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ひとりぼっちのアラスカツアー<br /><br />「ドロンズの南北アメリカ縦断ヒッチハイク」の<br />ゴールにえらく感動してしまった。チューブの前田君の歌う<br />♪涙は〜、流すもんじゃない〜〜♪も引き立てた。<br />今度、行こうかなぁ。なんてさ。<br />って、ホントはNZに行こうと思ってた。<br />チケットも8月に予約して。<br />しかし、この時既にキャンセル待ち状態。<br />12月20日過ぎになってもまだキャンセル。<br />諦めた俺は、意を決してアラスカの旅へと変えた。<br />しかも今回は初のひとり旅。お荷物なし。<br />NZに行くもんだと思ってたので防寒具の用意は何もしていない。<br />家に有るといったら皮ジャンしかない。<br />早速、サティーに買い物。<br />ひと通りそろえて行きました。<br />もう少し、余裕が欲しかったですな。何も調べられない。<br />アハハ・・・<br />アメリカン航空にて経由地のシアトルに到着。<br />次のアラスカ航空のアンカレッジ行き迄1時間少々。<br />キツイなぁ。わからない。ゲートが。<br />H○Sのおねぇさん、もう少し余裕の時間割にして下さい。<br />シロウトなのですからさ。時計を見ると出発まで20分少々。<br />さすがに焦るなぁ。何処をどう行けばいいのか。<br />まーなんとかゲートが見つかった。<br />機内食は巨大なハンバーガー1個だけだった。<br />高さ15cmは有ろうか。食えないよなぁ<br />無事にアンカレッジに到着。3時頃だったか。<br />しかしあたりは既に暗い。<br />さて、本日のホテルに行きますか。日本の団体さんがバスにて街まで行った。<br />乗せてくれぇ〜!シャトルバスの発着所に着きバスの運ちゃんに聞いた。<br />どうやら街まで行くらしい。ナイスだ。とんとん拍子だ。<br />バスに乗り街中ヘ。<br />運ちゃんにホテルの場所を尋ねたら、<br />ホテルの前までバスを走らせてくれた。良かった。<br />無事にチェックイン。しかし、外の空より暗いホテル。<br />寂しいよなぁ。そんじゃぁ、飯でも食いに行きますか。<br />って、外はこんこんと雪が降ってる。だりぃなぁ。<br />街をぶらぶらと歩く。飯屋を探しに。<br />結構、この時間だと閉まってる店も多い。<br />やる気がないのだろうか。なんだか俺まで暗くなってしまうな。<br />テイクアウトの店に行き、ハンバーガーとチップスを買ってホテルで食べようか。<br />チープバーに入って駆けつけ3杯のビールを飲んでホテルに帰った。<br />むぅ・・・チョット寂しい。<br />さて、本日は何をしようか?って言っても何もない。<br />シーズンオフだし。雪降ってるし。<br />マイナス20℃だし。<br />チェックアウトしてフェアバンクスに行く事にした。<br />で、出た!巨大ハンバーガー。<br />シャトルバスのおっちゃんに目抜き通りに行ってもらうことにした。<br />降りたところは果てしなく寂しい所だったが、<br />目抜き通りらしい。とりあえずホテルを探す。<br />って言っても何処でもよかった。とにかく中に入りたい。<br />最初に目に入ったホテルにした。当然、満室ではない。当たりまえだ。<br />レセプションのね〜ちゃんにどこか安い飯屋はないかと尋ねた。そしたらね〜ちゃんも食べに行くらしい。一緒に行く事にした。<br />このね〜ちゃん、日本語が少々喋れる。<br />顔ですか?そうですねぇ、もたいまさこをアメリカンにした感じ。<br />ラッキーではない。<br />まさこさん、日本は群馬県に2年間住んでたとのこと。<br />なぜに群馬なのだろうか?<br />東京には1回しか行った事がないとの事。<br />不思議なまさこさん。<br />飯を食い終わってチェックしようと思ったら、<br />おごってくれた。素晴らしいまさこさん。<br />ありがとう。<br />さて、ドルもそこを尽いたので両替しに銀行に行った。