2008/04/26 - 2008/04/26
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shinzeeさん
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最近自転車であちらこちらとぶらついている自分が今回行ったのは四国!っと言っても四国を回ったわけではなく、広島県から島々を渡って愛媛県へと行くというしまなみ海道ルート。二日で渡りきったあとは四国内を電車で観光&友人との再会と楽しい4日間。地元の人たちの温かさに触れて、瀬戸内海の魚介類を食べて、自然を満喫して、筋肉痛になって、落し物をして・・そんなどたばた旅行記一日目をどうぞ。
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尾道駅に到着したときにはすでに10時を回っていた。朝家を出た時間が4時半だから約5時間の移動、そのほとんどが夢の中。起きたときにはちょっと腰に違和感が・・・
やっぱり体力というのは年々落ちてるんだなぁっと思う瞬間は?
電車に乗り遅れそうになってちょっと走っただけで息切れしてしまうとき・・・遊園地で長時間並んでいるのがしんどくなってるとき・・・いやいや自分の場合は長時間の電車の移動がしんどくなったとき。ちょっと前まで青春18きっぷで全国を周っていたのが嘘のようだー。いかんいかんそんな考えをしてしまうこと自体がふけこんでる証拠じゃないか!!
まあそんなことはさておき、今回の旅の目的はずばり!自転車で四国に渡ること。これは以前尾道に来たときに、尾道から愛媛県の今治までサイクリングロードがあるということを知って、いずれは走ってみたいなぁっと思っていたからだ。 -
尾道駅前はすごい人だかり、どーやらお祭りが開催されている模様。そんな人ごみの中をレンタサイクルの貸出場所を探す男一人。う、ういている。。。さてさて貸出の手続きをしていると結構自分と同じタイプの人がいてビックリ。このしまなみ海道のレンタサイクルは一日500円で乗り捨て料1000円を払えば尾道で借りて、愛媛県側で乗り捨てできるといううれしいシステム。自分は二日で渡り切る予定なので2000円を払って自転車選び。
これがなんとママチャリしかない、しかもちょっと古めの。これで100キロ近い道のりを耐えることができるのか?っと思ったけどもうどうしようもないので、その中でも一番よさそうなものを選んだ。青の車体に黄色のラインがアルゼンチンのサッカーチームのユニフォームに似ていたので、「ボカジュニ」と命名。不思議なもので名前を付けると意外に愛着がわいてくる。二日間よろしく頼むよボカジュニ!
最初は舟で対岸の向島まで移動(自転車も一緒に乗せられて110円)。この辺りは船移動が当たり前のようで、いたるところに乗り場がある。よくよく考えたら、昔は橋なんてなかったんだから船で渡るしかなかったんだよなぁ。
船はあっという間に対岸の乗り場についた。そこには船を待つ人がいっぱい。みんなお祭りに行くんだろうか?
