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真冬でも色褪せることのない緑の大地と、<br />横たわるケルトの遺構を訪ねた旅です。<br />東は、首都ダブリンの活気に酔い音楽に浮かれ、<br />西は、世界を切り取ったような断崖に立ちました。<br />陰鬱な天気と陽気な人々に迎えられた、北部・東部での4日間です。<br /><br />※訪問地~コンウィ(ウェールズ)、ジャイアンツ・コーズウェイ、ダブリン

アイルランド旅行記‘07 ~前編(北部・東部)

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2007/11/26 - 2007/12/03

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arzaga10

arzaga10さん

真冬でも色褪せることのない緑の大地と、
横たわるケルトの遺構を訪ねた旅です。
東は、首都ダブリンの活気に酔い音楽に浮かれ、
西は、世界を切り取ったような断崖に立ちました。
陰鬱な天気と陽気な人々に迎えられた、北部・東部での4日間です。

※訪問地~コンウィ(ウェールズ)、ジャイアンツ・コーズウェイ、ダブリン

同行者
一人旅
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道 観光バス 自転車
航空会社
JAL
  •  成田を正午に出て当日夕方にロンドン着。市内の<br />ユースホステルに1泊して、旅の実質的な1日目は、<br />いきなり寄り道です。目的地のアイルランドへは、<br />アイリッシュ海を挟んだ対岸の北ウェールズにある<br />ホリーヘッド港からフェリーに乗って行くことにしま<br />した。せっかくウェールズに行くならと、この地域に<br />ある世界遺産の古城を見ることにしたのです。<br /> ロンドンから北上し、ホリーヘッドに近いコンウィに<br />向かいます。<br />

     成田を正午に出て当日夕方にロンドン着。市内の
    ユースホステルに1泊して、旅の実質的な1日目は、
    いきなり寄り道です。目的地のアイルランドへは、
    アイリッシュ海を挟んだ対岸の北ウェールズにある
    ホリーヘッド港からフェリーに乗って行くことにしま
    した。せっかくウェールズに行くならと、この地域に
    ある世界遺産の古城を見ることにしたのです。
     ロンドンから北上し、ホリーヘッドに近いコンウィに
    向かいます。

  •  コンウィ駅は、電車の乗務員にリクエストしなければ<br />停車しない小さな駅でした。驚いたのは、古い城壁を<br />くぐったなぁ、と思ったらすぐにホームに着いたこと。<br />駅が、というより街全体が、中世の市壁に囲まれた<br />往事の姿を今も留めているのです。いきなりテンション<br />上がりました。壁沿いに歩いて、コンウィ城に向かい<br />ます。

    コンウィ駅は、電車の乗務員にリクエストしなければ
    停車しない小さな駅でした。驚いたのは、古い城壁を
    くぐったなぁ、と思ったらすぐにホームに着いたこと。
    駅が、というより街全体が、中世の市壁に囲まれた
    往事の姿を今も留めているのです。いきなりテンション
    上がりました。壁沿いに歩いて、コンウィ城に向かい
    ます。

  •  市街地に出ると、市壁に登る階段を見つけました。<br />壁の上を歩いて城に向かうことができます。城と壁は、<br />ウェールズを征服したイングランドがウェールズ人の<br />侵入を防ぐために築いたのが元々なのですが、今では<br />多くの観光客を集める街の名所です。今ここに暮らす<br />ウェールズの人は、先祖を制圧するために造られた<br />壁を、どんな存在として捉えているのか。壁の内側で<br />ウェールズの旗が翻るのを見ながら、ふと思いました。

     市街地に出ると、市壁に登る階段を見つけました。
    壁の上を歩いて城に向かうことができます。城と壁は、
    ウェールズを征服したイングランドがウェールズ人の
    侵入を防ぐために築いたのが元々なのですが、今では
    多くの観光客を集める街の名所です。今ここに暮らす
    ウェールズの人は、先祖を制圧するために造られた
    壁を、どんな存在として捉えているのか。壁の内側で
    ウェールズの旗が翻るのを見ながら、ふと思いました。

  •  北ウェールズのグウィネズ州には、イングランド王が<br />13世紀に築いた10の城郭があり、このうち4つが、<br />「グウィネズのエドワードI世の城群と市壁群」として<br />1986年に世界遺産に登録されました。コンウィ城は<br />堅牢な砦でした。<br /> 城内はいくつかの階層に分かれていて、低層では<br />居留するスペースを歩き、中層では城内を一望し、<br />高層では市街地を見渡すことができます。保存状態が<br />良いので、重厚な城の構造が実感できます。<br />

