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アジャンター石窟群を見るにはとにかく体力が必要だ。<br />石窟は基本的には、川(ワーグラー川)が馬蹄形に曲がったところに並んでいる。<br /><br />ただ石窟の並びが上ったり下ったりしているので、結構体力を使う。<br />最初の切符売り場までの急な階段で、まずほとんどの人は「こんな調子だったら死んでしまう」と思うだろう。<br /><br />僕もそう思った。<br />ただ我慢してその上りを過ぎると、次にアジャンター石窟の白眉と言われる「第一窟」が出現するよ。<br /><br />アジャンターの石窟の特徴は壁画だ。<br />というわけで、窟内でのフラッシュを使った撮影は禁止となっているので注意すること。<br /><br />また、石窟に入るには、裸足で入らなければならない。<br />僕は運良く裸足にサンダル履きだったので、気楽に石窟へ入れた。<br /><br />が、きっちりした山登り用の靴を履いてきた場合は、脱ぐのも履くのも大変です。<br />まあ、その時は、最終的には靴は脱いだまま、裸足になったまま歩けばいいだけですけどね。<br /><br />石窟をつなぐ道はコンクリートで舗装されているので、裸足でも大丈夫です。<br />実際裸足で歩いている人も多かった。<br /><br /><br />エコバスやアジャンター石窟の入り口の雰囲気では、観光客は少なくてガラガラという感じだった。<br />が、実際に石窟群を歩くと結構人数がいたよ。<br /><br />特に中国人の団体客が目に付いた。<br />また、おそらくは韓国人の旅行者も多かったようだ。<br /><br />ところが驚いたことには、日本人はほとんどいなかった。<br />僕が行ったのは、一応夏休みのど真ん中お盆の時期なんだけど。<br /><br />日本の海外旅行ブームも、もう落ち着いてきたってところかな。<br />それと、日本人にはもう、海外旅行に出る気力がないんだと思うよ。<br /><br />実際、日本人の海外旅行者は特に20歳代の若い女性で減少しているようだ。<br />20歳代の若い女性が日本の時代の先取りをしているのは明白だから、これから海外旅行に出る日本人は減少し続けるだろう。<br /><br />実際、海外の物価はどんどん上がっている。<br />ほんの一時期、日本円が強くて、その上、海外の物価が安い時期があった。<br /><br />それが1990年前後。<br />世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、ちょうどその時に、連続2年8ヶ月の世界一周旅行をやった。<br /><br />しかも、帰国した日本がバブルの最中。<br />それに耐えられず、日本を逃げ出して、ロサンジェルスの長期滞在をやったというのだから筋金が通っている。<br /><br />何しろ僕が南米を旅していたころは、ペルーやエクアドルでは、シングルルームが1ドル(130円くらい)泊まれたからね♪<br />そのころは、ロサンジェルスはなんでも驚くほど安くて、まさしく天国だったよ。<br /><br />旅先でわけのわからない若者に会うこと。<br />これも旅の楽しさの一つだけれども、いまはそんな興味深い人間とは旅先では出会えない。<br /><br />頭でっかちで、インターネットや本を読み漁って、旅行のことが何かわかったと勘違いしている連中は多いけどね。<br />でも、そういうつまらない日本人が増えてくれば、海外へ出る楽しみも待たなくなるってこと。<br /><br />(おやおや、ついうっかり、思い出にふけってしまった…)<br /><br />いい加減に疲れてもう歩けなくなったころ、ちょっと派手な石窟に出た。<br />中国人の団体が溢れている。<br /><br />写真スポットらしくてみんな撮っているので、僕も撮ってもらった。<br />このころまでは本当に疲れ果てていたが、一応、第26窟まで歩いた。<br /><br />26窟を見て「これでやっとアジャンターを見た」ということかも。<br />ここまでたどり着けなくて、途中で遭難する人も多いだろうしね(涙)。<br /><br />しかし、そういう体力のない人のために、輿(コシ)がある。<br />観光客が椅子に座って、インド人がそれを肩に担いで運んでくれるという優れもの。<br /><br />中国人のおばあさんが、ぴくりとも動かない状態で運ばれていくのを目にした。<br />これは、輿ではなくて、担架だったかもしれないが。<br /><br />僕は歳の割には若いといわれているが、アジャンター石窟を見終わったときは年齢を実感したね。<br />定年退職したあとで海外個人旅行を考えている人もいると思うが、海外個人旅行は体力勝負。<br /><br />歳をとったら、若者のような旅は無理。<br />まず、僕の「大人の海外個人旅行」でも読んで、じっくり計画した方がいいです。<br /><br />同じ道を帰っても面白くないので、下へ降りて、橋を渡って対岸へ向かう。<br />というのは、階段を下りたほうが楽だから。<br /><br />橋を渡ったところには、土産物を手に持った人たちがたくさんいて、声をかけてきた。<br />しつこいので、早足で歩いて、インド人の家族の中に混じる。<br /><br />あと、アジャンター石窟でビールを飲んだり、トイレに行ったりしたこと。<br />悪夢のお土産屋の話なんかを書こうかな。<br /><br />【旅行哲学】歳を取ってがんばって遺跡を見ると、そのまま極楽行きの可能性もあるので注意。<br /><br />http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/west_india/ajanta02.htm

歳をとって、がんばってアジャンター石窟を見ていると、そのまま極楽へいけるかも

7いいね!

