」と<br /><br /><br /> この何年かで急成長を遂げたチベット、その影で中央部ラサと辺境地域との間に大きな物価の差が出来てしまった為の現象なのかもしれない。また僕ら旅行者もその原因のひとつなのかもと思うと何だかやるせない気分になってきた。彼女達の後ろ姿を見ながら僕はホテルに戻った。<br /><br /><br /><br /><br /> ホテルに戻るとマリファナラブリーの彼が荷物をまとめていた。<br /><br /><br />「あれ?もう出ていっちゃうんですか?」<br /><br /><br />「うん、明日だけどね今から少し片付けておこうと思ってっさ」<br /><br /><br /><br />「寂しくなるなあ〜、何処へ向かうんですか?」<br /><br /><br /><br />「ん?とりあえずはチベットを抜けてゴルムドへ向かうよ」<br /><br /><br /><br />「へー チケットとかは大丈夫なんですか?」<br /><br /><br /><br />「へっへっへ、実はさっき白人の人に帰りのチケット譲ってもらったんだ」<br /><br /><br /><br />「なるほど、それで急に出て行く事になったんだ」<br /><br /><br /><br />「まあ、それもあるけどそれ以上に”十勝ゴールド”(前編参照)が俺を待ってるからね」<br /><br /><br /><br /> やっぱりソコかい(汗)<br /><br /><br />「キミはどうするの?」<br /><br /><br />「向かう方向は一緒ですね西へ向かいます」<br /><br /><br /><br />「へー ヨーロッパまで来るの?」<br /><br /><br /><br />「分かりません」<br /><br /><br />「もし、来るようならまた会えるかもな」<br /><br /><br />「ええ」<br /><br /><br /><br /><br /><br /> その翌日には彼は一足先に西に向かって旅だった。僕ものんびりはしていられない、次に向かう国ネパールのビザを取得しなければならなかった。国境でもビザを発行してくれるという話しも他の旅行者から聞いたがドルでしか受け付けないとの事だった。全額トラベラーズチェックですましている管理人氏はドルのキャッシュを1ドルも所有してなかった。仕方なくラサ市内にあるネパール領事館にビザを取得しに行く。<br /><br /> ホテルを出て領事館に向かおうとするとポタラ宮殿前の大通りで「Wさん」を見かけた。<br /><br />「あれ?領事館に向かうんですか?」<br /><br />「ええ」<br /><br /> よく見るとWさんの横に女性が立っている。ネパールまでの一緒に行くメンバーだろうか?と思っているとWさんがそんな管理人氏に気づいたのか<br /><br />「あ、俺の彼女です」<br /><br />「なぬ! 一緒に旅行してるんですか?」<br /><br />「ええ」<br /><br /> この時全ての謎が解けた。私が見た女性の書体のネパールボーダまで向かうメンバー募集の用紙は彼女が書いたものか!Wさんの方はかなり濃い雰囲気をお持ちだが彼女はいたって普通の女性でちょっとビックリだった。<br /><br /> その後ネパール領事館にてビザ取得の為に必要事項を用紙に書き込む。いや、書き込みたいのだが英語も中国語も分からない管理人氏、そんな文面を書くなどと言う芸当が出来るはずもなく、この時の為に日本より持参した旅行ガイドのビザ取得用紙の書き方見本のコピーを見ながらセッセと必要事項を埋めていく。<br /><br />「ふみふみ、まずは名前ね・・・」<br /><br />「ふみふみ、パスポートナンバーにっと・・・あれ?」<br /><br /> この申告用紙何かが違う。見本に書かれている事以上いっぱい記入項目があるでないか!<br /> まて!落ち着くんだ!まずこの質問らしき文章が理解できるか?<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /> 答えは「ノー」だ<br /><br /><br /><br /><br /><br /> まずいぞ俺!ビザの申告用紙が記入できない。頭を抱えて理解できるもんならいくらでも頭抱えて悩んでやるが管理人氏の脳味噌を絞り出したところで解るはずもなかった。<br /><br /> こうなればあたって砕けろ精神である。<br /><br /> 解らないならば未記入で提出!高校時代の英語のテストを思い出します。すると窓口の人がソレに気づいて一言<br /><br /> 「おーーーーい ココ書いてないぞ!」<br /><br /> 泣<br /><br />「やっぱり書かないとダメ?」<br /><br />「ダメ」<br /><br /> ・・・・・・・・・・。<br /><br /> もう仕方がない形振りかまってはいられない。<br /><br />「俺、英語出来ません!」<br /><br /> 窓口の人は目が点だった。ええ、わかってます。でもねそんな惨めなアヒルの子を見るような目線で管理人氏を見ないで・・・。泣いてしまいそうだから。その後窓口の人が記入項目をひとつずつ解るように簡単な英語で説明をしてくれて何とかビザ申告用紙を記入完了、パスポートを預けて翌日受け取りにくれば晴れてビザがでーんとくれるわけである。<br /><br /> 大変な仕事を終えてホテルに向かおうとするとWさんとまた会った。<br /><br />「どうです?ビザ申告しました?」<br /><br />「ええ、悪戦苦闘して大変でしたけど」(泣)<br /><br />「この後一緒にメシでも食べにいきません?」<br /><br />「いいですよ」<br /><br /> その後「W氏」と共に食事をとりながらネパール国境まで行くメンバーが現在5人いること、途中で温泉があるらしく日程に組み込みたい事などを話された。僕としてはネパールまでのルートが確保出来ただけでも出来すぎなのに温泉もセットとは、折り込み広告の旅行会社の激安ツアーのようでお徳気分満点で即OK。むしろ日本を出て今までシャワーばかりで湯に浸かってお風呂に入りたいと思っていたところでもある。詳しい内容はメンバー全員を一度集めて旅行会社に直接出向いてその時に決めるという事で話しはまとまった。「W氏」は食事を済ませるとホテルに戻り、そして管理人氏もホテルに戻った。これからがチベットの本番の様な気がして楽しみにしながら。<br /><br /><br />==== 鉄馬に乗った流れ者 =======<br />管理人氏:坊主丸儲け<br />E-mail:nozomi121@hotmail.com<br />Web   :http://drb.cool.ne.jp/<br />===============================<br /><br />