     北ウェールズのグウィネズ州には、イングランド王が
    13世紀に築いた10の城郭があり、このうち4つが、
    「グウィネズのエドワードI世の城群と市壁群」として
    1986年に世界遺産に登録されました。コンウィ城は
    堅牢な砦でした。
     城内はいくつかの階層に分かれていて、低層では
    居留するスペースを歩き、中層では城内を一望し、
    高層では市街地を見渡すことができます。保存状態が
    良いので、重厚な城の構造が実感できます。

  •  コンウィ城で最も高い所にある見張り塔から。壁は<br />苔むし、背丈の低い草が息づいて、古城の風情です。<br />空は雲に覆われながらも青さを留め、風は吹き付けて<br />きつつも、肌を刺すような冷たさはありません。<br />わびしい。けれどやさしい。思うにこれが、英国を歩くと<br />胸に押し寄せてくる特有の情感です。<br /> 湾には、帆をたたんだヨットがずらり。その優雅な<br />様子は清々しく思えました。いろんな感性をくすぐって<br />くる風景。ここに寄り道して良かったです。

     コンウィ城で最も高い所にある見張り塔から。壁は
    苔むし、背丈の低い草が息づいて、古城の風情です。
    空は雲に覆われながらも青さを留め、風は吹き付けて
    きつつも、肌を刺すような冷たさはありません。
    わびしい。けれどやさしい。思うにこれが、英国を歩くと
    胸に押し寄せてくる特有の情感です。
     湾には、帆をたたんだヨットがずらり。その優雅な
    様子は清々しく思えました。いろんな感性をくすぐって
    くる風景。ここに寄り道して良かったです。

  •  コンウィからも近いホリーヘッド港からフェリーに<br />乗りました。めざすはダブリン港。いよいよ、憧れの<br />アイルランド島に渡るのです。<br /> 日本でフェリーに乗った経験といえば、二等船室で<br />雑魚寝したくらいのものでした。でもこの船室には、<br />テーブル付きのソファ型の座席がゆったりと置かれて<br />いて、きわめて快適でした。デニーズの店内を広大に<br />したような感じ。食事もあり、タイカレーを買いました。<br />おいしくなかった(笑)。でも快適で愉快な船旅でした。

     コンウィからも近いホリーヘッド港からフェリーに
    乗りました。めざすはダブリン港。いよいよ、憧れの
    アイルランド島に渡るのです。
     日本でフェリーに乗った経験といえば、二等船室で
    雑魚寝したくらいのものでした。でもこの船室には、
    テーブル付きのソファ型の座席がゆったりと置かれて
    いて、きわめて快適でした。デニーズの店内を広大に
    したような感じ。食事もあり、タイカレーを買いました。
    おいしくなかった(笑)。でも快適で愉快な船旅でした。

  •  2時間後、ついにアイルランド上陸。ダブリン港で<br />パスポートにスタンプをもらうと、当たり前ですが<br />他の国に来たのだという感慨がこみ上げてきました。<br /> バスでダブリン中心部まで行き、アイルランド最初<br />の目的地・ベルファストに向かうため駅へ。おじさんに<br />道を尋ねると、親切に教えてくれたのに、なんとその<br />英語が100%理解できないという経験をしました。<br />これがアイリッシュ英語なのか…。ちなみにおじさん<br />は前歯が抜けていました。。。<br />

     2時間後、ついにアイルランド上陸。ダブリン港で
    パスポートにスタンプをもらうと、当たり前ですが
    他の国に来たのだという感慨がこみ上げてきました。
     バスでダブリン中心部まで行き、アイルランド最初
    の目的地・ベルファストに向かうため駅へ。おじさんに
    道を尋ねると、親切に教えてくれたのに、なんとその
    英語が100%理解できないという経験をしました。
    これがアイリッシュ英語なのか…。ちなみにおじさん
    は前歯が抜けていました。。。

