2008/06/13 - 2008/07/07
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xxtommyxxさん
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旅のスタート地点であるモンゴルに向かうことになる。。。
大草原で乗馬。。。
そんな漠然とした思いだけでやってきた・・・
その願いは叶うのか???
-
神戸から天津に向かう燕京号のデッキにいた。。。
去年の6月からの1年間で9ヶ月間旅していた。。。
中国、チベット、パキスタン、インド、東南アジアと見て回わり充実した旅でもあったので、もう旅を終わりにして就職でもせなあかんかとも思って日本に帰国した。。。
でも何故か就職活動する気にはなれなかった・・・
仕事を始めるとそうそう旅にも行けなくなると思うと、まだなのではないかと意味不明な感覚が込み上げてきて、もう少し悪あがきをしてもいいのではないかと思ってしまった・・・
そう思うともう出るしかなかった。。。
すずめの涙ほどの定期も解約した。。。500円玉貯金も缶一杯貯めるつもりでスタートしたが、10分の1も貯まらないまま缶を開けた・・・
家中のコートやズボンのポケットもひっくり返した今、そこにあるのはまさに俺の全財産を総動員させたことになる。。。
希望額に届いてなかったショックよりも、40手前の男としての自分の限界のほうがショックだった・・・
これだけか・・・っと見たくなかった現実をしっかりと見せられた気分だ。。。 -
前回の旅はゴールの場所と期間はある程度決まっていたが、今回はまったく決めていない。。。
どこがゴールになるのか???いつ帰るのか???
未定のままのスタートだ。。。
1ヶ月で帰るかもしれないし、いい出会いがあればそこに永住してしまうかもしれない。。。
そんな旅もおもしろいだろう。。。
少ない軍資金だしここまでくれば開き直って、まぁのんびりと行ってみよう。。。 -
神戸港を出発した船は50時間かけて中国の天津に到着した。。。
そのまま北京に向かい数日過ごし、今回の旅のスタート地点であるモンゴルに向かうことになる。。。
はてさてどのような旅になるのか???
乞うご期待??? -
ちょうど1年ぶりの北京に来た。。。
旅の途中で動物園に行くというのは今までなかったし、これからもないような感じがするが、今回はどうしても北京動物園に行きたくなった。。。
四川省の大地震で被害を受けた臥龍パンダセンターのパンダが数頭北京動物園に来ているという話を聞いたからだ。。。
俺は去年の7月に臥龍パンダセンターに行って、そのパンダたちと出会っていた。。。
子パンダから大きなものまで数十頭いただろうか。。。
とってもかわいく、旅で疲れていた気持ちを癒してくれた。。。
不本意ながらも北京まで長旅してきたそのパンダとどうしても再会したかった。。。 -
臥龍パンダセンターでは野生に近くのびのびと暮らしていたパンダが、北京の動物園ではガラス張りの決して大きくない部屋での再会となった・・・
その姿を目の当たりにすると複雑な気持ちになった・・・
誰が悪いでもない自然の猛威の前に命があっただけでもよかったと考えるしかないだろう。。。
きっとまたいつか故郷に帰れる日が一日も早く来ることを願って再会は終わった。。。 -
北京は8月に開幕するオリンピック一色だった。。。
あと50日をきっている。。。
メインスタジアムの通称「鳥の巣」の周りは柵に囲まれ近くまでは行けず遠くから見るだけだった。。。
周りはまだまだ整備されてないところも多く、開幕まで間に合うのかと他人事ながら心配せずにはいられなかった。。。
まぁそこは中国のことだから、最終的にはつじつまを合わせるように、何もなかったことのように開幕しそうだが・・・
北京オリンピックの時はいったいどこの空の下で声援を送ることになるのやら・・・ -
北京からモンゴルのウランバートルまで直通の国際列車が運行している。。。
