2007/09/24 - 2007/09/30
139位(同エリア775件中)
がまだす@熊本さん
- がまだす@熊本さんTOP
- 旅行記81冊
- クチコミ0件
- Q&A回答43件
- 676,997アクセス
- フォロワー84人
理塘で宿泊したゲストハウス、
4星ホテルにみまうごうほどグレードが高かった。
半年前にオープンしたらしい。
な~るほどね部屋もフロントも明るくて広い。
ベットもダブルくらい広くて清潔感がある。
シングルの部屋に決めた、なぜだか3ベッドで50元。
この時期この料金だったら格安だ。
おそらく上海や成都なら、1,000元以上もするだろう。
とりあえず3泊することにした。
理塘の標高は、4千m以上。
それ所以に、幾つか戸惑いも覚悟の上であった。
例えば、気温もそのひとつ。
この季節は初秋。
とは言え、日中は陽射しは強い。
ところが陽が沈むと、急激に寒くなる。
GHの食道掲示板に書き込んであった9月24日の天気予報では、晴れ。
最高気温は17℃で最低気温がマイナス9℃と表記。
備え付けのエアコンを効かせたので温かったが、
それでもベッドは電熱マットが無ければ寒くて眠れない。
シャワーは温水だが、中国内陸部は天日とタドンで沸かすのが一般的で、
天候が悪ければ、昼間でも生温い。
もうひとつ肝心なのは、
高山病対策も十分念頭に入れなければならない。
平地から徐々に上って行くと案外楽だが、
3千mを越す頃から気圧も酸素濃度も低くなるので、急激な登山は避け他方がよい。
同室に居合わせた香港のカメラマン氏、
当宿したその日から2日間はベッドに横たわっていた。
成都経由で日数をかけずにやって来たのが原因らしいが、
この程度はまだ軽症のうち。
運悪く重症でもなると、救急車やペリコプターで成都まで搬送されかねない。
同室に香港人?
そう、実は、
3人部屋をシングル部屋だと勘違いしていた。
どうりでグレードの高いホテルにしては、50元では格安過ぎるはずだ。
3日間の同室者は、香港の中年男性と二人だけだった。
やたらとうるさい中国人旅行者とは大違いの彼は、気配りも良くマナーもいい。
体調を取り戻した彼との最後の夜は、会話も深夜になるまで弾んだ。
チベット自治区を撮り続けて6年目。写真集3冊のほか新聞・雑誌の投稿も数知れないという。
理塘から川蔵公路を抜けて、マルカムやチャドム地区の自然を撮影するとか。
道理でここら辺の状況についてかなり詳しいわけだ。
今回は不覚さは、高山病対策を忘れていたこと。成都で講演を終えた後、カメラマン仲間と深夜まで飲み過ぎたのが原因らしい。
「日本の諺かな、サルも木から落ちる。恥ずかしいです」。後日届いた彼からのメール。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
理塘の酸素は平地の2分の一。
そして乾燥した湿度は、車から吐き出す排気ガスと土埃。
咽はいがらっぽくなるし、目もパサパサになる。
マスクと眼薬は必需品。 -
人民政府通り付近に、パラソルを開いた露店が連なっている。
チベット人は手先が器用なのか、日用品ばかりか電化製品、バイクなどの修理は露店でしていた。
小奇麗な洋服を着た娘も、
鍋・靴を手に提げてやって来ていたのが、妙に面白かった。 -
Hilary&Clintonとチベット人集落を散策した。
集落は丘の中腹に密集している。 -
中心部の人民政府所を少し歩くと、草原の丘が広がる。
―イソップ寓話の『ウサギとカメ』―
実はこの源話は、理塘が舞台だったと聞く。
事実かもしれない!