  •  ダブリンを電車で出て、北アイルランドの中心都市<br />ベルファストに着いたのは深夜。アイルランド共和国<br />にいたのは数時間で、すぐに英国に戻ってきたことに<br />なります。忍び込むようにユースホステルにチェック<br />インし、翌朝すぐにバスツアーに申し込みました。<br />世界自然遺産、コーズウェイ・コーストという海岸に<br />ある奇観、ジャイアンツ・コーズウェイを訪ねます。<br /> 写真はバスの窓から見た、ベルファストの都心部に<br />あるオペラハウスです。

     ダブリンを電車で出て、北アイルランドの中心都市
    ベルファストに着いたのは深夜。アイルランド共和国
    にいたのは数時間で、すぐに英国に戻ってきたことに
    なります。忍び込むようにユースホステルにチェック
    インし、翌朝すぐにバスツアーに申し込みました。
    世界自然遺産、コーズウェイ・コーストという海岸に
    ある奇観、ジャイアンツ・コーズウェイを訪ねます。
     写真はバスの窓から見た、ベルファストの都心部に
    あるオペラハウスです。

  •  ベルファストの郊外に出ると、景色はあっという<br />間に寂しくなります(笑)。海沿いの田舎町といった<br />風情のわびしい景色は、いかにも英国らしい感じ。<br />所々で休憩をとりながら、ツアーは3時間ほどかけて<br />世界遺産に向かいました。

     ベルファストの郊外に出ると、景色はあっという
    間に寂しくなります(笑)。海沿いの田舎町といった
    風情のわびしい景色は、いかにも英国らしい感じ。
    所々で休憩をとりながら、ツアーは3時間ほどかけて
    世界遺産に向かいました。

  •  バスはコーズウェイ・コーストを見下ろす崖の上に<br />到着。売店や公衆トイレが建ち並ぶ、観光地然とした<br />海岸への入り口を過ぎると、崖を降り世界遺産の海岸<br />へと続く散策路が延々と続いていました。雨と風に<br />耐えながら降り立った波打ち際は、六角形が連なる、<br />まるで前衛芸術のような現実離れした景観でした。<br />世界有数の奇観といわれ、巨人が造ったという伝説が<br />残る、ジャイアンツ・コーズウェイです。<br />

     バスはコーズウェイ・コーストを見下ろす崖の上に
    到着。売店や公衆トイレが建ち並ぶ、観光地然とした
    海岸への入り口を過ぎると、崖を降り世界遺産の海岸
    へと続く散策路が延々と続いていました。雨と風に
    耐えながら降り立った波打ち際は、六角形が連なる、
    まるで前衛芸術のような現実離れした景観でした。
    世界有数の奇観といわれ、巨人が造ったという伝説が
    残る、ジャイアンツ・コーズウェイです。

  •  それにしてもこの足元の幾何学模様は、見るほどに<br />不思議。ハンドボールの表面を黒く塗りたくったかの<br />ようです。火山活動で流れ出した溶岩が急冷されて、<br />こうした六角形に割れて固まったのだそうです。波が<br />絶えず打ち寄せるので、塗れた岩場は鋭角的な印象<br />と違ってツルツルです。世界の端っこにある大いなる<br />世界遺産まで来て、何度もすっこけそうになってしまい<br />ました。

     それにしてもこの足元の幾何学模様は、見るほどに
    不思議。ハンドボールの表面を黒く塗りたくったかの
    ようです。火山活動で流れ出した溶岩が急冷されて、
    こうした六角形に割れて固まったのだそうです。波が
    絶えず打ち寄せるので、塗れた岩場は鋭角的な印象
    と違ってツルツルです。世界の端っこにある大いなる
    世界遺産まで来て、何度もすっこけそうになってしまい
    ました。

  •  バスツアーからベルファストに戻ると、もう真っ暗<br />でした。でも、この日のうちに列車でダブリンへ行く<br />強行スケジュール。2時間ほどの移動時間を爆睡で<br />過ごしました。<br /> 到着した近代的なデザインのダブリン・ヒューストン<br />駅は、夜中で人気がなく寂しかったですが、ささやか<br />なクリスマスのデコレーションで華やいだ様子を見て、<br />この時季に欧州を訪ねることができた幸運を思い、<br />少し胸がときめきました。

     バスツアーからベルファストに戻ると、もう真っ暗
    でした。でも、この日のうちに列車でダブリンへ行く
    強行スケジュール。2時間ほどの移動時間を爆睡で
    過ごしました。
     到着した近代的なデザインのダブリン・ヒューストン
    駅は、夜中で人気がなく寂しかったですが、ささやか
    なクリスマスのデコレーションで華やいだ様子を見て、
    この時季に欧州を訪ねることができた幸運を思い、
    少し胸がときめきました。

