2008/06/01 - 2008/06/01
28位(同エリア126件中)
前日光さん
足尾町は、栃木県西部に位置し、足尾銅山を中心に発達した鉱山町です。
全町が山地で、渡良瀬川上流に「わたらせ渓谷鉄道」が通じています。
銅山は1610年発見。江戸時代は銅山奉行が直轄、1661年〜1687年最盛期を迎え、1684年には銅40万貫を産出。
明治以後古河市兵衛(ふるかわいちべえ)が譲り受け、近代的な採鉱・製錬法の採用などにより、全国産銅の4割を占める大銅山となった。しかし、生産増大に伴い鉱毒が流出、足尾鉱毒事件を引き起こした。
1968年には月産銅量500?、製錬量は輸入鉱、国内鉱を含め月産3000?であったが、1973年閉山、360年にわたる歴史の幕を閉じた。鉱山跡は荒涼とした景観を呈し、製錬所は輸入鉱の製錬を行なっているが、人口も激減した。
西部の皇海(すかい)山、庚申(こうしん)山は日光国立公園に属する。185.79k?。3796人(2000)
以上 百科事典より
6月1日のよく晴れた一日、県民として一度は行かねばと思っていた足尾町を、ついに訪れることになりました。
いつものように日光宇都宮道路を走り、いろは坂への起点になる
馬返しまでは行かず、左折します。
日足トンネルを通り、いよいよ足尾です。
-
これは、日本初の道路用鉄橋「古河橋」
です。
明治20年の大火により焼失した「直利橋」
(木製)に代わって、明治23年、製銅所
入り口にドイツより輸入した鉄橋を架設した
のです。
詳しくは、下の説明をお読みください。 -
-
古河橋より上流を臨んだもの。
-
上流の方に来てみると「わたらせ川 源流の
碑」というのがありました。 -
かつて、この辺りの山々は、鉱山の採掘・製錬
作業などの廃棄物によって生ずる煙害などで、
一木一草もないハゲ山となってしまいました。
現在は、多くの人々の努力により、このように
緑が蘇りつつあります。 -
-
-
緑の再生の為の事業について、このような
説明板がありましたが、大きすぎるのと、
天気が良かったせいか反射して、説明がう
まく写せなかったのが残念です。
印象的だったのは、ヘリコプターによる
緑化も行なわれたということです。 -
-
「日本のグランドキャニオン」と呼ばれる
松木渓谷の入り口近くには「銅(あかがね)
親水公園」があります。
これは、その公園の駐車場の側にあった
お地蔵様です。
説明があったのですが、反射していて読め
ません。 -
「男體山」と書かれた灯籠もありました。
-
銅親水公園は、全長106mの銅(あかがね)橋
から足尾ダムを臨む最高のビューポイントにあ
ります。
橋を渡ると、水遊びができる「じゃぶじゃぶ池」
や、足尾銅山の歴史や環境問題をパネルと映
像で分かりやすく紹介する足尾環境学習センタ
ー、休憩所などがあります。
今日も、東京かどこかの小学生が、修学旅行と
みえて、引率教師とともに、無邪気に水に親し
んでいました。 -
「銅橋」の碑
-
足尾砂防ダム
水しぶきが、橋の上まで飛んできます。 -
銅橋から眺めた風景
-
空と山とダム
-
ダムの側には、地場産業である足尾焼の陶板
による大きな壁画がありました。 -
橋を渡った壁画の近くで、お弁当を食べる
小学生たち
雄大なダムと新緑の木陰で、子どもたちは
無邪気なものです。 -
食後は、「ニホンカモシカ」が描かれた壁画に
登ろうとしています。 -
壁画の説明です。
-
親水公園を後にし、元来た道を引き返しま
したが、先ほどは見過ごしていた廃屋が
目に留まりました。 -
現在の足尾には、至る所にこのような残骸
とでもいうような風景が残っています。
まさに
「夏草や 〜 」の風情です。 -
「足尾銅山社宅 愛宕下 往時の様子」を説明
したものがありました。
諸行無常、栄枯盛衰です。
しかもここは、人為的な理由によって、このよ
うに荒廃感が漂っているのです。 -
廃屋の向かい側にあった地蔵尊を祀る祠
-
同上
-
地蔵尊の近くには、このようなお寺もあり
ました。 -
「龍蔵寺」の説明
歴史は古く、701年(大宝元年)役行者
によって創立。
(大宝元年と聞くと、どうしてもあの大宝
律令が脳内を去来してしまう前日光です)
とにかく、とてつもなく昔に創建された
らしい。
明治20年の大火で、一度焼失してしまった
というのは、返す返すも残念! -
