河があるから、橋もある。

2007/08/14 - 2007/08/14

　橋の倒壊事故からほぼ２週間以上。まだ不明者の探索が続く中、新たに橋をかけ直す計画も立てられはじめていると聞く。ミシシッピ河畔の景観は変化を余儀なくされたけど、河は変わらず穏やかに流れている。
　ミシシッピ河のリバークルーズもダムの手前で折り返す臨時のコースながら続いている。橋が落ちた時、その日最後のクルーズで折り返し、戻る途中だったという。すぐに救助に向かおうとしたけれど、ロックダムをおろして水位を変えるということがその時点ではよくないと考えられたので、救援に行けなかったことが悔しいとクルーズの船長が話していた。
　ミネアポリスは河が育くんだ街である。源流から変わらず流れる河と滝がこの街を興した。新たに整備され、美しい街並を川沿いに見せるミネアポリス。その一部であった橋が倒壊したことは哀しいけれど、この数百年、ミシシッピ河の変わらない流れの横で、街はその姿を変えてきた。人の作ったものは壊れもするし、変化させられるものだ。河の水だけが、同じように遥か北部から流れ出し、４千キロを日々流れていくだけだ。

エリア ミネアポリス(アメリカ)

７月にミネアポリスのブームアイランドからリバークルーズに乗船。

船から見える昔のブルーワリーのサイン。

短い吊り橋へネピンブリッジ。昔はここに同じように木の吊り橋がかかっていたという。

水鳥がのんびりしているのも船から見える。

セントアンソニー滝。ミシシッピ河唯一の自然の滝。水力発電のもと。

ロックダムの操作所。

水位がどんどん下がっていきます。同様に滝の向こうに行こうというボートの人々。

水位が下がったところで魚を捕る水鳥。

ストーンアーチブリッジのアーチの向こうに見えるミルシティ博物館。

河から見るガスリー劇場のモダンな建物。

昔の製粉会社のサインが今も建物の上に残る。

ロックダムの開門。

川沿いの家。施設の船着き場がある。

昔はどんな街並が河から見えたんだろう。