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バングラデシュに、行ったことがある。2002年の夏だ。<br />私は20歳で、大学生だった。<br /><br />この写真はその時に撮ったものだが、長い間ほとんど誰にも見せることがなかった。<br /><br />でも、最近スキャナー付きのプリンターを購入したので、ようやくこうしてアップすることができるようになった。<br /><br />それで思い出したんだけど、世界には、バングラデシュなどという国もある。<br /><br />・・・と思っていたら、数日前、東京都内の目黒に仕事で行く機会があって、なんか、この街 見たことあるな〜と気付いて<br />そうだ、目黒にはバングラデシュ大使館がある!と思い出した。<br /><br />妙な奇遇である(笑)。それとも、シンクロなのか。<br /><br /><br />バングラデシュはインドの隣りで、国旗は日本のものと似ている。<br /><br />人口も・・・未知数だが、私がバングラデシュに行った時は、1億人だった。<br /><br />しかし今は、きっと、3億人以上になっているだろう。<br /><br />誰かが「毎月この国の人口は1000万人ずつ増えている」と言っていたからだ。<br /><br />ただし、バングラデシュでは毎月100万人以上が亡くなるし・・・<br />それより何より戸籍のようなものが、かなり“てきとう”なので、いったい何人生まれて何人死ぬのかは<br />誰にも分からないし、仮に政府が、人口は3億人だと言っても、本当は5億人いるかもしれないのだ。<br /><br />(だから私たちが行った時も、1億人と言われていたが、本当は3億人いたかもしれない)<br /><br />ともかくバングラデシュは、きっと今でも、最低クラスの発展登場国だろう。<br /><br /><br />申し遅れたが私はたった一人でバングラデシュに行ったわけじゃない。<br /><br />ある小さなNGOが主催するワークキャンプというボランティアで、この国に訪れた。<br /><br />私にとっては、ほとんど最初の外国だったが、最も強烈なカルチャーショックだったと思う。<br /><br />というのも、これはほんの2週間のプチ旅行?だったわけだが、今考えれば、この時から、<br /><br />私の人生は、それまでとはまったく違う流れに方向転換したからだ。<br /><br />あるいは簡単に言うと、私はバングラデシュに行って、イスラム教に多大な興味を持った。<br /><br />その情熱は、当時の私の平凡な大学生活を根底から覆し、この翌年には私を休学させて<br />イスラム教国家のある東南アジアを一通り見て回らせた、その間も、尽きることがなく、<br />私をスピリチュアルなものに、そして「神」に目覚めさせて・・・それは、言うなれば去年の冬まで続いたのだ。<br /><br />しかし私は、今では軽くイスラム教とは手を切った。<br /><br />それを知り尽くしたとは言えないが、私は、ある意味ではイスラムの、ずっと“奥”まで行ったのだ。<br /><br />広い意味でのイスラムについて私は、そんなには知らないけれど<br />(実際、中東諸国にも行ってない)<br />イスラムの深さに関して言えば、まぁだいたい、体験した。<br /><br />でも、最後の扉は開けなかった。それは、数え切れないほどのイスラム教徒から誘われ、説得されたことだけど<br />要するに、イスラム教には改宗しなかったのだから。<br /><br />・・・<br /><br />ともかく、バングラデシュ・・・は、数年に渡って、あの興奮と奇跡のハプニングばかりを与えてくれるきっかけとなった、<br />そして私に愛を教えてくれた、運命的な国である。<br /><br />「愛」とは何だろうか?<br /><br />それは間違いなく、あの、汚いという意味での凄まじい光景と、美しいという意味での純粋な人たちが生きている<br />バングラデシュにもあるはずだ。<br /><br />生きてるだけで、幸せ。生き延びているだけで、ラッキー。<br /><br />そんな愛と感謝が(きっと)今でも残っているバングラデシュ。<br /><br />世界は、あなたのちっぽけな頭で想像できるほど、狭苦しいところじゃないし、つまらないところでもない。<br /><br />ここは途方もなく広く、限界がないと感じられるほどに、まったく単純な喜びで満ちている。<br /><br />私がバングラデシュに行って、気付かされたひとつの重要な事実は<br /><br />人は環境によって、あるいは何らかの条件によって、幸せを体験するのでなく、<br /><br />穏やかな心から、そのようなものを自ら体現して生きることができる。<br /><br />何もない(またはゴミしかない)バングラデシュだったけれど、幸せそうな笑顔の人たちが、あの国にはたくさんいた。<br /><br /><br /><br />しかし、あなたはいったい何を考え、生きるだろう。<br /><br /><br />

