2008/01/11 - 2008/01/11
459位(同エリア748件中)
シベックさん
豊田市美術館は、1995年に開館した愛知県豊田市にある公立美術館です。市街地の中心部に近く、かって挙母城(ころもじょう)のあった高台の一角に建設されました。屋外展示場やレストランからは街が一望され、市民にも親しまれています。
この美術館は、20世紀美術とデザインの収蔵、現代美術の意欲的な企画展で全国的に知られ、また漆芸で高名な作家・高橋節郎の作品を収蔵する高橋節郎館を併設しています。1月8日から3月30日までは、地元出身でイギリス(ロンドン)で画家・文筆家・思想家として活躍した「牧野義雄展」が渡英110年を記念して行われています。
豊田スタジアムで大陶器市を見たあと、寄り道してみました。久々の豊田市美術館でした。
表紙は、展示室から見たアトリューム。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- その他
-
美術館へのアプローチ
挙母城側から高台を通ると、広く真っすぐな石敷きのアプローチが望めます。突きあたり右がエントランス。 -
石敷きのアプローチ
赤く錆びた御影石が敷かれています。
緑色の石はアメリカ産の天然スレートだそうです。 -
右・玄関
建物は直線と面で構成された
シンプルなデザインです。
色彩も白、淡い深緑のスレート、
アルミ、ガラス壁など
目立たない
落ち着いた取り合わせ。 -
エントランス・ホール
1階の常設展を見てエントランス・ホールに
戻ると吹き抜けの空間がありました。
階段を上って次の展示室へ移動します。
この美術館は、
企画展を除き三脚、フラッシュなしで
撮影はOKでした。 -
連絡階段
次の展示室への階段。ぽっかり開いた正方形の窓がアクセント。 -
展示室 1
10m近い天井や四周の曇りガラスから、
やわらかな自然光が降りそそぎ、
均一な明るさが確保されています。
絵画と彫刻が展示されていました。
床は薄いベージュのイタリア産大理石。
壁は燃えない人工木材が使われています。
気持ちの良い大空間。 -
赤い電飾
展示室 1からのアトリューム。
曇りガラスの壁から
光が差し込んでいます。 -
木の彫刻
小さな展示室に木の彫刻(小品)が
置かれていました。
展示室を見落としたのか
見たかった
オットー・ヴァーグナー(アームチェア)や
マッキントッシュ(ハイバック・チェア)は
見当たらず・・。 -
屋外展示
連絡通路から見た屋外テラスのダニエル・ビュレンの作品。「色の浮遊1 3つの破裂した小屋」。 -
カラフルな展示物
-
赤から青へ・・
海辺に流れ着いた廃品を並べた作品。グラデーションがきれいです。素材のままの色でまとめられているとか・・。 -
大空間の部屋
連絡通路の四角い窓から見た展示室 1。この美術館のどの展示室も独立した展示室で、可動壁はありません。作品の展示方法にも気を配っていて、吊りワイヤ―などは見えず、気持ちの良い展示です。 -
展示室4を出ると、アトリューム。
向こうは展示室 1。 -
牧野義雄展
愛知県挙母村(現・豊田市)出身。1869〜1956。23歳で渡米、サンフランシスコで働きながら絵を学び、後にロンドンに渡る。下積み生活が続くが、淡い叙情的タッチの水彩画が、注目をあびるようになる。
「カラー・オブ・ロンドン」(ロフティー著)の挿絵を描き出版。この本がベストセラーになると、一躍人気画家となり、時の人となられたそうです。 -
牧野義雄展・展示室
「霧の画家」として、英国で活躍した日本人画家。
カラー・オブ・ロンドンの挿絵で一躍人気画家となった牧野義雄は、ピカデリー・サーカスの夜景や
雨のBBC放送局などの名作を描きました。 -
牧野義雄展
「ピカデリー・サーカスの夜景」1906/07
(パンフから) -
牧野義雄展2
「アールス・コート博覧会」1901 水彩。
「秋」1904 水彩。
「チェルシー・エンバンクメント」1909/10 水彩。
(パンフから) -
牧野義雄展 3
「秋のハイド・パーク」1920 油彩
(パンフから) -
ソファーのある休憩室
ここからは屋外が眺められ、緑や大池が見えます。この下にはミュージアムショップもあります。新たな発見があるかもしれません。帰りにちょっとのぞいてみます。 -
レストラン
レストラン七州。高台にある美術館から、市街地を一望しながら喫茶や食事が楽しめます。 -
レストラン七州
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屋外の展示
