2005/10/15 - 2005/10/17
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黒いさくらさん
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友人の一人が、ヴェズレーはいいところだよ、と云った。
ほかの一人が、ロマンロランの家があるよ、と教えてくれた。
もう一人が、あそこのロマネスクにはとりこになるよ、と。
ヴェズレーといえば丘の上にそびえるマドレーヌ聖堂。 話に聞く。
ロマンロラン。彼の大河小説「ジャンクリストフ」は読んだことがある。ストーリーは忘れた。しかしすごく感銘を受けたことは忘れられない。こんな小説を書く人はどんな人だろうと思った。この小説家を尊敬というかほとんど崇拝すると云っていいほどになった。しかし、同時に尊敬できない小説家がごまんと居ることを知ることとなった。ロランがノーベル文学賞を受賞したとか、アインシュタインに噛みついたとかを知ったのは後日のことである。そのロマンロランが終の棲家の場所に、と選んでジュネーブから移り住んだ処がここヴェズレー。何故ヴェズレーを終の棲家に選んだのか?
そしてロマネスクって何?
忘れられない旅行になりました。
ヴェズレーのなにが良かったって?
旅行から半年後にNHKが住吉アナをナビゲーターに起用し「世界遺産フランス大縦断」という番組を生放送しました。ヴェズレーの実況放送の時、修道士から世界二次大戦後分裂した欧州に統一と平和を呼び戻すためにと、集会を呼びかけそれに応えて3万人以上の人が集まり(3万人も集まったら丘からこぼれ落ちてしまう)、ドイツの捕虜も参加を願い出たという説明を受けたくだりで住吉アナは感極まり落涙するにいたった。 聖堂を出て丘から周りの風景を眺めた時再び落涙。
人を感動させる。その力がヴェズレーにはあるようだ。
この旅行記でどこまでお伝えできるか自信はありませんが、ご覧ください。
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初秋、葡萄畑が紅葉し始めている時期、アバロンからヴェズレーへ入った。
その日、朝の冷え込みで朝霧が発生していた。峠を越える時、霧が晴れ始め、マドレーヌ聖堂が霧の中から現れてきた。
-
街の入り口の広場。
この道を登って行けば大聖堂へ行ける。 -
これがサント・マドレーヌ・バジリカ聖堂。
はやる心を抑えてて、さっそく入口へ。 -
拡大して正面上部の彫刻、入口中央の柱の先端の柱頭彫刻もご覧下さいね。
ちょっと小さいかな。 -
前室に入っていよいよ聖堂への扉。
中に入る前に扉の装飾や柱、柱の上部もご覧下さいね。 -
入口から遠く内陣を望みます。
明るくって、スッキリしていて、モダンに感じますよね。
絢爛豪華な聖堂には富と権力の渦巻く様子を想像させますが、このような質素でかつ完成度の高い聖堂には精神性の高さを感じさせられるようです。 -
内陣まで行って後ろを振り返るとこんな光景。 -
ステンドグラス。重厚な色使いで物語を表現しているステンドグラスが多いなか、ここのはこんなにすっきり。
その物語は堂の中の柱に彫刻で表現してあるのだそうです。
それではその柱頭彫刻をご覧いただきましょう。
柱の数だけ柱頭があります。全部は無理。気に入って写真に写った5点を掲載しますね。 -
あっ、その前に、この方を見過ごしてはいけませんね。 -
ライオンの巣窟に入れられた人。
なぜライオンの巣窟に入れられたのでしょうか? -
隠者聖パウロの埋葬ですって。
何をしているのだろう? -
ヤコブを祝福するイサクだそうです。
両側にも人が、何か意味深ですね。 -
意味は分かりませんがとても可愛い。
いっぱいある柱頭彫刻の中で物語も何も知らない私がいいなと感じたものです。 -
これは何かしら?
ご説明できなくてご覧になった方に申し訳ありません。 ただ心を惹かれた彫刻にカメラを向けた私です。 -
柱頭彫刻をご覧になって、ロマネスクって良いな、と感じませんか?