バングラデシュ1

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2002/09 - 2002/09

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gibtal

gibtalさん

バングラデシュに、行ったことがある。2002年の夏だ。
私は20歳で、大学生だった。

この写真はその時に撮ったものだが、長い間ほとんど誰にも見せることがなかった。

でも、最近スキャナー付きのプリンターを購入したので、ようやくこうしてアップすることができるようになった。

それで思い出したんだけど、世界には、バングラデシュなどという国もある。

・・・と思っていたら、数日前、東京都内の目黒に仕事で行く機会があって、なんか、この街 見たことあるな〜と気付いて
そうだ、目黒にはバングラデシュ大使館がある!と思い出した。

妙な奇遇である(笑)。それとも、シンクロなのか。


バングラデシュはインドの隣りで、国旗は日本のものと似ている。

人口も・・・未知数だが、私がバングラデシュに行った時は、1億人だった。

しかし今は、きっと、3億人以上になっているだろう。

誰かが「毎月この国の人口は1000万人ずつ増えている」と言っていたからだ。

ただし、バングラデシュでは毎月100万人以上が亡くなるし・・・
それより何より戸籍のようなものが、かなり“てきとう”なので、いったい何人生まれて何人死ぬのかは
誰にも分からないし、仮に政府が、人口は3億人だと言っても、本当は5億人いるかもしれないのだ。

(だから私たちが行った時も、1億人と言われていたが、本当は3億人いたかもしれない)

ともかくバングラデシュは、きっと今でも、最低クラスの発展登場国だろう。


申し遅れたが私はたった一人でバングラデシュに行ったわけじゃない。

ある小さなNGOが主催するワークキャンプというボランティアで、この国に訪れた。

私にとっては、ほとんど最初の外国だったが、最も強烈なカルチャーショックだったと思う。

というのも、これはほんの2週間のプチ旅行?だったわけだが、今考えれば、この時から、

私の人生は、それまでとはまったく違う流れに方向転換したからだ。

あるいは簡単に言うと、私はバングラデシュに行って、イスラム教に多大な興味を持った。

その情熱は、当時の私の平凡な大学生活を根底から覆し、この翌年には私を休学させて
イスラム教国家のある東南アジアを一通り見て回らせた、その間も、尽きることがなく、
私をスピリチュアルなものに、そして「神」に目覚めさせて・・・それは、言うなれば去年の冬まで続いたのだ。

しかし私は、今では軽くイスラム教とは手を切った。

それを知り尽くしたとは言えないが、私は、ある意味ではイスラムの、ずっと“奥”まで行ったのだ。

広い意味でのイスラムについて私は、そんなには知らないけれど
(実際、中東諸国にも行ってない)
イスラムの深さに関して言えば、まぁだいたい、体験した。

でも、最後の扉は開けなかった。それは、数え切れないほどのイスラム教徒から誘われ、説得されたことだけど
要するに、イスラム教には改宗しなかったのだから。

・・・

ともかく、バングラデシュ・・・は、数年に渡って、あの興奮と奇跡のハプニングばかりを与えてくれるきっかけとなった、
そして私に愛を教えてくれた、運命的な国である。

「愛」とは何だろうか?

それは間違いなく、あの、汚いという意味での凄まじい光景と、美しいという意味での純粋な人たちが生きている
バングラデシュにもあるはずだ。

生きてるだけで、幸せ。生き延びているだけで、ラッキー。

そんな愛と感謝が(きっと)今でも残っているバングラデシュ。

世界は、あなたのちっぽけな頭で想像できるほど、狭苦しいところじゃないし、つまらないところでもない。

ここは途方もなく広く、限界がないと感じられるほどに、まったく単純な喜びで満ちている。

私がバングラデシュに行って、気付かされたひとつの重要な事実は

人は環境によって、あるいは何らかの条件によって、幸せを体験するのでなく、

穏やかな心から、そのようなものを自ら体現して生きることができる。

何もない(またはゴミしかない)バングラデシュだったけれど、幸せそうな笑顔の人たちが、あの国にはたくさんいた。



しかし、あなたはいったい何を考え、生きるだろう。


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