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豊田市美術館は、1995年に開館した愛知県豊田市にある公立美術館です。市街地の中心部に近く、かって挙母城(ころもじょう)のあった高台の一角に建設されました。屋外展示場やレストランからは街が一望され、市民にも親しまれています。<br />この美術館は、20世紀美術とデザインの収蔵、現代美術の意欲的な企画展で全国的に知られ、また漆芸で高名な作家・高橋節郎の作品を収蔵する高橋節郎館を併設しています。1月8日から3月30日までは、地元出身でイギリス(ロンドン)で画家・文筆家・思想家として活躍した「牧野義雄展」が渡英110年を記念して行われています。<br />豊田スタジアムで大陶器市を見たあと、寄り道してみました。久々の豊田市美術館でした。<br /><br />表紙は、展示室から見たアトリューム。

小さな旅●豊田市美術館・牧野義雄展 ロンドンを描いた日本人

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2008/01/11 - 2008/01/11

459位(同エリア748件中)

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シベック

シベックさん

豊田市美術館は、1995年に開館した愛知県豊田市にある公立美術館です。市街地の中心部に近く、かって挙母城(ころもじょう)のあった高台の一角に建設されました。屋外展示場やレストランからは街が一望され、市民にも親しまれています。
この美術館は、20世紀美術とデザインの収蔵、現代美術の意欲的な企画展で全国的に知られ、また漆芸で高名な作家・高橋節郎の作品を収蔵する高橋節郎館を併設しています。1月8日から3月30日までは、地元出身でイギリス(ロンドン)で画家・文筆家・思想家として活躍した「牧野義雄展」が渡英110年を記念して行われています。
豊田スタジアムで大陶器市を見たあと、寄り道してみました。久々の豊田市美術館でした。

表紙は、展示室から見たアトリューム。

同行者
一人旅
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
その他
  • 美術館へのアプローチ<br /><br />挙母城側から高台を通ると、広く真っすぐな石敷きのアプローチが望めます。突きあたり右がエントランス。

    美術館へのアプローチ

    挙母城側から高台を通ると、広く真っすぐな石敷きのアプローチが望めます。突きあたり右がエントランス。

  • 石敷きのアプローチ<br /><br />赤く錆びた御影石が敷かれています。<br />緑色の石はアメリカ産の天然スレートだそうです。

    石敷きのアプローチ

    赤く錆びた御影石が敷かれています。
    緑色の石はアメリカ産の天然スレートだそうです。

  • 右・玄関<br /><br />建物は直線と面で構成された<br />シンプルなデザインです。<br /><br />色彩も白、淡い深緑のスレート、<br />アルミ、ガラス壁など<br />目立たない<br /><br />落ち着いた取り合わせ。

    右・玄関

    建物は直線と面で構成された
    シンプルなデザインです。

    色彩も白、淡い深緑のスレート、
    アルミ、ガラス壁など
    目立たない

    落ち着いた取り合わせ。

  • エントランス・ホール<br /><br />1階の常設展を見てエントランス・ホールに<br />戻ると吹き抜けの空間がありました。<br /><br />階段を上って次の展示室へ移動します。<br /><br />この美術館は、<br />企画展を除き三脚、フラッシュなしで<br /><br />撮影はOKでした。

    エントランス・ホール

    1階の常設展を見てエントランス・ホールに
    戻ると吹き抜けの空間がありました。

    階段を上って次の展示室へ移動します。

    この美術館は、
    企画展を除き三脚、フラッシュなしで

    撮影はOKでした。

  • 連絡階段<br /><br />次の展示室への階段。ぽっかり開いた正方形の窓がアクセント。<br /><br />

    連絡階段

    次の展示室への階段。ぽっかり開いた正方形の窓がアクセント。

  • 展示室 1<br /><br />10m近い天井や四周の曇りガラスから、<br />やわらかな自然光が降りそそぎ、<br />均一な明るさが確保されています。<br />絵画と彫刻が展示されていました。<br /><br />床は薄いベージュのイタリア産大理石。<br />壁は燃えない人工木材が使われています。<br /><br />気持ちの良い大空間。

    展示室 1

    10m近い天井や四周の曇りガラスから、
    やわらかな自然光が降りそそぎ、
    均一な明るさが確保されています。
    絵画と彫刻が展示されていました。