<br />朝10時に行ったがあたりは真っ暗。不思議な感じである。<br />しかし、両替してくれない。日本円はダメとの事。<br />何処の銀行に行ってもダメだった。なぜなのだろうか?<br />財布には3ドルしか入ってない。<br />両替所も見当たらないし、どうしようか。<br />トボトボとホテルに帰った。腹減ったなぁ。そろそろ昼飯タイムだ。<br />ロビーでパンフレットを悲しく見ていると、まさこさんの登場。銀行の件を話すとまさこさんは昨日支払ったホテル代の半金を返してくれた。<br />帰りに全額払って、との事。ありがとう、まさこさん。<br />金を握りしめて飯を食いに行った。うぅ〜〜、満足、満足。<br />ふと、横を見ると、なんと両替所があったではないか。<br />俺のばかやろう〜〜!<br />そのまま街中をブラブラと。<br />土産屋に入ってドリームキャッチャーを購入。<br />家に持って帰ったが嫁がえらく気持ち悪がってる。<br />夕方、ホテルに帰った。まさこさんが俺に何か言ってくる。<br />なにやら今日ここのお客が、オーロラを見に行くとか。<br />その客と一緒に行かないかとの事。<br />オーロラかぁ、あまり見たくないなぁ。<br />しかも、嫁と約束してるし。「オーロラは一緒に見る」って。<br />どうしようか?しかし、まさこさんにはお世話になったしなぁ。ここで俺が行けば少しはまさこさんにもマージンが入るのだろうし。<br />まぁ、嫁は寒いところが苦手なのでこれから先、見る事もないだろう。<br />と、勝手に決めてしまい行く事にした。ごめんなさい。<br />夜の11時に迎えが来る。それまで少し仮眠。<br />若いね〜ちゃんだったらいいなぁ。<br />ロビーに行ったら木っ端みじん。<br />内藤ちんがホームドラマに出て来たような感じの日本人のおっさん。<br />お迎えの方はおばちゃん。<br />なにやらオーロラに魅せられて、アラスカに住んでしまったらしい。<br />俺とちんは車に乗って目的地に向かった。<br />40分位して到着。変な山小屋だ。それにしても寒い。<br />寒すぎる。外の温度計を見ると赤い水銀が無い。<br />って言うより申し訳なさそうにチョコンとあった。<br />山小屋に入るとそこは日本国であった。<br />日本人が50人は居ただろう。<br />しかも、みんな同じジャンパーを着て。どうやらツアー客のようだ。<br />昼間全然日本人を見なかったが、どうも昼間は爆睡。<br />夜に出没だ。まだ、オーロラは出ていない。暇だなぁ。<br />室内はタバコが吸えないので参った。<br />そのたびに極寒の地に出なければならない。<br />外は息が出来ない。吸うと喉が凍ってしまう。<br />チョット大袈裟か。でもホントにそうだ。<br />ためしに、立ちションをしてみたが、別に凍らなかった。<br />1時間もした頃、ようやくオーロラの子供が出て来た。<br />室内で見る奴、外で見る奴と様々だったが、俺は外で鑑賞。<br />段々とオーロラの大人になっていく。<br />そして、写真やテレビで見た物が現実に俺の目に入ってくる。<br />俺は何かを表現するのが下手なのでここで文章として表現出来ない。<br />しかし、美しい。嫁にも見せてやりたい。<br />あれって、常に動いているのですな。<br />そして、夜空一面に巨大なそれが覆った。<br />しかし、2時間もすると飽きてくる。オーロラ漬けでは。<br />居ますな、何処にでも。バカが。<br />今で言うマメカラを持ってきたらしく熱唱しはじめた。<br />完璧に日本の居酒屋に変身した。<br />まぁ、俺も嫌いではないので勿論唄いましたよ。<br />長渕の「乾杯」を。しかも酒付き。<br />どっかのバカが俺らの送迎のおばちゃんに酒を勧め、<br />そのおばちゃんも飲んでいる。<br />終わりましたな。<br />3時頃にゾロゾロと帰りましたが俺らを含めた10人位がそこから宴会に突入。<br />アハハ・・・、面白かったなぁ。<br />仮眠を取って9時頃出発。<br />車内ではおばちゃんが「すみませんねぇ、ホントすみません」って謝ってくる。