2004/09/20 - 2004/09/25
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いま、四国が熱い!? 石毛宏典氏の発案による『四国独立リーグ(プロ野球新リーグ)』構想、昨年上映された「釣りバカ日誌14」は、四国が舞台。そして、密かなる『お遍路』ブーム。白血病の少女が、「今」を生きる証として、ゴールの奇跡を信じて、「命」の1400kmの遍路旅を描いた映画『ロード88 [出会い路、四国へ]』も、この11月から全国ロードショーの予定。そんな熱い四国で、休暇を利用して、「歩き遍路」に挑戦した。
四国お遍路は、弘法大師(空海)の足跡をたどるところにその源流があると伝えられている。空海は真言宗の宗祖であるので、お遍路は真言宗の修行の一環ということになるが、現実的にはもっと庶民的な広がりをみせている。年間約30万人が、四国お遍路を訪れ、約3,000人が「歩き遍路」をすると言われている。ちなみに「歩き遍路」の総徒歩距離は約1,111kmに及ぶわけで、東海道・山陽新幹線の東京・博多間が1,174.9kmだから、想像しただけでも足が痛くなってしまう・・・。
それでは、今回の「歩き遍路」を日々の日記で振り返ってみたい。
9月20日、四国巡拝1日目。徳島空港に到着後、徳島駅への連絡バスに乗り込むが、車内は混雑、辛うじて座席に腰掛けることができた。本当に乗れて良かった、次の連絡バスは3時間後らしい・・・。お遍路に来て、いきなりのカルチャーショック。
午前11時半、1番札所・霊山寺の最寄り駅・板東駅に到着、すぐさま白衣・菅笠・輪袈裟・金剛杖を身にまとい、お遍路スタート。
お参りの仕方や礼儀等、ある程度、マニュアルをしっかりと読んだつもりだったが、最初は戸惑いの連続。巡拝の手順で、少々手間取ってオドオドしていたのも事実。ただ、2番札所、3番札所・・・と進むにつれ慣れていき、だんだんとお遍路さんっぽくなってきたのではないだろうか。
3番から4番に向かう途中のお遍路みち(6.5km)で、天からの強烈な洗礼を受けた。ドシャ降りに見舞われたのである。リュックにはパソコンも入っていたので、それだけは濡らすまいと細心の注意を払うが、4番札所・大日寺の参拝を終える頃には、雨も上がり、晴れ間が見え始めた。山の天気は変わりやすい。
17時、初日の旅籠・森本屋に到着。しかし、ここでまたまたカルチャーショック。2部屋で予約を入れていたのに、急なお遍路さんが入ったため、32歳の香川県人のお遍路さんと相部屋になる。しかも僕らの部屋から、食堂・トイレ・浴室などへ行くには、他のお遍路さんの部屋を経由しなければならない・・・。これも「歩き遍路」での貴重な出会いと考えれば楽しいもので、歳も近かったせいか、話も弾んだ。彼は、10月末をめどに「通し打ち(一度に八十八ヶ所全部歩く)」するとのこと。疲れていたせいか、この日は、なんと8時に就寝。こんなに早く寝たのは、30年振りだろうか・・・。(笑)
9月21日、四国巡拝2日目。7時半に森本屋を出発、まずは近くの5番札所・地蔵寺へ。朝の参拝は、実に気持ちが良いものだ。この日は、9番札所・法輪寺まで巡拝し、10番札所・切幡寺近くの坂本屋に宿泊。日中は30℃を越え、暑さとの戦い。
この2日間で歩いた距離の合計はおよそ30km、足への疲労もさることながら、10kg近くのリュックを背負っていることもあって、肩への負担も相当なもの。
9月22日、四国巡拝3日目。初日に続き、所々で小雨に見舞われた。気温も昨日の夏日よりグンッと下がり、半袖では普通に生活していると肌寒い感じ(東京は暑かったようだが)。ただ、お遍路にはちょうど良い気温で、汗もほとんどかくこともなく、約10.7kmの行程を順調に歩くことが出来た。
さて、お遍路の財産の1つは、なんと言っても人との出会い。この3日間だけでも、多くの方々と出会いがあった。昨日の民宿で一緒だった70代のおじいちゃん、10番から11番までの遍路みちを、追い抜いたり追いつかれたり。途中、吉野川潜水橋で休憩中、お接待で頂いたと言う「さつまいも」をご馳走になったりもした。美味しかった。
また、初日の宿から一緒の60代のおばあさん、今日は11番の近くの民宿に泊まるとのこと。また会えるのかなぁ。初日に相部屋となった32歳の青年、今頃はどのあたりを歩いているのだろうか。自分たちの事だけでなく、出会った人たちがどうしているのかも気になる。
9月23日、四国巡拝4日目。今日は、11番・藤井寺から、12番・焼山寺への12.9kmの峠越え。通称「遍路ころがし」と言われ、今回の遍路みちにおける最大の難所である。この遍路みちは、1200年前に弘法大師(空海)が歩いた時のままの自然が残っている唯一の遍路みちで、最後まで残った空海の道なのだ(一部、アスファルトあり・・・)。
その行程は、最初の6.6kmは延々と険しい登り坂、その後登り下りの2.2kmを進んだら、急な下り坂の多い1.6kmが待っていて、最後は2.5kmの強烈な登り坂。
11番まではアスファルトの遍路みちが多かったが、ここではほとんどが土の道。土の道は身体にもやさしいし、自然にもやさしいということをあらためて実感した。また、道が倒木などによって遮られていても、無理に退けたりせず、倒れた状態のままにしているようだ。ありのままに・・。
この日は、いつも以上にたくさんのお遍路さんとの出会いがあった。40代後半の男性お遍路さんは、この11番から12番までの峠越えを今までに46回往復したことがあるそうで、この日も47回目に挑戦しているとのこと。明日は仕事に戻り、明後日またお遍路を歩くそうだ・・・。また、オーストラリア人の女性を含めた4人の若者お遍路さん、大きな荷物を背負って頑張っていた。ほとんど野宿で「通し打ち」するそうだ。最初は1人だけの歩き遍路だったのが、意気投合し、気付いたら4人のチームになっていたようである。
峠越えには、国道を歩くのとはまた違った面白さがある。今回の峠越えでは、苦しさと同時に、歩く楽しさも得ることもできた。そして、お遍路の魅力とお遍路リピーターの気持ちが少しずつ分かってきた。
