2008/10/17 - 2008/10/17
95位(同エリア185件中)
シベックさん
滋賀県北部の、福井県境に近い山の中に、日本の原風景を見るような萱葺き屋根の民家が建ち並ぶ小さな集落がありました。それは知る人ぞ知る在原(ありはら)の集落。そこには平安時代の歌人・在原業平(ありわら の なりひら)の墓があり、「在原」の名は業平に由来すると伝えられ、晩年を過ごした隠れ里だとも言われています。
写真は、萱葺の里・在原(ありはら)集落の民家。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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西山の集落
よい天気が続きそうな秋のある日、いくつかの集落を巡ることにし、車で出かけました。
かねてからの憧れの地へ・・。宿泊の予約は何もなし・・。行き当たりバッタリの旅。
目的地は、在原集落・伊根舟屋集落・美山北集落でした。まずは名神・北陸道で西に向かいました。 -
マキノ高原・マキノ集落
木之本ICから国道303号を今津・マキノ方面にしばらく走り、「塩津」信号を左折。あとは道なりに走り、奥琵琶湖トンネルを越えて「野口」信号で右折。5分ほどで県道533号を左折する。あとは道なりに10分くらい。・・のはずでしたが、県道533号の入口が分からずUターンして西側から回り道をすることにしました。
303号の「小荒路」信号を右折、マキノ高原方面へ・
・。在原集落ヘの道は狭い登り坂が続きます。道路にいた単独の猿を2か所で目撃しました。山深い雰囲気。 -
在原集落・日吉神社
村に入る手前で、自転車のおじさんを追い越しました。駐車できる場所を教えてもらおうと、車を止めごあいさつ。滑らかなしゃベリ口で「神社の前にありますよ!」と教えていただきました。村のことなどをお聞きしていると、なんと他所から絵を描きに来られたとか・・。自転車でこの坂道を・・。よくスケッチに来られるらしい。てっきり村の方かと思っていましたので、びっくり!駐車場には関西ナンバーの車が5台ほど止まっていました。こんな山奥に来られる方もいるのだ・・と嬉しくなりました。 -
業平そば
お昼近くなので、まずはお腹を満たしてから散策をしょうと、村で唯一の蕎麦屋さんへ・・。
看板には「新蕎麦」の看板。
店に入ると男女ペアーが2組、蕎麦と天ぷらで食事中でした。店にはおばさんが一人・・。 -
ざるそば
満腹になると眠くなるので、ざるそばだけをを頼んで石のテーブルで待ちました。
建物は手作り風です。おばさんの話ではご主人がコツコツと建てられたそうです。
時間がかかりそうだったので、美味しい空気を吸いに外に出てみました。 -
食堂の奥に
鍋物や焼き肉の出来そうな座敷があり、
猪料理の看板がかかっていました。 -
食堂の室内
左右に大きな窓。高台なので見晴らしいは最高!
テーブルは・・なんと大きな石が2つ・・。
天然の大きな丸い岩を真っ二つに割ったような形。
建物を建てる前に、テーブルが先行して置かれたようです。
板壁には写真が数枚・・。
温かみのあるインテリア。 -
ザル蕎麦
お客さんが店を出られたころ、ざるそば・・ならぬ皿そばが出てきました。こちらではこんな形でそばが出るようです。他のお客も同じでした。
見た目はともかくも味は良かったです。
大きなヤカンにそば湯もしっかり入っていました。
2、3杯飲んでお腹も満足・・。
部屋に飾ってあった写真が気になり、お聞きすると、かっての在原集落の写真だそうで、ほとんどの民家が茅葺です。ハガキを2枚買って、イザ散策・・。 -
最初に見た茅葺民家
柿の木のある家。入母屋造りの建物。
下屋は赤錆びたトタン板。
柿の実が茅葺に映えます。 -
動物避けの網の柵
サルやイノシシ、シカ避けでしょうか。
通電式です。
田圃や畑には必ず設けられていました。
ご苦労がうかがえます。
柵に注意しながら1枚・・。 -
破風飾り
煙を逃がす換気口には文字の切り抜き。
歴史を感じさせる茅葺きの屋根、
下屋が瓦葺きの民家。
黒い板壁が良い雰囲気です。
今では囲炉裏を焚くことも少ないことでしょう。
ガスボンベに室内の生活様式がうかがえます。 -
雪囲いのある民家
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茅葺屋根とコケ
この地区は、豪雪地帯だそうです。
村道でお会いしたお婆さんのお話では、
3mの積雪に屋根の雪が落ち
建物周囲は6mほども積もって、
屋根にまでつながってしまうそうです。 -
破風廻り・水の切り抜き文字
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廃屋
・・・・・・・。 -
土蔵と茅葺民家、柿木
各地の田舎が都会化している今日、懐かしい風景が今も現存していることは、驚きです。
外からではいつまでもこのままで、と言いたいところですが住む人々にとっては保守管理などにもお金がかかり、茅葺を維持することは大変なことでしょう。 -
復活した茅葺
都会の方がコツコツと自力で修復され、こんな綺麗な茅葺民家がよみがえったそうです。
まだ、修復工事は継続中だそうです。
前出の村のお婆さんの言・・。
素人お一人で・・頭が下がります。 -
柿の木と土蔵
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キリリとした茅葺屋根