朝出発して次の日の昼にはウランバートルに到着している。。。
しかし貧乏旅行者には少し値の張る列車だった・・・
安く行くには国境まで行って、自力で渡りまたモンゴル国内の列車に乗れば安くなる。。。
迷う余地なく後者を選択する。。。
中国の国境の町「二連浩特」までは、北京より列車で13時間の旅となる。。。
北京の街並みから、岩山が連なり、最後はゴビ砂漠へと車窓が移り変わる。。。
朝出た列車は夜に二連浩特に着くため、そこで1泊することになった。。。
翌朝モンゴルの国境の町の「ザミーン・ウード」行き探すが、誰に聞いても要領をつかめない・・・
宿の人に聞くと今日は無くて明日ならあるからもう1泊していけと嘘のようなことを言われる・・・
ザミーン・ウードからは毎日ウランバートル行きの列車は出てるはずなのに・・・
仕方なく町を彷徨っていると、片言の日本語を話すやつが近寄ってきた。。。
4年間岡山で働いていたらしい彼は、今は宿のオーナーをしている。。。
アーチェリーの山本選手にそっくりな彼に聞くと乗り合いジープがあるのでそれに乗っていけということなので、お願いしたのはいいが、10時にお願いしたジープがそこを出たのが13時を過ぎていた・・・
ジープは人を乗せるのもそうだが、中国からモンゴルに荷物を運ぶというのも大事な役割だ。。。
荷台はもちろんシートまで荷物で溢れているのに、そこに人も乗る・・・
助手席には1つのシートに3人・・・
後部座席には1つが荷物でつぶれているので、2つのシートに5人乗る・・・
男性が下になりその膝の上に女性が乗る。。。
俺の膝の上にも普通に知らぬ女性が乗っている・・・
まぁ若い女性だったので文句を言うこともなく、10分ぐらいだったがもう少し長くてもよかったかなと思ったりもしていた・・・ -
なんやかんやで何とか列車の出る前にザミーン・ウード駅に着きチケットを買いに走るが、構内の表示はすべてモンゴル語で英語がまったく書いてない・・・
ジープで一緒だったモンゴル人のおじさんに付いて来てもらいチケットを買うが、18時発は売り切れていて夜の22時発しかなかった・・・
おじさんは18時発のチケットを持っていたので、懸命にこの日本人は初めてのモンゴルで右も左もわからないので、俺と一緒の列車にしてくれと頼んでくれていたが、結局買ったチケットには22時と書かれていた・・・
22時のチケットは18時に比べてクラスが上なのか高かったので、それも含めて運が悪いなぁ〜っと思っていた。。。
おじさんは他の駅係員にもなんとかならないかと頼んでくれていて、「もういいです」と言って、覚えたてのモンゴル語で「ありがとう」とお礼を言ってその場を離れた。。。
不運の後には幸運が訪れる。。。
駅の銀行で20ドル札を両替するとやけに帰ってくるお金が多かった・・・
計算してみると銀行のねーちゃんが20ドル札を50ドル札と間違えて両替してくれている。。。
俺の悪魔がその場を立ち去れと言うので、お金を奪い取るようにその場から逃げた。。。
口角は上がり自然に微笑んでいた。。。
モンゴルで30ドルとはけっこうなお金になる。。。
しかし幸運の後には地獄が待っていた・・・
微笑みながら列車の写真でも撮ろうと、カメラのスイッチをONにすると、今まで聞いたことのないモーター音がして画面がブレて写真が撮れない・・・
カメラが壊れた・・・旅のはじめなのに・・・
きっと神様がさっきの30ドルは俺が善人か悪人かを試したのだ・・・
悪人であった俺への罰がこのカメラなのか???
それなら30ドルにしてはかなり重罪ではないかと神様に訴えたかった・・・
コンパクトが壊れても、一眼レフもあるので想い出は撮れるが、コンパクトの行動力は捨てがたい。。。
ウランバートルで買うとしても余分にもらった30ドルでは0が1つ足りない・・・
どうしたらいいのか???
追伸:ウランバートルでカメラをONにしてみるとモーター音はなくなり、復活していた。。。
カメラにも自然治癒力があった!!!
