【大久野島】歴史の悲劇とうさぎの島へ。

2006/09/05 - 2006/09/05

戦時中、毒ガス製造を余儀なくされた瀬戸内の島。
住民を襲った悲劇。
この島は、それが要因となり日本の地図から姿を消した。
「記録のない島」である。

そんな悲劇をなぐさめるかのように、野生のうさぎがたくさん生息していて、そこは今はまるでやすらぎの島。

学生最後の夏に
苦しみと安らぎに入り混じった島。
そして少しの郷愁。

エリア 三原(広島)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

三原から、1時間に１本しかない呉線へ乗り込む。
もちろん座席は海側で♪

呉線、海がきれいに見えてとっても気に入りました＾＾
地元の方々が多く乗っていて、少しだけ溶け込んだような気持ちになりました。
海がキラキラしていて、ずっと乗っていても飽きないほど。

「忠海」駅に到着。
ここから少し歩きフェリー乗り場へ向かいます。

線路がこんなに身近にあるって変な感じです。
東京では、上を見上げないと電車って見えなかったり、地下に入らないとなかったり。
変な場所です。

フェリー乗り場。
意外に行く人が多くてびっくり。
地元に住む高校生くらいのカップルもいました。
デートスポット！？

これからちっちゃな？フェリーで出発！！！

なんだかのどかで、こういうの大好き。

大久野島についてすこし歩くと、早速うさぎちゃんがお出迎え！
本当にこんなに生息しているなんて思わなかったので、かなり感度です♪
至る所で出会うことができます＾＾
かわいい♪

大久野島は、思ったよりもすごく整備されていて、緑がとてもきれいな島。
歩いてもいけるけど、自転車があると効率的です。

それでも、とっても悲しい歴史がこの島にはあります。
この島は、歴史上からその名を消された島。
戦時中、毒ガスを製造していたその島だから。
平和な島を襲った悲劇。
どうかこの事実を、歴史をもっと多くの人に知ってほしいと思った。

この島の、悲しみ。
今は静かな無人島。

うさぎが癒してくれているのかもしれない。

大久野島ビジターセンターへお邪魔しました。
カブトガニをみることができました！！！

そこの馬場さんという女性方が本当に親切にしてくださいました。まだいらっしゃるのかな・・？
一人旅だったこともあり、帰り三原駅まで送ってもらいました。きちんとお礼が言いたいな。

海岸沿いに腰を下ろし、ぼーっと考え事。
横になって、空を仰いで
時間なんて、私にはないのかもしれない。

という錯覚。

ここで寝そべりながら、夕暮れを待った。
空と向き合って、波の音に耳をすませる。生まれて初めてこんな贅沢な昼寝をした。

自分に形があることを忘れてしまいそうな
ぼんやりとした空間。

カップルも、なかよしこよし。

陽が沈む前にと急いだ高台。
誰もいないハイキングコースを必死に登って
でもちょっとだけスリルがあって
なんだか子供に戻ったみたいでした。

あっというまの大久野島。

海と空が双子。

帰りの船から見た夕焼け
もっともっとあの島にいたかったな。

後ろ髪ひかれるような思い。

やっぱり最後はうさぎちゃん。
いつか、もっと年をとったらまた戻ってきます。