多摩の夏。「墓地の盆」

2008/07/14 - 2008/07/14

お盆の中日、多摩墓地を歩く。お盆の最中、墓地は清掃が行き届き、公園墓地のよう。

今日は中日。お参り客は少ない。大きな合歓の木が枝を広げ、ピンクの花をいっぱいにつけている。柔らかな葉がさらさらと風を受けている。



＜　墓地覆ふ　合歓の葉蔭に　夏の風　＞



知人のお墓に行く途中、尚家の墓を見る。沖縄尚王朝の血筋を引く者か。首里城裏の大きな王廟、亀甲墓を想う。今は一人の市民としてこの多摩墓地に収まっている。



＜　多摩墓地や　山内家あり　尚家あり　＞





今年は蝉が少ない。この広大な墓地の中、蝉の鳴き声を聞かず。参詣客もまばら。



＜　墓地寂か　盆の中日に　会者定離　＞





その後、裏の浅間山を歩く。丁度これから偽帽子が咲くところ。山百合は一部では既に満開。良い香りが林に漂う。



＜　夏草を抜きん出　ギボウシ　山の百合　＞　

エリア 国立・府中・稲城(東京)

多摩墓地には、色々な大木が生い茂っているが、この合歓の大木も、今は盛りの花をつけている。

沖縄尚王朝の末裔のお墓。今は普通の一市民。

昨年、母親、兄を相次いで亡くした知人の墓。お盆の最中も参る人なく、夏草に覆われている。

墓地内の夾竹桃のみ、夏の勢いを見方にしている。

もちもちの大木も元気か。

浅間山、浅間神社。新装なったコンクリの鳥居は、此花咲耶姫には似つかわしくない。

偽帽子がこれから咲き始めるところ。

山百合も、一部ではこれから。

満開の山百合は、林の中に芳香を放っている。

富士はこの山から西へ８１キロ。冬の晴れた日には、雪を頂いた富士山がよく見えたが、今は府中市街にビルが立て込んでいる。

この旅行記へのコメント （2）

• yotchanさん 2008/07/17 12:30:46

  墓地

  四季によって墓地も様変わりするんですね。

  ちゃおさん からの返信 2008/07/17 13:32:33

  RE: 墓地

  
  
  墓地も時々散歩すると良いですよ。冬は冬の顔、夏は夏。墓地も生きているんですね。