1976年5月<br /><br />1976年5月23日（日曜日）。<br /><br />アフリカの大陸に、日本生まれのスポーツ「ソフトテニス」が、根付こうとしている。<br /><br />その記念すべき祭典の冒頭を飾る、私のあいさつは続く。<br /><br /><br />『・・・・これからザイール全土に、さらにはアフリカ全体にナンテイ（ソフトテニス）を普及させようとする大事業は、多くの人々の熱意によってのみ達成されるものである』<br /><br />『そして、何十年もの歳月が必要だろう』<br /><br />『今日、この記念すべき式典に参列しておられる皆さんが、そのパイオニアになっていただきたい』<br /><br />『最後に、ザイールでのプレヤーの人口が増加し、それが国民の生活を充実させ、ひいては国家全体の発展のエネルギーになることを期待する』<br /><br />『ザイール、オイエ！　日本、オイエ！』<br /><br /><br />「オイエ」とは、万歳という意味で、こうした挨拶の最後によく使われる言葉だ。<br /><br />私のあいさつに続いて、ザイール人参列者の代表として、マホロが祝辞を述べる。<br /><br />彼は、かつてザイール国鉄の総裁をやっており、日本に招待してからすっかり日本びいきになった。<br /><br /><br />ザイール人の講演は「シトワヤン　エ　シトワエンヌ」で始まる。<br /><br />英語にすれば「ゼントルメン　アンド　レディーズ」である。<br /><br />フランス語ならば「メダム　ゼ　メッシュー」だろうが、独自性を出そうと、シトワヤンという言葉を使おうとしたのだ。<br /><br />シトワヤンとは、市民と訳されており、革命のときお互いに呼び合った言葉という。<br />

キンシャサ日記【612】ザイール　オイエ！（万歳）　日本　オイエ！

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1976/05 - 1976/05

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ソフィさん

1976年5月

1976年5月23日（日曜日）。

アフリカの大陸に、日本生まれのスポーツ「ソフトテニス」が、根付こうとしている。

その記念すべき祭典の冒頭を飾る、私のあいさつは続く。

『・・・・これからザイール全土に、さらにはアフリカ全体にナンテイ（ソフトテニス）を普及させようとする大事業は、多くの人々の熱意によってのみ達成されるものである』

『そして、何十年もの歳月が必要だろう』

『今日、この記念すべき式典に参列しておられる皆さんが、そのパイオニアになっていただきたい』

『最後に、ザイールでのプレヤーの人口が増加し、それが国民の生活を充実させ、ひいては国家全体の発展のエネルギーになることを期待する』

『ザイール、オイエ！　日本、オイエ！』

「オイエ」とは、万歳という意味で、こうした挨拶の最後によく使われる言葉だ。

私のあいさつに続いて、ザイール人参列者の代表として、マホロが祝辞を述べる。

彼は、かつてザイール国鉄の総裁をやっており、日本に招待してからすっかり日本びいきになった。

ザイール人の講演は「シトワヤン　エ　シトワエンヌ」で始まる。

英語にすれば「ゼントルメン　アンド　レディーズ」である。

フランス語ならば「メダム　ゼ　メッシュー」だろうが、独自性を出そうと、シトワヤンという言葉を使おうとしたのだ。

シトワヤンとは、市民と訳されており、革命のときお互いに呼び合った言葉という。