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【父の青春時代を訪ねる犬連れ1泊旅】<br />私の両親は共に昭和ひとケタの生まれである。多くの同年輩の方達がそうであったように、その青春時代は第二次世界大戦の中にあった。父は、予科練(海軍飛行予科練習生)として美保基地に配属された。入隊して訓練を受けているうちに終戦を迎えたそうだが、もう少し戦争が長引いていれば、特攻隊員として戦地に赴いていたかもしれなかったと聞いた。<br />予科練の同窓組織からの情報で、海軍美保基地であった現在の航空自衛隊美保基地の敷地内に記念碑があると知った父は、青春の思い出を訪ねてみたいと言い始めた。それなら、2代目ポピーも連れて、交替で運転しながら・・・旅の支度は母に任せ、父と娘はドライブルートを決めようと地図を広げ始めた。<br /><br />この旅行記を書くにあたり、うろ覚えの記憶を整理しようと調べたところ、航空自衛隊美保基地のホームページに予科練と旅の目的であった記念碑に関する記載を見つけたのでご紹介しておく。<br />美保海軍航空隊についてのページ<br />http://www.mod.go.jp/asdf/miho/yokaren_annai.html<br />航空自衛隊美保基地 慰霊碑・記念碑についてのページ<br />http://www.mod.go.jp/asdf/miho/ireihi_kinenhi/ireihi_kinenhi.html<br /><br />【メンバー】<br />両親と犬連れ。<br /><br />【泊まったところ】<br />皆生温泉・菊水別館(現:皆生菊乃家)。<br /><br />【ルート】<br />9/21 自宅−吹田IC−<中国自動車道>−落合IC−<R313・R482・蒜山スカイライン>−大山<br />    −航空自衛隊美保基地−皆生温泉<br />9/22 皆生温泉−<R9>−松江−<R431>−出雲大社−<R9・R181>−落合IC−<中国自動車道>−吹田IC−自宅<br /><br />【エピソード】<br />■生肉を求めて<br />今回の宿はペットOKではない。2代目ポピーは車で1泊となった。当時は少々体が弱かったこともあって、獣医の勧めで牛赤身の生肉少量をフードに混ぜるというのが彼女の食事。フードだけでは食べてくれない。皆生温泉が市街地からも近いことが幸い、宿でスーパーの場所を教えてもらい、精肉売り場で無理をお願いしてまな板・包丁を借り、その場で彼女の食事を作る。宿に戻るまでもなく、スーパーの駐車場に停めた車の中で、とても美味しそうに平らげていた。<br /><br />【表紙の写真】<br />美保海軍飛行隊の記念碑と父。像が指差す大空に飛び立っていたら、父は・・・今頃私は・・・。<br /><br />※この旅行記の写真はスキャン画像ですので、見づらいですがご了承下さい。

旅記録犬連れ編1985 鳥取・島根〔01−大山・美保編〕

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1985/09/21 - 1985/09/22

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Poppy

Poppyさん

【父の青春時代を訪ねる犬連れ1泊旅】
私の両親は共に昭和ひとケタの生まれである。多くの同年輩の方達がそうであったように、その青春時代は第二次世界大戦の中にあった。父は、予科練(海軍飛行予科練習生)として美保基地に配属された。入隊して訓練を受けているうちに終戦を迎えたそうだが、もう少し戦争が長引いていれば、特攻隊員として戦地に赴いていたかもしれなかったと聞いた。
予科練の同窓組織からの情報で、海軍美保基地であった現在の航空自衛隊美保基地の敷地内に記念碑があると知った父は、青春の思い出を訪ねてみたいと言い始めた。それなら、2代目ポピーも連れて、交替で運転しながら・・・旅の支度は母に任せ、父と娘はドライブルートを決めようと地図を広げ始めた。

この旅行記を書くにあたり、うろ覚えの記憶を整理しようと調べたところ、航空自衛隊美保基地のホームページに予科練と旅の目的であった記念碑に関する記載を見つけたのでご紹介しておく。
美保海軍航空隊についてのページ
http://www.mod.go.jp/asdf/miho/yokaren_annai.html
航空自衛隊美保基地 慰霊碑・記念碑についてのページ
http://www.mod.go.jp/asdf/miho/ireihi_kinenhi/ireihi_kinenhi.html

【メンバー】
両親と犬連れ。

【泊まったところ】
皆生温泉・菊水別館(現:皆生菊乃家)。

【ルート】
9/21 自宅−吹田IC−<中国自動車道>−落合IC−<R313・R482・蒜山スカイライン>−大山
    −航空自衛隊美保基地−皆生温泉
9/22 皆生温泉−<R9>−松江−<R431>−出雲大社−<R9・R181>−落合IC−<中国自動車道>−吹田IC−自宅