  •  一夜明け、曇天のダブリン散策に繰り出しました。<br />なぜか長く憧れを抱いていた街。その中心部にある<br />オコンネル・ストリートです。天を突くような細長い<br />モニュメントが印象的。狙いは分かりませんが、実に<br />単純で矛盾のないデザインです。その姿は、豪快な<br />ようにも神経質なようにも見えました。<br /> 街並みも道行く人の様子も洗練されていました。<br />世界に先駆けたIT産業の成長で、「ケルトの虎」と<br />呼ばれる90年代の好況を経た今だからかも。

     一夜明け、曇天のダブリン散策に繰り出しました。
    なぜか長く憧れを抱いていた街。その中心部にある
    オコンネル・ストリートです。天を突くような細長い
    モニュメントが印象的。狙いは分かりませんが、実に
    単純で矛盾のないデザインです。その姿は、豪快な
    ようにも神経質なようにも見えました。
     街並みも道行く人の様子も洗練されていました。
    世界に先駆けたIT産業の成長で、「ケルトの虎」と
    呼ばれる90年代の好況を経た今だからかも。

  •  そんなダブリンで真っ先に挙げられる観光名所が、<br />トリニティ・カレッジです。大学が観光地になっている<br />のはなぜかといえば、「ケルズの書」という豪華に装飾<br />された聖書の写本と、ハリー・ポッターの映画を思わ<br />せる巨大な図書館を公開しているからです。どちらも<br />鳥肌ものの見応えがありましたが、撮影は禁止。<br /> でも、展示のある建物に向かう途中の構内で、面白<br />いものに出会いました。<br />

     そんなダブリンで真っ先に挙げられる観光名所が、
    トリニティ・カレッジです。大学が観光地になっている
    のはなぜかといえば、「ケルズの書」という豪華に装飾
    された聖書の写本と、ハリー・ポッターの映画を思わ
    せる巨大な図書館を公開しているからです。どちらも
    鳥肌ものの見応えがありましたが、撮影は禁止。
     でも、展示のある建物に向かう途中の構内で、面白
    いものに出会いました。

  •  1ユーロコインを募金して、それをひたすら道の脇に<br />並べている学生たちがいたのです。一直線に並んだ<br />コインは壮観ですが、別にタネも仕掛けもありません。<br />単に「チャリティやるにも、こうやったら面白そうだから」<br />という理由だそうです。実ははじめ足元に気づかず、<br />あやうく蹴飛ばすところでしたが、もちろんすかさず<br />参加しました(笑)。<br /> 歴史を訪ねた直後、ここが若者がつどう場だという<br />ことを思い出しました。自由な発想にふれました。

     1ユーロコインを募金して、それをひたすら道の脇に
    並べている学生たちがいたのです。一直線に並んだ
    コインは壮観ですが、別にタネも仕掛けもありません。
    単に「チャリティやるにも、こうやったら面白そうだから」
    という理由だそうです。実ははじめ足元に気づかず、
    あやうく蹴飛ばすところでしたが、もちろんすかさず
    参加しました(笑)。
     歴史を訪ねた直後、ここが若者がつどう場だという
    ことを思い出しました。自由な発想にふれました。

  •  ひととおり街を歩いたので、街で一番賑わう通り、<br />グラフトン・ストリートでお茶をすることにしました。<br />老舗、ビューリーズ・オリエンタル・カフェです。<br /> 感激したのは接客態度。日本の店みたいな慇懃さ<br />だったのです。これが老舗の格調でしょうか。<br />カフェラッテ(だったかな?)は、エスプレッソアートで<br />国のシンボル、三つ葉のシャムロックを描いてくれる<br />ようなのですが、混んでいたからか普通でした(笑)。<br />でも落ち着いた雰囲気とコーヒーの味は最高でした。

     ひととおり街を歩いたので、街で一番賑わう通り、
    グラフトン・ストリートでお茶をすることにしました。
    老舗、ビューリーズ・オリエンタル・カフェです。
     感激したのは接客態度。日本の店みたいな慇懃さ
    だったのです。これが老舗の格調でしょうか。
    カフェラッテ(だったかな?)は、エスプレッソアートで
    国のシンボル、三つ葉のシャムロックを描いてくれる
    ようなのですが、混んでいたからか普通でした(笑)。
    でも落ち着いた雰囲気とコーヒーの味は最高でした。

