2007/09/15 - 2007/09/17
539位(同エリア652件中)
タマ‐ゲラルディさん
- タマ‐ゲラルディさんTOP
- 旅行記20冊
- クチコミ19件
- Q&A回答51件
- 43,746アクセス
- フォロワー5人
アドリア海にちょこんと突き出した砂洲に建つ、小さな『天使の聖母聖堂』で知られるカオルレへの2泊3日の航海日誌です。
ヴェネツィア⇔カオルレは、両市の港出口から数えて40Kmちょっと。高速観光船だと2時間のこの距離を、私たちヴェネツィアの帆かけ舟クラブの舟12艘は、7時間かけての旅をしました。カオルレ市で行われる、帆走レガタに招待されたのです。
アドリア海にほぼ切れ目なく連なる海水浴場から、常に1Km前後の距離をとりながら航行しました。
往路は凪、うねりが心地よい青い海面の上を、乾いた北西の風が吹いていました。帆だけの航海には、最適の日和でした。
レガタの日も、快晴・北西風。青空と藍色の海の上をヴェネツィアからの12艘と、地元カオルレからの2艘が競い、夕方には全員が、市と海軍主催の夕食会で歓談しました。
復路は一転してシロッコによる時化。その上、雷を伴う暴風雨とすれ違い、海路を行ったのはたった1艘、他の11艘は陸中のカナレ(水路)をとりヴェネツィアに戻りました。
カオルレでの宿泊は、ヴェネツィアのクラブと、カオルレ駐留イタリア海軍・カオルレ市のご好意により、45名全員がビーチ前、オーシャンビューのホテル・Rexに寄せていただきました。中心街から徒歩5分の、かわいらしいプチホテルです。
カオルレの見所は、なんといっても、海に突き出した聖堂と、11世紀のままの円柱型鐘楼が珍しい大聖堂です。
この小さな天使の聖母聖堂は、奇跡で知られ、夜間でも訪れる人が絶えません。
18世紀、この海沿いの町を大潮が襲いました。
聖堂のファサードにも、80cmくらいのところに水が上がった印がつけられています。
しかし、聖堂内には、たった一滴の水も入りませんでした。
人々は、聖母が奇跡を起こされたのだと驚き、それからずっと、海から街をお守りくださる聖母マリア様のお姿を聖堂中心に置き、祈りを捧げています。
円柱型の珍しい鐘楼を持つ大聖堂は、1038年、それまであった後期カロリング朝の教会を基礎に建立されました。
街のなかは、ちょっとヴェネツィアのブラノ島風。ヴェネツィア共和国の領土だったこの街でも、通はcalleと呼ばれます。
名物の網焼きイカとポレンタを出す小さな食堂や、漁師町らしく焼き魚の香ばしい匂いを通に漂わせるトラットリアがたくさんあり、通は清潔で安全、夜でも心配なく歩けます。
ドイツ、オーストリアからの観光客が大半を占めリゾートホテルが林立するあたりは、白い砂浜の海水浴場。ヴェネツィアのリドよりも手軽で、スノッブな嫌味もありません。
一般住宅地は、瀟洒な2階建ての一戸建てや、カラフルなテラスハウスが多く、日本の新興住宅地のよう。商店は遅くまで(夏は21時半)まで開いており、食料品や衣料品など、安くよいものが手に入ります。
ヴェネツィアとは高速の観光船が出ていますので、簡単に訪れることができます。
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船
-
私たちの舟は、カオルリーナという種類、カオルレ起源の木造船。建造は、南ラグナのキオッジャで50年〜60年前に輸送用として頑丈に作られ、全長10.3m、重量は2トンです。本日、初めて帆を張られ、初めて海に乗り出しました。
乗員は4名。私たち夫婦と、舟の共同持ち主の夫の友達2人です。
他の舟より遅いけど、波をたてて進みます! -
イェゾロのリドが見えてきました。
ここは、ヴェネトでも特に有名な観光・海水浴場。
夏には、季節営業のディスコやカフェが賑やかに並びます。
イェゾロの街は、もう少し内陸、ヴェネツィアとはカナレでつながっています。 -
ヴェネツィアを出てから洋上7時間、ついに目的地のカオルレが見えてきました!
いくら凪とはいえ、やっぱり陸におりたい!
それに、我慢し続けてきたトイレも、緊急の課題です・・・。 -
カオルレのサンタマルゲリータ港に入港。振りかえると夕陽。
のんびりした1日だったなぁ。 -
カオルレの住宅街のうしろにヨットのマストが!