30ドルの罰は15時間の落ち込みに終わった。。。
めでたし・めでたし??? -
この旅のスタート地点のモンゴルの首都ウランバートルは雨からのスタートとなった・・・
到着して以来5日連続の雨というおまけ付きだ。。。
この時期は雨が少なく天候も安定しているようだが、俺の到着を待っていたかのように到着日から雨が始まっている・・・
モンゴルでは大草原と抜けるような青い空を期待していたが、今のところそれには出会えていない。。。 -
ウランバートルの交通事情は厳しいものがあって、車が多い割には歩道の整備が充実してなく、時々車道を歩くことを余儀なくされることも多い。。。
横断歩道も少なく信号も少ないので、道を横断するときは車に注意を払いながら急ぎ足で渡らなければならない。。。
しかし車はまったく速度を落とさずに突っ込んでくるので、結構命がけの横断になるとこが多い。。。
夕方から夜にかけてがお互いに見にくく日本と交通が反対なので気を抜くと本当に引かれそうになる・・・
雨が降れば水溜りができて歩道もなくなり車に泥をはねられ一段と歩きにくくなる。。。
市内バスやボロ車が黒煙を吐きまくり空気もかなり悪い。。。
もう少し歩行者にやさしい街づくりにしてほしいものだ。。。 -
モンゴルは地図でみるとそれほど大きくないように思っていたが、実に日本の4倍の国土があるようだ。。。
列車は中国からモスクワへ抜けるルート(縦断)はあるものの、国際路線が主で国内路線はあまり充実していない。。。観光地などへの移動はバス移動が中心となる。。。
バスは大型のものは少なくほとんどが小型のバンが多く時刻表はなく、満員になったら出発するという原始的なもののようだ。。。
近いところは6時間から遠くで50時間以上という場所まで行ってる。。。
欧米のカップルが50時間を体験して、もう二度と乗らない君にも絶対薦めないと言っていた。。。
田舎道はほとんど舗装もされてないので雨が降るとぬかるみタイヤをとられ乗客みんなで泥だらけになり押すようだ。。。
6時間の道のりが雨のために12時間以上かかることも稀ではないらしい。。。
そのためモンゴルではツアーが多く、みんなそれに参加する。。。
しかしこの原油高でガソリン代が半年前は40円/Lだったが今は150円/Lになったようで、ツアー代も軒並み値上げされている。。。
俺もツアーを探すつもりでいたが、この天候でその気になれず毎日宿でダラダラした生活になってしまっている・・・
旅の出だしからちょっとつまずいた感じになってしまった・・・ -
「スリー・ツー・ワン・モンゴル!」モンゴルで写真を撮るときの合言葉。。。
でもモンゴルで流行ってる訳ではなく、我々の中だけの合言葉。。。
我々とはツアー参加者のこと。。。
モンゴルでツアーを探していると偶然日本からの船で一緒だった日本人にウランバートルの街で再会した。。。
彼もツアーを探しているらしく、それならとツアー会社に説明を聞きにいくと、その彼と北京から一緒だったと言う3人の日本人に会った。。。
3人は10日間ぐらいの滞在なので、短いツアーを探しているようだったが、俺たちの探しているツアーの説明を聞いているうちに3人とも「行ってみようかなぁー」っと興味を示した。。。
「それなら一緒に行こうよ!」っと言うことで日本人5人のツアーが決まった。。。
ツアー内容は南ゴビ砂漠に行く6泊7日だった。。。
宿泊は遊牧民の移動式住居のゲル。。。夕食と朝食はそのゲルで出してくれる。。。
昼食だけは自炊と言うことで、みんなで食料の買出しにも行く。。。
ツアー会社のおばさんからは「ウランバートルを出ると4日目の町まで何も買えないかしゲルでの食事は野菜なんか出ないわよ、それに水か切れたら死ぬよ、ここはモンゴルで日本と一緒と考えないで」と脅された・・・
おばさんの脅しにビビリながら野菜や果物を中心に買い、命綱の水は1.5lのペットボトルを72本も買い込んでいた。。。
ツアーは初日から天気もよく快調な滑り出しだ。。。
ウランバートル市内を1時間ほどで抜けると、もうそこは地平線の見える草原が広がっている。。。
ヤギや馬やラクダが放牧されている道なき道をロシア製のワゴンが颯爽?っと走る。。。
日本人のみのツアーなので言葉の壁もなく気遣いも最小限で行けるのが気楽だった。。。
