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「氷ノ山」。標高1510mは兵庫県最高峰で、以西の中国地方においても大山に次ぐ高峰。<br />そのの東方33kmに落差98mの雄大な滝があります。<br />天から降り注ぐかのような荘厳さからその名が付けられたとされる。。<br />それが「天滝」(てんたき/てんだき)です。<br /><br />以前、JOECOOLさんとともに、奈良県の前鬼不動七重滝にご一緒させて頂いた、<br />Gotochanさんが「今までで一番いいと思った滝」と仰っていたのが印象的で、<br />行ってみようとその時に思って数か月。。その日が訪れました。<br /><br />私は雨が降ると滝を見に行きたくなります。<br />この日は朝から雨。<br />幻想的な雰囲気が見られることを期待して、<br />兵庫県養父市の天滝登山口に到着。<br /><br />昼から雨足が強くなり、登山口駐車場には車が一台もありません。<br />レインジャケットを羽織り、カメラの雨対策をしているとパトカーが。。<br />お巡りさん:「今から登られるん?」<br />Kuropiso:「あ、はい。。危ないんですか?」<br />お:「う〜ん、そうやねぇ、天気悪いからね〜、<br />   (車のナンバー見て)名古屋から来はったん?<br />    又っちゅうわけにもいかんやろし。。<br />    まあ、男の人やし大丈夫やとは思うけど気をつけてな」<br />K:(あ〜まぁ、いつも遠出してるし、兵庫あたり全く行動範囲内なんだけど・・・)<br />    「天滝までどれくらいかかるんですか?」<br />お:「何も見ずに真っ直ぐ行って40分やね。途中の滝を見ながら行くと一時間やろな」 <br /><br />K:「はぁ。結構かかるんですね」<br />お:「下も悪いし、滑る場所もある。沢歩きはないけど、鎖場あるし、<br />    増水しとるし、山から水が流れとる場所もあると思うから、危ない思たら帰ってなぁ」<br /><br />行っちゃダメだと言われるのかと思いましたが、<br />軽く注意を促されただけでした。<br />確かに渓流は濁流と化している。<br />地盤が弱くなるので、君子ならば近寄らないのかな。。<br />どうしようかと思っていたら、雨が止みました。。<br />「う〜ん、これってどうぞ〜ってことかなぁ・・・」<br /><br />まぁ、行ってみるか。<br />状況が悪かったら引き返そう。と、私は登山口へと向かいました。<br />(山を甘く見るなとのご批判、ごもっともでございます。すみません)<br /><br /><br />天滝渓谷は普段は清らかな渓谷とのことですが、<br />雨後の途中の渓流は赤茶色の濁流で激しく私を迎えてくれました。(笑)<br />ある意味、このおかげで途中時間を取られることもなく、<br />先へ先へと進むことができた。<br /><br />実際には早歩きだったので約30分で、天滝に到着しました。<br />本来ならば渓流のご紹介なのでしょうが、濁流、濁流、濁流。。でした。<br /><br />滝の下部の展望台から素晴らしい眺めが見える。<br />しかし、その傍から階段が。<br />最後のひと踏ん張りで階段を登り切ると「天滝」の名前通りの、<br />天から降り注ぐ見事な滝が間近に見られるのです。<br /><br />辺りは濃い靄(もや)に包まれて、滝の落ち口が見えません。<br />普通ならば「あぁ〜」と残念がるかもしれませんが、<br />その景色はあまりにも幻想的でタイトルのとおり、雲上から降り注いでいました。<br /><br />数枚、シャッターを切りましたが、<br />その後、すぐに大粒の雨が降り出し、それとともに霧は流され、滝の全景が見えました。<br />その後、雨足はさらに強まり、撮影もままならなくなり、私はそこを後にしました。<br /><br />今はあの風景は夢だったのかな?と思う瞬間があります。。<br />でも、夢では無かった証拠に、この一枚が手元に残っています。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

『日本の滝百選』 雲上の天より降り注ぐは但馬三瀑「天滝」なり。。氷ノ山を源とする天滝渓谷 兵庫県養父市(氷ノ山後山那岐山国定公園)

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2008/09/21 - 2008/09/21

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kuropiso

kuropisoさん

「氷ノ山」。標高1510mは兵庫県最高峰で、以西の中国地方においても大山に次ぐ高峰。
そのの東方33kmに落差98mの雄大な滝があります。
天から降り注ぐかのような荘厳さからその名が付けられたとされる。。
それが「天滝」(てんたき/てんだき)です。

以前、JOECOOLさんとともに、奈良県の前鬼不動七重滝にご一緒させて頂いた、
Gotochanさんが「今までで一番いいと思った滝」と仰っていたのが印象的で、
行ってみようとその時に思って数か月。。その日が訪れました。

