ブダペスト９月’０８

2008/09/09 - 2008/09/15

初めてのブダペスト一人旅です。この国の第一印象はのんびりで発展途上だけど、一歩一歩西欧に追いつき追い越せとがんばっている。僕のであった人たちはみんな概して無愛想なのになぜかとても親切。例えばバスで行き先をドライバーさんに言って近づいたら教えてくださいとお願いする。ドライバーさんも同乗の人たちもやたら無愛想。ところが僕の駅が近くなるとドライバーさんと他４人ぐらいの人がこれも無愛想だがとても親切に教えてくれた。ニューヨーク生活２２年のひねくれた僕の感覚では無愛想イコール不親切。とても新鮮に思えた。

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス

ニューヨークからマレブハンガリー航空で出発。JFKのターミナルはアメリカン航空のターミナル。今年の初めにできた超モダンな内装でした。思わずわくわくしますな。

マレブ航空。。旧東欧の航空会社だし、あまり期待していなかったけど、アメリカの航空会社より余程ましでした。ま、日系航空会社の１０年前といった所かな。それだけアメリカのはヒドイ。　

空港でブダペストカードを購入。８０００ｆｔ。荷物受け取りカウンター横に両替所があったので、８０ユーロを替える。でも後で市内の両替所のほうがよほどましなレートだと知る。。空港から２００番のバスで終点まで、その後地下鉄M３でカルバン駅まで。所要約４５分。

地下鉄地上路線の写真。

今回の宿はカルバンホテル。一般住宅をホテルに改装して、部屋は大きめ。一泊１２０ドルにベーシックな朝食付き。なんといってもロケーション抜群。中央市場まで３分、地下鉄カルバン駅まで３分。スタッフの質も良くてお勧めです。

朝食はシリアル、ゆで卵、ハム、チーズ、トーストにコーヒー。十分でした。
コンピューターが一台置いてあってインターネットを観覧可能です。ちなみに無線ワイファイも無料で使えます。

飛行機が着いたのが朝９時。ホテルに１１時には着いてしまってチェックインまでどうやって暇を潰そうかと思っていたら、もう部屋に入れますよとのうれしい返事。僕はいつも始めての街に来たら最初に半日市内観光に乗る。フロントでツアーの予約と支払いも出来て助かりました。市内観光は３時間のガイド付き。乗り降り自由で２時間のバスツアーもあったけど、なまのガイドさんのほうがやっぱりいい。英雄広場が最初のストップ。

ゲッレールトの丘から市内を眺める。ここは夕暮れ時に来たかったけど、あまり足の便が良くなくて、この時っきりになってしまいました。

王宮の丘にある三位一体の塔。バロック風の黒死病を生き永らえた喜びを素直に表した秀作。

観光地のお土産屋さん．さすがはパプリカの本場。

今日は長ーい一日だった。まだ四日も居ることだしと初日から日本食のお店に入ってしまった。街の真ん中にある‘ありがとう’。開店一番に入ったのでほかには誰もいなかったけど、一階は定食屋風、地下はパブかもっとレストラン風のお店。とても感じの良いお母さんといった風のオーナーです。きっとどうせ日本食もどきだろうと思ったら、実に普通の心温まる日本料理でした。感謝。

朝５時に目が覚めてしまった。これはラッキーとさっそく中央市場へ。なんたってホテルから歩いて３分。開場６時でまだ半分ぐらいのお店しか開いてないけど、地元のおばさんたちが買い物袋を持ってたくさん。地下には大きなスーパーもある。これは便利とお水やばら撒き土産物の下調べ。

かわいそう…

品揃えや新鮮度は正直他の大都市にある中央市場に比べいまいち。でも市場ほど地元の雰囲気を楽しめるところは無い。

有名な貴腐ワイン、トカイ．アスーを試飲。ルイ１４世が‘王のワインにして、ワインの王’と賞賛したとか。３から６のレベルがあり、上に行くほど甘くて高価になる。ぼくはレベル４を試してみた。なんか昔香港でよく飲んだブランデーを思い出してしまった。かなり食後酒としても独特の味。

こんな車がまだ元気に走っている。

黄色い市電を乗り継いでブダ側にわたり、オーブダを電車の窓から眺める。帰りに少し早めに電車を降りてお昼ご飯。どうも疲れが残っているのか気がついたら日本食のお店の前に足が止まっていた　（ウソつけ！）。地元にすっかりなじんだ感じのここ、すし誠さん。

