大虐殺から２５周年　サブラ・シャティーラのパレスチナ難民キャンプ

2007/09 - 2007/09

たまたま、ベイルートの宿で、サブラ・シャティーラのパレスチナ難民キャンプの大虐殺２５周年の当日だと知り、同じ宿だったスウェーデンのジャーナリストやアメリカ人と行ってみました。

イスラエルの元首相、シャロンは１９８２年当時、軍の司令官で、レバノン内戦に乗じてイスラエルがレバノンを占領したことを国連が非難し、撤退宣言を行ったのです。

実は、その宣言は、世界中のメディアが戻ったのを尻目にレバノン軍のキリスト教右派をそそのかし、パレスチナ難民キャンプを大虐殺することを狙っていたのです。

たったの２晩で、イスラエル兵と、組んだレバノンのファランジスト派キリスト教右派の兵士により、２０００人以上ものパレスチナ難民が残酷極まりない方法で大虐殺されました。

兵士達により、幼い子ども達がサッカーボールのように蹴り殺されました。

子ども達は皆お腹を刺され、女性達はスカートを捲り上げられた状態で殺されているのが至る所で見られたといいます。
皆、家族の前で強姦されて殺されたんです。

イスラエル軍は夜中でも虐殺を続けられるように照明弾を２晩撃ち続けて夜中もずっと明るくされて人の姿が見え、悪夢が繰り広げられたのです。

妊婦さんは皆お腹を刺されて子ども共々殺されました。

助けようと動かすと爆発するよう、負傷者、遺体に起爆装置まで付けていったんです。

死体までも証拠隠滅でめちゃめちゃにされ、大量の死体を穴に埋めて埋葬したそうです。

その場所で何かセレモニーをやっているのかと思いきや、死体を埋めた広場に写真やメッセージの看板があるのみで、人々は日々の生活で必死でした。

ごみをあさっている子供達もいます。日本ではその虐殺の日にたまたま居合わせていた広河隆一さんが、現場に行き、「ちくしょう、ちくしょう」と言いながら写真を撮ったといいます。

広河隆一さんはその後「パレスチナ子どもの里親運動」http://www5e.biglobe.ne.jp/~JCCP/information.htm
「パレスチナ子どものキャンペーン」http://ccp-ngo.jp/
を創設しました。

２５周年たった今も、一向に人々はひどい暮らしを強いられています。

メディアはイスラエル支持のトップに操作され、まったく報じませんでした。

詳細は後で・・・

エリア ベイルート(レバノン)

ベイルートからきれいな海の道をとおり、キャンプへ・・・。

難民キャンプは突然極端に貧しい地域になります。

大虐殺の後、死体を大量に埋めた広場に、記念の写真がありました。

１９８２年の凄まじい殺され方をした虐殺の写真と、２００６年のイスラエル軍のカナでの国連施設の地下に避難している子ども達をミサイルで虐殺した現場の写真が並べられ、”Again”と書かれていました。

広場の入り口には、もうそれどころではない人々が、必死で日々の暮らしのための物を売っていました。

ゴミ山をあさる子ども達もいて、本当に心が痛みます・・・。

本当に劣悪な環境下に置かれています・・・。

パレスチナ難民キャンプの人たちは、本当に人懐こくフレンドリーです。

子供達が、喜んで手を振ってくれました・・・☆

パレスチナ難民キャンプの人々は、皆本当にフレンドリーに私達を受け入れてくれます。

とても興味深そうにWelcomeと言ってくれるパレスチナ難民の若者。

至る所に空爆された跡があります。

イスラエル軍は去年空爆をしました。

こんな所で遊んでいました。

すっご〜く可愛〜〜い☆

この家はとても小さな部屋しかないようで、この左の入口をちょっと見ると、お母さんがいて、笑ってました。

本当に極貧な生活です・・・。

この旅行記へのコメント （2）

• sunnyさん 2008/08/12 22:38:34

  難民キャンプ

  aminaさん、こんにちは。
  
  昨年シリアでツアーをシェアした一人がこのパレスチナ難民キャンプでボランティアをしているオーストラリア人女性でした。
  そのときは大変だと聞いただけでしたが、実際写真で拝見すると、本当に劣悪な環境ですね。まず日本のメディアでは報じられないところですね。
  貴重な写真ありがとうございます。
  
  sunny

  aminaさん からの返信 2009/01/25 22:41:28

  RE: 難民キャンプ

  Sunnyさん
  
  ずっと気づかなくて、お返事大変遅くなってしまいすみません・・！
  
  写真を見てコメントを下さってどうもありがとうございます。
  
  とても劣悪な環境で、パレスチナ人には職業がほとんど禁止されていて、しかも大学まで、普通の人よりもパレスチナ人だけはずっと高額の学費を払わなくては行けないことになっているのです。
  
  本当に酷い差別です。
  
  こんなに貧しいのに、一般より高い学費とは、要するにパレスチナ人に高学歴、社会進出をして欲しくないということなのです。
  
  こんな環境で、一番彼らが残酷だとしているのは、未来への希望を持つことが禁じられていることだというのです。
  
  こんなことをイスラエル建国以来６０年間も強いられている、しかも世界の難民の４分の１がパレスチナ難民なのです。