  •  冬のアイルランドの夜は早く、午後4時には暗く、<br />5時には真っ暗になります。ダブリンで最初の夜を<br />過ごすために訪れたのが「テンプル・バー」という<br />再開発地区。石畳が美しく、アイリッシュミュージック<br />の生演奏が聞けるこぎれいなパブが集まっています。<br />歩くだけで胸が弾むようなおしゃれな街並みですが、<br />実はここ、一時はスラム化していたというから驚き。<br /> 本場のギネスを味わうべく、一軒のパブにに立ち<br />寄りました。

     冬のアイルランドの夜は早く、午後4時には暗く、
    5時には真っ暗になります。ダブリンで最初の夜を
    過ごすために訪れたのが「テンプル・バー」という
    再開発地区。石畳が美しく、アイリッシュミュージック
    の生演奏が聞けるこぎれいなパブが集まっています。
    歩くだけで胸が弾むようなおしゃれな街並みですが、
    実はここ、一時はスラム化していたというから驚き。
     本場のギネスを味わうべく、一軒のパブにに立ち
    寄りました。

  •  パブでは、夕食にアイリッシュ・シチューを注文。<br />肉や野菜や穀物など10種類以上の材料が交じって、<br />豊かな香りでした。今回の旅の中で一番の味でした。<br />よく言われるほど英国圏の食べ物がマズいとは思い<br />ませんが、確かに全般的に味が単調で、日本食のよう<br />にうまみの効いた味覚には出会ったことはありません<br />でした。でもこのシチューは、いいダシ出てます。<br /> ギネスは日本で飲むのと大差はありませんでした。<br />日本のギネスが、本場に迫る質だからなのでしょう。

     パブでは、夕食にアイリッシュ・シチューを注文。
    肉や野菜や穀物など10種類以上の材料が交じって、
    豊かな香りでした。今回の旅の中で一番の味でした。
    よく言われるほど英国圏の食べ物がマズいとは思い
    ませんが、確かに全般的に味が単調で、日本食のよう
    にうまみの効いた味覚には出会ったことはありません
    でした。でもこのシチューは、いいダシ出てます。
     ギネスは日本で飲むのと大差はありませんでした。
    日本のギネスが、本場に迫る質だからなのでしょう。

  •  ダブリンで3泊したYHAの6人部屋です。古くて<br />快適とは言いがたく、しかも大荷物が散乱し、くしゃ<br />くしゃのシーツがベッドに放置されています。精一杯<br />良く表現すれば、合宿所のような雰囲気でした。<br /> それでもYHAには大きな魅力があるのです。世界<br />中から集まる旅人との交流です。ドイツ、メキシコ、<br />イタリア、イングランドの若者と同室でした。互いの<br />旅程や母国のことを話していると、時間を忘れます。<br /> でも今振り返ると、改めてこの汚さはひどい(笑)。

     ダブリンで3泊したYHAの6人部屋です。古くて
    快適とは言いがたく、しかも大荷物が散乱し、くしゃ
    くしゃのシーツがベッドに放置されています。精一杯
    良く表現すれば、合宿所のような雰囲気でした。
     それでもYHAには大きな魅力があるのです。世界
    中から集まる旅人との交流です。ドイツ、メキシコ、
    イタリア、イングランドの若者と同室でした。互いの
    旅程や母国のことを話していると、時間を忘れます。
     でも今振り返ると、改めてこの汚さはひどい(笑)。

  •  旅の4日目、ダブリン2日目はなんと快晴でした!<br />アイルランドでこんなこともあるのかと感激しながら<br />2日目の街歩きに出ると、昨日は曇天に聳えていた<br />モニュメントが空の色を反射して、違う表情を見せて<br />いました。<br /> 貴重な晴れの日には、屋内にいるのがもったいなく<br />思えて仕方なく、超ルンルンで散策しました。

     旅の4日目、ダブリン2日目はなんと快晴でした!
    アイルランドでこんなこともあるのかと感激しながら
    2日目の街歩きに出ると、昨日は曇天に聳えていた
    モニュメントが空の色を反射して、違う表情を見せて
    いました。
     貴重な晴れの日には、屋内にいるのがもったいなく
    思えて仕方なく、超ルンルンで散策しました。