チベットを越えろ!-中編

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2000/02 - 2000/03

102位(同エリア110件中)

0

4

おっさんさん

真っ暗な夢の中冷たい風が管理人氏の目を覚まさせた。一番入り口側で寝ている管理人氏、良く見ると入り口が半開きでそこから冷たい風が吹き込んでいた。ゴソゴソと起きてドア閉めるとベットの中に入り時計を確認した。


 「4時ぐらいか・・・」

管理人氏は現在「チベット」の「ラサ」にいる。昼夜の気温差はかなりある。昼頃はTシャツの上にちょっとした上着を羽織れば結構問題ないのだが夜になると途端に気温は下がる。

チベットに入区して3日目朝をむかえようとしていた。相変わらずの高山病と腹痛で気分は最悪である、おまけに食い物はバナナしか食べれない毎日、へたに食べるとすぐにトイレに向かって猛ダッシュの有り様、空腹を堪えながら再度夢の中へ・・・。


「おーい おーい」

 寝起きの管理人氏にマリファナ大好きな彼が声をかけてきた。

「メシ食いに行かんか?」

「メシっすか?まだハラの調子が悪いんでバナナで済ませますよ」

「そうかい?じゃあ俺は行ってくるよ」

「行ってらっしゃーい」

 彼は部屋から出ていった。本日から管理人氏はネパールまでのルート確保の為に動かなくてはならないビザの滞在日数ものこり少し、中国でビザの滞在日数をオーバーすると出国の際に何かと問題があるとチベットに来る前に他の旅行者から聞いていた為少々不安でもあった。

ベットの頭に置いてあったバナナを数本むしり取るとバナナを食べながらとりあえずホテルの掲示板を見に行く事にした。

 階段を降りて行くと一人のチベット人従業員が声をかけてきた。

「ぐあいはどう?」

「ああ、問題ないよ。スッカリ元気さ」

 彼女はにっこり笑うとシーツを持って仕事に戻っていった。ちょっとした挨拶を交わし、ひとまずネパールまでの国境を目指す旅行者はいないか掲示板を見に行く。昨日と大して変わらない感じだったがよく見ていくと日本語で「ネパールボーダまで一緒に行く旅行者募集中!」と書いてある紙を見つけた。日程も問題なくバッチリである。


「お!いいじゃん、いいじゃん」


そしてなにより降臨しちゃいましたね。

きっとポタラ宮殿での座禅での「南無阿弥陀仏」が利いたのでしょう


今、管理人氏には釈迦が降臨しています。




この丸がかった字は間違いなく女性、一目でわかる女性の字である。

ええ!筆跡鑑定士じゃなくとも分かるハッキリとした女性です。昔から「文字どおりの人」という言葉があるがその言葉が真実なら間違いなくでらべっぴんである




管理人氏だって健康な男の子こんな時どんな男だってちょっとは期待しちゃうもんでしょ?もうウキウキ気分で連絡先をメモる管理人氏、名前を確認すると名前は「Wさん」、彼女は別のホテルに滞在中らしくホテルの場所をメモると必要な手荷物を持って尋ねてみることにした。