向かいに旧製錬所の煙突を臨み、累々と積み
上げられた「廃村松木村無縁塔」 -
無縁塔正面
-
斜めから。
こんなに夥しい無縁塔は見たことがない。 -
旧松木村無縁石塔の説明です。
-
墓地には、数々の供養塔が見られました。
-
-
首のとれた仏像と、向こう側に見える
旧製錬所跡
赤錆びた鉄骨の残骸が荒廃感を漂わせて
います。 -
墓地と向かい合った製錬所の残骸
-
無縁法界塔とあります。
-
明治廿三年五月廿二日
生国越前國大野・・・
とありました
はるか遠い所から、
どうして、ここにやってきて
この地で、いったいどのような生涯を
送ったのでしょうか? -
墓石が傾いていました。
-
「友子(ともこ)制度と坑夫の墓」についての
説明 -
龍蔵寺と背後の新緑
-
赤い山肌に旧製錬所の煙突が・・・
-
龍蔵寺前のバス停と白藤
-
-
少し道を外れると、新緑が美しいのです。
-
桐の花も見えます。
-
しかし、うち捨てられた廃屋が至る所に
見受けられました。
人間は、自然にもそこに住む人々にも、
何をしてきたのでしょうか?
公害問題の原点となった足尾を訪れ、様々な
ことを考えさせられた一日でした。
鉱毒問題を治水問題にすり替えて、事態の
鎮静化を図ったそのやり方は、今の時代の
様々な問題の根元となっているような気が
してなりません。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- まもちんさん 2008/08/08 23:25:05
- 足尾銅山〜
- 前日光さん、こにちは〜
負の遺産を乗り越え、すてきな街並みになってますね〜♪
見所も多そうで、こちらは散策も含めていってみたいとおもいます!ほんでもって、金・銀・銅山を制覇しちゃうんだ〜。
他の旅行記も私好みのが多くて、ゆっくりみさしてもらいますね^O^
今後ともよろしくお願いします!
まもちん
- 前日光さん からの返信 2008/08/09 21:59:29
- RE: 足尾銅山〜
- まもちんさん、こんばんは〜♪
ご訪問&コメント&投票も?
ありがとうございま〜す!
> 負の遺産を乗り越え、すてきな街並みになってますね〜♪
こうなるまでには、たくさんの人の努力があったようですね。
> 見所も多そうで、こちらは散策も含めていってみたいとおもいます!ほんでもって、金・銀・銅山を制覇しちゃうんだ〜。
石見銀山、足尾銅山、とくると、後は佐渡の金山ですか?
これからが楽しみですねぇ〜(~o~)
> 他の旅行記も私好みのが多くて、ゆっくりみさしてもらいますね^O^
> 今後ともよろしくお願いします!
私の旅行記が、まもちんさんの好みとはうれしいです。
私も、まもちんさんのオチャメな所、好みですよ〜♪
そのくせ、基本はマジメですよねぇ?
これからも楽しみにしています。
よろしくお願いいたします<(_ _)>
前日光
-
- 旅猫さん 2008/07/12 13:56:10
- 緑が。。。
- 前日光さん、こんにちは。
足尾の山も、すいぶん緑が増えてきましたね。
公害問題の原点ともいわれる鉱山跡は、人間の負の歴史ですね。。。
廃屋があちこちに見受けられるのも、悲しい歴史の一面です。
それにしても、砂防ダムの大きさには驚きです!
滝のように落ちる水の量も半端じゃないでしょうね。
でも、空の青さと不思議と似合っていますね。
調和が取れているわけではないですが。。。
足尾の禿山が、緑でいっぱいになる日が来ると良いですね!
人が犯した過ちも、いつか自然が癒してくれることでしょう。
もちろん、忘れてはいけないことですが。
旅猫
- 前日光さん からの返信 2008/07/13 14:00:09
- RE: 緑が。。。
- 旅猫さん、こんにちは!
いつも丁寧なコメント、ありがとうございます。
> 足尾の山も、すいぶん緑が増えてきましたね。
そうですね。私は今回初足尾だったのですが、
いろいろな説明を読むと、一昔前は相当ひどかったようです。
> 公害問題の原点ともいわれる鉱山跡は、人間の負の歴史ですね。。。
> 廃屋があちこちに見受けられるのも、悲しい歴史の一面です。
町全体が、残骸という感じがするんですよ。
人口も激減していますし。
最盛期は、それは華やかなものだったようです。
この後、かつての華やかさを物語る施設を紹介したいと
思っています。
> それにしても、砂防ダムの大きさには驚きです!