【エピソード】
■生肉を求めて
今回の宿はペットOKではない。2代目ポピーは車で1泊となった。当時は少々体が弱かったこともあって、獣医の勧めで牛赤身の生肉少量をフードに混ぜるというのが彼女の食事。フードだけでは食べてくれない。皆生温泉が市街地からも近いことが幸い、宿でスーパーの場所を教えてもらい、精肉売り場で無理をお願いしてまな板・包丁を借り、その場で彼女の食事を作る。宿に戻るまでもなく、スーパーの駐車場に停めた車の中で、とても美味しそうに平らげていた。

【表紙の写真】
美保海軍飛行隊の記念碑と父。像が指差す大空に飛び立っていたら、父は・・・今頃私は・・・。

※この旅行記の写真はスキャン画像ですので、見づらいですがご了承下さい。

同行者
家族旅行
交通手段
自家用車

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  • ■蒜山で休憩<br />蒜山スカイラインを登る前に、蒜山高原の牧場の周囲で、2代目ポピーの散歩。<br />牛が草を食むのどかな風景が広がっていた。<br />(注:この写真に裏書しておらず、大山麓の放牧場近辺と思っていましたが、2008年に大山方面を再訪した際、蒜山でこの風景に出会い、当時を思い出しました。)

    ■蒜山で休憩
    蒜山スカイラインを登る前に、蒜山高原の牧場の周囲で、2代目ポピーの散歩。
    牛が草を食むのどかな風景が広がっていた。
    (注:この写真に裏書しておらず、大山麓の放牧場近辺と思っていましたが、2008年に大山方面を再訪した際、蒜山でこの風景に出会い、当時を思い出しました。)

  • ■大山<br />大山で向かったのは、大山寺の参道。<br />美保基地から大山へは、時々登山訓練で来ていたそうだ。<br />「そう言えば、こんな大きな木があったような、なかったような・・・」、当時は軍隊の訓練、周りの景色を楽しむ余裕などなかっただろう。<br />戦後は北海道・関東を経て大阪に根付いた父、この地を訪れるのは実に40年ぶり。

    ■大山
    大山で向かったのは、大山寺の参道。
    美保基地から大山へは、時々登山訓練で来ていたそうだ。
    「そう言えば、こんな大きな木があったような、なかったような・・・」、当時は軍隊の訓練、周りの景色を楽しむ余裕などなかっただろう。
    戦後は北海道・関東を経て大阪に根付いた父、この地を訪れるのは実に40年ぶり。

  • ■航空自衛隊美保基地<br />米子空港のすぐ隣に位置する。<br />元は海軍美保基地。<br />父はここで予科練として訓練を受けた。<br />40年の月日は長い。<br />周囲の風景もすっかり様変わりしていて、この辺りで訓練を受けていたということが当の本人も今ひとつピンときていないようだったが、自衛隊の敷地内に記念碑があるという情報だけを手がかりに訪れた。<br />入らせてもらえるかどうかの確認もしないまま、直接訪問してしまったのだが、入り口で予科練だったことを話すと、すんなりと入れて貰えた。

    ■航空自衛隊美保基地
    米子空港のすぐ隣に位置する。
    元は海軍美保基地。
    父はここで予科練として訓練を受けた。
    40年の月日は長い。
    周囲の風景もすっかり様変わりしていて、この辺りで訓練を受けていたということが当の本人も今ひとつピンときていないようだったが、自衛隊の敷地内に記念碑があるという情報だけを手がかりに訪れた。
    入らせてもらえるかどうかの確認もしないまま、直接訪問してしまったのだが、入り口で予科練だったことを話すと、すんなりと入れて貰えた。

  • ■美保海軍飛行隊記念碑<br />入り口から比較的近い場所に、記念碑が建っていた。「あ、これだ」、見つけたときの往時を懐かしむ父の顔は、今もなお忘れられない。<br />表紙の写真の手前にも、もう一つ記念碑があった。<br />この旅行の4年後、予科練の同期の集まりがあり、父はこの写真を携えていそいそと出かけて行った。

    ■美保海軍飛行隊記念碑
    入り口から比較的近い場所に、記念碑が建っていた。「あ、これだ」、見つけたときの往時を懐かしむ父の顔は、今もなお忘れられない。
    表紙の写真の手前にも、もう一つ記念碑があった。
    この旅行の4年後、予科練の同期の集まりがあり、父はこの写真を携えていそいそと出かけて行った。

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