Ｇo！Ｈawaii　★ ﾏｳﾅ･ｹｱ編

2008/09/19 - 2008/09/24

今日は午後から楽しみにしていたスター・ゲイジング！！
標高4205ｍのマウナ・ケアの山頂でサンセットとしばらく降りた地点での星空！！
この旅で一番楽しみにしていたツアーに参加する。

この日の天気は、朝から曇り。そして時折降る雨・・・・
大丈夫！あたしは晴れ女。
・・・・そう言い聞かせながらピックアップの時間を待つ。
午前中はコナの町をお散歩。ほんとに町に近いホテルにしてよかったと心から思う。

マウナ・ケアとは日本語で「白い山」の意味。マウナが山で、ケアが白。
11月くらいからは雪が降り、山が白くなるところから名づけられたという。スキーもできるんだとか・・・ﾊﾜｲでスキー？？？

エリア マウナ・ケア山周辺(ハワイ)

サドルロードの途中にあるアメリカ軍の基地の一部。
ここでトイレ休憩をする。
サドルロードは最近新しい道が建設され、以前とは比べ物にならないほど道がよくなったそうだ。
ほんと、普通の道。
　
それにしても、どこまで続くんだ！！と思うほどのパーカー牧場を左右に見ながら進ん来た。
その途中には、放牧されている牛さんはもちろんのこと、ヤギ、七面鳥、馬・・他にも！動物をたくさん見ることができる。

快適なドライブが進む。
まわりにはたくさんのプウ。人工的なもののない世界が広がる。

その昔、マウナ・ロアから流れ出た溶岩。
背景にマウナ・ロアが入っていないのが残念。
ハワイ島は、山にも海にもどこにでも溶岩が広がっている。
そして、忘れてはいけないのは現在も活発な活動が続いていることだ。

■銀剣草■
銀色の剣のような葉っぱの草。名前は見たまんまの「銀剣草（シルバーソード）」　
このマウナケアとヒマラヤ、そしてマウイ島のハレアカラ火山だけに生育する珍しい高山植物。
標高2800ｍのオニヅカ・ビジター・センターの駐車場からしばらく歩いたところに生息している。

人が触ると枯れてしまう・・・と言われたが？触ったら痛いのかな〜と思いながら、触りたい欲望と闘った。
この草は10年くらいたってやっと花を咲かせる。そして、花を咲かせると枯れてしまう・・・らしい。
子孫を残すためだけに10数年過ごし、花を咲かせ子孫を残した瞬間命が終わってしまうなんて・・・切ない。


　

この植物は・・・？
もっと標高の低いところにも生えていたけど、このオニヅカ・ビジター・センターの駐車場横にも生えていた。
名前は聞いたけど・・・忘れた（笑）
よっくみるとキャベツ？やっぱり、キャベツの仲間だそうだ。
表面は細かい毛で覆われており、水分・酸素の少ない高地に耐えられるようになっている。

いつも思うんだが・・・自然はすごい。環境に自分の体を適応できるよう時間をかけて変えていくことができるのだから・・。適応できなければ死んでしまうだけなんだけど、生命力の強さ。
すべての生物が変化中。。。もちろん人類も。
アフリカで生まれた人類の祖先が旅をして長い年月をかけて、肌の色を変え、目の色を変え、髪の色を変えてきた。色だけではないんだけど・・・・
ジンルイノミライハ・・・？

■祭壇■
オニヅカ・ビジター・センター横にある祭壇。
これもなんの祭壇だか、聞いたけど忘れた。メモしとかなきゃ・・・と反省。
しかし、祭壇が多い島だと思う。ここに来る前もプウの前に祭壇があったし、キラウエアにもあった。
自然のなかにたくさんの神様がいて、人間は恐れ敬っていたことが感じられる。
　
あたしは、ここでこの旅の安全を祈ってみた。

■マウナ・ロアとたくさんのプウ■
マウナ・ケアと並ぶハワイ島の大きな火山。
その容積は・・・これもまた忘れた。けど、富士山なんかと比べ物にならないくらい大きいのは確か。
なだらかな形をしているので、その大きさは言うほど感じない。裾野がとても大きく、ゆったりとした印象を持つ。
手前にあるのは「プウ」火山活動が活発だったころ、地下をマグマが通っていた。そして、地盤のゆるいところから噴出した跡。それが現在、丘となっている。
一列に並んでいるような、マグマの通り道が想像できるような・・・

■赤いプウ■
オニヅカ・ビジター・センターで1時間ほど高山に体を慣らした後、さらに上を目指す。
途中休憩をしながら、低酸素状態に体をならしていくのだ。
このポイントは赤いプウが見える場所。
鉄分が多かったため、プウが赤くなっている。
すでにあたしたちは、雲上のひと・・・。

もう、植物も生えていない大地。ごろごろとした岩だけがころがっている。
ここからの道は悪路。うぅ・・酔いそう。
空気の薄さは・・・？感じてない。
あたしって、鈍感？？

■国立天文台（すばる望遠鏡）■
やっとこさ、到着！！！！！
外の空気は・・・・・さぶっ！！！
ガイドさ〜ん、今何度ですか？2度です。日が落ちるともっと寒くなりますから・・・って！
想像よりずっと寒い。
途中で靴下2枚重ねにしておいてよかったぁ・・・・
行かれる方、靴下2枚はお薦めです。