ドライバーは片言の英語しか話せなかったが、とても陽気で気さくな人だった。。。
車の中では大量のヤギを見るだけでも歓声が上がるほどテンションが高かった。。。
1人女性がいたのでその子が昼食前になると何を作るか考えていた。。。
しかしおばさんの言ってたこととは違い、運転手が食べれるところに連れて行ってくれた。。。
結局7日中2日だけ自炊するだけだったので、買った野菜などは半分以上腐らせてしまった・・・
初日のゲルは大草原の中に1つだけ建っていた。。。いったいどこまで行けば隣のゲル?っていう感じだ。。。
もちろんゲルには電気もなくシャワーなんてない・・・
そこは家族で営んでいてヤギと馬の放牧が主な仕事で宿は臨時収入のようだ。。。
夕方になると家族総出でヤギの乳搾りをする。。。もちろん10歳にもならない子どもたちも十分な戦力だった。。。
少し搾らせてもらうが、これがなかなか難しくコツがつかめないまま交代した・・・
夕食は簡素なものであったが、貴重な野菜も少し入れてくれていた。。。
ここでもツアー会社のおばさんの話は嘘だった。。。
モンゴルの自然を満喫しながら夜は満天の星空を眺めながら1日目は終わっていった。。。 -
2日目は主に大草原の移動日だった。。。
夕方に宿に着くと大雨でゲルの外に出ることもできなかったが、数時間で上がると青空が見え出した。。。
今のモンゴルは日が長く夜の10時前までは明るい。。。
雨も上がったことだし散歩に出かけてみる。。。
1人で近くのゲルに突撃訪問してみた。。。
言葉もまったくわからないが、いきなり来た異人にもゲルの住民は温かく話しかけてきてくれた。。。
俺の主なコミュニケーション手段はデジカメで子どもなどの写真を撮って見せる。。。
まだまだモンゴルの田舎では珍しい存在で喜んでくれる。。。
そこから家族の写真を撮ったりしてしてると、そこで飼ってる馬の写真も撮ってくれと言われる。。。
撮るとお父さんも喜んで「この馬は俺の馬だ、いい馬だろ」と誇らしげに自慢してきた。。。
お父さんが今撮った写真と送ってくれと言うので、OKして住所を書いてもらう。。。
そこには○○町の○○とその町の名前とお父さんの名前しか書いてない。。。
そう、そこには番地なんてものは存在しなかった。。。
お父さんは写真代といってお金を渡そうとするが、そのお金は写真代どころか切手代にもならないぐらいのお金だった・・・
しかしその気持ちはとても嬉しかった。。。でもそのお金は受け取れなかった。。。
そうするとお父さんはゲルに招待してくれた。。。
そこは本当のローカルゲルだ。。。かなり嬉しかったがまったく会話できないので愛想笑いするぐらいだったが、自前の馬乳酒を出してくれた。。。
馬乳酒は飲んでみたかったが、もし飲めないような味だったらみんなの見てる前で残すのも悪いしと一気に飲む覚悟で一口入れてみると意外にもおいしかった。。。
馬乳酒は字のままの馬の乳の酒だがアルコールは1%ぐらいで子どもから大人まで飲んでいる。。。
味はヨーグルト様な感じでちょっと舌がピリピリくる微炭酸で遊牧民には貴重なカルシウムやアミノ酸などの栄養飲料のようだ。。。
あんまり味わってゆっくり飲んでいてもお互いに会話に困るので、数口で飲み干しありがとうと挨拶して必ず写真送るからと約束してゲルを後にした。。。
モンゴル語が書いてある本を他の日本人が持っていたので借りていかなかったことを後悔した・・・ -
3日目の朝にラクダに乗れるということで砂漠といえばラクダでしょっと言うことで1時間ぐらいラクダに揺られてみる。。。雰囲気を味わうというぐらいだったが楽しかった。。。
その後はまた移動だが、草原から段々草がなくなり土が中心の土漠になっていく、放牧も減り枯れ果てた地に変化していく。。。
そのころから車の機嫌も気まぐれになりエンストを起こすようになる。。。
このロシア製の車も何年モノかわからないぐらいの代物だ・・・
でも動かなくなるたびにドライバーがエンジンを開けて様子を見る。。。
数分で直すこともあれば1時間ぐらいかかることもあったし、後ろから押すこともあった。。。
でもそれもツアーの一部と楽しめた。。。
一度は前輪をつなぐパイプが取れ、2つの前輪が違う方向を向いてるときはここまでか?っと車中泊も覚悟したけど、車の中から使えそうな部品を出し30分ぐらいで直してしまった!!!