 ホテルを出ると何故か街中が殺気だっている。所々に公安(中国の警察みたいなもん)がうろうろしている。管理人氏が宿泊しているスノーランドホテルはチベット人が身を投げ出しながら独特の祈りをする「ジャガン通り」の近く、いつもは観光客とチベット人ばかりの場所なのだが今日はやたらに公安が多い。よく考えるまでもなく今日は「ダライ・ラマ」の誕生日だった。この問題の大きさをより肌で感じる光景だった。

 のんびり歩きながら「Wさん」が宿泊されているホテルに到着、あらためて気合を入れなおす。

「おーし!髪の毛よーし!ヒゲよーし!服装・・・・。ま、いっか」

 早速指定の番号の部屋を訪れる管理人氏、ドアを目の前にして「ドキドキ」と期待と不安を抱えながらドアをノックする。


 コンコン・・・・・



「あれ?」


 コンコン・・・・・・・・


「おや?いないのかな?」


 ドンドン!


 ・・・・・・・・・・・・・・。


「はーーーーーーーい」(←明かな男性の声)


 !? (ホワッツ)



 ガチャ



 扉が開く、そこにはロン毛にヒゲを生やした「ヒッピー」を思わせ、管理人氏のホテルに泊まっている「マリファナ大好きな彼」を更にパワーアップさせたような独特のコスモをまとった男の方が立っている。


「なんすかあ?」


「あ、あの、Wさんを探しているのですが?」


「あー、ソレ俺です」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・。


 まて!、ジョニー(←誰?) 俺は夢でも見ているのか?我がホテルの掲示板に貼ってあった募集の書体は間違いなく女性だった。それは実は今目の前に立っている管理人氏のスカウターでは測定不可能な旅行戦闘能力を持った男性なのか!?


「あ、あの?ネパールの国境まで一緒に行くのを募集していたWさんですよね?」


「ええ、そうですけど?」


 ああ、夢ってはかないものなのね。(遠い目)


 その後、ルートの内容を確認すると管理人氏はメンバーに加えて頂くことになりネパールまでの道を確保したと同時に管理人氏のなんとも不純な動機は泡のごとく消え去った。



 ネパールまでのルートを確保して少し気が楽になった管理人氏、ラサ市内を散策しながらホテルに帰ろうとすると女の子3人組みのチベット人が道路の隅でオロオロしているのが目にとまった。ちょっと気になった管理人氏、「何故」って明かに今まで見てきたチベット人に比べて異常に小汚くチベット女性独特の衣装が異様に古びた感じを受けたからだ。彼女らの年齢はパッと見10代といったところだろうか?少し気になった管理人氏は道の反対側に座ると彼女達を観察し始めた。


 ひとりの女の子が中国料理を扱うお店に入っていく。


 少し経つと店の主人らしき人に追い出されてきた。


 また、ひとりの女の子が財布を片手に露天の果物屋に何やら話しかけている。


 すると露天の主人は手を払い渋い顔をしている。


 そんなやり取りが他の店でも続いて管理人氏はだんだん分かってきた。道端に座り込んでいた管理人氏はその女の子達の近くをさり気なく通り、失礼だと思ったが財布の中身をチラッと見せてもらった。10元(1元=15円)である。彼女の財布には10元しか入ってない。この辺りは管理人氏の様に各国から様々な旅行者が滞在している。それゆえに周りの食道等は結構値段が高いのではないのだろうか?彼女らは食べ物を食べたいのだが高くて食べれないのではないだろうか?


 現地ツアーのガイドが言っていた。


「中国のおかげで文明と言う便利なものが手に入ったがそれ以上に失ったものは大きい」と


 この何年かで急成長を遂げたチベット、その影で中央部ラサと辺境地域との間に大きな物価の差が出来てしまった為の現象なのかもしれない。また僕ら旅行者もその原因のひとつなのかもと思うと何だかやるせない気分になってきた。彼女達の後ろ姿を見ながら僕はホテルに戻った。




 ホテルに戻るとマリファナラブリーの彼が荷物をまとめていた。


「あれ?もう出ていっちゃうんですか?」


「うん、明日だけどね今から少し片付けておこうと思ってっさ」



「寂しくなるなあ〜、何処へ向かうんですか?」



「ん?とりあえずはチベットを抜けてゴルムドへ向かうよ」



「へー チケットとかは大丈夫なんですか?」



「へっへっへ、実はさっき白人の人に帰りのチケット譲ってもらったんだ」



「なるほど、それで急に出て行く事になったんだ」



「まあ、それもあるけどそれ以上に”十勝ゴールド”(前編参照)が俺を待ってるからね」



 やっぱりソコかい(汗)