> 滝のように落ちる水の量も半端じゃないでしょうね。
何も考えずに、その風景だけを眺めると、それは雄大なものです。
> 足尾の禿山が、緑でいっぱいになる日が来ると良いですね!
> 人が犯した過ちも、いつか自然が癒してくれることでしょう。
> もちろん、忘れてはいけないことですが。
自然は、人間が思っている以上に逞しいところがありますからね。
でも逆に、こんなことでと思うような原因で、アッというまに破壊
されてしまうこともあるので、人間は常に自然に対して謙虚で
ありたいものですね。
前日光
-
- annakさん 2008/07/01 00:36:30
- いいタイトルですね
- 前日光さんお邪魔してます、annakです。
旅記が100冊目になりましたね、おめでとうございます。
足尾には確かに人々の生活があり、
好んだのか好まなかったのか解りませんが
そこで力いっぱい生きていた人がいた。
公害は大きな問題ですし、今後決して繰り返してはいけない
我々人間の負の遺産です。
廃墟となった鉱山と、元々あったであろう自然。
人によって思うことは違うかもしれませんが、
そこを訪れる我々は、自分なりに答えを出して
いかなくてはいけないのでしょうね。
そんなことを考えてしまう、前日光さんらしい旅記に乾杯。
- 前日光さん からの返信 2008/07/01 22:03:21
- RE: いいタイトルですね
- annakさん こんばんは!
コメントありがとうございます。
> 旅記が100冊目になりましたね、おめでとうございます。
もう100冊にもなったなんて、ご指摘を受けるまで
気づきませんでした!
塵も積もれば・・・ですね
正直、最近の楽しみの一つではあります。
記録として残りますし、何と言っても
みなさんの反応がどのようなものであるかを
知ることは、次への目標にもなりますし。
全国、いえ、全世界の様々なナマの旅行記を
居ながらにして見ることができ、世界が広がりました。
そして、自分自身が、いろいろな場所に出没するようにも
なりました。
ず〜っと訪れていなかった所にも積極的に行くようになりました。
時間は、作らなければできない!ということも分かりました。
仕事を辞めてから・・・では、その時の自分の体調がどうなって
いるかとかを考えると、やはり思い立った時、行きたいときに
行動することが大切だと実感する日々です。
今回の足尾編に対しましても、ご理解あるコメントをいただき、
感謝しております。
> 公害は大きな問題ですし、今後決して繰り返してはいけない
> 我々人間の負の遺産です。
>
> 廃墟となった鉱山と、元々あったであろう自然。
> 人によって思うことは違うかもしれませんが、
> そこを訪れる我々は、自分なりに答えを出して
> いかなくてはいけないのでしょうね。
旅は時によって、私たちに内省的なものを与えても
くれるものですよね。
地球と人間にとっての環境問題は、今後ますます
真剣に考えていかなくてはならないことだと思います。
長くなってしまいました。
では〜(^_^)/~
前日光
-
- morino296さん 2008/06/29 23:12:45
- 考えさせられますね
- 前日光さん
なんとも、いろいろ考えさせられる、旅行記ですね。
仰るように、人間は、何をして来たのでしょうね。
その時々の自分さえ良ければ、何をしても良いと言った身勝手な行動が、
後世につけを回しているように思いますね。
そんな中、足尾砂防ダム、空と山とダムは、綺麗で良いですね。
morino296(from大阪)
- 前日光さん からの返信 2008/06/30 23:42:59
- RE: 考えさせられますね
- morino296さん こんばんは!
大阪からのご訪問 ありがとうございます^^;
仕事とは言え、毎週のように大阪京都方面というのは、
なんともうらやましい限りです。
>人間は、何をして来たのでしょうね。
> その時々の自分さえ良ければ、何をしても良いと言った身勝手な行動が、
> 後世につけを回しているように思いますね。
足尾の全体的に赤茶けた山肌を見た時には、
やはり歴史の負の部分を実感しました。
県立足尾高校も、数年前に統廃合となりました。
人口が激減しているようです。
> そんな中、足尾砂防ダム、空と山とダムは、綺麗で良いですね。
本当に!
いろいろな歴史を背負っていながらも、逞しい自然に
力をもらったような気分です。
蘇りつつある緑の山肌を見ながら、少しホッとしました。
足尾編、もう少し続きがあります。
また遊びにいらしてください。
前日光
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