ここでの彼はドライバーだけでなく名エンジニアでもあり頼もしかった。。。
3日目にとうとうゴビ砂漠の砂丘が見えてきた。。。
この旅のメインイベントみたいなものだ。。。
ゲルに到着すると少し雨が降っていたが砂丘へと歩き出す。。。
近くに見えた砂丘も歩くと1時間以上かかった。。。
誰もいない砂丘に初めて足跡をつける。。。
なんとも気持ちのいいことか。。。
雨も上がり夕日が沈むのが見えてきた。。。
赤く染まる砂丘に夕日が沈む光景は未熟な腕のためうまく写真には残せなかったが、この目に焼き付けることはできた。。。
帰りは暗くなりゲルに帰るのも少し苦労したが無事たどり着き、旅も前半が終わってしまった・・・ -
砂丘を後に4日目は移動日だった。。。
しかし4日目の宿はこのツアー唯一の電気のある町で、夕方ゲルに到着すると先を急ぐように皆デジカメの充電をした。。。
それぞれがテンション高く写真を撮っていたので、この町に到着する前に充電切れした子もいてたぐらいだ。。。
5人中4人が一眼レフカメラを持っていて、最近日本ではコンパクトカメラより一眼のほうの売れ行きがいいようだ。。。
この町では電気があるだけでなく4日ぶりのシャワーも浴びれた。。。
長風呂ならぬ長シャワーを一同満喫して、身も心もすっきりしたところで夕食に出かける。。。
今日は奮発してちょっとリッチにホテルのレストランで食べることにした。。。
本当のところは安食堂が見つからず、地元の人に聞いたらホテルのレストランに連れて行かれ、断るのも悪く入ってしまったのだ。。。
レストランのメニューはすべてモンゴル語で書いていて、注文できずに困っていると誰かが日本語のできる人に電話を掛けて呼んでくれた。。。
その人の助けでおいしい料理を食べることができた。。。
4人は冷え切ったビールで癒されていたが、俺はお酒が飲めないのでジュースで癒された。。。
レストランから宿まで少し距離があったので、タクシーを呼んでもらうために店員にお願いすると、隣の客が電話してくれタクシーを呼んでくれたうえに外まで一緒に来てくれて、タクシーに乗るまで付き合ってくれた。。。
この町の人々はかなりホスピタリティーの豊かな人たちだった。。。 -
モンゴルは少し標高が高くウランバートルでも1300mぐらいある。。。
5日目にはこのツアー最高の2400mまで上がった。。。
そこには高山植物が咲き、ナキウサギという高山に暮らす小動物もいて、少しだが氷も残っていた。。。
避暑地という感じで岩山が連なっていて景色もよかった。。。
昼食時にドライバーが近くの町で明日ナーダムの祭りがあると教えてくれる。。。
ナーダムはモンゴルのお祭りで年に一度開催される。。。
地域によって多少の日にちのずれがあり全国同時に行われるものではなかった。。。
みんなでこんな機会ないので見たいと言うが、ドライバーは無理だという。。。
じゃ何のために教えたんだとみんなでつっこんだ。。。
ゲルに到着すると夕食後ドライバーが日程を変更してナーダムの祭りを見に行ってもいいが、引き返すことになるのでガソリン代は負担してくれということだった。。。
5人で30ドルなので、それぐらいの負担で祭り見れるならと喜んで快諾した。。。
融通の利くドライバーに感謝。。。 -
朝から少し戻る形になりナーダムの会場に行く。。。
小さい町なので小学校の運動会といった趣のある会場だった。。。
