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< 国際城壁学会 > Elvas  (2001.6.5)<br /> <br /><br />Lisboaまでは3時間足らずなので、午後のバスに乗れば良いと考えていた。 朝飯を食べに出たその足で、城壁を出外れた西側にある Forte de Santa Luziaへ登る。 北側のForte da Gracaと同じような形で、函館の五稜郭を思いだす。 Elvasは丘の廻りに城壁をめぐらした山城だが、二つの出城を従え、実戦向きである。 スペイン国境がスグ近くのため、実際にナポレオンの侵入をこの城で防ぎとおしたとのこと。 <br /><br />要塞とElvasの城壁との間のところに、大きなスーパーが2軒並んでいた。  興味を持って入ってみたが、一つは生鮮食料品も扱っていて、 住み分けているようだ。 みれば、城外には近代的な住宅が並んでいる。 そのために、出来たスーパーと思われる。 城内だけでは手狭なため当然のことだ。 <br /><br />正確なバスの発車時刻を調べようと、 バス・ステイションに寄ってみて良かった。 窓口で確認してみると、Lisboa行きの午後のバスは5時発しかないことが判った。  壁に張り出されている時刻表で、2時ごろのがあったのだが、ダイヤが6月から改正になったとのこと。 まだ新しいものに張り変えてないと済まなさそうな顔で言う。 <br /><br />この地方の名物料理だというパン粥というような料理を食べる。 ハーブがたっぷり入っており、青菜いりの米粥に匹敵するが、我々には当然のことながら後者が恋しい。        <br /><br />腹も太くなって、眠気ざましにもう一度Elvas城へ登る。 城門の前に観覧席などをつくって、お祭りでもあるようだ。 昨日は入れなかった城の中では、レストランも開いている。 良く聞いてみると、国際城壁学会なるものが開かれるので、その前夜祭として城門の前で中世の戦いを再現するとのこと。 バスの時間割が変わったことで思わぬものが見られることになった。 もう一泊して見物することにする。 <br /><br />ホテルにもどって、昼寝をしてから出かける。 なかなか暗くならないうえに、夕食が8時からと我々には遅いので、時間をもてあまし気味。小さな街なので、ウインドウ・ショッピングにしても同じ店を2度見るようなことになった。 <br /><br />風が猛烈に吹き始めて、高台にある城の付近は寒いくらいだ。 暗くなってから、準備してあったかがり灯にたいまつで点火するが、火の粉が散って危険極まりない。 城壁学会の連中が着席していよいよ御前試合のような形で戦いが始まった。 近くの兵舎の兵隊達が駆りだされているようで、なかなかに体格も良い。 <br /><br />最初は乗馬して張りぼての人形を長槍でつく競技をしていたが、その後は1対1の戦いとなった。 乗馬して剣と楯、長槍と楯などで戦ったが、馬を早駆けさせて戦うので、恐ろしいほどの迫力があった。 <br /><br />馬の戦いの後は、地上での戦いとなり、剣と長槍などの他に鉄球と鎖がまの戦いなども行われた。 この鉄の球が鎖の持ち方が甘かったのか、観客席めがけて飛んできて、最前列の子供に当たりそうになったときには、肝を冷やした。 <br /><br />この日のために、訓練を重ねたようで、 敵に突かれて落馬するところや、落馬後の地上戦闘での組打ちなどはかなりの迫力があった。風は強いし、火の粉が飛んでくるし、見るほうもそれなりに大変であった。 <br /><br />

熟年夫婦の珍道中 Elvas/Portugal

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2001/06/05 - 2001/06/05

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oiwasan

oiwasanさん

< 国際城壁学会 > Elvas  (2001.6.5)


Lisboaまでは3時間足らずなので、午後のバスに乗れば良いと考えていた。 朝飯を食べに出たその足で、城壁を出外れた西側にある Forte de Santa Luziaへ登る。 北側のForte da Gracaと同じような形で、函館の五稜郭を思いだす。 Elvasは丘の廻りに城壁をめぐらした山城だが、二つの出城を従え、実戦向きである。 スペイン国境がスグ近くのため、実際にナポレオンの侵入をこの城で防ぎとおしたとのこと。

要塞とElvasの城壁との間のところに、大きなスーパーが2軒並んでいた。  興味を持って入ってみたが、一つは生鮮食料品も扱っていて、 住み分けているようだ。 みれば、城外には近代的な住宅が並んでいる。 そのために、出来たスーパーと思われる。 城内だけでは手狭なため当然のことだ。

正確なバスの発車時刻を調べようと、 バス・ステイションに寄ってみて良かった。 窓口で確認してみると、Lisboa行きの午後のバスは5時発しかないことが判った。  壁に張り出されている時刻表で、2時ごろのがあったのだが、ダイヤが6月から改正になったとのこと。 まだ新しいものに張り変えてないと済まなさそうな顔で言う。

この地方の名物料理だというパン粥というような料理を食べる。 ハーブがたっぷり入っており、青菜いりの米粥に匹敵するが、我々には当然のことながら後者が恋しい。        

腹も太くなって、眠気ざましにもう一度Elvas城へ登る。 城門の前に観覧席などをつくって、お祭りでもあるようだ。 昨日は入れなかった城の中では、レストランも開いている。 良く聞いてみると、国際城壁学会なるものが開かれるので、その前夜祭として城門の前で中世の戦いを再現するとのこと。 バスの時間割が変わったことで思わぬものが見られることになった。 もう一泊して見物することにする。

ホテルにもどって、昼寝をしてから出かける。 なかなか暗くならないうえに、夕食が8時からと我々には遅いので、時間をもてあまし気味。小さな街なので、ウインドウ・ショッピングにしても同じ店を2度見るようなことになった。

風が猛烈に吹き始めて、高台にある城の付近は寒いくらいだ。 暗くなってから、準備してあったかがり灯にたいまつで点火するが、火の粉が散って危険極まりない。 城壁学会の連中が着席していよいよ御前試合のような形で戦いが始まった。 近くの兵舎の兵隊達が駆りだされているようで、なかなかに体格も良い。

最初は乗馬して張りぼての人形を長槍でつく競技をしていたが、その後は1対1の戦いとなった。 乗馬して剣と楯、長槍と楯などで戦ったが、馬を早駆けさせて戦うので、恐ろしいほどの迫力があった。

馬の戦いの後は、地上での戦いとなり、剣と長槍などの他に鉄球と鎖がまの戦いなども行われた。 この鉄の球が鎖の持ち方が甘かったのか、観客席めがけて飛んできて、最前列の子供に当たりそうになったときには、肝を冷やした。

この日のために、訓練を重ねたようで、 敵に突かれて落馬するところや、落馬後の地上戦闘での組打ちなどはかなりの迫力があった。風は強いし、火の粉が飛んでくるし、見るほうもそれなりに大変であった。

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