<br />別にいいよ。楽しかったし。<br />ちんは違うグループに便乗して帰った。<br />そのおばちゃんの話だとこの時期にアラスカに来る日本人は殆んどがオーロラツアーとか。<br />しかし、オーロラって自然現象。必ず見れるとも限らない。<br />4,5日見れない日も多いとか。<br />たまたまそんな時にツアーで来るとホントかわいそうとか。<br />それだけの為に来たのにね。<br />しかも、新婚旅行で。嫁さんワンワン泣いている。<br />旦那もどうする事も出来ない。<br />ただオドオドしてるだけ。新婚スタートがこれじゃぁね。<br />ハワイにしとけばさ。<br />ホテルに帰りロビーでくつろいでいると、ちんがやって来た。<br />笑いながら。何が面白い?<br />翌日のチケットを買いに空港まで行った。<br />明日はアラスカの最果ての地(ここも最果てだが)バローに行く事にした。<br />アラスカ最北端の街。北極圏の街バロー。1泊で。<br />まさこさんに別れを告げて発った。<br />相変わらずちんは笑ってる。何が面白いのか?<br />出た!巨大バーガー!きっと、嫌がらせだろう。<br />飛行機は無事にバローの空港に着いた。<br />ちなみに乗客は俺を含めて6人。<br />この時期にこんなへんぴな所に来るナイスな方は居ないのだろう。<br />迎えのおっちゃんが待ってた。<br />ホテルのオーナーだ。すぐにホテルにチェックインして市内観光。<br />って、言っても、市内はないなぁ。<br />この街の最北端に行った。陸と北極海が雪で覆われてる。<br />堺がない。<br />でもこの先はまさしく北極海。<br />そしてまたその先は北極である。<br />なんとも不思議な感じである。何も無いってもしかすると素晴らしいことかな。<br />これが本来の人間が育つ環境なのか??<br />って浸ることは決してない。そんなポエム人ではない。<br />小さな街なので2時間もすると見終わる。<br />ホテルでぼ〜っとして、さて飯でも食うか。<br />隣のレストランに入り注文。<br />ビールも注文しようと思ったがここにはアルコールがない。<br />なんか、ダメみたい。アルコールは。ホントにないのか?<br />と、尋ねると、有るらしい。こっそりとだしてくれた。<br />帰ったらチクッってやるよ。アメリカ政府に。<br />部屋の窓から北極海が見える。って言っても、雪でわからんが。きっと北極海だろう。<br />本日はアンカレッジに帰る。<br />空港のロビーにて。<br />地元の萩原流行似のあんちゃんがチェックインしようとしている。<br />腰にはでっかいアーミーナイフの親方をぶら下げて。<br />当然ダメだろう、そんなの。しかし流行は食い下がる。<br />しかしダメだ。まだ食い下がる。決して許してはくれない。<br />半べそかきながらあんちゃんはそれを渡す。当たりまえだ。<br />一緒に乗る身にもなってくれ。しかもそんな薄着の奴とさ。<br />ここまで来ると、巨大バーガーも愛しくなってくるな。<br />アンカレッジに着いてホテルを探した。<br />前のホテルは嫌だ。<br />暗くなってしまう。ユースにでも泊まろうか。<br />しかしユースは満室だった。別なところを探した。<br />日本食が恋しい。恥ずかしながら恋しい。ダメな俺だ。<br />入ってしまった。居酒屋に。<br />大して美味くもないつまみを食いながらビールを飲んで。<br />酔っ払ったなぁ。ホント。かなりへべれけ。<br />途中から記憶がなくなってしまった。<br />日本と一緒。<br />気がついたら店の2階でそこの店のば〜さんの部屋で寝ていた。間違いは犯してないだろうか?<br />間違いを犯されてないだろうか?<br />70過ぎのば〜さん相手に本気で考えた。<br />昼過ぎ、店に下りた。主人が笑いながら「おはよ〜〜!」って声を掛けた。<br />「あっ、どうもスミマセンでした」って言って店の手伝いを始めた俺。<br />一宿一飯の恩義ですな。<br />たぶん、昨日の金払ってないなぁ。<br />夕方になりそのままあ俺は板さん見習となりカウンター越しで料理を作っていた。