    床は薄いベージュのイタリア産大理石。
    壁は燃えない人工木材が使われています。

    気持ちの良い大空間。

  • 赤い電飾<br /><br />展示室 1からのアトリューム。<br />曇りガラスの壁から<br /><br />光が差し込んでいます。

    赤い電飾

    展示室 1からのアトリューム。
    曇りガラスの壁から

    光が差し込んでいます。

  • 木の彫刻<br /><br />小さな展示室に木の彫刻(小品)が<br />置かれていました。<br /><br />展示室を見落としたのか<br />見たかった<br />オットー・ヴァーグナー(アームチェア)や<br />マッキントッシュ(ハイバック・チェア)は<br />見当たらず・・。

    木の彫刻

    小さな展示室に木の彫刻(小品)が
    置かれていました。

    展示室を見落としたのか
    見たかった
    オットー・ヴァーグナー(アームチェア)や
    マッキントッシュ(ハイバック・チェア)は
    見当たらず・・。

  • 屋外展示<br /><br />連絡通路から見た屋外テラスのダニエル・ビュレンの作品。「色の浮遊1 3つの破裂した小屋」。

    屋外展示

    連絡通路から見た屋外テラスのダニエル・ビュレンの作品。「色の浮遊1 3つの破裂した小屋」。

  • カラフルな展示物

    カラフルな展示物

  • 赤から青へ・・<br /><br />海辺に流れ着いた廃品を並べた作品。グラデーションがきれいです。素材のままの色でまとめられているとか・・。

    赤から青へ・・

    海辺に流れ着いた廃品を並べた作品。グラデーションがきれいです。素材のままの色でまとめられているとか・・。

  • 大空間の部屋<br /><br />連絡通路の四角い窓から見た展示室 1。この美術館のどの展示室も独立した展示室で、可動壁はありません。作品の展示方法にも気を配っていて、吊りワイヤ―などは見えず、気持ちの良い展示です。

    大空間の部屋

    連絡通路の四角い窓から見た展示室 1。この美術館のどの展示室も独立した展示室で、可動壁はありません。作品の展示方法にも気を配っていて、吊りワイヤ―などは見えず、気持ちの良い展示です。

  • 展示室4を出ると、アトリューム。<br />向こうは展示室 1。

    展示室4を出ると、アトリューム。
    向こうは展示室 1。

  • 牧野義雄展<br /><br />愛知県挙母村(現・豊田市)出身。1869〜1956。23歳で渡米、サンフランシスコで働きながら絵を学び、後にロンドンに渡る。下積み生活が続くが、淡い叙情的タッチの水彩画が、注目をあびるようになる。<br />「カラー・オブ・ロンドン」(ロフティー著)の挿絵を描き出版。この本がベストセラーになると、一躍人気画家となり、時の人となられたそうです。

    牧野義雄展

    愛知県挙母村(現・豊田市)出身。1869〜1956。23歳で渡米、サンフランシスコで働きながら絵を学び、後にロンドンに渡る。下積み生活が続くが、淡い叙情的タッチの水彩画が、注目をあびるようになる。
    「カラー・オブ・ロンドン」(ロフティー著)の挿絵を描き出版。この本がベストセラーになると、一躍人気画家となり、時の人となられたそうです。

  • 牧野義雄展・展示室<br /><br />「霧の画家」として、英国で活躍した日本人画家。<br />カラー・オブ・ロンドンの挿絵で一躍人気画家となった牧野義雄は、ピカデリー・サーカスの夜景や<br />雨のBBC放送局などの名作を描きました。

    牧野義雄展・展示室

    「霧の画家」として、英国で活躍した日本人画家。
    カラー・オブ・ロンドンの挿絵で一躍人気画家となった牧野義雄は、ピカデリー・サーカスの夜景や
    雨のBBC放送局などの名作を描きました。

  • 牧野義雄展<br /><br />「ピカデリー・サーカスの夜景」1906/07<br />(パンフから)

    牧野義雄展

    「ピカデリー・サーカスの夜景」1906/07
    (パンフから)

  • 牧野義雄展2<br /><br />「アールス・コート博覧会」1901 水彩。<br /><br />「秋」1904 水彩。<br /><br />「チェルシー・エンバンクメント」1909/10 水彩。<br />(パンフから)

    牧野義雄展2

    「アールス・コート博覧会」1901 水彩。

    「秋」1904 水彩。

    「チェルシー・エンバンクメント」1909/10 水彩。
    (パンフから)

  • 牧野義雄展 3<br /><br />「秋のハイド・パーク」1920 油彩<br />(パンフから)

    牧野義雄展 3

    「秋のハイド・パーク」1920 油彩
    (パンフから)

  • ソファーのある休憩室<br /><br />ここからは屋外が眺められ、緑や大池が見えます。この下にはミュージアムショップもあります。新たな発見があるかもしれません。帰りにちょっとのぞいてみます。 <br />