とんかつ定食（約＄２５ドル）ちょっとお高いけど、これもしっかりした日本食ですよね。さっそくカツを一口。むむ..、奥歯が痛くて噛めない。僕は右の奥歯は無いので左でしか噛めないのに、そういえば朝食のシリアルに小石が混ざってこれを力いっぱい噛んでしまったことに気がつく。おいしそうなお刺身でさえ噛めない…。前歯で噛んでみたけどこれはかなり疲れるし、ウサギさんになったようで長続きしない。ほとんど残してごめんなさい。これからは流動食ダイエット？？？ハンガリー旅行でよかったねーと変にほっとする。もしこれがイタリア旅行だったりしたら、食事の出来ないイタリア旅行なんて…。

グルババ通り。石畳の急な坂道で昔トルコ人の町だったこの地区を今でも偲べる所。

国会議事堂の眺めは対岸のバッチャーニ広場からが一番。なかなかロマンチックな景色だと思うのは僕だけでは無いようでした。

アダムクラーク広場からケーブルで王宮入り口まで。ここからの眺めは鎖橋とペストの街、そしてケーブルカーと魅力いっぱいでした。

壮麗なライオンの門をくぐると４頭のライオンに守られた中庭に出ます。ちょうどハンガリーワインのお祭りの最中でした。

日も暮れて鎖橋まで徒歩で下りてきて撮った写真。対岸の立派な建物は今はホテルになったグレシャム宮殿。

カップルで行くあなた。鎖橋からマリオットホテルまでつづくドナウ河岸の散歩をお忘れなく。

今日は早起きして朝日のあたるブダ側の眺めを見ようと５時半に部屋を出る。川沿いの電車で鎖橋まで来ても、いまいち雲が多くて冴えない。ついでだと思って電車を乗り継いでモスクワ駅からお城バスで王宮まで来てしまった。これがお城バスの専用乗り場。

ケーブルカー駅横の王宮入り口からみる朝焼けのペストの街並。

ブダペストはいわずと知れた温泉都市。中でも圧巻はこのセーチェニ温泉。屋外.屋内合わせて２０ものプールがあり、建物はまるで宮殿。

セーチェニ温泉名物の風呂チェス。タイルにチェス版がセットしてあるとばっかり思ったら、実は平たい足場？？にビニールのチェス版を広げてある。でも雰囲気抜群。

午後は電車とバスを乗り継いで、彫像公園に行ってきました。このバスの運転手さん。車内禁煙、携帯使用禁止のサインの真下にいるのに、くわえタバコにケータイ片手でほぼ２０分の全行程を完走してました…圧巻。

共産主義時代の有名な彫像を２０体ほど集めた野外公園。

レーニン？？なんて優しそうな顔なんでしょう。怖い。

これは郊外の有名な観光地センテンドレで撮ったもの。ブダペストの街でも郊外でもこんな公共物に落書きをしたものが良く目立ちました。発展途上にあるこの国の鬱憤みたいなものを感じます。

電車でたった４０分。どこか南欧的な雰囲気のする美しい街、センテンドレ。

旅行前にいろいろ調べた中で、ぜひ試してみたかったのが、ブダペスト随一の高級レストラン、グンデルでのサンデイブランチ。普段はフォーマルで超高級な有名レストランで、この日は気軽にジーンズで値段もお手ごろ。（でも一人あたま税込みで＄５０ドル…）さてその価値は？？？　十分ありました。前歯でウサギ食いしたので時間がやたら掛かりましたが。。。

地下鉄の入り口でたむろするチケット検札官？とにかく地下鉄構内ではやたらとこんな人たちがチケットを確認してます。電車や路面バスでは一度も検札はありませんでした。

食べ物、しかも日本食バッカ…。
ここはももたろーラーメン。実は中国人経営で看板の桃太郎ラーメンも不思議物。麺はうどんの極細風。チャーシューは味が薄くて硬いのが３枚。卵はピータンですね。あとキャベツが山盛りで味はタン麺風。これをラーメンと呼ぶのはかなり抵抗ありますが、まあたん麺を頼んだと思えばそんなにまずくも無い。

聖イシュトヴァーン大聖堂。展望台からの眺めがすばらしかった。