シルクロードでお花見

2008/03/26 - 2008/04/05

シルクロード鉄道に乗って早春のカシュガルへ行った。
カシュガルはまだ朝夕の冷え込みがあり、観光客もほとんどいない。かねてより行ってみたかったシルクロード時代の遺産、アバクホージャ廟（香妃墓）を訪れた。
緑へのあこがれが強かったということだろうか。外壁は美しい緑色のタイルが貼られている。今はかなりはがれているが、当時は青い空に美しく映えたことだろう。

エリア 喀什(中国)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: 中国南方航空

アバクホージャ廟のお祈りスペース。
砂漠の地では、基本的にポプラしか見ないが、ここにはかなり太い木材が使われている。ガイドをつけなかったからどこから来たのかわからないが、この木もまたシルクロードを渡って遠くから運ばれてきたのだろう。
柱には確かに美しい装飾の跡が見られる。

ポプラ並木。木の根もとの両脇には溝が掘られ、定期的に大量の水が流し込まれる。カラカラに乾いている土地だから、育てるのは簡単なことではないのだろう。

アバクホージャ廟周辺の住宅街を訪れた。
一人っ子政策のはずの中国でここまでたくさんいるのかと思うほどの子供の数。どこの通りにも必ず何人もいる。

この日一番の元気者たち。
写真を撮れとせがんでは、取れた写真をモニターで見て大はしゃぎする。観光地の近くだけに外国人慣れしている。

女の子たちがゴム段で遊んでいた。
Hello!と声をかけてきたので返事すると付いてきた。ちょうどお母さんが近くにいたから、身振り手振りで家を見せてくれと頼んでみた。
家の中庭にはきれいな花が咲く木があった。
桜！と思ったが、あとで聞くとどうやらウイグル名物の杏子らしい。桜にとてもよく似ている。

内部までは入らなかったが、庭を見る限りとてもよく片づいている。夏になると強い日差しをさえぎってくれるであろうブドウ棚もある。

写真を撮らせて！とお願いしてみたが、お母さんは逃げてしまった。
何という幸せだろう。
早春のシルクロードで、お花見を楽しむことができるとは。