そう信じると、写真撮る指先に熱がこもる、かも。 -
なだらかな傾斜面にへばりついたような集落。
民家は密集しており、舗装されていないのが生活道がマッチしている。 -
巡礼は早朝から始まり、正午近くまで続いていていた。
巡礼者は、お年寄りや中年女性の姿をよく見かけた。 -
ちなみに、ダライ・ラマ7世と10世は理塘出身。
ラマ7世の生家前では、カラフルな絵画や経文を書き込んだマニ石がある。 -
ラマ7世の生家も巡礼コース。
生家の門をくぐると中庭がある。
四方の壁も家の中もマニ車が立ち並び、多くの参拝者が回しながら経文を小声で唱えていた。 -
孫と巡礼するお爺さん。
-
欧米旅行者は、格別若い金髪女性はどこへ行っても人気がある。
-
少し風邪気味だったClinton、それでも話しかけてくる子どもたちにも優しかった。
「これで鼻を噛むんだよ」
「この紙で?ふわふわして、もったいないね」
こんな感じの会話。 -
バイクにまたがるお坊さん修行中の青年。
格差社会は、チベット自治区でも徐々に起きている。
この集落でバイクを乗りまわしてるのは、一握りの富裕階層。
多くの家では、自給自足に近い生活を送っている。 -
集落を散策していると、
建築中のチベット人家があった。 -
木材をベースに、長方形の石と赤土を塗り固めた工法。
周りの民家と比べるならやや大きく、経済的に豊かなお家かな。 -
その家の周りで遊んでいる子どもたち。
-
Hilaryが話しかけると、物珍しそうに駆け寄ってきた。
子どもたちにも人気があるHilary。
金髪女性は得するな〜 -
秘境の理塘でも、子どもたちに人気があるのはサッカー選手。
ボールで遊んでいる姿もよく見かけた。 -
集落を通り抜けると、
-
小高い丘の上から甲高い犬の鳴き声がした。
子どもたちが駆け寄って来て、
「ね〜、上がっておいでよ」と手で招く。 -
子ども好きなClintonくんは、すかさず駆け上っていく。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (15)
-
- アリヤンさん 2008/04/11 20:13:45
- ウサギとカメ
- がまだすさん、
イソップ童話の「ウサギとカメ」の話の源はこの理糖がモト、とありますが、その後この話が本当ダ、と感じられたところはありますか?
ツマラン質問ばかりで申し訳ないデス。
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/04/14 11:58:45
- RE: ウサギとカメ
- 次にイソップ物語で有名な「ウサギとカメ」の件です。
現地の方から聞いた話です。
ひょっとしてこの話も絹・お茶等とともに、茶馬古道からヨーロッパへ伝わったのかも?
ご存じのとおりイソップ物語は、世界各地の民話・寓話を集め編集して雑誌にしたものですから、あのユートピア的大草原を目にするなら、アリヤンさんもそうかと信じたくもなりますよ(爆
-
- ツーリスト今中さん 2008/02/07 22:56:37
- the TABI
- これぞ、the 旅!ですね。
さすががまさんと唸りながら一票!
中国とひとくくりするには
あまりにも広くて人口の多い中国ですね。
悠久のロマンって言う感じがします。
チベットの男の人のヘアスタイル、
しみじみ見ましたがあれって鬘でなくて
全部自分の髪の毛なのかしら?
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/02/08 14:53:21
- RE: the TABI
- ツーリスト今中さん、まいど清き一票を投じて頂いて恐縮しております。
うれしい限りです♪
〉中国とひとくくりするには
あまりにも広くて人口の多い中国ですね。
4年前に旅した時は「もう二度と来るもんか!」
とタンカ切った中国ですが、見事裏切られました。
摩訶不思議・中国ですね。
すごい魅力がありますが、旅した地図を広げるとまだ10分の一くらいだと思います。
次に一手は?
2年後でしょうか。
〉チベットの男の人のヘアスタイル、
地毛です。
カム・東部地方のチベット人男性ですけど、三つ編みのヘアースタイルを良く見かけました。
おしゃれな民族衣装を身にまとい、腰に短剣を下げています。
ちょっと怖そうですが、目線を同じくして話すなら、とても優しい民族です。これって、異国長期旅の秘訣みたいです。
-
- ishicameraさん 2008/02/05 00:02:44
- ファンキー
- 今晩は。
すごい、なかなかファンキーでカッコイイですねぇ。
インパクトありました。
伝統と今がおもしろく融合してて、すごいです。
ある意味、奥にいかなければ出会えない写真です。すごい。
私はかなり好きな写真です。
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/02/05 14:14:10
- RE: ファンキー
- ishicameraさん、こんにちは。
数々のご訪問と書きこみありがとうございます。
〉すごい、なかなかファンキーでカッコイイですねぇ。
インパクトありました。
僕の旅は、殆ど陸路ばかりの長期で貧乏旅が信条です。
海外では飛行機移動はめったにしません。
が、それだけ「旅をしている」と感じます。
出会いも別れも、車窓からの景色も、生活感も文化なども、肌で垣間見ることができます。
でも、旅の初めころは物珍しさでしょうか、心踊ります。
でも長くなると「どうでもいいや!」てな感じで、写真もいい加減になります。
持参したフォトストレージが故障したして・・・
肝心要の写真を撮っていなくて、ブログアップするときに思いだしたりして「あちゃま〜」(爆
今回のチベット・カム地方は、いささかハード。カンボジアの陸路よりも格別ファンキーな旅でした。
2週間近く日本語を喋ったこともなく「想えば遠くへ来たもんだ」と、さびしいさを感じました。
さて、次回はシルクロードを考えています。
中国からアジアの果てイスタンブールまで陸路で。
2年後でしょうか。
もう少しカメラの腕を上げてから、です。
- ishicameraさん からの返信 2008/02/05 23:03:31
- 中国からアジアの果てイスタンブールまで陸路で。
- >中国からアジアの果てイスタンブールまで陸路で。
いいですねぇ。私の夢です!!!
