御在所岳の紅葉、　「神さまのぬり絵」　その１

2007/10/31 - 2007/10/31

　全国的に晴天のこの日、秋たけなわの御在所岳に行ってきました。

　御在所岳は、三重県と滋賀県の県境にそびえる鈴鹿山脈の最高峰（1212ｍ）。巨岩・奇岩が露出する花崗岩の絶壁に、アカヤシオ・シロヤシオ・ベニドウダンなどが張り付き、赤・黄・緑・オレンジ・紫といろなす山肌の色調は、まさに「神さまのぬり絵」（キャンペーンポスター）と形容される美しさでした。

　説明やご案内は、ボツボツと書いていくとして、まずは何枚かの写真をご紹介しましょう。

エリア 湯の山温泉・御在所(三重)

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

　３０６号線から湯ノ山街道（４７７号線）へ入ると、御在所岳が見えてきました。里の木々は、まだまだ緑のままです。

　御在所ロープウェイのふもと駅。料金は、往復大人２１００円。子ども１０５０円。
　前のお母さん、「帰りは歩いて降りるよ」と、子どもたちを脅していた（笑）。

　他に、駐車場８００円。

　ロープウェイから見下ろす温泉街。このあたりも　木々はまだ色づいていません。

　上るにつれて、鈴鹿の山々が姿を現します、

　中腹。花崗岩の岩肌が　木々の間から白い姿を見せています。

　このあたり、少し色づいてきているでしょうか。

　御在所ロープウェイは、湯の山温泉駅と山上公園駅間約２.１kmを、１２分で結んでいます。両駅の標高差は約７８０m。運行システムはゴンドラ３８台（最大）を約１分間隔で運行する、複線自動循環式です。

　中腹を過ぎると、足元の風景は、赤・黄・オレンジ・緑などのちぎり絵の世界が広がります。

　ときどき　岩肌を飛び移っていくニホンカモシカの姿を見ることができます。

　七合目あたりから上は、紅葉真っ盛り…。

　やがてゴンドラは、山上公園駅に着きました。　駅舎を出ると　右上に　雨量レーダーのドームがそびえています。

　空は真っ青…。ドームの上に　薄い秋の雲が浮かんでいました。

　山肌を染める紅葉…。その向こうに、伊勢平野、伊勢湾が広がります。

　山上の紅葉は１２０％…。　歩経路の両側の紅葉も、ちょっと盛りを過ぎたカンジでした。

　富士見台。山麓の東側に突き出た岩の上に設けられた展望台です。

　しかし、丸い岩の上にコンクリート製の柵を打ち込んで囲ってあるだけで、「寄りかかってポキッといったら、どーするんだ」と考えると足がすくむ。

　その富士見台展望台へ這い上がって撮ったのが　この写真…、絶壁の紅葉とその横を行くゴンドラ。

　高所恐怖症の僕には　命を賭けたショット（笑）。
　

　南側には、鎌ヶ岳がそびえています。

　僕は　高校時代に　山岳部の連中と　この頂上に上ったことがあります。
　「鈴鹿の山ぐらい…」となめていた僕は、日頃はいていた革靴で参加したのですが、上り始めてすぐの長い石段でバテてしまい、石段をあがったところの茶店の縁台でしばらく寝ッ転がらせてもらった覚えがあります。
　しばらく寝た後は体が慣れたのでしょうか、山岳部と一緒のペースでスイスイと登頂…。伊勢平野を睥睨してきました。
　でも、鎌ヶ岳の頂上はとがっていて、後から来る人がいると、ゆっくり座ってもいられない。革靴では　ずり落ちてしまいそうでした（苦笑）。

　北方…、釈迦が岳の方向。

　コンディションがいいと、はるか彼方に伊吹山が見えるとか。

　色づいた木々の間から、「御嶽大権現」のお社が見えます。

　盛りを過ぎた頂上から、山を下る紅葉…。

　「山装う」とは、このようないでたちを言うのでしょう。

　山頂の上の空を　ゆったりとパラグライダーが舞っていました。

　逆光にかすむ槍ヶ岳。

　ロープウェイの山上駅から、御在所岳山頂を望む。左手の小高い山に「御嶽大権現」が鎮座ましましています。

　観光用リフトが走っていて、５〜６分で運んでくれます。

　山上公園広場で、カマキリがバイオリンを弾いていました。　
　単なるモニュメントかと思ったのですが、写真を見ると「日時計」になっていたようです。

　カマキリ君から見た、ロープウェイ山上駅。


　広場の横の山上レストラン「アゼリア」で軽食…。セルフサービスなのはいいとしても、それなのにコーラ１杯３７０円は、ちと高いんじゃないかい（笑）。

　でも、下界の喫茶店で飲んでも３５０円は取られるね。ならば、こんなものか…、ビンから飲むわけじゃないんだから（笑）。

　リフトに乗って、山頂を目指します。

　往復６００円。

　リフトはアカヤシオやベニドウダンの林の間を、山頂公園へと向かいます。

　【御在所岳「神様の塗り絵」、その２へ続きます。】