1989/06 - 1989/06
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みどりのくつしたさん
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1989年6月10日。
午前11時30分発のTEPSAのバスがリマのバスターミナルを出るのが30分遅れる。
リマを出てすぐに道路でパスポートのチェックがあった。
そのあとは特に何も問題なく、パンアメリカンハイウェイを快調に走る。
ペルーのパンアメリカンハイウェイは、ほとんど砂の山の中を走る感覚。
ボーッとしていると、ナスカ(NAZCA)到着が午後7時30分。
つまり、リマからナスカまでバスで7時間半かかったわけだ。
バスが道路わきに客を降ろすが、もう周囲は真っ暗だ。
ちょっと不安な気持ちでバスを降りると、ホテルの客引きの少年が声をかけてくる。
そのころ「ホテルに泊まるとナスカ遊覧飛行が安くなる」という情報があった「Hotel Monte Carlo」へ歩いていく。
しかし、そのホテルの一帯が一斉に停電していて、宿泊できない。
それに、ホテルの飛行機が修理中で、安く遊覧飛行をするサービスもしてないとか。
あとにくっついてきていた少年に連れられて、「HOTEL NAZCA」へとチェックインする。
シングル一泊が3000インティ、つまり、1ドル。
部屋は簡素だが清潔で、枕元にライトもあり、なかなか快適だ。
チェックインの時に、ホテルのマネージャーが翌朝のナスカのフライト予約を勧める。
ただ、予定していた金額(25ドル)よりも大幅に高い40ドルなので、翌朝決めることにする。
この時期僕は、リマの「HOTEL EUROPA」のシングルルームでも1ドルで泊まっていた。
ペルーの40ドルというのは、そのころの日本円5000円よりもずっと価値があったんだよ。
翌朝になって他の旅行代理店を当たってみたが、どこも40ドルで協定料金。
それならばと、ホテルナスカで翌日のナスカ遊覧飛行の予約をする。
30歳をちょっと越えたくらいの日本人旅行者とホテルで会って雑談。
彼はデイバッグ1つで南米一周している薬剤師くんだ。
彼はこの日、すぐに遊覧飛行へ行く。
僕が明日のフライトにしたのは、ちょっと身体を休めたかったからだ。
それと、なにしろナスカの地上絵といえば、一応南米旅行の中ではマチュピチュやイグアスの滝と並ぶ名所。
だから、すぐに行かずに、行く前の心の高鳴りを味わっていたかったというのもあるかもしれない。
だって、地上絵を見る前にナスカにいるのは意味があるが、地上絵を見てしまったらナスカにいてもつまらないからね。
とっとと異動した方がいいんだし。
今日1日、ノンビリとナスカの町を歩いて、明日にナスカの絵文字を見て、その夕方にアレキパへ向かうバスに乗るつもりだ。
しかし、ナスカの町は何も見るものがなかった…。
町の小さな公園に行くと、日本語の達者な少年がいて声をかけてくる。
この時期この少年も有名な名物少年だったんだけどね。
ホテルに戻ると、薬剤師くんが戻っていた。
彼の話では、この日のナスカは天候が悪くて、遊覧飛行のセスナが飛んだのが午後2時ごろになったそうだ。
ナスカの地上絵のラインをはっきり見るためには、日が高くなる前の午前中が最適なので、あまりよく見えなかったとか。
しかし、さすが地上絵は感動的だったそうだ。
翌朝、他に地上絵フライトの人がいないので、僕1人、ホテルの車でナスカの飛行場へと送ってもらう。
遊覧飛行のオフィスへ行くと、一緒に飛ぶ人がいないので、かなり待たされる。
オフィスにいた大きな犬と遊んで時間を潰すが、一向に飛ぶ気配がない。
オフィスにいた若い女の子に「40ドル払ってるのに今日飛べないなら、契約違反だから、ケンカをしなければならない。悪いのは切符を売ったホテルのマネージャーかな。日本人は戦う時は戦うんだ」とスゴみながら、空手の型をやってみせると、かなりビビッたみたいだ。
急にがんばってあちこちに電話をかけて、「午後にはリマから人が来ますから、大丈夫です」と説明してくれた。
昼過ぎになって、リマからのツアーで日本人6人、ドイツ人2人がやってきて、やっとそのドイツ人夫婦と一緒に飛ぶことになる。
パイロットはかなり愛想がよく、ナスカの地上絵がプリントされた紙を一枚くれた。
ナスカ高原上空を飛びながら、地上絵を英語で説明し、ときどきカタコトの日本語で説明してくれる。
僕は、案外と地上絵は小さいものだ、という感想を持ったね。
地上絵以外の線がいろいろと走っているようで、それは多分4WDかなにかのわだちのあとのような気がした。
「この調子だと、ナスカの地上絵はもうすぐ消えてしまうな」という印象だったよ。
ま、その割には、15年たったいまでも、まだ観光地として存在しているみたいだけどね。
ナスカ高原の気流はかなりひどくて、小さなセスナは揺れに揺れて、当然吐き気がしてくる。
手の先が痺れて、ジーンとしてくる。
途中から、もう地上絵のことなんかどうなってもよくて、ただただ吐かないように我慢してセスナが着陸するのを待つ時間が過ぎていった。
ビックリしたのは、セスナが着陸の前にエンジンを止めて、滑空して着陸したこと。
まだ十分高い空中でエンジンが止まったときは、一緒に僕の心臓まで止まりそうだったよ。
【写真】ナスカの地上絵で有名な「ハチドリ」
【旅行哲学】ナスカの地上絵での記憶は、悪気流で揺れて、吐きそうになったことだけ。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20050617
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