「キミはどうするの?」


「向かう方向は一緒ですね西へ向かいます」



「へー ヨーロッパまで来るの?」



「分かりません」


「もし、来るようならまた会えるかもな」


「ええ」





 その翌日には彼は一足先に西に向かって旅だった。僕ものんびりはしていられない、次に向かう国ネパールのビザを取得しなければならなかった。国境でもビザを発行してくれるという話しも他の旅行者から聞いたがドルでしか受け付けないとの事だった。全額トラベラーズチェックですましている管理人氏はドルのキャッシュを1ドルも所有してなかった。仕方なくラサ市内にあるネパール領事館にビザを取得しに行く。

 ホテルを出て領事館に向かおうとするとポタラ宮殿前の大通りで「Wさん」を見かけた。

「あれ?領事館に向かうんですか?」

「ええ」

 よく見るとWさんの横に女性が立っている。ネパールまでの一緒に行くメンバーだろうか?と思っているとWさんがそんな管理人氏に気づいたのか

「あ、俺の彼女です」

「なぬ! 一緒に旅行してるんですか?」

「ええ」

 この時全ての謎が解けた。私が見た女性の書体のネパールボーダまで向かうメンバー募集の用紙は彼女が書いたものか!Wさんの方はかなり濃い雰囲気をお持ちだが彼女はいたって普通の女性でちょっとビックリだった。

 その後ネパール領事館にてビザ取得の為に必要事項を用紙に書き込む。いや、書き込みたいのだが英語も中国語も分からない管理人氏、そんな文面を書くなどと言う芸当が出来るはずもなく、この時の為に日本より持参した旅行ガイドのビザ取得用紙の書き方見本のコピーを見ながらセッセと必要事項を埋めていく。

「ふみふみ、まずは名前ね・・・」

「ふみふみ、パスポートナンバーにっと・・・あれ?」

 この申告用紙何かが違う。見本に書かれている事以上いっぱい記入項目があるでないか!
 まて!落ち着くんだ!まずこの質問らしき文章が理解できるか?






 答えは「ノー」だ





 まずいぞ俺!ビザの申告用紙が記入できない。頭を抱えて理解できるもんならいくらでも頭抱えて悩んでやるが管理人氏の脳味噌を絞り出したところで解るはずもなかった。

 こうなればあたって砕けろ精神である。

 解らないならば未記入で提出!高校時代の英語のテストを思い出します。すると窓口の人がソレに気づいて一言

 「おーーーーい ココ書いてないぞ!」

 泣

「やっぱり書かないとダメ?」

「ダメ」

 ・・・・・・・・・・。

 もう仕方がない形振りかまってはいられない。

「俺、英語出来ません!」

 窓口の人は目が点だった。ええ、わかってます。でもねそんな惨めなアヒルの子を見るような目線で管理人氏を見ないで・・・。泣いてしまいそうだから。その後窓口の人が記入項目をひとつずつ解るように簡単な英語で説明をしてくれて何とかビザ申告用紙を記入完了、パスポートを預けて翌日受け取りにくれば晴れてビザがでーんとくれるわけである。

 大変な仕事を終えてホテルに向かおうとするとWさんとまた会った。

「どうです?ビザ申告しました?」

「ええ、悪戦苦闘して大変でしたけど」(泣)

「この後一緒にメシでも食べにいきません?」

「いいですよ」

 その後「W氏」と共に食事をとりながらネパール国境まで行くメンバーが現在5人いること、途中で温泉があるらしく日程に組み込みたい事などを話された。僕としてはネパールまでのルートが確保出来ただけでも出来すぎなのに温泉もセットとは、折り込み広告の旅行会社の激安ツアーのようでお徳気分満点で即OK。むしろ日本を出て今までシャワーばかりで湯に浸かってお風呂に入りたいと思っていたところでもある。詳しい内容はメンバー全員を一度集めて旅行会社に直接出向いてその時に決めるという事で話しはまとまった。「W氏」は食事を済ませるとホテルに戻り、そして管理人氏もホテルに戻った。これからがチベットの本番の様な気がして楽しみにしながら。


==== 鉄馬に乗った流れ者 =======
管理人氏:坊主丸儲け
E-mail:nozomi121@hotmail.com
Web :http://drb.cool.ne.jp/
===============================

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
鉄道 ヒッチハイク
  • ポタラ宮殿内

    ポタラ宮殿内

  • ポタラ宮殿改修中?

    ポタラ宮殿改修中?

  • ラサの街並み

    ラサの街並み

  • ラサの街並み

    ラサの街並み

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