2007/09/08 - 2007/09/09
230位(同エリア334件中)
miuさん
私たちが密かに最強の民宿と呼び習わしている「古守宿一作」。3年半ぶり4回目の来訪です。
夫婦二人だけで切り盛りするこの宿は、確かに「民宿」ではあるのですが、色んな点でとてもユニーク。
とにかく素晴らしい古民家は移築モノではなく正真正銘この土地にずっと建っていたもの。化学建材で惨たらしく改築されてしまった農家はそこかしこにありますが、この建物は90%以上が鄙びた古民家の風情のままで残されています。
実はご主人のお父様が大工さんで、この建物に昭和の雰囲気を残す、なつかしい木枠のガラス戸をアルミサッシに変えようとなさったのに、ご主人が断固として反対したとか。
お風呂とトイレの洗面台と水栓金具がかなり庶民的な点を除けば、非常に良く統一されたインテリアです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
-
朝7時20分白金出発。
いつもの日帰りツーリングだと6時には出発するのですが、今回はお泊りなので油断した…のがいけなかった…。
さすがに土曜日の朝は遊びに出かける車が多く、どこまでも渋滞。
いつもなら自宅から1時間後に到着している相模湖インター付近まで1時間半かかりました。
山梨県に入ってようやく走りやすくなった中央道を韮崎インターで下りて七里岩ラインを走ります。
宿の最寄インターは小淵沢ですが、せっかくのどかな田園地帯に来たからには、緑の中を走りたい!
-
10時半、小淵沢駅前の「鰻井筒屋」に到着。
メニューを知っていれば予約もできるのですが、初めてのお店のためとりあえず予約なしで待つことにしました。
11時の開店前には行列ができますが、お店が広いのでそんなに長く待たされるお客さんはいないようです。
写真は白焼と蒲焼の二色セット「うな箱二のう」。
ふわっふわの鰻がとてもおいしいです。
建物も古民家で風情があります。 -
食後、3時半のチェックインまで時間があるので蓼科までドライブ。
普通のホテルならチェックインより多少早く着いてもかまわないのですが、ここは夫婦二人の民宿。
早く着いたら掃除のまっ最中です。
と言うことで、時間厳守。
天気もよく、車も少なく気持ちよかったので結局メルヘン街道から麦草峠、480号線→141号線と回って清里に出ました。
でも141号線は緑豊かな田園風景でも山のくねくね道でもなく、とてもつまらないルートでした。
その後清里から11号線に入り、小渕沢インターに出るルートは緑豊かな絶好のツーリングルートです。
写真は17号線から宿に向かう曲がり角。
初めて来たのは5年以上前でしょうか。
当時は角のおうちに大きな松の木があって、これが目印になっていたのですが、今はありません。
この小さな看板を見落とさないように曲がらないと。 -
さて最強民宿「古守宿 一作」。
この宿がなぜ最強かをまだ説明していませんでした。 -
実はこの宿、一晩1組限りしか予約できない、究極の民宿なのです。
チェックインしたこのときから、この大きな古民家は全て私たちだけの空間です。 -
デッキからの風景。
今回は蚊が多いといわれてそんなにここでは過ごしませんでしたが、いつもはここでのんびりワインを飲んだり、本を読んだり。 -
実はこの宿、ベジタリアン宿でもあるのです。
冬には猪が食卓に上ると聞いていますが、それ以外の季節は全て宿の畑で採れた野菜尽くし。
トマト、茄子、とうがらし、さやえんどう…出てくるのはこんなもんじゃあありません。 -
囲炉裏で焼くとうもろこし、しいたけ。
とうもろこしはお子様向けのスイートコーンではなく、昔懐かしい歯応えのしっかりした品種です。
甘いばかりじゃなくて味わいが深いです。 -
更に出てくる野菜の数々。
とても全部は紹介しきれません。
この後も次から次へと野菜が並んだ最後に、ご主人の打った十割蕎麦。
サーブしてくれる奥さんが全て運び終わると、後は朝まで二人占め空間。
囲炉裏脇の食事どころから縁側に移って、延々と二人だけの宴会が続きました。
聞こえてくるのはマツムシ、エンマコオロギ。
食材には夏、虫の音と風に秋を感じる季節です。
ちなみにご主人は最近ワインにこだわり始め、地元のいいワインを捜し歩いているのだとか。
甲州種のワインと聞いて甘いばかりの劣悪ワインをイメージしていた私たちも、ご主人の思い入れについ試してみる気になりました。
確かに昔と違って、すっきりとした味わいで料理と合わせやすい、いいワインに仕上がっていました。
値段も3,000円〜5,000円くらいと良心的です。
なお、お酒の持込料が4,000円と異常に高い設定になっているのは、「是非とも地元のワインと日本酒を試してみてください。」というご主人の意思表示だと思いました。
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襖に区切られた4つの空間は使い放題なのですが、一番奥の部屋は寝室。
幼い頃を思い出す、緑色の蚊帳が吊られています。 -
朝起きたらもう一度お風呂。
窓の外の田園風景も素晴らしいです。
窓ガラスが少し汚れているのが気になったものの、いくつかの難点は、まあ民宿ですから。 -
お湯に入ろうとして、先客のアマガエルさんがいらっしゃることに気づきました。
お湯に浸かろうかどうしようかと逡巡しておられる様子だったので、お湯に入るとあなたにはきっと暑すぎて失神してしまうよと説得を試みた結果、お湯に入ることは止めて、ガラス窓に張り付いてみることになさったようです。
この宿は何もかもが自然。
あなたの好まない虫や小動物がいたとしても、慌てず騒がず共生しましょう。
もちろん、囲炉裏で燻されているおかげか、ヘビ、トカゲ、ゲジゲジの類が建物内に入ってくることはないようです。 -
朝ごはんもこの通り食べきれない皿数の野菜たちが並びます。
ただし、完全菜食の夜とは違って、朝には卵料理が付くかも知れません。飼われている烏骨鶏が産んでくれたら、の話ですが。 -
かまど炊きごはん。
もちろんおこげがあります。 -
無農薬とうもろこしを食べて育っている烏骨鶏たち。
朝食に卵がつくかどうかは彼らの活躍次第です。 -
元気な老犬ガー。
多分、本名はきちんとあるはずなのですが、忘れてしまった私たちはガーだかガウだかガルだかいい加減に呼んでいましたが、なんと呼ぼうと律儀な彼は頓着せずに答えてくれます。
ま、散歩に行きたいだけの話なんですけどね。
彼も今では11歳。昨年随分病気をしたとの事ですが、散歩に行きたがる元気よさは、初めて会った若い頃と全く変わりません。 -
11時にチェックアウトした後は、きのう走って楽しかった11号線で清里まで回って605号線で須玉インターに入りました。
緑豊かでカーブの多い、ツーリングにぴったりのこの道、今度はやはりバイクで来たいかも。
最強民宿「古守宿 一作」。
宿泊料はひとり15,000円〜20,000円と、民宿としては高いかもしれません。
でも、センスの行き届いたこれだけの骨董空間を独り占めできる贅沢を考えると、やはり私たちにはリピートしたい最強民宿なのです。
一晩1組と言っても、キャンセルが出ている場合もあるので、諦めずに予約をしてみてください。
もっとも、6時前後の夕食時など、一番忙しい時間帯は避けてお電話してあげてくださいね。
http://www.tabier.com/yad/1saku.shtml
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