<br />俺、NZのワーホリの時ず〜〜っとジャパレスで働いていたので多少の料理は作れたのだ。<br />不思議だ。<br />なぜ俺はここまで来て働いているのだろうか?<br />酒って怖いですなぁ。<br />しばらくすると1人の日本人が入ってきた。<br />ドリフの仲本工事とQちゃんの小池さんを足したままの小池工事君。<br />彼、4歳の時からここに居るらしい。<br />片言の日本語と大して上手くない英語とを喋っている。<br />その、小池工事君、明日遊ばないかと言ってくる。<br />危ないなぁ、こう言う奴って。悪党かホモと相場は決まっている。<br />しかし、店の主人は大丈夫と言うので遊ぶ事にした。<br />昨日の飲み代は本日の手伝いでチャラになった。<br />店の前で待ち合わせ。俺はいまいち信用していない。<br />悪党ならいいがホモは嫌だ。小池工事君がやってて来た。<br />無意識のうちに尻を隠す。「やぁ、待った?」余裕をぶちかましている。<br />そしたら、後ろには気の弱そうな坊主やね〜ちゃんが居た。<br />よかった。いざとなったら、ね〜ちゃんを人質にとって逃げればいい。<br />ホットした。<br />4人で車に乗って出かけた。<br />はて・・・?<br />何処に行くのだろうか?ね〜ちゃんはスターウォーズに出てるジャバザハットに似ている。<br />他人ながら心配だ。坊主はミノ虫に似ている。<br />1時間も走っただろうか。変な森に着いた。<br />や、やばい。もしかしたらこのミノ虫は強いのだろうか?<br />はたまたジャバが口から何か液体でも出すのだろうか。<br />怖いなぁ。小池工事君はニコニコしている。<br />こっちはこっちでマジでやばいなぁ。<br />俺は決して前を歩かない。<br />だって後ろから何かされたら嫌だもん。<br />まっ、もしも何かされたら1番強そうなジャバに正義の鉄拳を食らわせ、<br />ミノ虫には踵落としでもやって<br />(こいつ、背がちっちゃいんで)小池君はメガネを取る攻撃だ。<br />すると小池君が「この辺にしようかぁ?」なんて言ってきた。き、来た!チョット緊張するなぁ。(笑)<br />でもさっきから気になるケースが有るんですけど。<br />まるでライフルか大正琴でも入ってるようなケース。<br />小池君はそのケースを開けた。・・・・・・ぎゃぁぁぁぁ・・・・・ラ、ライフルじゃないですか?<br />こ、小池様・・・ご勘弁を。<br />すると小池君は俺に「ライフル、撃ってみる?」だって。<br />お前らに向けて撃つのか??<br />アハハ・・・こいつらバカだ。<br />見ず知らずの俺に向かってさっ。が、やはり撃ちたかったんで撃つ事にした。(笑)<br />小池君が弾を詰める。んで、俺に渡す。<br />ホントは小池君軍団に向かって撃ちたかったんですが、<br />辞めて向こうの木に向かって構えた。<br />バッーーンッ!!<br />肩の関節が抜けるような衝撃。向こうの木を見ると木っ端みじん。<br />アハハ・・・散弾銃だったんですね。<br />やはりこいつらはバカ集団だ。<br />本日は日本に帰る日。<br />朝の7時のフライトなのでホテルを5時過ぎに出た。<br />そしてアンカレッジからシアトルへ。<br />さよなら巨大バーガー!さよなら小池君!<br />シアトルでどうしてもウン*がしたくなってトイレに入った。<br />嫌なんですよ、こっちの公衆トイレって。<br />極力入らないようにしていたんですが、<br />出ちゃうものはしょうがない。隣とのつい立が下まで無いんです。<br />だから嫌なの。<br />ふんばっていたら隣にお客が。<br />自分の陣地からでっかい靴(30cm以上は有ったな)が<br />俺の陣地に図々しく入ってくるの。<br />しかもブリブリとでっかい音をたてながら。<br />さすがアメリカ人!(笑)<br />気になってしまって出るものもあまり出ないままそそくさと退散。(笑)<br />そして機上の人となった。<br />我が家に帰ると嫁は38℃の熱でうなされてました。<br />

