聖なる大地の風を感じる旅 2

2007/07/28 - 2007/08/04

イスラエルは、地中海の南東沿岸域に位置し、
総面積は、27,800平方km。（日本の四国よりもやや小さい）
長さは470km、幅は一番広い所でも135kmである。
北にレバノン、北東にシリア、東にヨルダン、南西にエジプトと接する。西側は地中海。
広さは、西の地中海から東の死海まで車ならば90分ほどで、北のメトゥーラから最南端の町エイラットへは約9時間。
標高835mにあるエルサレムから海抜下398mの死海まで、走行時間は１時間とかからない。
総人口は約600万人（兵庫県の人口程度）
日本からの渡航者数：1236人（2005年11月：2004年同時期の557人より122%増）

旧約聖書の舞台、「約束の地‘カナン’」
‘乳と蜜の流れる約束の地’カナンは、古代文明発祥の地エジプトと、メソポタミア両文明に囲まれた、文明の辺境であった。

聖書は、
ヘブライ語で書かれた「旧約聖書」・ギリシャ語で書かれた「新約聖書」に分けられるが、イスラエルの民は旧約聖書を公の聖典とし（モーセ五書・歴史書・詩書・預言書に分かれ、全39書で構成される）、聖書正典決定会議にて紀元90年頃、旧約聖書と定められた。

創世記は、
天地創造、アダムとイヴ、ノアの箱舟、バベルの塔の物語を経て、イスラエル民族の父祖アブラハムの物語へと続く。
父祖アブラハムから、異母兄弟としてユダヤ人とアラブ人が誕生。アブラハムの子孫ヤコブ（神と戦い勝利し‘イスラエル’の名を受ける）一族の飢饉によるエジプト移住。旧約聖書はその後、出エジプト記・申命記に続き、民族の奴隷化や労働酷使に耐えかね、紀元前1250年頃、モーセに率いられエジプトを脱出、その後成立する、ユダヤ教の根幹をなす‘十戒’を授かる。
イスラエルの民の‘カナン’征服後、若き覇王‘ダビデ’により、
‘エルサレム’
拠点の王国建設がなされ、政治的首都・宗教的中心地が誕生。
ユダヤ契約の箱安置・イエス磔刑の地・ムハンマドが天馬に乗り昇天の地として、現在に至る約3000年にわり聖都と呼ばれる。
以後、ローマ帝国による支配が始まる。エルサレム陥落・マサダの要塞陥落を経て、紀元135年、ローマ皇帝ハドリアヌスにより、ユダヤ人の「ディアスボラ（離散）」が始まり、1948年5月、国連決議181号に基づき独立宣言まで、約2000年に渡る偏見・中傷・差別の歴史を経験する。

エリア イスラエル

世界の聖書学会に20世紀最大の考古学的発見と報告され、紀元前2世紀の死海写本が発見された、クムラン。

死海西岸、エンポケックで浮遊体験。
通常の海水塩分は約3%、当地での塩分濃度は36%と言われた。

死海の‘泥パック’中です。
死海の高度は、海面下−398メートル。
酸素濃度が濃く、有害紫外線が少ない、女性に理想的環境！

エルサレム新市街　Yafo通りYehuda
国境付近を除き、戦時下にある国と意識させられた事は皆無だった。
米国ライス国務長官滞在と重なり、市内は名物の渋滞が随所で見られた。

揚げたて、セント・ピーターズ・フィッシュ（聖ペテロの魚）
残念ながら、口に銀貨はくわえていませんでしたが、美味しかったです。