9月24日、四国巡拝5日目。今日は12番・焼山寺から13番・大日寺への22.7kmを歩く。今回のお遍路での、1日の最長距離である。山道はさほどないと思って油断していたが、序盤の5kmは登り下りの山道。また、それ以降は、緩やかな登り下りのある舗装道路。
今日の序盤の山道は、昨日に比べればさほど険しくもなく、無難に進めたが、やはり総距離22.7kmというのは、生半端なものではない。特に、柔らかい土の上を歩いた後のアスファルト17.7kmは、想像以上に過酷なもので、僕の場合、足の裏に痛みが出てきてしまった。
山道での休憩小屋で、初めての「お接待」を受けた。遍路には、お接待という風習があり、お遍路さんに、地元の人が食べ物やお賽銭を差し出す。これが、「お接待」。
また今日の道中では、自転車で八十八ヶ所をまわっている「自転車お遍路さん」にも会ったりした。そして、道に迷っていたときに、噂の「案内犬」にも会った。本物かどうかは分からんが、たぶんアレが「案内犬」だったと、僕は勝手に思っている・・・。
9月25日、四国巡拝6日目。今回のお遍路での最終日。13番・大日寺から17番・井戸寺までの、9.1kmの道のり。15番・国分寺では、「絵描き遍路旅」で四国を巡拝している人と出会い、名刺代わりに絵画をもらった。また足に痛みを感じ、引きずりなら歩いていると、おばさんが湿布を持って僕の元へ走ってきて、「これ貼ってがんばりなさいよ!」と告げ、走り去っていった。これも「お接待」なんだよね。ありがとうおばちゃん!そして最終17番・井戸寺では、あの若者4人組に再び会うことができた。
今回のお遍路を一言で振り返ってみると、「お遍路は歩いた人じゃないと分からない!」ということ。ガイドブックを読んだだけでは、インターネットを見ただけでは、話を聞いただけでは分からなかった魅力が、そこ(遍路みち)にはある。是非一度遍路に足を運んでみてはいかがだろうか。
さて、今回の「歩き遍路」の続きだが、もう少し人生経験してから、今度は妻と一緒に1,111kmを結願したいと思っている。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JALグループ 徒歩
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1番札所・霊山寺
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3番札所・金泉寺
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午前7時過ぎ、お世話になった宿(森本屋)を出発して、今日の巡礼に出発!
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5番・地蔵寺
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6番・安楽寺
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7番・十楽寺
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9番・法輪寺
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昨日お世話になった「坂本屋旅館」
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10番・切幡寺
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このような標識がいたるところに掲げられています。
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吉野川に架かる橋の上で
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台風の影響で水かさが増していました。
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最後まで残った空海の道。
「1200年前に空海が歩いた時のままの自然が残っている唯一の遍路道」だそうです。 -
藤井寺から焼山寺までの12.9kmの峠越え。四国霊場八十八箇所巡礼、序盤最大の難所です。天候は最高の土砂降り・・・。
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これこそ真の遍路道。1200年前に空海が歩いた道を一歩一歩踏みしめて。
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生かされている今がんばって
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ひと休み
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ご苦労さま
もう一息 -
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元気を出して前進
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3分の2は歩いたぞ!
さぁ残りは3.8kmだ!! -
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最後の登り!!
キツイよ!!
あんちゃん -
これからが一番苦しい
最後の登りです。 -
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着いたっ!
12番・焼山寺
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