アラスカ

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1998/12/27 - 1999/01/04

99位(同エリア104件中)

0

5

タカモト

タカモトさん

ひとりぼっちのアラスカツアー

「ドロンズの南北アメリカ縦断ヒッチハイク」の
ゴールにえらく感動してしまった。チューブの前田君の歌う
♪涙は〜、流すもんじゃない〜〜♪も引き立てた。
今度、行こうかなぁ。なんてさ。
って、ホントはNZに行こうと思ってた。
チケットも8月に予約して。
しかし、この時既にキャンセル待ち状態。
12月20日過ぎになってもまだキャンセル。
諦めた俺は、意を決してアラスカの旅へと変えた。
しかも今回は初のひとり旅。お荷物なし。
NZに行くもんだと思ってたので防寒具の用意は何もしていない。
家に有るといったら皮ジャンしかない。
早速、サティーに買い物。
ひと通りそろえて行きました。
もう少し、余裕が欲しかったですな。何も調べられない。
アハハ・・・
アメリカン航空にて経由地のシアトルに到着。
次のアラスカ航空のアンカレッジ行き迄1時間少々。
キツイなぁ。わからない。ゲートが。
H○Sのおねぇさん、もう少し余裕の時間割にして下さい。
シロウトなのですからさ。時計を見ると出発まで20分少々。
さすがに焦るなぁ。何処をどう行けばいいのか。
まーなんとかゲートが見つかった。
機内食は巨大なハンバーガー1個だけだった。
高さ15cmは有ろうか。食えないよなぁ
無事にアンカレッジに到着。3時頃だったか。
しかしあたりは既に暗い。
さて、本日のホテルに行きますか。日本の団体さんがバスにて街まで行った。
乗せてくれぇ〜!シャトルバスの発着所に着きバスの運ちゃんに聞いた。
どうやら街まで行くらしい。ナイスだ。とんとん拍子だ。
バスに乗り街中ヘ。
運ちゃんにホテルの場所を尋ねたら、
ホテルの前までバスを走らせてくれた。良かった。
無事にチェックイン。しかし、外の空より暗いホテル。
寂しいよなぁ。そんじゃぁ、飯でも食いに行きますか。
って、外はこんこんと雪が降ってる。だりぃなぁ。
街をぶらぶらと歩く。飯屋を探しに。
結構、この時間だと閉まってる店も多い。
やる気がないのだろうか。なんだか俺まで暗くなってしまうな。
テイクアウトの店に行き、ハンバーガーとチップスを買ってホテルで食べようか。
チープバーに入って駆けつけ3杯のビールを飲んでホテルに帰った。
むぅ・・・チョット寂しい。
さて、本日は何をしようか?って言っても何もない。
シーズンオフだし。雪降ってるし。
マイナス20℃だし。
チェックアウトしてフェアバンクスに行く事にした。
で、出た!巨大ハンバーガー。
シャトルバスのおっちゃんに目抜き通りに行ってもらうことにした。
降りたところは果てしなく寂しい所だったが、
目抜き通りらしい。とりあえずホテルを探す。
って言っても何処でもよかった。とにかく中に入りたい。
最初に目に入ったホテルにした。当然、満室ではない。当たりまえだ。
レセプションのね〜ちゃんにどこか安い飯屋はないかと尋ねた。そしたらね〜ちゃんも食べに行くらしい。一緒に行く事にした。
このね〜ちゃん、日本語が少々喋れる。
顔ですか?そうですねぇ、もたいまさこをアメリカンにした感じ。
ラッキーではない。
まさこさん、日本は群馬県に2年間住んでたとのこと。
なぜに群馬なのだろうか?
東京には1回しか行った事がないとの事。
不思議なまさこさん。
飯を食い終わってチェックしようと思ったら、
おごってくれた。素晴らしいまさこさん。
ありがとう。
さて、ドルもそこを尽いたので両替しに銀行に行った。
