2002/08/26 - 2002/08/31
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Katsyさん
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皆さんは、「クロコダイル・ダンディー」という映画をご存知だろうか…
オーストラリア人俳優のポール・ホーガンを国際スターにのし上げ、世界的にも大ヒットしたアクション映画。
その「クロコダイル・ダンディー」の中でホーガン演じる主人公の生まれ育った場所が、オーストラリアではトップエンドと呼ばれる熱帯地域である。
トップエンドでは、アボリジニ(オーストラリア先住民)文化のアートがいたるところで見られ、また、オーストラリア内でも有数の野生動物や野鳥の楽園であり国立公園や保護区が多数点在することでも知られている。
小生がトップエンドを訪れた目的は、野生生物のポートレート撮影をすること。
トップエンドでも最大級の国立公園・カカドゥにほぼ1週間滞在して野生の生き物たちを追いかけた。
ハイシーズンの乾期にボートクルーズやバードウォッチングでサファリして撮ったオーストラリアの仲間たち…
そのときの写真を、当方のホームページ「アニマル・ワールド」で公開中!
アドレス http://animalworld.starfree.jp/ からトップページを開いて、“世界の動物たち”をクリック、世界地図上の②または、右ウィンドウのオーストラリアをクリックしてオーストラリアのページを開いてお楽しみください。
ここでは、カカドゥ国立公園の変化に富んだ自然の景観やアボリジニアートの様子などを記しています。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 航空会社
- カンタス航空
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カカドゥに入園してほどなく、ウェストアリゲーターリバーを臨む。
この川にもワニがイッパイ! -
カカドゥでも指折りのバードウォッチングの名所、マムカラ湿地。
乾燥林の中のトレイルを抜けていくと目の前に広がる大湿原。
手前に鳥見小屋が設けられており、心置きなく野鳥観察ができる。 -
撮影できる野鳥の種類は結構多く、カササギガンをはじめとしたガンカモ類、サギ類、クロトキ、クイナ、バン、レンカク、タゲリやカワセミなど水鳥の仲間が圧倒的に多いが、注意して観察しているとヒタキ類などの小鳥も見ることができる。
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コシグロペリカンの群れ。
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マムカラ湿地へ向かうトレイルの周辺には乾燥ヤシ林が…
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一部、ブッシュファイヤー(野焼き)で下草がなくなっている。
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レースオオトカゲの巣穴。
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宿泊した、オーロラ・カカドゥ・ロッジのキャンプ場にやってきたカササギガンたち。
さすがカカドゥ、野鳥たちも身近だ。 -
国立公園内のハイウェイに見られる「フラッドウェイ」の標識。
この道は、雨期になると水浸し、水の底となり通行止めになる。 -
カカドゥを散策する。
まずは、マンガリーモンスーンレインフォレスト。 -
川の岸辺には、やはりクロコダイルが…
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川にはクロコダイル、木の枝々にはオオコウモリの群れ。
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マンガリーの木々。
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水鳥たちを狙って、アンバンバン・ビラボンへ。
ヘラサギやリュウキュウガモ、モリショウビン、上空にはウミワシなど… -
やはり、水辺の鳥たちをバードウォッチングにナウランジャへと向かう。
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ホテイアオイやハス類などの水草に覆われたナウランジャの湖面。
鳥の写真を撮ろうとして静かに水場のほうへアプローチしようとしたら、ガイドにきつく止められた!
ん?Why?なんでだよ?
その理由は… -
カカドゥには、水辺が非常に多い。
雨期に降った大雨が乾期になっても残っているためだろう。
猛暑の乾期に水浴びをしたい人たちもいるんだろう…
しかし、要注意!
岸辺には、獲物を待ち受けるクロコダイルが…
カカドゥのクロコダイルの多くは、イリエワニという種で世界最大級のワニ。
おまけに、最も攻撃的で獰猛なので人を襲うワニとして警戒すべき大型種!
ナウランジャに限らず、カカドゥの水辺には“ワニ注意・遊泳禁止”の標識がよく見られる。 -
マジュガル・ビラボンの乾燥林をウォーキング。
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マジュガル・ビラボンのフォレストウォークで見かけたスナイロワラビー。
スナイロワラビーは、北オーストラリアでは一般的なワラビー。
熱帯地域に分布する種類で、ニューギニアでも見られるという。
バードウォッチングもいいけど、ヤッパリ撮るんだったら四つ足だよな…
スナイロワラビーの写真も、小生のH.P.「アニマル・ワールド」で公開中!
http://animalworld.starfree.jp/ -
ロッジのそばの広い水辺、ジャビルーレイク。
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湖面には、カササギガンやセイタカコウなどの大型の水鳥たち。
水辺の木々には、キバタンなどオウム類も。 -
イエローウォーターのロッジ周辺をウォーキング。
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ロッジそばの川にもイリエワニが…
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カカドゥの奥地、グバラプールへと向かう。
木々が黒いのは、ブッシュファイヤーで焼かれたから。 -
アリ塚も真っ黒け!