ジョルジョ・デ・キリコの絵のようですが、これは住宅街の真ん中に、昔の造船所跡があり、今はマリーナとして使われているからです。 -
カオルレは漁師の街。ヴェネツィアのラグナより海藻が少なく、海がきれいです。
漁場はラグナではなく開けた海なので、イカや中型の魚が水揚げされます。 -
カオルレの街の上に三日月。
左側のホテルの向こうは砂浜です。
ホテル・Rexレックスの、私たちの部屋のテラスから。 -
元は暖炉か竈だったスペースを転用したショーウィンドウ。
カオルレの商店街では、このような元・暖炉のウィドウがたくさん見かけられます。 -
テラスから見た、朝の街。
洗濯物干し用ロープと洗濯バサミがあって、とっても便利。テラス正面からは、海も見えます。
静かな住宅街なので、よく眠れました。
朝食は、1階のダイニングで。私には、久しぶりの団体様朝食ビュッフェです! -
海が、舟が好きそうな御家族。
タイルの代わりに貝殻を使用。
正面玄関にも舟の図柄のタイルが貼ってあるので、元は船員さん、漁師さんかも。 -
ヴェネツィアから来たトポ(舟の種類)たち。
船首のイラストがそれぞれ趣向をこらしていて、きれいでしょ。
例えば、バッカスの図柄の舟は、名前が『Astemio(=下戸)』。
帆も全部デザインが違います。 -
帆を張り、そろそろ出航の準備。
左の白い舟は、カオルレ市の大型カオルリーナ。
12人漕ぎのこの舟、ヴェネツィアのイヴェントにも必ず駆けつけて参加してくれます。
右の黄色い帆は、包丁・太鼓の変わったデザイン。
地元カオルレのレガタ参加者です。 -
舟の準備ができ、ちょっと市内観光。
レガタの前の週のカオルレは、金曜日がビール飲み放題祭・土曜日がワイン飲み放題祭、日曜日が焼き魚食べ放題祭でした。
来年からは、レガタも飲み放題・食べ放題の日に催していただきたいものです。 -
11世紀建造の大聖堂。
飾りのない、力強いロマネスク建築です。
内部は、3身廊ですが、バルコニーはなく、天井も船の底のような木造です。
右に見えるのが、円柱形の鐘楼です。 -
大聖堂前の食堂。
左隅にちょっと見える看板がキッチュ。
ここも焼きイカとポレンタが名物だそう。
ポレンタはヴェネト中で食べられる、名産のトウモロコシの粉で作ったお粥です。 -
海岸通から見た大聖堂と鐘楼。
この海岸通には、防波堤として白い岩がたくさん使われていますが、市民がその岩に思い思いの彫刻を施し、ギャラリーのようになっています。 -
天使の聖母聖堂。鐘楼には照明が取りつけられ、夜は灯台としても機能します。
聖堂は夜間でも開放されていますが、聖域なので、きちんとした服装で。
散歩道はきれいに整備され、暗くなっても足元はきちんと照明があたります。 -
トラットリアの店先のボンサイ。
Wが枯れちゃってますが、よく手入れしたものです・・。
『自転車』は2台、こちらは枯れることもなく、完璧です。 -
小さな窓がかわいらしいお家。
ヴェネツィアよりも建築規制が緩いため、各戸オリジナリティあふれる外装にできます。
この家も、暖炉の跡に明り取りの小窓を開けています。 -
レガタのスタート待ち。
右のアステミオにいきなり追突され舟が回転してしまい、ビリでのスタートをきりました・・・・。
アステミオは優勝しました・・・。 -
カラフルなテラスハウス。
運河沿いの道は、夕方は市民の憩いの場。
サイクリングに、散歩に、釣りに、リラックスする時間を与えてくれます。
また、カオルレの運河には白鳥の家族がたくさん住んでいます。
今は、ヒナたちは大きくなって、親鳥と同じくらいになっていました。 -
暴風雨2分前のイェゾロ市街。
海岸べりのリド・ディ・イェゾロと趣が異なり、ヴィッラや海松がつくる上品な街なみです。
このあと、突風とそれにつづく土砂降りの雨が・・。
さらに、落雷が水路の両岸に落ちる、落ちる!
生きた心地がしない、とはこのことでしたか! -
嵐の後のカヴァリーノの船着場。
30分の雷・暴風雨でも、去ってみればなんてことない、ただの嵐でした。
からりと暑い、初秋の晴天がラグナに戻ってきました。 -
カヴァリーノの教会。
雨上がり、10艘の仲間舟と合流し、お互いの無事を確認しあって、ちょっと一休みするため、近くのバールへ。その食堂兼バールは、この界隈が、まだ、この教会と村役場、その食堂しか建物がなかった’40年代から続く由緒あるお店です。 -
そして、いつものラグナの風景。
このあたりは、漁師の家や作業小屋がポツンポツンと点在するだけです。
夜はさぞかし星がきれいでしょう!
あと1時間半で、ヴェネツィアの我が家です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
25