インド→パキスタン→イラン→トルコのルートが行ける情勢であってほしいと願う最近。
私は、今の会社を辞めたら行こうと決めてます。いつになるやら・・・。
実現されたら、ぜひぜひ旅行記を。めちゃめちゃ楽しみです。
- 唐辛子婆さん からの返信 2008/02/09 01:03:04
- RE: RE: ファンキー
- 横はいりすみません。
雲南・チベットの地を這うような旅行記、堪能してます。
>さて、次回はシルクロードを考えています。
>中国からアジアの果てイスタンブールまで陸路で。
>2年後でしょうか。
おお!燃え尽き症候群脱出!
そうこなくちゃね。
今から楽しみにしてまっせ〜〜。
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/02/09 10:03:58
- よっしゃー、3人でシルクロードば歩かんね!
- ishicameraさん、唐辛子お婆様、
おはようでござる!
〉いいですねぇ。私の夢です!!!
実現されたら、ぜひぜひ旅行記を。めちゃめちゃ楽しみです
夢の扉を二人で、いや間違った。
お婆様と3人で開きませう♪
このおいらとお婆様は、重いバックをひん曲がった背におぶって、杖付きながらトボトボと果てしないシルクロードの道を歩きまひょ。
若いぴちぴちギャルと、しょぼくれたカップルが『シルクロードを行く!』
う〜ん、まっこと絵になるばい!!
ここ読んだNHKもTBSも、よだれ流してスカウトに?・・・来ないかもだけど?
-
- Rockyさん 2008/02/02 18:35:21
- 態度が一変
- がまだす@熊本さん、ごぶさた!
元気良い、秘境ツアー記見ましたよ。
>「あなたは日本人?」。態度が一変した。
現地生の生活感を感じました。凄い経験ですね!
2月はパタヤの旅です。....相変わらずのゴルフです。
では、又
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/02/04 09:51:43
- RE: 態度が一変
- ごぶさたしております。
Rockyさんのグローバルなゴルフ三昧に脱帽です。
そろそろタイのパタヤですか?
青い空と青い海、なつかしいです。
ゴルフの後のビールが、これまた美味そうですね。
極めつけはナイトスポットで・・・でしょうか?
いいなっ!
頑張り過ぎた後のぎっくり腰に、お気をつけてください♪
-
- TOMIKENさん 2008/01/25 09:19:23
- 完成しましたね!
- がましゃん おはよ!
無事に完成しましたね。
チベット人の反漢意識がよく表現されていて興味深いルポですね。
流石、フリー・ライターがましゃんです(笑)
西蔵鉄道に乗ってラサに遊びに行く金満漢人が増殖している現状から考えると複雑ですね・・
白い霧?をバックにした坊さんの写も素敵です。
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/01/27 10:17:59
- RE: 完成しましたね!
- サンキュー♪
実情を書けないのが残念ですが、オブラートで包みこむことにしました。
チベットの現状を申しますと、戦前日本が朝鮮半島を植民地化した侵略と同じみたいなもの、根強い反漢感情。そんな感じを受けました。
まだ完成しておりませんよ(爆
理塘→康定→成都→昆明→長沙→義烏→上海編が残っておりますが、なかでも義烏は馬鹿みたいに5泊もしちゃいました。
でも、私的にけっこうおもろい街でした。
-
- ginさん 2008/01/24 18:32:26
- from ネグロス島
- 大地の果てに人生有りですね最近までは山河至る所に人生有りと思っていましたが西蔵は奥が深い!! gin
- がまだす@熊本さん からの返信 2008/01/27 10:32:39
- RE: from ネグロス島
- ginちゃん、まいど!!
小生の旅先ハンドルネームは『放浪の出たきりパッカー』ですが、凄いチープ旅を長期続ける貴方様には、大負けです。
写真も文章もうまいので、兼高かおる風な続編をマジでいかがでしょうか。
ベストセラー間違いなし・・・かも♪
ginワールドのフアンです。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
15
20