雨のことなんてすっかり忘れていたが、地上は雨だったんだ・・・・ということは、雨雲よりずっとずっと高いところに来たってことで。
感動。

マウナ・ケアのこの場所は天文観察するにはとてもいい条件が揃っているらしい。
?晴天率が高い。
?南の空も北の空も両方観察することができる。
?山の形がなだらかなので機材が運びやすい。
?大気が薄いので鮮明に見ることができる。。。。等々。

■アンテナ■
パラボラアンテナ？？
よくわからないけど・・・ちょうど、到着したときに全機がうぃ〜んうぃ〜んって動いてた。
みんな揃って、首をフリフリってかんじかな？
あ〜！動いてる！ってちょっと感激。何を調べているのかな？

世界の13の天文台がこの山頂にある。ＮＨＫでもやってたけど、この天文台の果たす役割は大きく、多くの発見がされている。宇宙の不思議を紐解くにはなくてはならない天文台。
すばる望遠鏡は事前に予約をしておくと、見学が出来るようになっている。
けど、この道をここまで上がってくるのは個人では限界が・・・・・・・・・

■世界の天文台■
いろんなかたちの天文台があるもんだ。
なぜその形になったのかは、理由はあるんだろうけど。
青い空に、白い天文台の色が映える。

ところで、雑学。
ここで働いている研究者たちは一体どこで寝ているのか・・・？
答は、オニヅカ・ビジター・センターの少し上にある宿泊施設。

なぜか？
その答は、次の天文台の写真で・・・・・

■トイレ■
こんな高所にもトイレが！！冷えるし、ありがたい。
あたしも利用させてもらったが・・・・入る前にちょっと考える。汚いんじゃなかろうか？？？
・・・・・においも気にならないし、全然大丈夫！
よかったぁ〜。

■プウ・ヴェキウ（山頂）■
サンセットを見る地点から眺める本当の頂上。
ここには祭壇があるそうだ。
ガイドと同伴で20分くらい歩けば行けるそうだが、迷った挙句、やめておいた。
酸素が地上の70％も少ないと聞かされてビビッたから。
無理はやめておこう。。。。けど、次は行ってみたい。

日の入り・・・・・・
そろそろ日が沈む。冷たい空気が流れ、期待に胸を躍らせる。

さて、先ほどの答だが・・・
宿泊施設があるのはおよそ2800ｍ地点。人間が寝るのに限界の標高だそうだ。
酸素が薄いと、心臓は体中に酸素を充分送ろうと鼓動が自然と早くなる。
起きているといいのだが、寝てしまうと、心臓の鼓動もゆっくりになり、体に酸素を充分送ることができなくなり、その結果、そのままさよならしてしまうこともあるとか・・・
ツアーでも2800ｍ以上では絶対に寝ないように注意される。

だんだん、日が沈んでいく。
もう、言葉はいらないよね？

あぁ！日が沈む。
今日も一日楽しく過ごせたことに感謝。

ちょっとずつ、ちょっとずつ、けど、確実に太陽は沈んでいく。

沈む瞬間。
お日様が頭上にあるときはその動きなんて気にもとめないけど、こうして見ているとかなり早いスピードで動いている。
1日24時間。ぐるぐる太陽の周りを回っている地球の動きを感じることのできる一瞬。

沈んだ後、一瞬明るくなる。なぜだ？
わからない。
大きなパワーをかんじる。なぜ？
それもわからない。

夕日を眺めているのと反対側。
プウ・ヴェキウ（山頂）を見る。お日様があるわけではないのに、夕焼けが見える。
すっごいきれい。なかなか見ることのできない光景だとか。
夕日が反射して、反対側にも夕焼けを作っている。

たくさんのツアーが来ていた。
気温0度に耐えるため、みんなツアー会社が貸し出してくれたコートを着ている。

そして・・・・青から濃紺の空が広がり始める。

一番星☆みーっけ！！

ひときわ明るい星が日の落ちた空に光り始める。2番星は頭上真上だった。
これから少し下った地点で天体観測。
星が導いてくれるか？？

このあとは、すごく素敵な天体観測だった。説明はわかりやすく、人工衛星が動いてたり、流れ星があったり、天の川もすごかった。きれいなんじゃなくて、怖いくらい。天然のプラネタリウム。

この旅行記へのコメント （2）

• むんさん 2008/10/30 00:13:05

  アウナ・ケアからのサンセット！

  あこちゃんさん、こんにちは。
  はじめまして。
  
  マウナ・ケアの山頂からのサンセット！
  とっても綺麗ですね〜。
  日が沈んだ直後にパッと一面に広がる光の輝き！
  と〜ても幻想的な瞬間。
  これは感動の光景ですね。
  

  あこちゃんさん からの返信 2008/10/30 21:02:29

  RE: アウナ・ケアからのサンセット！

  むんさん　さん
  はじめまして。こんにちわ。
  
  書き込みありがとうございます。
  
  とっても感動的なサンセットでした。
  夢中でシャッターを押し捲り、太陽が沈んだ後のすばらしい光景には言葉を忘れて立ち尽くしたのを覚えています。
  そして、ちっぽけな自分をしみじみと感じました。