さーてこの島はどーやって周るかな、自転車を借りた時にもらった地図でチェックしよう。地図、地図、ち・・ず・・??あれ?ない。早速落してしまった模様。最近やたらいろんなものを落としてしまう、ボケてきたかなー、なんか幸先不安だぞこれは。まあ大雑把な地図は持っているから、あとは自分の動物的直感を頼りに動くしかないな。 -
向島は映画の撮影地によく使われているみたいで、「あした」という映画に使われたセットがそのままバスの待合所として使われてたりする。まあその映画は見たことないけど、名物なら見ておかなければ、日光に行ったら東照宮を見るように、金沢に行ったら兼六園に行くように、向島に行ったら兼吉バス待合所へ。まあ、まあ行っては見たもののやっぱり思い入れがないためか、う〜ん味があるなって思ったぐらいですぐ移動。この先長いんだ、こんなところでゆっくりはしてられない。
途中で重要文化財の吉原家住宅を探して自転車を漕ぎ漕ぎ、やっと見つかったと思ったら日曜、祝日しか公開してないというオチなんかもあったりして、さらに先へ。しばらく走っているとボカジュニの癖なんかがわかってきた。ブレーキのかけ具合、ギアの変え具合、こいつとなら仲良くやっていけそうだ。
そして海が見えてきた〜。島なんだから当たり前なんだけど、今までずーっと島の内側を走っていたので海を見ていなかったのだ。やっぱり瀬戸内の海は波が全然なくて静かだなぁ。なんかこの瀬戸内の海に島々を見渡すことができる景色を見ただけで今回ほんと来て良かったなーって思ってしまった。単純だけど、そういう気持ちにすぐなれるからこそいろんなところに行きたくなるのかもなー。 -
海沿いの道をしばらく行くと因島大橋が見えてくる、橋を渡るってことはあの高さまで上らなければならないのか・・・その高さ約50メートルくらいかな?その辺はしっかりサイクリングロードとして整備されていて、そんなに急な上り坂ではなく徐々に上っていけるように作ってある。これなら楽勝!このときはまだそんな余裕があった。
因島大橋は自転車と原付は車道の下を走ることになっているのだが、自分が行ったときには一台もすれ違わず、まるでこの橋が自分のために作られたかのように我が物顔で走っていた。出口で事前に買っておいたサイクリングチケット50円を払って、本日二つ目の島「因島」に入島。 -
下り坂あれば上り坂あり、人生も一緒だなぁ、っと上り坂を立ちこぎで進む男はふと思った。なんてことはなくただただ無心。車に抜かれて行こうがおかいまなしひたすらこぎ続けた。
その先に何があるのかもよくわかってないというのに・・ -
それで結局待っていたのは大量の石仏と素晴らしい展望。ん〜上って来たかいがあるなこりゃー。それにしてもおばちゃんの集団がやたら多い。必ずと言っていいほどこの群れにはリーダーというか、ガイドがいる気がする。この石仏は・・・、この花は・・・、ここから見えるあの島は・・・。そして一様にへぇ〜と相槌を打っている姿がなんかあまりにもいろんなところで見られて面白かった。自分がこのおばちゃん集団の中にいたら確実にガイド役になっているんだろうなっと想像したらさらに面白くなってきた。
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因島の名物といえば水軍城・・・らしい。これも今回の旅で初めて知ったことだ。村上水軍なんて名前は聞いたことがあったけど、いつの時代のどういう軍なのかなんて全然知らなかった。まあそういう知識が増えるのも旅のいいところ。最近は聞いたことをすぐに忘れてしまうけれど。
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その水軍城に向かう途中、フラワーセンターの前で野菜やらを売ってるおばあちゃんに突然声をかけられた。なんだなんだっと思ってたら、どーやらフラワーセンターの入り口前に置いてあるでっかい大根を写真におさめておけっということらしい。なんか断るのも悪いので、一応一枚撮っておいた。そして自分が写真を撮ったのを確認すると、満足したようにおばあちゃんは持ち場に戻っていったのである。
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正直言ってこの後の水軍城の記憶はあまりない、なんか階段を上って山の上にある展示物を見たというぐらいのものだ。それよりもこの島は人の印象が強い。
フラワーセンターのおあばちゃんや八朔の写真を撮っていたら「食べてみるか?」っと声をかけてくれた日焼けで真っ黒なおっちゃん、坂道を一緒にかけ上った小学生。み〜んなあったかい人たちだったなぁ -
さて思い出にひたったところで、生口橋を渡って次の島へ。次の島は本日の宿がある生口島。島全体にアートが散りばめられているということですごい楽しみにしていた島だ。ここはず〜っと海岸線を通るルートなのでそんなにアップダウンがなくて、非常に楽!さっきの島とは大違い。