朝10時に行ったがあたりは真っ暗。不思議な感じである。
しかし、両替してくれない。日本円はダメとの事。
何処の銀行に行ってもダメだった。なぜなのだろうか?
財布には3ドルしか入ってない。
両替所も見当たらないし、どうしようか。
トボトボとホテルに帰った。腹減ったなぁ。そろそろ昼飯タイムだ。
ロビーでパンフレットを悲しく見ていると、まさこさんの登場。銀行の件を話すとまさこさんは昨日支払ったホテル代の半金を返してくれた。
帰りに全額払って、との事。ありがとう、まさこさん。
金を握りしめて飯を食いに行った。うぅ〜〜、満足、満足。
ふと、横を見ると、なんと両替所があったではないか。
俺のばかやろう〜〜!
そのまま街中をブラブラと。
土産屋に入ってドリームキャッチャーを購入。
家に持って帰ったが嫁がえらく気持ち悪がってる。
夕方、ホテルに帰った。まさこさんが俺に何か言ってくる。
なにやら今日ここのお客が、オーロラを見に行くとか。
その客と一緒に行かないかとの事。
オーロラかぁ、あまり見たくないなぁ。
しかも、嫁と約束してるし。「オーロラは一緒に見る」って。
どうしようか?しかし、まさこさんにはお世話になったしなぁ。ここで俺が行けば少しはまさこさんにもマージンが入るのだろうし。
まぁ、嫁は寒いところが苦手なのでこれから先、見る事もないだろう。
と、勝手に決めてしまい行く事にした。ごめんなさい。
夜の11時に迎えが来る。それまで少し仮眠。
若いね〜ちゃんだったらいいなぁ。
ロビーに行ったら木っ端みじん。
内藤ちんがホームドラマに出て来たような感じの日本人のおっさん。
お迎えの方はおばちゃん。
なにやらオーロラに魅せられて、アラスカに住んでしまったらしい。
俺とちんは車に乗って目的地に向かった。
40分位して到着。変な山小屋だ。それにしても寒い。
寒すぎる。外の温度計を見ると赤い水銀が無い。
って言うより申し訳なさそうにチョコンとあった。
山小屋に入るとそこは日本国であった。
日本人が50人は居ただろう。
しかも、みんな同じジャンパーを着て。どうやらツアー客のようだ。
昼間全然日本人を見なかったが、どうも昼間は爆睡。
夜に出没だ。まだ、オーロラは出ていない。暇だなぁ。
室内はタバコが吸えないので参った。
そのたびに極寒の地に出なければならない。
外は息が出来ない。吸うと喉が凍ってしまう。
チョット大袈裟か。でもホントにそうだ。
ためしに、立ちションをしてみたが、別に凍らなかった。
1時間もした頃、ようやくオーロラの子供が出て来た。
室内で見る奴、外で見る奴と様々だったが、俺は外で鑑賞。
段々とオーロラの大人になっていく。
そして、写真やテレビで見た物が現実に俺の目に入ってくる。
俺は何かを表現するのが下手なのでここで文章として表現出来ない。
しかし、美しい。嫁にも見せてやりたい。
あれって、常に動いているのですな。
そして、夜空一面に巨大なそれが覆った。
しかし、2時間もすると飽きてくる。オーロラ漬けでは。
居ますな、何処にでも。バカが。
今で言うマメカラを持ってきたらしく熱唱しはじめた。
完璧に日本の居酒屋に変身した。
まぁ、俺も嫌いではないので勿論唄いましたよ。
長渕の「乾杯」を。しかも酒付き。
どっかのバカが俺らの送迎のおばちゃんに酒を勧め、
そのおばちゃんも飲んでいる。
終わりましたな。
3時頃にゾロゾロと帰りましたが俺らを含めた10人位がそこから宴会に突入。
アハハ・・・、面白かったなぁ。
仮眠を取って9時頃出発。
車内ではおばちゃんが「すみませんねぇ、ホントすみません」って謝ってくる。
別にいいよ。楽しかったし。
ちんは違うグループに便乗して帰った。
そのおばちゃんの話だとこの時期にアラスカに来る日本人は殆んどがオーロラツアーとか。