しかし中に住むアリたちは、堅固なお城(塚)に守られて平気なんだそう。 -
ここじゃ、キノコも丈夫にできている。
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グバラプールまでの道は、車では行けないのでひたすら歩くことになる。
歩き始めてかれこれ1時間ほど、だんだんと岩の多い道となる。 -
グバラプールは、山奥にある秘密の泉のような場所。
実は、オーストラリアで見られるもう1種類のクロコダイルの写真が撮れるかと思って来てみた。 -
凶暴なイリエワニとは別のもう1種類のクロコダイルとは、オーストラリアワニ(ジョンストンワニ)というワニ。
イリエワニと比べてはるかに小型でおとなしく、主に魚を食べて生きている。
生息数もイリエワニに比べると断然少ない希少種で、厳重に保護されている。
海や河口にも住むイリエワニと違い、水のきれいな渓流にしか住めないため、見る機会も少ないという…
それにしても、何てきれいな清水…
暑い乾期に、ほどよく冷たい清流であろうか… -
この日は、残念ながらオーストラリアワニを見つけることができなかったが、かわりに清流に泳ぐ魚をパチリ!
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グバラプールの周辺にて。
蚊多し! -
お次は、カカドゥの滝巡り。
起伏の多いカカドゥ国立公園には滝がイッパイ!
それぞれがカカドゥの景勝地になっている。
カカドゥ国立公園内の滝のいくつかを紹介しよう。 -
ジムジム滝の滝つぼ目指して…
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ジムジム滝。
乾期のため落ちる水はほとんどないが、これが雨期になると激流が轟音とともに落ちるそう。
当然雨期にはここへは歩いて来れない。
雨期はセスナに乗って上空から眺めるだけなんだって。 -
滝つぼで泳ぐ魚。
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ガンロム。
ジムジム滝同様、乾期のためほとんど水なし! -
前出の2箇所ほど落差のある大きな滝ではないが、渓谷を流れる清流が小さな滝を作るマガックへ行ってみた。
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実は、ここにもオーストラリアワニがいると聞いて来たのだが…
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マガックの渓流にできた小さなプールと滝。
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渓谷の上から見たマガックプールの俯瞰写真。
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マガックプールの魚。
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渓谷の断崖にへばりついての記念撮影!
なかなか、スリルだったぜ!! -
アボリジニの聖地、ウビルロックを訪れる。
ここは、「クロコダイル・ダンディー2」のロケ地でもある。 -
ウビルロック、岩山と原野が織り成す景観…
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実に、変化に富んだ地形。
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イヤ?、絶景かな!!
アボリジニの人々は、ハンター。
生活は自給自足で、主に狩猟をして暮らす。
そのライフスタイルは、現代でも変わらない。
見晴らしのいい場所は、動物や鳥を見つけるには都合がいいのだろう。 -
足場は固い岩盤。
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背景の岩山には、アボリジニのロックアートがたくさん。
古代のロックアートで有名なカカドゥの名所。 -
アボリジニたちのキャンバスは岩。
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絵の具は天然の顔料。
赤や黄色い土や砂を水で溶いて使う。 -
ウビルには、ロックアートを見て回るための約1キロのウォーキング・サーキットが設けられている。
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ロックアートの数の多さ、保存状態の良さはカカドゥでNo.1とのこと。
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古代の生活様式が描かれている!?
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さすが狩猟民の絵だけあって、描かれているものには魚やカメなど生き物も多い。
驚くべきは、生き物の骨格や内臓までが細かくリアルに描かれてること!
X線画法という手法らしい。
きっと大昔から動物に関しての知識が豊富だったに違いない。
動物好きの小生にとってはとても興味深い! -
それにしても、長い歳月にもかかわらずよくこれだけの色彩が保存されてきたものだなぁ!
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魚やカメ、ワニに混じって哺乳類の壁画を見つけた。
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もしやこれは、絶滅したと思われているタスマニアウルフ(フクロオオカミ)!?
太古の昔には、タスマニアだけでなくこの北オーストラリアにもいたのだろうか…?
それとも、或いは別種の動物?? -
ウビルロックは、まさに青空の下、大自然の中のアートギャラリー!
