咲き誇る春、富士五湖香る草木の旅?

2008/05/02 - 2008/05/03

富士五湖の旅も後半に入りました。
結局今日もそれ程空が青く澄み渡った姿を見せてくれず
太陽は雲の中でかくれんぼをしているようです。
今日は１日山中湖近辺でうろうろします。
忍野八海から花の都公園、そして帰りは白糸の滝を目指す予定。

精進湖や西湖はとても静か、河口湖はとても賑やか
そして今日の山中湖近辺は場所によってそのいずれも感じられる
ような場所でした。

空がもう少し青ければ富士山も見えそうなのですが、
今日はどうなることやら。
せっかくこんなに近くに来ているので、富士山を見ずに
帰るのはもったいないです。

でも以外と近すぎて見えないのかもしれませんね。

エリア 山梨

• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車

富士五湖周辺には美しい泉があります。
それはあまりにも美しく澄んでいて、清らかな水の
中を気持ち良さそうに泳ぐ魚が見える場所。

水面に映る風景も素敵な場所。
晴れていれば富士山を写す泉もあります。

そしてその水で手を洗えば全てが浄化されそうな
そんな美しい水のある場所。

今日最初に訪れたのは山中湖の湖畔にあるホテルから
近い場所にある忍野八海。

忍野八海のある忍野村はその昔、宇津湖という
湖があったそうです。
しかし富士山の噴火した溶岩が流れ込み、現在の
山中湖と忍野湖の二つに分かれたそうです。

そのうち、忍野湖は川の浸食や掘削排水のために
枯れてしまい、現在の忍野八海は、その際に残った
富士山の伏流水の湧出口の池だそうです。

名前の通り、ここには８つの泉があってそのいずれも
とても透明度が高く、深さは相当あるようですが
泉の底の青さがとても美しいです。

近辺の小川の周りにも沢山の草木が生い茂っており
昨日に引き続き今日も緑の中で過ごす１日です。

小さなかわいらしい花達が沢山咲いていて
八海だけでなくそういった自然も楽しめます。

周囲にはお土産屋さんも充実していて
お店を選びません。
お土産屋さんの駐車場に停めて幾ら以上買い物すると
駐車料金がタダになる、といった場所が多いようです。

素敵な風景の忍野八海をあとにして、次に目指した
のはまたもここからすぐ近くにある花の都公園です。
富士山をバックに一本の桜が立っていました。

山中湖花の都公園は今一面チューリップが
咲き乱れています。屋外の無料花畑のほかに
全天候型の温室ふらら、そして癒しの空間清流の里が
あります。

この日はゴールデンウィークと言うこともあってか
駐車場は午前中にも関わらず既に駐車場はいっぱいで
臨時の駐車場の方に停めました。

山中湖花の都公園には７０種１０万本のチューリップ
が咲き乱れています。
ゴールデンウィークに満開になったチューリップを
見ようとカメラを持った沢山の観光客が訪れて
いました。