国旗掲揚も3mぐらいの棒なので、ミニチュアみたいでちょっと笑えた。。。
まずは競馬が行われるようで、馬に乗った子どもたちが少し緊張した顔でそのときを待っていた。。。
ナーダムの競馬では騎手は12歳までの少年少女と決まっている。。。
なんせこの競馬は数分で競うものでなくて、数時間かかる競馬なのだ。。。
馬への負担を減らすためにも子どもを騎手にするようだ。。。
競馬がスタートすると、次にはモンゴル相撲が始まる。。。
モンゴルで見たいものの1つがこのモンゴル相撲だったので、このような形で実現するとは思ってなかったので嬉しかった。。。
力士はお腹の出てる力士もいてれば、屈強な肉体を持った力士もいてる。。。
戦い自体は日本の相撲のように一瞬の勝負でなく、柔道やレスリングのような間合いの取り方の戦い方だった。。。
次々と何試合も行われ、勝負がつけられる。。。
勝ったものは両手を広げ鳥の格好をして勝利の舞を舞う。。。
負けたものは勝ったものの脇の下をくぐり、負けた屈辱を味わうみたいだ。。。
昼食のラクダ肉の揚げ餃子を食べ終わった頃、ようやく競馬の馬たちが帰ってきた。。。
それはスタートから3時間ぐらいたっていた。。。
ゴールした子どもの騎手はぐったりとし、馬は汗だくで帰ってきていた。。。
しかし1番にゴールを駆け抜けた馬は騎手の乗っていない馬だった。。。
きっと途中で振り落とされてしたっまのだろう・・・
ナーダムは数日にわたり行われ、夕方ぐらいまで行われるが、今日も移動があるのでここまででナーダムを後にした。。。
車はひたすら北上し今日のゲルに着いたのは9時前だった。。。
最終日はウランバートルに帰るだけだ。。。
最後なのでドライバーと一緒にみんなで写真を撮り、何度もエンストを起こし一時は車中泊まで考えさせられたロシア製のワゴンも最後の踏ん張りとけたたましくエンジン音をなびかせ走り出す。。。
天候はあまりよくなかったが、もう誰もヤギの群れを見ても草原を見てもカメラを向けようとするものはなかったので、天候の悪いことなど何も感じていなかった・・・
車は順調に夕方の5時にウランバートルに到着し、これでツアーが終了したことになる。。。
かなり充実したツアーになった。。。
それぞれが辿ってきたルートもこれから向かうルートも違う5人の旅の放物線が円を描くようにたまたま重なったのがこのモンゴルでありウランバートルの旅行会社だった。。。
1人は日本に帰り忙しい仕事が待っている。。。
1人はインドのあの喧騒の中に飛び込んでいく。。。
1人は初めての長期旅行に不安も抱えながら中国を旅する。。。
1人は○○スタンの名の続く中央アジアに向かう。。。
そして俺はあの有名なシベリア鉄道を経由してロシアはモスクワへ向かうことになる。。。
これから5人の放物線は重なり合うことはないだろうが、旅を続けていると誰かの放物線とはまた重なるかもしれないと思い、それぞれがそれぞれの道をまた歩き始めた。。。
この旅ではずっと青空トイレでオープンな感じがとてもよかった。。。
大地からもらったものを口にして、それをまた大地に返す。。。なんと自然なことだろうか。。。
久しぶりにウランバートルに帰ってきてトイレの便座に腰掛けると少し違和感さえ感じられた・・・
さぁ次はロシアだ!!!待ってろよロシア美人!!!絶対にメロメロになってやる。。。
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