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ブッシュファイヤーは、乾期のカカドゥでは風物詩としてよく見られる光景。
アボリジニたちが狩猟のために乾燥林の下草に火をつけて焼くんだそうだ。
ジャマな下草を焼き払うことで獲物が見つかりやすくなるというワケ。
本来、自然を人間がいじることは許されないことではあるが、オーストラリアのノーザンテリトリー州政府では先住民・アボリジニ独自の民族風習、文化として古くから伝統的に行われていることも考慮され認められている。
実際、オーストラリアの植物相では多くの場合、ライフサイクルの中でブッシュファイヤーが重要な役割を持つ。
開花の時期が火災発生時に限られる植物も多く、種子の放出をその熱に依存する樹木まであるそうだ。
熱帯オーストラリアの木々は、火にさらされることで鍛えられますます丈夫になるという。
また、焼かれた下草も根の部分は無事なのですぐに再生する。
ブッシュファイヤーの後に誕生する新たな植生は、動物たちにとっても貴重な食物供給源となる。
というわけで、アボリジニたちが起すブッシュファイヤーによってカカドゥ、いや、北オーストラリアの森は守られてきたということになる。 -
カカドゥ国立公園にはいくつかの河川が流れており、そんな川をクルーズするのが乾期の楽しいアトラクションでもある。
ここからは、カカドゥのクルーズにて撮った景観の数々をご紹介! -
ジャングルの中を流れるイーストアリゲーターリバーを行く、グルヤンビ・クルーズ。
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ジャングルからだんだんと変わってゆく、イーストアリゲーターリバー周囲の景観。
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イーストアリゲーターリバーのクロコダイル。
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岸辺の景色もゴツゴツとした岩場へと変化してゆく…
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ここら辺は、アーネムランドというアボリジニたちの聖域。
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クルーズを終え、アーネムランドをバックにメモリーショット!
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カカドゥ国立公園の旅のハイライト、イエローウォーター・クルーズ。
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奇岩の中を流れるイーストアリゲーターリバーと違って、イエローウォーターは湿原の中を流れる。
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この川はワニの大量発生地として知られ、また、周囲の湿原は水鳥たちの宝庫。
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なので、イエローウォーター・クルーズは、クルーズというよりボートサファリといった趣。
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川岸の木の上にも水鳥が…
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岸辺にはもちろんクロコダイル。
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サンセット・イエローウォーター・クルーズ…
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1日のうちクルーズの回数は、動物や野鳥の動きが活発になる朝夕2回。
撮影目的のサファリやバードウォッチングには、だんだん暗くなっていき露光が足りなくなる夕方よりも早朝~午前中にかけてのクルーズの方が適している。 -
しばし、カカドゥの湿原に沈む夕日とイエローウォーターの夕景をご堪能ください。
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あくる朝、イエローウォーター・モーニングクルーズ。
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やはり、ボートサファリは光線の加減がいい朝方に限る。
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リュウキュウガモの群れにイリエワニ。
他にも、セタカコウやペリカン、ヘビウにシギ類、モリショウビンやヒジリショウビンなどのカワセミ類など水鳥類を中心に次から次へと生き物オンパレード! -
このモーニングクルーズで撮影できた生き物は20~30種にも及ぶ!
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イエローウォーターに咲くハスの花…
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今回の小生の旅のガイド、ロッド・ホワイトサンド氏(写真左)と。
とにかく視力がよく、ブッシュウォークの途中など小鳥を見つけるのもお手のもの!
その視力のよさはケニアのガイドにもひけをとらない。
ところで、実は彼自身も旅人(旅行が趣味)。
カカドゥが雨期のときは旅行にはオフシーズンとなるため、ガイド仕事も休業時期。
そんなときには、彼も他の国へ出かけるそうだ。
彼がこれまで訪れたのはインドや南極など。
サファリ以外の時間は、彼との動物談議や旅行談議で退屈することはなかった。
後ろは、小生の撮影専用ボート。
本来は40人乗りで、普通は大勢で混載クルーズをするためのものだが、このボートは小生が撮影のため特別に借り切った。
撮影目的の場合は、やはりボートを一艘チャーターするに限る!
ロッドの話では、特ににここ、カカドゥではプライベートクルーズにはロッジで一番ベテランのガイド(キャプテン)を付けてくれるらしい。
ベテランのガイドは、野生動物や野鳥へのアプローチも熟練しているので、例えばカワセミなども1?2mほどの距離で撮影することができた。
野鳥たちを存分に撮影できて、最高にご機嫌だったぜ!!
カカドゥ国立公園で撮影した野生動物や野鳥の写真は、小生のホームページ「アニマル・ワールド」( http://animalworld.starfree.jp/ )のオーストラリア編で公開中!
ぜひ、見にきてください!!
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