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アキノウナギツカミ
湧き水の流れる水路で咲いていたピンクの花。
秋の鰻掴みと言うらしい・・。 -
妻壁に突き出た梁1本
この建築様式は、
在原集落のあちこちで見かけました。 -
茅葺の家
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冬に備える
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杉皮葺き屋根の家
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野菊
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シイタケ栽培の森
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民家の秋明菊
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白花のシュウメイギク
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雪囲いをまとった家
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茅葺の建物
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山裾に茅葺民家・2棟
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破風の換気口を塞がれた屋根
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雪囲い
間もなく在原集落も雪の季節・・。
大きく長い草履は、
おまじないでしょうか。 -
ナツメ
民家の庭にナツメがたわわに実っていました。
昔よく食べた、懐かしい果物。 -
休耕田
それとも茅場でしょうか? -
集落西の田圃
すでに稲は刈り取られ、
バリケードの電線も外され
冬を待つ田圃。 -
山裾の茅場?
ススキの穂が銀色に光り輝いていました。 -
農道
茅の穂が出揃い秋風にそよいで・・。 -
かっての在原集落
蕎麦屋さんで買った絵ハガキをコピーしました。
何年前の写真かは不明ですが、
今は何軒残っているのでしょう。
あるサイトでは「約30軒ほどが今も残る。」と、
書かれていました。
何とか残してほしいものだと念じながら・・
在原集落を後にしました。 -
琵琶湖がちらり
国道161・303号追坂峠から見る琵琶湖です。
晴れていた空には、うす雲がかかりはじめました。
天気予報では明日もよい天気のようです。
勾配のきつい下り坂から琵琶湖が
ちらりと眺められました。
湖畔をしばらく走り右折し若狭街道を
日本海側に横断し、国道27号に向かいました。 -
道の駅・若狭熊川宿
国道303号線にあり、国道27号三宅交差点まで約5分。鯖街道として歴史街道に指定されている上中町。敷地内には、鯖街道が辿った歴史を紹介する展示館や郷土の特産・物産を即売するコーナーのほか、食堂があります。
こちらで暫く休憩・・。国道27号線はすぐです。一人で作戦会議。時間も遅いので、小浜西ICで舞鶴若狭道・綾部宮津道路で一気に天の橋立てICへ・・。以前来たこともある天の橋立はパスし、国道178号を若狭湾に沿って北上しょうと・・陽のあるうちに伊根に着きたいものです。
〜在原集落・おわり〜
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この旅行記へのコメント (2)
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- いっちゃんさん 2008/10/28 19:03:38
- 在原集落
- 在原集落・・タイムスリップしたような雰囲気で
見ごたえがありました。
飾らない風景
秋の山里の佇まいが・・・
茅葺に柿は似合いますね
これぞ日本の原風景・・・。
手作りの蕎麦屋さんも
皿そばも(?)雰囲気ありますね。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2008/10/29 18:17:53
- RE: 在原集落
- いっちゃんさん、こんばんは!
いつも来ていただきお気遣いもありがとうございます。
>在原集落・・タイムスリップしたような雰囲気で
見ごたえがありました。
飾らない風景
秋の山里の佇まいが・・・
楽しんでいただけて嬉しいです。
間もなく深い雪に埋もれる厳しい冬の到来です。
早くも雪囲いが設置されていてびっくりしました。
「重要伝統的建造物群保存地区」などの指定を受けておればともかく
萱葺き屋根を維持するのは、大変そうですね。
廃屋を前にし、そんなに感じました。
>茅葺に柿は似合いますね
これぞ日本の原風景・・・。
子供の頃の田舎を思い出します。
50年まえは、私の田舎の納屋も萱葺き屋根でした...(^^ゞ。
柿の木も何種類かあり、日替わりで食べ放題でした。
>手作りの蕎麦屋さんも
皿そばも(?)雰囲気ありますね。
ちょっとびっくりしました。ザルが無くなったのかと・・。
でも、皆さんも同じでしたので・・変に一安心。
のどかな田舎の蕎麦屋さんでした。
シベック
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