私は雨が降ると滝を見に行きたくなります。
この日は朝から雨。
幻想的な雰囲気が見られることを期待して、
兵庫県養父市の天滝登山口に到着。

昼から雨足が強くなり、登山口駐車場には車が一台もありません。
レインジャケットを羽織り、カメラの雨対策をしているとパトカーが。。
お巡りさん:「今から登られるん?」
Kuropiso:「あ、はい。。危ないんですか?」
お:「う〜ん、そうやねぇ、天気悪いからね〜、
   (車のナンバー見て)名古屋から来はったん?
    又っちゅうわけにもいかんやろし。。
    まあ、男の人やし大丈夫やとは思うけど気をつけてな」
K:(あ〜まぁ、いつも遠出してるし、兵庫あたり全く行動範囲内なんだけど・・・)
    「天滝までどれくらいかかるんですか?」
お:「何も見ずに真っ直ぐ行って40分やね。途中の滝を見ながら行くと一時間やろな」

K:「はぁ。結構かかるんですね」
お:「下も悪いし、滑る場所もある。沢歩きはないけど、鎖場あるし、
    増水しとるし、山から水が流れとる場所もあると思うから、危ない思たら帰ってなぁ」

行っちゃダメだと言われるのかと思いましたが、
軽く注意を促されただけでした。
確かに渓流は濁流と化している。
地盤が弱くなるので、君子ならば近寄らないのかな。。
どうしようかと思っていたら、雨が止みました。。
「う〜ん、これってどうぞ〜ってことかなぁ・・・」

まぁ、行ってみるか。
状況が悪かったら引き返そう。と、私は登山口へと向かいました。
(山を甘く見るなとのご批判、ごもっともでございます。すみません)


天滝渓谷は普段は清らかな渓谷とのことですが、
雨後の途中の渓流は赤茶色の濁流で激しく私を迎えてくれました。(笑)
ある意味、このおかげで途中時間を取られることもなく、
先へ先へと進むことができた。

実際には早歩きだったので約30分で、天滝に到着しました。
本来ならば渓流のご紹介なのでしょうが、濁流、濁流、濁流。。でした。

滝の下部の展望台から素晴らしい眺めが見える。
しかし、その傍から階段が。
最後のひと踏ん張りで階段を登り切ると「天滝」の名前通りの、
天から降り注ぐ見事な滝が間近に見られるのです。

辺りは濃い靄(もや)に包まれて、滝の落ち口が見えません。
普通ならば「あぁ〜」と残念がるかもしれませんが、
その景色はあまりにも幻想的でタイトルのとおり、雲上から降り注いでいました。

数枚、シャッターを切りましたが、
その後、すぐに大粒の雨が降り出し、それとともに霧は流され、滝の全景が見えました。
その後、雨足はさらに強まり、撮影もままならなくなり、私はそこを後にしました。

今はあの風景は夢だったのかな?と思う瞬間があります。。
でも、夢では無かった証拠に、この一枚が手元に残っています。






同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
新幹線 自家用車 徒歩

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ぶうちゃんさん 2008/10/08 00:28:38
    すばらしいです!
    相変わらず素晴らしい写真です。景色も魅力的なのでしょうが凄く幻想的な感じが伝わってきます。
    お巡りさんに声をかけられるという事はそこそこな山道を行ったわけですね。でも苦労していった甲斐がありますね。本当に素晴らしいです。

    kuropiso

    kuropisoさん からの返信 2008/10/11 15:00:38
    RE: すばらしいです!
    ぶうちゃんさん

    お久しぶりです。
    書き込み有難うございました。
    あと、写真お褒め頂き有難うございます。

    道は遊歩道と登山道の中間くらいでしょうか。
    ただ、落ちると大けがするような場所もあるので、
    注意が必要かもしれません。

    お巡りさんは登山の注意を促す為と、
    車上荒らしへのパトロールだと思います。
    登ると駐車場に数時間戻って来れないため、
    人の少ない時には注意が必要で、
    貴重品を残さないようにとのことでした。

    悲しい世の中になっちゃいました。

    Kuropiso
  • シベックさん 2008/10/02 12:45:50
    天滝
    kuropisoさん、こんにちは。

    但馬三瀑「天滝」見せていただきました。
    足場の悪い雨の日、ご苦労されただけの素晴らしい滝風景です。
    息を殺して楽しませていただきました。

       シベック

    kuropiso

    kuropisoさん からの返信 2008/10/11 14:54:11
    RE: 天滝
    シベックさん

    書き込み有難うございました。
    最後の方でどしゃ降りになりました。
    撮影中に傘を差してくれた弟に感謝なんです。

    彼は滝とか写真に興味はなさそうですし、
    過去、数回、撮影に付き合ってもらいましたが、
    毎回のように山道で転びますし、
    又、ヒルに噛まれたり、悲惨な目にあってます。

    そんな彼のお陰で撮ることの出来た写真なんです。
    感謝、感謝です。

    Kuropiso


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