2007/08 - 2007/08

42位(同エリア95件中)

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みどりのくつした

みどりのくつしたさん

アジャンター石窟群を見るにはとにかく体力が必要だ。
石窟は基本的には、川(ワーグラー川)が馬蹄形に曲がったところに並んでいる。

ただ石窟の並びが上ったり下ったりしているので、結構体力を使う。
最初の切符売り場までの急な階段で、まずほとんどの人は「こんな調子だったら死んでしまう」と思うだろう。

僕もそう思った。
ただ我慢してその上りを過ぎると、次にアジャンター石窟の白眉と言われる「第一窟」が出現するよ。

アジャンターの石窟の特徴は壁画だ。
というわけで、窟内でのフラッシュを使った撮影は禁止となっているので注意すること。

また、石窟に入るには、裸足で入らなければならない。
僕は運良く裸足にサンダル履きだったので、気楽に石窟へ入れた。

が、きっちりした山登り用の靴を履いてきた場合は、脱ぐのも履くのも大変です。
まあ、その時は、最終的には靴は脱いだまま、裸足になったまま歩けばいいだけですけどね。

石窟をつなぐ道はコンクリートで舗装されているので、裸足でも大丈夫です。
実際裸足で歩いている人も多かった。


エコバスやアジャンター石窟の入り口の雰囲気では、観光客は少なくてガラガラという感じだった。
が、実際に石窟群を歩くと結構人数がいたよ。

特に中国人の団体客が目に付いた。
また、おそらくは韓国人の旅行者も多かったようだ。

ところが驚いたことには、日本人はほとんどいなかった。
僕が行ったのは、一応夏休みのど真ん中お盆の時期なんだけど。

日本の海外旅行ブームも、もう落ち着いてきたってところかな。
それと、日本人にはもう、海外旅行に出る気力がないんだと思うよ。

実際、日本人の海外旅行者は特に20歳代の若い女性で減少しているようだ。
20歳代の若い女性が日本の時代の先取りをしているのは明白だから、これから海外旅行に出る日本人は減少し続けるだろう。

実際、海外の物価はどんどん上がっている。
ほんの一時期、日本円が強くて、その上、海外の物価が安い時期があった。

それが1990年前後。
世界旅行者みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は、ちょうどその時に、連続2年8ヶ月の世界一周旅行をやった。

しかも、帰国した日本がバブルの最中。
それに耐えられず、日本を逃げ出して、ロサンジェルスの長期滞在をやったというのだから筋金が通っている。

何しろ僕が南米を旅していたころは、ペルーやエクアドルでは、シングルルームが1ドル(130円くらい)泊まれたからね♪
そのころは、ロサンジェルスはなんでも驚くほど安くて、まさしく天国だったよ。

旅先でわけのわからない若者に会うこと。
これも旅の楽しさの一つだけれども、いまはそんな興味深い人間とは旅先では出会えない。

頭でっかちで、インターネットや本を読み漁って、旅行のことが何かわかったと勘違いしている連中は多いけどね。
でも、そういうつまらない日本人が増えてくれば、海外へ出る楽しみも待たなくなるってこと。

(おやおや、ついうっかり、思い出にふけってしまった…)

いい加減に疲れてもう歩けなくなったころ、ちょっと派手な石窟に出た。
中国人の団体が溢れている。

写真スポットらしくてみんな撮っているので、僕も撮ってもらった。
このころまでは本当に疲れ果てていたが、一応、第26窟まで歩いた。

26窟を見て「これでやっとアジャンターを見た」ということかも。
ここまでたどり着けなくて、途中で遭難する人も多いだろうしね(涙)。

しかし、そういう体力のない人のために、輿(コシ)がある。
観光客が椅子に座って、インド人がそれを肩に担いで運んでくれるという優れもの。

中国人のおばあさんが、ぴくりとも動かない状態で運ばれていくのを目にした。
これは、輿ではなくて、担架だったかもしれないが。

僕は歳の割には若いといわれているが、アジャンター石窟を見終わったときは年齢を実感したね。
定年退職したあとで海外個人旅行を考えている人もいると思うが、海外個人旅行は体力勝負。

歳をとったら、若者のような旅は無理。
まず、僕の「大人の海外個人旅行」でも読んで、じっくり計画した方がいいです。

同じ道を帰っても面白くないので、下へ降りて、橋を渡って対岸へ向かう。
というのは、階段を下りたほうが楽だから。

橋を渡ったところには、土産物を手に持った人たちがたくさんいて、声をかけてきた。
しつこいので、早足で歩いて、インド人の家族の中に混じる。

あと、アジャンター石窟でビールを飲んだり、トイレに行ったりしたこと。
悪夢のお土産屋の話なんかを書こうかな。

【旅行哲学】歳を取ってがんばって遺跡を見ると、そのまま極楽行きの可能性もあるので注意。

http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/west_india/ajanta02.htm

  • 入り口から見た、アジャンター石窟群の全景

    入り口から見た、アジャンター石窟群の全景

  • アジャンター石窟を歩くと思っただけで疲れた世界旅行者みどりのくつした先生。

    アジャンター石窟を歩くと思っただけで疲れた世界旅行者みどりのくつした先生。

  • アジャンター石窟群を奥から見る。

    アジャンター石窟群を奥から見る。

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