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ところどころ道の脇なんかに現代アートがあったりするのだが、そんなの見ているひとなんかほとんどいない。自分も事前に知っていなかったら素通りしてしまっているところだった。そんな中自転車の集団が後ろからせまってくる。やっぱりロードは早いな〜っと思っていたら、なんとその集団ほとんどがおじいちゃんだった。
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その中でも最後尾で後れをとっていたおじいちゃんとの会話
「どこまで行くんですかー?」「そうだなー体力がもつまでだな」
かっこいい!確かにそう言って自分を追い抜いていったはずだった・・。
その三分後ジェラート屋さんでアイスを頬張っている姿を発見。
おじいちゃんと目が合った瞬間
「体力はここで尽きたよ、とりあえずエネルギー補給しなきゃな」
っという声が確かに自分の中に聞こえてきた。
んじゃ体力の残る俺は先に行くぜ〜じいちゃん。
日が伸びたとはいえ4時を過ぎるとやはり夜が近づいている匂いがする・・・って自分は野獣かって。この島の中心部、耕三寺美術館・平山郁夫美術館にやってきた。閉館までもうあまり時間がない、こうなったらどっちかにしぼって行くしかないなっと思って結果耕三寺美術館に行ってみた。これがなんというんだろー、はちゃめちゃな所だった。 -
いういなれば金持ちが自分の趣味でいろんなものを作ってしまったけど何か?みたいな堂々とした風格が漂う場所だ。取り合えずその中でも写真で見て一番行ってみたかった、小高い所に全部大理石で作られた未来心の丘というところに急いで上った。
総大理石のお風呂とかそんなレベルではない丘がほんとに大理石でできているのだ!これが夕陽とあわさってまぶしいまぶしい。その中でも一番高い所にあるモニュメントはカップルたちの絶好の撮影スポットになっているみたいだ。そんな中にカメラを持った一人の男がいればそりゃー頼むはな。一組撮ったら、二組目、二組撮ったら、三組目・・・結局何枚撮っただろう?最後の方は自分のほうからこんな構図の方が面白いですよっとか話していた(笑)。 -
生口島の地図を見ていたらサンセットビーチという場所を発見してしまった。ちょうどこれから日が沈む、もうこれは行くっきゃないでしょう。
ボカジュニもそろそろ悲鳴をあげかけていたけど、鞭打って走らせた。途中から風が強くなってきて前になかなか進まなくなってきた。さすがに体もきつくなってきたなーっと思っていたらビーチが見えてきた。 -
犬の散歩をしている人しかいないビーチを自転車から降りて一人てくてく歩いてみた。夏になったら使われるであろう監視台や、シャワーなんかがあって、それが夕陽をあびているのを見ると、なんかちょっぴり寂しくなってきた。なんでかっと言われるとよくわかんないけど、長く伸びた影が一日の終わりを告げ始めている気がしたのもその理由の一つかもしれない。
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このビーチはサンセットビーチと言うだけあって真正面に夕日が沈んでいくようだ。・・ようだっていうのは実際には沈むまでみてないから、そこまで見てしまうと真っ暗になって宿に辿り着く自信がなくなっちゃう。ママチャリのライトだけではやっぱり不安ですよ。
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さてさてそこでまだ多少明るいうちに宿へ向かった。しか〜し、あるべき場所に見つからない。どこだどこだ?いろいろさまよっていると同じ名前の食堂を発見!
取り合えず入ってみると、常連さんであろう人たちがご飯の真っ最中だった。宿の件を伝えるとどうやらここであっているらしい。寝るところは50メートル程離れた場所にあった。
激安なだけあって泊まったところはぼろぼろだったけど、ご飯がすごい美味しかった。この料金でこんなに食べちゃっていいの?っていうほどのボリューム。しかも瀬戸内でとれた魚介類の刺身までも。なんて贅沢なんだろう。 -
店主に聞いたところによるとあまり観光客は泊まりにこないらしく、ほとんどが造船所などで働く人たちか釣り人らしい。そんな珍しい観光目当ての自分にいろいろ話を聞かせてくれた、いやいや自分がいっぱい話していた。
一人旅で寂しいのは夜のふとした瞬間だけれども、この日は地元のおじちゃんおばちゃんのおかげでとても楽しく過ごせた。
そしてやっぱり一日中漕ぎ続けて疲れていたのか、気づいたときには蒲団の中で眠りについていた・・・。
つづく
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