    ソファーのある休憩室

    ここからは屋外が眺められ、緑や大池が見えます。この下にはミュージアムショップもあります。新たな発見があるかもしれません。帰りにちょっとのぞいてみます。 

  • レストラン<br /><br />レストラン七州。高台にある美術館から、市街地を一望しながら喫茶や食事が楽しめます。

    レストラン

    レストラン七州。高台にある美術館から、市街地を一望しながら喫茶や食事が楽しめます。

  • レストラン七州

    レストラン七州

  • 屋外の展示<br /><br />破裂した小屋の中から見た<br />ダニエル・ビュレンの作品。<br /><br />「色の浮遊1 3つの破裂した小屋」。<br /><br />鏡面とカラーボードの構成。<br />

    屋外の展示

    破裂した小屋の中から見た
    ダニエル・ビュレンの作品。

    「色の浮遊1 3つの破裂した小屋」。

    鏡面とカラーボードの構成。

  • 高橋節郎館・前庭

    高橋節郎館・前庭

  • 高橋節郎館展示室<br /><br />高橋節郎(たかはしせつろう、1914-2007)は、長野県南安曇郡北穂高村(現:安曇野市)出身の漆芸家です。文化勲章・文化功労者・日展顧問。

    高橋節郎館展示室

    高橋節郎(たかはしせつろう、1914-2007)は、長野県南安曇郡北穂高村(現:安曇野市)出身の漆芸家です。文化勲章・文化功労者・日展顧問。

  • 高橋節郎館展示室2<br /><br />展示室は、シンプルで落ち着いた空間。

    高橋節郎館展示室2

    展示室は、シンプルで落ち着いた空間。

  • 高橋節郎館展示室3<br /><br />古墳・彩錆絵 1964<br /><br />漆の艶をあえて用いず、<br />錆絵という技法によって素朴で味わいのある<br />画面に仕上げられています。<br /><br />錆絵は、漆に砥粉を混ぜた錆漆に、<br />水分を適度に加えて柔らかくし、<br /><br />筆につけて塗り描いたものだそうです。<br /><br /><br /><br />

    高橋節郎館展示室3

    古墳・彩錆絵 1964

    漆の艶をあえて用いず、
    錆絵という技法によって素朴で味わいのある
    画面に仕上げられています。

    錆絵は、漆に砥粉を混ぜた錆漆に、
    水分を適度に加えて柔らかくし、

    筆につけて塗り描いたものだそうです。



  • 墨で描かれた屏風<br /><br />墨で描かれた絵や書も<br />沢山展示されていました。

    墨で描かれた屏風

    墨で描かれた絵や書も
    沢山展示されていました。

  • 墨彩画

    墨彩画

  • フルート<br /><br />グランドピアノやハープ、<br />フルートといった楽器に<br /><br />金銀の装飾を施した作品も<br />展示されていました。<br /><br />写真は金を施したフルート。

    フルート

    グランドピアノやハープ、
    フルートといった楽器に

    金銀の装飾を施した作品も
    展示されていました。

    写真は金を施したフルート。

  • 高橋節郎館<br /><br />金銀の装飾を施したピアノやハーブ。

    高橋節郎館

    金銀の装飾を施したピアノやハーブ。

  • 前庭の大池<br /><br />シンプルで直線的なデザインの構造体。<br />白い美術館の前を、南北方向にアメリカ産スレート貼りの柱が連なります。

    前庭の大池

    シンプルで直線的なデザインの構造体。
    白い美術館の前を、南北方向にアメリカ産スレート貼りの柱が連なります。

  • 池に映って・・<br /><br />大池の向こうは天然スレートの貼られたテラス。屋外展示場にも使われています。

    池に映って・・

    大池の向こうは天然スレートの貼られたテラス。屋外展示場にも使われています。

  • 茶室<br /><br />豊祥庵(ほうしょうあん)「祥」の字は幸いに通じ、幸多かれの願いがこめられているそうです。約8坪の木造数寄屋造り。

    茶室

    豊祥庵(ほうしょうあん)「祥」の字は幸いに通じ、幸多かれの願いがこめられているそうです。約8坪の木造数寄屋造り。

  • 豊祥庵(ほうしょうあん)<br /><br />障子を開けて<br />中を拝見しました。

    豊祥庵(ほうしょうあん)