しかし、オーロラって自然現象。必ず見れるとも限らない。
4,5日見れない日も多いとか。
たまたまそんな時にツアーで来るとホントかわいそうとか。
それだけの為に来たのにね。
しかも、新婚旅行で。嫁さんワンワン泣いている。
旦那もどうする事も出来ない。
ただオドオドしてるだけ。新婚スタートがこれじゃぁね。
ハワイにしとけばさ。
ホテルに帰りロビーでくつろいでいると、ちんがやって来た。
笑いながら。何が面白い?
翌日のチケットを買いに空港まで行った。
明日はアラスカの最果ての地(ここも最果てだが)バローに行く事にした。
アラスカ最北端の街。北極圏の街バロー。1泊で。
まさこさんに別れを告げて発った。
相変わらずちんは笑ってる。何が面白いのか?
出た!巨大バーガー!きっと、嫌がらせだろう。
飛行機は無事にバローの空港に着いた。
ちなみに乗客は俺を含めて6人。
この時期にこんなへんぴな所に来るナイスな方は居ないのだろう。
迎えのおっちゃんが待ってた。
ホテルのオーナーだ。すぐにホテルにチェックインして市内観光。
って、言っても、市内はないなぁ。
この街の最北端に行った。陸と北極海が雪で覆われてる。
堺がない。
でもこの先はまさしく北極海。
そしてまたその先は北極である。
なんとも不思議な感じである。何も無いってもしかすると素晴らしいことかな。
これが本来の人間が育つ環境なのか??
って浸ることは決してない。そんなポエム人ではない。
小さな街なので2時間もすると見終わる。
ホテルでぼ〜っとして、さて飯でも食うか。
隣のレストランに入り注文。
ビールも注文しようと思ったがここにはアルコールがない。
なんか、ダメみたい。アルコールは。ホントにないのか?
と、尋ねると、有るらしい。こっそりとだしてくれた。
帰ったらチクッってやるよ。アメリカ政府に。
部屋の窓から北極海が見える。って言っても、雪でわからんが。きっと北極海だろう。
本日はアンカレッジに帰る。
空港のロビーにて。
地元の萩原流行似のあんちゃんがチェックインしようとしている。
腰にはでっかいアーミーナイフの親方をぶら下げて。
当然ダメだろう、そんなの。しかし流行は食い下がる。
しかしダメだ。まだ食い下がる。決して許してはくれない。
半べそかきながらあんちゃんはそれを渡す。当たりまえだ。
一緒に乗る身にもなってくれ。しかもそんな薄着の奴とさ。
ここまで来ると、巨大バーガーも愛しくなってくるな。
アンカレッジに着いてホテルを探した。
前のホテルは嫌だ。
暗くなってしまう。ユースにでも泊まろうか。
しかしユースは満室だった。別なところを探した。
日本食が恋しい。恥ずかしながら恋しい。ダメな俺だ。
入ってしまった。居酒屋に。
大して美味くもないつまみを食いながらビールを飲んで。
酔っ払ったなぁ。ホント。かなりへべれけ。
途中から記憶がなくなってしまった。
日本と一緒。
気がついたら店の2階でそこの店のば〜さんの部屋で寝ていた。間違いは犯してないだろうか?
間違いを犯されてないだろうか?
70過ぎのば〜さん相手に本気で考えた。
昼過ぎ、店に下りた。主人が笑いながら「おはよ〜〜!」って声を掛けた。
「あっ、どうもスミマセンでした」って言って店の手伝いを始めた俺。
一宿一飯の恩義ですな。
たぶん、昨日の金払ってないなぁ。
夕方になりそのままあ俺は板さん見習となりカウンター越しで料理を作っていた。
俺、NZのワーホリの時ず〜〜っとジャパレスで働いていたので多少の料理は作れたのだ。
不思議だ。
なぜ俺はここまで来て働いているのだろうか?
酒って怖いですなぁ。
しばらくすると1人の日本人が入ってきた。
ドリフの仲本工事とQちゃんの小池さんを足したままの小池工事君。
彼、4歳の時からここに居るらしい。