私には彫刻の物語をご説明できません。でも、すごいURLがありました。これを見ずしてヴェズレーを語るな、といえます。ハンドルネーム「旅」さんという方、お願いしてリンクを張らせていただきました。ぜひご訪問になってください。
ご訪問されたら、ロマネスクの虜になってもしまうかも。
この旅行記まだまだ続きます。住吉アナが落涙した風景、ブルゴーニュの美食がありますから戻ってきてくださいね。
http://homepage2.nifty.com/izmreise/France/Romanesque/Vezelay/01ville_et_basilique.html -
聖堂から外へ出ましょう。
丘の上から眺めましょう。
丘の北側です。
下に見えるのはサンペールの村。
有名はゴシックのすばらしい教会が見えます。 -
村の左側(西側)です。
この二枚の風景を見て住吉アナは再び落涙したのです。 美しすぎたのかしら。
この旅行記の最初の写真、霧の中から現れる聖堂はこの写真の左上の峠から撮りました。 アバロンからはこの峠から坂を下りサンペール村を通り抜けてヴェズレーに着きました。 -
近くを見下ろしましょう。
このブドウ畑は寺院の所有でワインを醸造するのだそうです。
下方に一般のワインカーブがみえますね。
それでは今度は向こうの丘へ行ってこちらの聖堂を眺めてみましょう。 -
葡萄の葉が紅葉をはじめました。
とてもいい風景ですね。
空気も美味しい。 -
ワインカーブへやって来ました。
ここで試飲させていただきました。
ワインの購入はしませんでした。 -
カーブの庭から聖堂の塔が見えます。 -
夕方になり空気が冷たくなりホテルへ戻りました。
部屋から広場を眺めています。
右端の道がサン・テティエンヌ通りです -
スケッチしている人がいます。 -
ちょっと外へ出てみましょう。
サン・テティエンヌ通りの入口です。
この先少し上った所にロマンロランの家があります。
ロランもこの坂を上り下りしたことでしょう。
ちょうど今歩いている人のような姿で。
ひょっとしたらこの写真にロマンの風が写っているかもしれませんよ。 -
ホテルのレストランの窓から見える風景です。ブルゴーニュの風景です。
朝食に添えられるハムは絶品でした。
エスカルゴは、たこ焼き器のように穴のある鉄製の鍋様の器に入れてくるのではなく切り刻んで料理してありました。 おいしかったです。
デザートはメインと同時に注文を求められました。アツアツの香ばしい焼きたてのタルトが食べられました。
料理に合ったワインをグラスで頂くことができました。
ブルゴーニュは料理がおいしいというのは真実です。
言葉がなかなか通じなくてご迷惑をかけました。 -
このホテルにお世話になりました。
清潔で、親切で、料理もおいしくて、申し分のないホテルでした。
予約会社を通じての予約ができないのでホテルに直接お願いしました。オフシーズンでしたが空きがなく日程調整に手間取りました。メールのやり取りのスピードがフランス的でした。またトイレがフランス的で手洗いがなく離れたバスルームまでリビングを横断する必要がありました。
でも、また泊まってみたいホテルでした。
最後までご覧いただき有難うございました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- mistralさん 2018/12/30 19:20:56
- すでに私にとっても懐かしいヴェズレー。
- 黒いさくらさん
mistralです。
黒いさくらさんの旅行記に、あちこちで引っ掛かりながら
ヴェズレーの旅行記に到着しました。
最初のコメントに、忘れられない旅になりました、と書かれて
いますように
ヴェズレーには、訪れた人の心を捉えるちからがあるように
私も想いました。
私は訪問するまで時間がかかり、その分予習の時間もあり
結果的に、黒いさくらさんほどの感動が少なかったかもしれません。
朝霧の中、アヴァロンから向かわれたとのこと!
そのことだけでも印象的なアプローチですね。
お写真を載せられた柱頭彫刻は、私も大好きなものです。
又、サン テティエンヌ通りに吹き渡る「ロマンの風」とのコメント。
はい、私は黒いさくらさんの旅行記のあちこちから
感じました。
mistral
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