    障子を開けて
    中を拝見しました。

  • 童子苑・一歩亭<br /><br />池と庭を挟んだ西側の対岸に<br />茶室「童子苑」があります。 <br /><br />かって挙母城があったこの一帯が、<br />「童子山(どうじやま)」と<br />呼ばれていたことに由来するそうです。<br /><br />美術館での鑑賞疲れのあとは、<br />ここで一服もいいですね。<br /><br />立礼(りゅうれい)席もあり、<br />靴のままテーブルと椅子で<br /><br />お茶をいただけるようです。

    童子苑・一歩亭

    池と庭を挟んだ西側の対岸に
    茶室「童子苑」があります。

    かって挙母城があったこの一帯が、
    「童子山(どうじやま)」と
    呼ばれていたことに由来するそうです。

    美術館での鑑賞疲れのあとは、
    ここで一服もいいですね。

    立礼(りゅうれい)席もあり、
    靴のままテーブルと椅子で

    お茶をいただけるようです。

  • 丘からの大池

    丘からの大池

  • 又日亭(ゆうじつてい) <br /><br />昭和52年に再建された挙母城(七州城)の隅櫓と寺部城主渡辺半蔵家の茶室を移築した又日亭。文化的催事(茶会など)に利用されているそうです。

    又日亭(ゆうじつてい) 

    昭和52年に再建された挙母城(七州城)の隅櫓と寺部城主渡辺半蔵家の茶室を移築した又日亭。文化的催事(茶会など)に利用されているそうです。

  • 挙母城(ころもじょう)<br /><br />別名七州城の復元された隅櫓。豊田市美術館への目印です。

    挙母城(ころもじょう)

    別名七州城の復元された隅櫓。豊田市美術館への目印です。

  • 豊田市美術館・配置図(パンフから) <br /><br />概要、配置、屋外展示作品など・・。<br />拡大してご覧ください。<br /><br />美術館は建築家・谷口吉生氏の<br />最高傑作としても知られています。<br /><br />

    豊田市美術館・配置図(パンフから)

    概要、配置、屋外展示作品など・・。
    拡大してご覧ください。

    美術館は建築家・谷口吉生氏の
    最高傑作としても知られています。

  • 豊田市美術館への案内図<br /><br />建物は直線を基調にしたシンプルなデザイン。<br />展示室は、大小の展示室が立体的に配置され、<br />その展示室へのアプローチが階段や前室、長い通路<br />など変化があり、楽しい仕掛けとなっています。<br /><br />各展示室とも、独自の照明設備、固定式の展示壁、<br />ワイヤーを使わない展示方法などにより、<br />シンプルで落ち着いた展示空間となっていて、<br />最良のコンディションで<br />作品を鑑賞することができました。<br /><br />展示物はもちろんのこと、<br />建物も素晴らしいものでした。<br /><br /><br />〜おわり〜

    豊田市美術館への案内図

    建物は直線を基調にしたシンプルなデザイン。
    展示室は、大小の展示室が立体的に配置され、
    その展示室へのアプローチが階段や前室、長い通路
    など変化があり、楽しい仕掛けとなっています。

    各展示室とも、独自の照明設備、固定式の展示壁、
    ワイヤーを使わない展示方法などにより、
    シンプルで落ち着いた展示空間となっていて、
    最良のコンディションで
    作品を鑑賞することができました。

    展示物はもちろんのこと、
    建物も素晴らしいものでした。


    〜おわり〜

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この旅行記へのコメント (2)

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  • いっちゃんさん 2008/01/17 20:18:08
    豊田市美術館
    豊田市の美術館だそうですが
    国立の美術館も真っ青では・・・!

    建物、展示室、外観、展示室雰囲気素晴しいの一言です
    展示室の空間も見事な演出に・・・。

    シベックさんのセンスのよさが
    なお一層の素晴しさを引き出してくれているようで
    新鮮な気持ちで拝観できました。

           いっちゃん

    シベック

    シベックさん からの返信 2008/01/18 11:57:02
    RE: 豊田市美術館
    いっちゃんさん、おはようございます。

    美術館みてくださり、お気遣いありがとうございます。
    ここは作品はもとより、シンプルな建物もなかなかのものです。
    ひょっとしたら建物を見に来られる方のほうが多いかも・・。
    展示室の配置やつながりにも工夫があり、迷路を進むような楽しみがあります。
    ここを設計された谷口吉生さんの建物は、
    上野にある「東京国立博物館・法隆寺宝物館 平成館」でその一端がみられます。
    お近くに行かれたら一度おたずねください。

    豊田美術館は何度か訪れていますが、近場なので時間があったら、
    また行ってみたいと思っています。

       シベック

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