片言の日本語と大して上手くない英語とを喋っている。
その、小池工事君、明日遊ばないかと言ってくる。
危ないなぁ、こう言う奴って。悪党かホモと相場は決まっている。
しかし、店の主人は大丈夫と言うので遊ぶ事にした。
昨日の飲み代は本日の手伝いでチャラになった。
店の前で待ち合わせ。俺はいまいち信用していない。
悪党ならいいがホモは嫌だ。小池工事君がやってて来た。
無意識のうちに尻を隠す。「やぁ、待った?」余裕をぶちかましている。
そしたら、後ろには気の弱そうな坊主やね〜ちゃんが居た。
よかった。いざとなったら、ね〜ちゃんを人質にとって逃げればいい。
ホットした。
4人で車に乗って出かけた。
はて・・・?
何処に行くのだろうか?ね〜ちゃんはスターウォーズに出てるジャバザハットに似ている。
他人ながら心配だ。坊主はミノ虫に似ている。
1時間も走っただろうか。変な森に着いた。
や、やばい。もしかしたらこのミノ虫は強いのだろうか?
はたまたジャバが口から何か液体でも出すのだろうか。
怖いなぁ。小池工事君はニコニコしている。
こっちはこっちでマジでやばいなぁ。
俺は決して前を歩かない。
だって後ろから何かされたら嫌だもん。
まっ、もしも何かされたら1番強そうなジャバに正義の鉄拳を食らわせ、
ミノ虫には踵落としでもやって
(こいつ、背がちっちゃいんで)小池君はメガネを取る攻撃だ。
すると小池君が「この辺にしようかぁ?」なんて言ってきた。き、来た!チョット緊張するなぁ。(笑)
でもさっきから気になるケースが有るんですけど。
まるでライフルか大正琴でも入ってるようなケース。
小池君はそのケースを開けた。・・・・・・ぎゃぁぁぁぁ・・・・・ラ、ライフルじゃないですか?
こ、小池様・・・ご勘弁を。
すると小池君は俺に「ライフル、撃ってみる?」だって。
お前らに向けて撃つのか??
アハハ・・・こいつらバカだ。
見ず知らずの俺に向かってさっ。が、やはり撃ちたかったんで撃つ事にした。(笑)
小池君が弾を詰める。んで、俺に渡す。
ホントは小池君軍団に向かって撃ちたかったんですが、
辞めて向こうの木に向かって構えた。
バッーーンッ!!
肩の関節が抜けるような衝撃。向こうの木を見ると木っ端みじん。
アハハ・・・散弾銃だったんですね。
やはりこいつらはバカ集団だ。
本日は日本に帰る日。
朝の7時のフライトなのでホテルを5時過ぎに出た。
そしてアンカレッジからシアトルへ。
さよなら巨大バーガー!さよなら小池君!
シアトルでどうしてもウン*がしたくなってトイレに入った。
嫌なんですよ、こっちの公衆トイレって。
極力入らないようにしていたんですが、
出ちゃうものはしょうがない。隣とのつい立が下まで無いんです。
だから嫌なの。
ふんばっていたら隣にお客が。
自分の陣地からでっかい靴(30cm以上は有ったな)が
俺の陣地に図々しく入ってくるの。
しかもブリブリとでっかい音をたてながら。
さすがアメリカ人!(笑)
気になってしまって出るものもあまり出ないままそそくさと退散。(笑)
そして機上の人となった。
我が家に帰ると嫁は38℃の熱でうなされてました。

同行者
一人旅
一人あたり費用
25万円 - 30万円
航空会社
アメリカン航空
  • アンカレッジの空港

    アンカレッジの空港

  • これまたアンカレッジの空港

    これまたアンカレッジの空港

  • 暗いところは「北極海」

    暗いところは「北極海」

  • そこで俺

    そこで俺

  • フェアバンクスの昼間

    フェアバンクスの昼間

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