  •  街を流れるリフィ河。河畔に並ぶ建物はカラフル<br />なのに、統一感のある景観に見えるから不思議です。<br />かつて大英帝国の第2の規模だったダブリンには、<br />このほかにベルファストによく見るような19世紀<br />ビクトリア朝式の建物も多く、英国的な色彩が濃い<br />街並みでした。<br /> 緯度でいえば日本よりもはるかに北にあるのに、<br />暖流と偏西風の影響らしく、小春日和のような暖かさ<br />でした。

     街を流れるリフィ河。河畔に並ぶ建物はカラフル
    なのに、統一感のある景観に見えるから不思議です。
    かつて大英帝国の第2の規模だったダブリンには、
    このほかにベルファストによく見るような19世紀
    ビクトリア朝式の建物も多く、英国的な色彩が濃い
    街並みでした。
     緯度でいえば日本よりもはるかに北にあるのに、
    暖流と偏西風の影響らしく、小春日和のような暖かさ
    でした。

  •  さらっと立ち寄った聖パトリック大聖堂の屋根に、<br />ふと足を止めました。プロテスタントの教会なのに、<br />ケルトの十字架、ハイクロスを掲げているのです。<br />アイルランドへのキリスト教の布教は緩やかに行われ<br />ましたが、中世、宗教革命下のプロテスタント勢力に<br />よるカソリックへの迫害は凄惨だったそうです。<br /> それでもプロテスタントがケルト十字をかざして<br />いるのは、伝統に歩み寄ったからなのでしょうか。<br />伝統が勝ち残ったからなのでしょうか。<br />

     さらっと立ち寄った聖パトリック大聖堂の屋根に、
    ふと足を止めました。プロテスタントの教会なのに、
    ケルトの十字架、ハイクロスを掲げているのです。
    アイルランドへのキリスト教の布教は緩やかに行われ
    ましたが、中世、宗教革命下のプロテスタント勢力に
    よるカソリックへの迫害は凄惨だったそうです。
     それでもプロテスタントがケルト十字をかざして
    いるのは、伝統に歩み寄ったからなのでしょうか。
    伝統が勝ち残ったからなのでしょうか。

  •  夕方、「ギネスストアハウス」へ。ギネスの醸造工場<br />に作られたモダンなアトラクションで、醸造の工程や<br />歴史の解説を見ることができます。一番の魅力は、<br />最上階のバー。できたてのギネスを、入場料込みで<br />1杯サービスしてもらえます。グラスは、日本でよく<br />見る330ccではなく、1パイント(≒570cc)。お酒は<br />弱いのでだいぶ残してしまいましたが、間違いなく<br />おいしかったです。次々にサーブされるグラスの中、<br />泡が立ち上るのを見るのも、ギネスの楽しみです。

     夕方、「ギネスストアハウス」へ。ギネスの醸造工場
    に作られたモダンなアトラクションで、醸造の工程や
    歴史の解説を見ることができます。一番の魅力は、
    最上階のバー。できたてのギネスを、入場料込みで
    1杯サービスしてもらえます。グラスは、日本でよく
    見る330ccではなく、1パイント(≒570cc)。お酒は
    弱いのでだいぶ残してしまいましたが、間違いなく
    おいしかったです。次々にサーブされるグラスの中、
    泡が立ち上るのを見るのも、ギネスの楽しみです。

  •  ストアハウスのバーから一望するダブリンの夜景。<br />高層建築がなく、一国の首都としてはささやかです。<br />音楽とギネスに酔った2日間の散策でした。<br /> あすはダブリン郊外の世界遺産の古代遺跡へ、<br />そしてアイルランド島を横断して、大西洋に面した<br />西部を訪ねます。荒々しい自然と、石造りの遺構が<br />織り成す景観を歩むのが楽しみ。よりアイルランド<br />らしい風景に出会えることを期待します。<br />                     (後編につづく)

     ストアハウスのバーから一望するダブリンの夜景。
    高層建築がなく、一国の首都としてはささやかです。
    音楽とギネスに酔った2日間の散策でした。
     あすはダブリン郊外の世界遺産の古代遺跡へ、
    そしてアイルランド島を横断して、大西洋に面した
    西部を訪ねます。荒々しい自然と、石造りの遺構が
    織り成す景観を歩むのが楽しみ。よりアイルランド
    らしい風景に出会えることを期待します。
                         (後編につづく)

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