破裂した小屋の中から見た
ダニエル・ビュレンの作品。
「色の浮遊1 3つの破裂した小屋」。
鏡面とカラーボードの構成。 -
高橋節郎館・前庭
-
高橋節郎館展示室
高橋節郎(たかはしせつろう、1914-2007)は、長野県南安曇郡北穂高村(現:安曇野市)出身の漆芸家です。文化勲章・文化功労者・日展顧問。 -
高橋節郎館展示室2
展示室は、シンプルで落ち着いた空間。 -
高橋節郎館展示室3
古墳・彩錆絵 1964
漆の艶をあえて用いず、
錆絵という技法によって素朴で味わいのある
画面に仕上げられています。
錆絵は、漆に砥粉を混ぜた錆漆に、
水分を適度に加えて柔らかくし、
筆につけて塗り描いたものだそうです。 -
墨で描かれた屏風
墨で描かれた絵や書も
沢山展示されていました。 -
墨彩画
-
フルート
グランドピアノやハープ、
フルートといった楽器に
金銀の装飾を施した作品も
展示されていました。
写真は金を施したフルート。 -
高橋節郎館
金銀の装飾を施したピアノやハーブ。 -
前庭の大池
シンプルで直線的なデザインの構造体。
白い美術館の前を、南北方向にアメリカ産スレート貼りの柱が連なります。 -
池に映って・・
大池の向こうは天然スレートの貼られたテラス。屋外展示場にも使われています。 -
茶室
豊祥庵(ほうしょうあん)「祥」の字は幸いに通じ、幸多かれの願いがこめられているそうです。約8坪の木造数寄屋造り。 -
豊祥庵(ほうしょうあん)
障子を開けて
中を拝見しました。 -
童子苑・一歩亭
池と庭を挟んだ西側の対岸に
茶室「童子苑」があります。
かって挙母城があったこの一帯が、
「童子山(どうじやま)」と
呼ばれていたことに由来するそうです。
美術館での鑑賞疲れのあとは、
ここで一服もいいですね。
立礼(りゅうれい)席もあり、
靴のままテーブルと椅子で
お茶をいただけるようです。 -
丘からの大池
-
又日亭(ゆうじつてい)
昭和52年に再建された挙母城(七州城)の隅櫓と寺部城主渡辺半蔵家の茶室を移築した又日亭。文化的催事(茶会など)に利用されているそうです。 -
挙母城(ころもじょう)
別名七州城の復元された隅櫓。豊田市美術館への目印です。 -
豊田市美術館・配置図(パンフから)
概要、配置、屋外展示作品など・・。
拡大してご覧ください。
美術館は建築家・谷口吉生氏の
最高傑作としても知られています。 -
豊田市美術館への案内図
建物は直線を基調にしたシンプルなデザイン。
展示室は、大小の展示室が立体的に配置され、
その展示室へのアプローチが階段や前室、長い通路
など変化があり、楽しい仕掛けとなっています。
各展示室とも、独自の照明設備、固定式の展示壁、
ワイヤーを使わない展示方法などにより、
シンプルで落ち着いた展示空間となっていて、
最良のコンディションで
作品を鑑賞することができました。
展示物はもちろんのこと、
建物も素晴らしいものでした。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (2)
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- いっちゃんさん 2008/01/17 20:18:08
- 豊田市美術館
- 豊田市の美術館だそうですが
国立の美術館も真っ青では・・・!
建物、展示室、外観、展示室雰囲気素晴しいの一言です
展示室の空間も見事な演出に・・・。
シベックさんのセンスのよさが
なお一層の素晴しさを引き出してくれているようで
新鮮な気持ちで拝観できました。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2008/01/18 11:57:02
- RE: 豊田市美術館
- いっちゃんさん、おはようございます。
美術館みてくださり、お気遣いありがとうございます。
ここは作品はもとより、シンプルな建物もなかなかのものです。
ひょっとしたら建物を見に来られる方のほうが多いかも・・。
展示室の配置やつながりにも工夫があり、迷路を進むような楽しみがあります。
ここを設計された谷口吉生さんの建物は、
上野にある「東京国立博物館・法隆寺宝物館 平成館」でその一端がみられます。
お近くに行かれたら一度おたずねください。
豊田美術館は何度か訪れていますが、近場なので時間があったら、
また行ってみたいと思っています。
シベック
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