雲に隠れたままの富士山をバックに咲き乱れる
チューリップ。チューリップたちも富士山が
見たくてその姿を遠くに眺めています。

皆同じ太陽の方を向いて陽の光が差してくるのを
じっとじっと待っています。

それにしてもチューリップはたくさんの色があります。
こんなに可愛らしい花が人々に愛されるのも
この姿を見ていると良くわかります。

明るい黄色や赤も素敵ですが、私が気に入ったのは
紫色のチューリップ。なんだかとってもおしとやかな
姿です。

この紫色も淡くてほんのりしていて綺麗です。
紫のチューリップにはなんだか気品があるように
感じられます。

でも人気があって人が沢山いたのはこちらの
可愛らしいピンクと白の縞模様のチューリップ。
すごく可愛くてお姫様のようです。

今日の富士は裾野だけが見えていて
頭の方はすっぽりと分厚い帽子をかぶっています。
今日も中々そのお顔を見せてくれません。

チューリップ畑の後は温室ふららに行きました。
ふららの中はとっても暖かくて気持ちが良いです。
こんな小さなサボテンかな、珍しい植物も
沢山ありました。

そしてふららの中にあるカフェでコーヒーと
柚子茶を飲みました。柚子茶はとっても甘くて
美味しかったです。

外は曇っているのに温室の中はまるで南国にいる
かのうように暖かくて明るいです。温室と併設して
資料館のようなところもありました。

ふららの２階に来るとチャペルのような場所があり
綺麗な姿の像と美しい花が飾られ、そして鳴らす事が
できる鐘がありました。

私も思いっきり鐘を鳴らすと、ふららの中にその
透き通る音色が響き渡りました。

ガラス窓から差し込む日差しは曇り空がどこかへ
行ってしまったかのようにとても暖かく眩しく
花たちは春を謳歌していました。

お土産屋さんで見つけたお花は変わった形をして
皆珍しそうに眺めていました。
とっても可愛い形です。

そして清流の里には大きな水車が周り
澄んだ水の流れが爽やかな風を運んでくれました。

曇り空でも気温が結構上がってきたので
木々の木陰がすごく気持ちよい場所となりました。

ここではまだ沢山の枝垂桜が咲いていました。
遠くまで見渡せる大平原の中にある花の都公園。
遠くの山並みがとても美しい稜線を描いていました。

この富士五湖周辺に来てから、関東ではもう散って
しまった沢山の桜を見ることが出来ました。
来年までまた楽しみが続きます。

駐車場に向かう途中一台のバイクが停めてあり
富士山をバックにファインダーをのぞくと
なんだか良い味を出していました。
風を切って走る。

花の都を後にして、帰る途中の道にある白糸の滝を
目指しました。途中の道に美しい像が立っていました。

本当は山の神の藤を見たかったのですが、
地元の人に場所を聞いたらまだ咲いていないよ、
と教えてもらったので、諦めて、そこから
そう遠くない場所にある白糸の滝を目指しました。

白糸の滝は小菅村にあり長さ３６メートルの滝です。
上の方から水量はそれ程多くありませんが、
一本の水が白い糸のように流れてきています。

下から望む場所もありますが、もっと近くで見ようと
山道を登っていきます。
上には晴れていれば富士山が望める場所もあります。
そこまでは歩いてかなりの距離がありますが、
行ってみる勝ちは十分あります。

途中何度も休憩をしながら上る山道。
近づくと木々の向こうから水の流れる音が爽やかに
響いてきます。

少し遠く離れないとその全貌を望むのは難しいです。
とっても高い場所からまるで糸をたらすように
伸びている滝。

秋になるとこの場所は見事な紅葉を見ることが出来る
そうです。

この山中にはもしかしたら熊が出たかも
しれません。というのも山道を登る途中、
道の至るところに動物の糞と思われるものが
おちていました。

実はそれで少し怖くなって、途中で引き返して
しまいました。

でも上までの地図も道もあるからきっと大丈夫
なんだろうな。

緑の屋根の下にもれてくる陽の光が
黄緑色の若い葉達を照らして、とっても綺麗に
輝いています。

そしてまた下から滝を望もうとしたら、ちょうど
滝の一番上の辺りに太陽が重なって、スポット
ライトを浴びせてくるように綺麗に輝いています。

その景色があまりにも美しくて、しかもすごい
タイミングよくこの場所にこれた事を天に感謝
しました。

とても険しい道を上まで昇り、結局富士山を
眺めることは叶いませんでしたが、沢山の
自然からの力と癒しをもらいました。
なんだかここに居るだけで体の中から悪いものが
抜けていって健康になれそうな気がします。

最後にここで見た風景ははしごがかかっていました。
富士五湖まだまだ訪れていない場所が沢山あります。
今度来るときはこのはしごに登って眺めたように
大きな富士山を見ることが出来たら良いな。